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Packers 0 - 17 Cardinals
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年8月11日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Cardinals (1-0) |
7 |
7 |
0 |
3 |
17 |
Packers (0-1) |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
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ランボーフィールドで迎えたプレシーズン初戦、天気は晴れ、気温は24℃。パッカーズはQBロジャースの唯一出場したシリーズでギャンブルを失敗してTDを逃すと、その後の10シリーズはインターセプト、被サック&ファンブルロスト、8連続パントといいところなし。10年ぶりのプレシーズン完封負けとなった。
注目のLTデヴィッド・バクティアリは前半いっぱい出場して文句なしのパスプロテクション。RB全員が平均3.5yds以下に抑えられるなど、ランブロッキングは課題を残した。控えQB陣は不振が目立ち、とくにQBグレアム・ハレルは期待外れの内容。オフェンス不振のためFG機会が一度もなく、注目されたキッカー争いは肩すかしをくらった。
ディフェンスはパスカバレッジでミスが多く、25yds以上のパス成功を4回。とくに3rdダウンで長いパスを許したのが痛かった。相手がFGを3回失敗しなければ0-26となっているところだ。
ケガ人はDEデイトン・ジョーンズ(足首)だけ。負傷後の様子からすると重くなさそうだが、大型選手なので時間がかかってもおかしくはないところ。
第1Q
- ARI陣20 : WRフロイドへの18ydsパスのあとランが2回止まって3rdダウン7、ロングパスは通らず。
- GB陣13 : RBスタークスの4ydsラン、ARIホールディングで1stダウン。TEフィンリーへの8ydsパス、WRロスへの5ydsパスのあと、3rdダウン7からWRジョーンズへの50ydsロングボムが通ってゴール前6ydsへ。ランと連続パス失敗で4thダウン1、RBスタークスのランが止まってギャンブル失敗。
- ARI陣01 : WRフィッツジェラルドへの17ydsパスのあと、3rdダウン4からパス失敗でパント。
- GB陣45 : QBグレアム・ハレル登場。RBスタークスのラン2回で3rdダウン7、TEウィリアムズへの8ydsパスで1stダウン。3ydsランのあと、WRタイロン・ウォーカーへのパスをCBピーターソンにインターセプトされて22ydsリターン。
- GB陣38 : 最初のプレーでWRロバーツに38ydsのTDパス。
- GB陣08 : RBスタークスの1yd、8yds、4ydsランで1stダウン。RBフランクリンの4ydsラン、TEウィリアムズ落球、WRウォーカーへの22ydsパスで1stダウン。RBフランクリンの3ydsラン、QBスクランブル7ydsでARI陣へ。WRボイキンへの4ydsパスで第2Qへ。
第2Q
- WRマイルズ・ホワイトへのロングボム失敗で3rdダウン6、サックされてファンブルロスト。
- ARI陣48 : QBドリュー・スタントン登場。WRホーキンズへの36ydsパスでレッドゾーンに入り、最後は1ydTDパス成功。
- GB陣21 : WRウォーカーへの6ydsパスとARIフェイスマスクで1stダウン。RBフランクリンの3ydsラン、WRロスへの6ydsパス、1ydランで1stダウン。RBフランクリンのスクリーンパス9yds、ノーゲイン、TEウィリアムズ落球、フォルススタート(RTバークレー)でギャンブルをやめてパント。
- ARI陣11 : GBオフサイドなどで1stダウンのあと、3rdダウン10からWRブラウンに17ydsパス。QBスクランブル7ydsでGB陣へ。RBテイラーの4yds、14ydsランでFG圏内へ。3rdダウン10からサック(ILBフランソワ)が出て、Kフィーリーの53ydsFGは失敗に終わる。
- GB陣43 : WRボイキンへの4ydsパスで2ミニッツ。RBグリーンの2ydsロスで3rdダウン8、WRボイキンへのパスは惜しくも通らずパント。
- ARI陣10 : 残り1分14秒。RBテイラーのラン2回で前半終了。
第3Q
- GB陣13 : QBハレル続投。FBアモサへの2ydsパス、WRウォーカーへの5ydsパスで3rdダウン3、TEボスティックへのパスが通らずパント。
- ARI陣42 : QBスタントン続投。WRブラウンへの17ydsパスのあと、3rdダウン12からWRホーキンズに17ydsパス成功。RBテイラーのラン2回でレッドゾーンに入るが、3rdダウン9からスクランブルは不発。Kバットソンは31ydsFGを失敗。
