グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年8月 3日
午後7時に練習開始といっても、日没は8時15分なのでまだまだ明るい。この日は軽めの内容で、個人ドリルが多くチームドリルは少なかった。今年のレイ・ニチキ・フィールドでの夜練習はこの日が最初で最後。スタンドは超満員となり、まともな場所が確保できないファンは途中で帰って行った。
- オフェンス
- この日は4巡指名OTデヴィッド・バクティアリが1stチームの右タックルに入る場面が多く、先発右タックル争いに本格的に加わってきた。彼が右タックルの間はニューハウスが左タックルへ。
- ドン・バークレーはセンターでのプレー回数が増えている。右タックル争いでの後退を示しているのだろうか。
- チームドリルのランプレーで今年最初にファンブルしたのはRBアレックス・グリーン。DEジョリーによるファンブルフォースだった。
- RBレイシーもRBフランクリンも大学時代のチームはゾーンブロッキングを多用していた。「似たシステム、似たスタイルのプレーをしていたことが、彼らが指名された理由の1つだと思う」とヴァンペルトRBコーチ。
- 昨年のRB陣は層が薄いうえケガ人続出だったため、プレシーズンでの最多キャリーはRBマーク・テイラー(ドラフト外・現在NFLにはいない)の45回105yds(平均2.3)。今年のRBアンジェロ・ピース(カンザス州立大)はあきらかに昨年のテイラーより上なのに現状では6番手でしかない。この日はブリッツピックアップ練習でOLBペリー相手に健闘(2勝1判定負け)するなどよく頑張っている。プラクティス・スクワッドの候補。
- たぶん今夏初めてのヘイルメリー練習。パス成功はなかった。
- OL陣のファンブルリカバー練習が今夏初めて行われた。
- WRランドール・コブは7on7練習でまたもイージーな落球。落球癖が問題なのはたしかだが、相手DBからセパレートする能力は現WR陣では飛び抜けている。
- WRジャレット・ボイキンはチームドリルでQBロジャースからの35ydsパスをサイドライン際で見事スライディングキャッチ。6-2(188cm)の大型レシーバーでDBをセパレートする能力は高くないが、ルート取りが正確でキャッチングも安定している。新人WRたちのケガもあり、現状では4番手の座をキープ。
- 練習最後の2ミニッツドリルでは、QBロジャース率いる1stチームが36秒で70ydsの見事なTDドライブを成功させた。WRロスへの連続15ydsパス成功、WRジョーンズへの25ydsパス成功のあと、TEフィンリーに矢のような15ydsTDパスが決まった。
- ディフェンス
- DEジョニー・ジョリーはチームドリルでファンブルフォースのビッグプレー。パスラッシュドリルではOTバクティアリをインサイドムーヴでかわしたが、その後は息切れして3連敗。
- DEマイク・ダニエルズはパスラッシュドリルで控えOL陣相手に3勝1敗。ついに今夏通算5割を超えた。(9勝8敗)
- 途中退場したILBジョーンズ(指)に代わって7巡指名ILBサム・バーリントンが1stチームに入る場面あり。
- ILBジョーンズ退場でダイム隊形のILBはA.J.ホークが務めたが、最後の2ミニッツドリルではILBテレル・マニングが入った。
- 今年もっとも有望なドラフト外ルーキーはOLBアンディ・ムルンバ、との声あり。OLBとしてはペリーに近いパワー型。パスラッシュドリルではあまり勝てていないが、パスカバレッジでは予想以上にアスレチックな能力を見せ、ブリッツ練習でもRBレイシーをオーバーパワーした。「彼は春から目立っていたが、フルパッド練習でもそれは変わっていない。ウチのオフェンスに素晴らしくフィットすると思う」とマッカーシーHC。
- 春に減俸を受け入れた決断についてILB A.J.ホーク。「周りを見渡せば、受け入れなかった選手は大体よくない結果に終わっている。球団側はものすごく敬意をもって、チームに残ってほしいからこれを求めるのだと言ってくれた。受け入れない選手は何よりもエゴ(高すぎる自尊心)の問題なのだと思う。プライドを傷つけられるからペイカットを受け入れられない。僕はそんなものはとうの昔に捨てている。外部の人間がどう思うかなど気にしないし、もし祖母が記事を読んで収入減を心配したら僕から電話をかけ、問題ない、フィナンシャルアドバイザーはいるから、と言うよ」
- WR対CBの1on1ドリルではCB陣が2勝11敗2分と苦戦。5巡指名CBハイドがスピード不足を露呈してWRコブに置いていかれ、CBブッシュはWRボイキンに出足で負けてキャッチアップできず。
- 今キャンプでのSジェロン・マクミリアンは常に大声を出し、オフェンス選手に対してトラッシュトークを続けている。ライバルのM.D.ジェニングスが穏やかなタイプであるのに対し、ニュージャージーの荒れた地区出身のマクミリアンはタフな環境を鼻っ柱の強さで乗り越えてきた。
- 声を出しているのは同期のDEマイク・ダニエルズも同じ。「今年の練習ではこうやっていこうとマクミリアンと話し合ったんだ。オレたちが声を出そう、前に出よう、大口叩きのムカつく野郎になろうってね」
- スペシャルチーム
- パントリターナーはWRコブ、WRロス、WRマイルズ・ホワイト、WRタイロン・ウォーカー、WRオマリアス・ハインズ、RBフランクリン。WRウォーカーはパントを顔に当ててしまうミス。
- ショートビデオ集
- ケガ人情報
- 6巡指名OLBネイト・パーマー(肩)が練習に復帰。
- WRネルソン(ヒザ)、TEクウォレス(太もも)、ILBラティモア(体調不良)、Sデヴィッド・フルトン(ヒザ)が練習を休んだ。Sフルトンは昨日復帰したばかり。
- WRジョーディ・ネルソンは2日ほど前にヒザを打撲し、古傷を再発させたとのこと。TEアンドリュー・クウォレスの太ももは回復まで数日かかるかも、とマッカーシーHC。
- ILBブラッド・ジョーンズは指を痛めて途中退場。
- その他の見学組は変化なし。RBハリス(ヒザ)、WRジョンソン(ヒザ)、WRドーシー(ハムストリング)、WRカニンガム(手首手術)、OTシェロッド(すね骨折)、OTトレッター(足首骨折)、DEウォージー(ヒザ前十字靭帯断裂)、DEニール(腹部)、OLBモーゼス(つま先)、CBトラモン・ウィリアムズ(ヒザ)、CBヘイワード(ハムストリング)、Sリチャードソン(首の椎間板手術)。