- GB陣21: 3rdダウン4からWRウォーカーへの7ydsパスで1stダウン。WRジレットへのクイックパスはノーゲイン、サック、ロングパス失敗でパント。
- ARI陣48 : WRバックナーへの19ydsパス、RBスミスの8ydsランでレッドゾーンへ。3rdダウン3からランが-3ydsロス。42ydsFG失敗でまたも追加点ならず。
- GB陣32: QBヴィンス・ヤング登場。RBグリーンのラン2回で3rdダウン7、WRジレットへの7ydsパスで1stダウン。QBスクランブル7ydsで最終Qへ。
第4Q
- 3rdダウン2からQBのキープ3ydsで1stダウン。RBグリーンラン2回で3rdダウン4、QBスクランブルは止められてパント。
- ARI陣20 : 3番手のQBライアン・リンドリー登場。WRホーキンズへの30ydsパス、WRトマへの28ydsパスでGB陣22へ。RBテイラーのラン3回で1stダウンならず、ギャンブルはパス失敗に終わる。
- GB陣13 : WRジレット落球、RBグリーンの8ydsラン、WRハインズ落球で3&アウト。
- GB陣43 : Sフルトンのパスインターフェア40ydsでゴール前3ydsへ。3rdダウンのランは止まってTDならず。21ydsFG成功で3点追加。
- GB陣 : QB B.J.コールマン登場。パス失敗、RBピースの1ydランで3rdダウン9、WRジレットへのパスは失敗。
- ARI陣33 : RBテイラーの3ydsラン、TEシュラーへの8ydsパスで1stダウン、ARIアンネセサリーラフネス。RBテイラーのラン2回で2ミニッツ。3rdダウン2からパス失敗でパント。
- GB陣10 : 残り1分45秒。WRジレットへの14ydsパスのあと3連続パス失敗でパント。
- ARI陣33 : ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Cardinals |
Points |
0 |
17 |
Total Yards |
355yds |
222yds |
First Downs |
13回(ラン4・パス7・反則2) |
18回(ラン3・パス14・反則1) |
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Rushing |
89yds (29回・平均3.1) |
92yds (35回・平均2.6) |
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Passing |
160yds (18/34・0TD・1INT) |
270yds (16/27・2TD・0INT) |
Sacked |
3回26yds |
1回7yds |
Passer Rating |
53.6 |
117.8 |
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3rd Down Efficiency |
9/19 (47%) |
6/14 (43%) |
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Turnovers |
2回 (INT1/FUM1) |
0回 (INT0/FUM0) |
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Field Position |
自陣21yds |
自陣32yds |
Punt |
8回41.3yds(ネット35.4yds) |
3回43.7yds(ネット43.3yds) |
Kickoff Return |
4回平均19.5yds |
0回 |
Punt Return |
1回1.0yds |
3回平均9.0yds |
Field Goals |
0/0 |
1/4 |
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Penalty |
5回64yds |
6回50yds |
Time of Possession |
28分03秒 |
31分57秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーは2つ。
- 第1QにQBグレアム・ハレルが投げたインターセプトは、WRロスが相手DBとぶつかってルートを乱されたせいもありそう。マッカーシーHCはQBとWR両方の責任としている。
- 第2Q冒頭の被サック&ファンブルロストはRTニューハウスの責任。DEジョン・エイブラハム(昨年までATL)にアウトサイドをスピードでぶち抜かれた。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーはゼロ。
- QBは4人全員が出場。控えQBは出来が悪く、もっとも進んだのはQBハレルの敵陣39yds。
- 先発QBアーロン・ロジャースは1シリーズ(12スナップ)出場して3/5、62ydsのレーティング103.8。パスプロについては、「僕は触られることさえなかった」とのこと。
- 2番手QBグレアム・ハレルは6シリーズ(35スナップ)に出場して12/19、76yds、0TD、1INTでレーティング49.5。これまでの堅実なキャンプ内容を考えれば散々な出来だった。ノーハドルの時はまずまずで判断も安定。前述のようにインターセプトは彼とWRロスの両方に責任。サック&ファンブルロストはRTニューハウスの責任としても、Sマシューに捕まったサックはQBハレルが悪い。
- 3番手はQBヴィンス・ヤング。2シリーズ(12スナップ)に出場して。パス1/3の7yds、ラン2回12yds、1stダウンが2回(パス1・QBラン1)。入団4日目で試合に出すのはやはり無理がある。ハレルの不振により、2番手を奪うチャンスはすこし大きくなった。
- 4番手QB B.J.コールマンは2シリーズ(8スナップ)に出場して2/7、15yds、1stダウン1回。あきらかなコントロールミスが複数あり、これでは4番手も仕方がない。
- チームラッシングは29回89yds(平均3.1)。レイシーは欠場した。
- 先発RBジェームズ・スタークスは第3シリーズ途中まで出場して12回38yds(平均3.2)、最長8yds。第1シリーズのギャンブルでは、腕を差し出してボールがゴールラインを超えたようにも見えたがチャレンジで覆らず。(その前にヒザが着いていないか、証拠不十分だったのだろう)
- 2番目で登場のRBジョナサン・フランクリンは6回14yds(平均2.3)、最長8yds。スクリーンパスで一瞬ジャッグルしたあと8ydsゲインしたプレーはよかった。リターナー(後述)としてはいいところなし。
- 3番手のRBアレックス・グリーンは前半2ミニッツから登場。7回16yds(平均2.3)とこちらもパッとせず。レシービング機会なし。
- ドラフト外のRBアンジェロ・ピースは1回2ydsのみ。
- WR/TE陣は以下のとおり。(コブとネルソン欠場)
- WRジェームズ・ジョーンズは50ydsのロングパスを腕を伸ばして見事にキャッチ。(ビデオ)
- WRジャレット・ボイキンは2回8yds。WRジェレミー・ロスは2回11yds。
- 稼ぎ頭はWRタイロン・ウォーカー。パスが6回来たうち5回キャッチして41yds。スラントから22ydsゲインする好プレーあり。背が低く華奢な体つきが際立っているが、スッとフリーになるのが巧みだ。
- TEジャーマイケル・フィンリーは1回7yds。TE D.J.ウィリアムズは見事なダイビングキャッチ8ydsのあと、キャッチ後に確保できないプレーが2回。うち1回はDBに叩き落とされ、1回は倒れ込む際にボールを落としてしまった。
- オフェンシブライン
- 先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTニューハウス。前日の練習を休んだRGラングは早くも復帰した。
- 2ndチームOL陣はLTバクティアリ、LGパトリック・ルイス、Cヴァンローテン、RGレーン・テイラー。右タックルはバークレーとニューハウスがシリーズごとにローテーション。
- 第3QはLTニューハウス、LGヴァンローテン、Cルイス、RGテイラー、RTバークレー。
- 終盤はLTケヴィン・ヒューズ、LGテイラー、Cルイス、RGガース・ゲアハート、RTヴァンローテン。ダトコ欠場でOTの控えが足りないため、ヴァンローテンが不慣れな右タックルを務めた。
- 注目のLTデヴィッド・バクティアリは前半いっぱい出場した(39スナップ)。20回のパスプロテクションでプレッシャーを一度も許さず、文句なしの出来。相手ディフェンスが複雑なラッシュを仕掛けてこなかったせいもあるが、アウトサイドの1on1は横方向のスライドがスムーズで、安心して見ていられる。ランブロックも(LTはなんといってもパスプロなので)合格点。ミスがいくつかあったものの、2ndレベルへの動きはかなり速い。
- ドン・バークレーは右タックルのみでの出場だったようだ。4thダウン1でのフォルススタートはまずかったが、マッカーシーHCは「おフェンスのトップ・パフォーマーの1人」と評価。RTマーシャル・ニューハウスはサックを許したが、それ以外は決して悪くなかったらしい。
- 被サック3回のうちラインに問題があったのは1つだけ。第2Q初め、DEエイブラハムにRTニューハウスがスピードで抜かれた。第3Qのサックは右アウトサイドからフリーで入ってきたブリッツァーに反応が遅れたQBハレルの責任。最後のQBヤングはカバレッジサックというかスクランブル失敗。
- パスプロテクションと比べてランブロッキングはよくない。先発OL5人のうちセンターを除く4人が新ポジションということで、熟成途上か。
- パス守備はQB4人を相手に合計レーティング117.8を許す不振。25yds以上のパス成功が4回。3rdダウンで15yds以上のパスを許したのが4回と、パスカバレッジの拙さが目立った。サックはILBフランソワの1回のみ。その他にILBフランソワとDEジョリーが大チャンスで仕留め損なっている。
- ラン守備は35回92yds(平均2.6)と上出来。
- ディフェンスの1stチームは2シリーズ出場して計44yds、どちらもパントに終わらせた。
- ディフェンシブライン
- 先発DLトリオはDEウィルソン、NTピケット、DEラジ。
- 1巡指名DEデイトン・ジョーンズは第1シリーズで足首を捻挫して退場。
- DE C.J.ウィルソンは先発組が退いた後も出場し、よいラン守備が何度もあった。
- 4年ぶり出場のDEジョニー・ジョリーは第2Q途中に登場。スピンムーヴの素晴らしい突破があったが、QBスタントンにうまくかわされた。その後3rdダウン3のランを-3ydsロスに止める好プレー。開幕ロースター圏外のOLばかりが相手ではあまり参考にならないが。
- ラインバッカー
- 先発組が退いてもOLBニック・ペリーは2ndチームに残り、ドラフト外のOLBアンディ・ムルンバとコンビを組んだ。ペリーが退くとモーゼスとムルンバの組み合わせ。インサイドの2ndチームはフランソワ(ダイムILBも)とラティモア。
- ILBロバート・フランソワは完全にフリーのブリッツで仕留め損ねてスクランブルを許すミスあり。その後でカバレッジサックをなんとか仕留めた。
- ディフェンシブバック
- M.D.ジェニングスが先発。Sバーネットが退くとSジェニングスとSマクミリアンの組み合わせ。
- CBデヴォン・ハウスは最初のロングTDパスはそれほど悪いカバーではなかったが、第2Q最初の38ydsパスは浅いパスにヤマを張って縦に抜かれてしまった。
- CBマイカ・ハイドはマンカバレッジでスピード不足を露呈したが、タックリングやランサポートはかなりいい。
- 反則は5回64yds。カーディナルズの反則は6回50yds。
- 第1Q : キックオフリターン中にWRボイキンがイリーガルブロック。
- 第2Q : RTバークレーがフォルススタート。OLBモーゼスがオフサイド。
- 第4Q : Sフルトンが40ydsのパスインターフェア。キックオフリターン中にWRウォーカーがイリーガルブロック。
- キックオフリターンはWRジェレミー・ロスが2回平均22.0yds。RBジョナサン・フランクリンが1回14yds。WRオマリアス・ハインズが1回20yds。計4回のうち、20yds地点を超えたリターンはWRロスが21yds地点まで進めた1回だけ。非常に物足りない出来だった。
- パントリターンはRBフランクリンが1回1yds。WRオマリアス・ハインズが1回0yds。
- Pティム・マステイのパントは8回平均41.3yds、ネット平均35.4yds。第3Qに32ydsのミスパントがあったり、タッチバックがあったり、彼にしては物足りない内容だった。
- キッカーの出番は試合最初のKクロスビーのキックオフのみ(タッチバック)。実戦でのフィールドゴール競争が注目されていただけに、FG機会を作れなかったのが残念。
- パントカバレッジチームはまずまずだったが、話題の新人Sタイラン・マシューに24ydsリターンを許すミスがあった。
- ケガ人は以下のとおり。
- DEデイトン・ジョーンズが足首を捻挫して退場。程度はまだ不明。試合後のヘッドコーチ会見では他にケガ人報告はなかった。
- アクティブ登録から外れたのは以下の17人。RBレイシー(ハムストリング)、RBハリス(ヒザ)、WRコブ(肩)、WRネルソン(ヒザ手術)、WRジョンソン(ヒザ)、WRドーシー(ハムストリング)、TEクウォレス(太もも)、TEテイラー(ヒザ)、OTブラガ(前十字靭帯断裂)、OTシェロッド(すね骨折)、OTトレッター(足首骨折)、OTダトコ(脳震盪)、DE/OLBニール(腹部)、DEウォージー(ヒザ前十字靭帯断裂)、CBトラモン・ウィリアムズ(ヒザ)、CBヘイワード(ハムストリング)、Sリチャードソン(首の椎間板手術)。
- 今回のゲームキャプテンは、QBロジャース、Sバーネット、LSグードの3人。
- パッカーズがプレーシーズンで完封負けしたのは2003年チーフス戦以来10年ぶり。しかしこのときは激しい雷雨のため第3Q途中で試合終了だった。フルゲームこなして完封負けとなると、1987年レッドスキンズ戦(0-33)以来26年ぶり。
- 新スタンドの完成により、73,738人の観客はランボーフィールド新記録。(キャパシティは80,750人)
- 連邦政府の予算削減により、今シーズンは軍用機によるフライオーバーが行われないことがすでに決まっている。安く見積もっても1回あたり数万ドルの費用がかかっているはずで、NFLのシーズン全体でミリオン単位の税金が使われてきた。
- 試合前のスタジアム周辺の様子を取材した "Sight & Sound"。
- 選手たちはこの土日が連休、月曜も公開練習なしとなっている。(スケジュール)