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Day 6: リターナー問題は進展なし
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年8月 1日
今キャンプで初めての晴天となり、練習開始時の気温は19℃とようやくまともな気候になった。
増えてきたケガ人についてマッカーシーHCは、「これがトレーニングキャンプのフットボールというものだ。これが普通だ」としている。ベテランに休日を与える考えはと聞かれると、「考えていない。ただでさえ新労使協定で休息が多くなったのだからその必要はない」
- オフェンス
- この日はオフェンスにミスが多い。ファンブル、パス落球、イージーなパスミスなど。
- チームドリルでQBグレアム・ハレルが今キャンプ最高のプレー。ダブルムーヴでCBハイドを置き去りにしたWRジョーンズに完璧な50ydsのロングTDパスをヒットした。
- その直後にQB B.J.コールマンがILBホークにインターセプトを喰らう。そしてワイドオープンのWRハインズに投げ損なうミス。TEクウォレスにきれいなパスを通したかと思えばTEフィンリーに無理投げしてインターセプト(Sバーネット)。
- RTマーシャル・ニューハウスはパスラッシュドリルを含めて安定感あるプレーを続け、現時点ではあきらかにスターター。しかし最後のノーハドル練習ではRTドン・バークレーがすべて1stチームでプレーした。
- 4巡指名OTデヴィッド・バクティアリについて、「素晴らしいスタートを切っている。より多くのプレー機会、さらに上の競争に値する選手だ」とマッカーシーHC。先発RT争いに加える考えを示唆したものか。今は2ndチームの左タックルと3rdチームの右タックルでプレーしているが、2ndチームの右タックルになるかもしれない。
- C/Gグレッグ・ヴァンローテンは昨年より12ポンド増量して現在315ポンド。「昨年の僕はちょっと軽くて技術に頼り、地面に倒されることもあった。今はより強く、強固になった気がする」と本人。2番手センター争いでは、今のところバークレーが先にプレーすることが多く、その場合は左ガードに回る。
- 2巡指名RBエディー・レイシーが鋭いジャンプカットでタックラーをかわして中央にナイスゲインなど、ナイスプレーがいくつもあった。囲まれるとスピンムーヴで逃げようとするプレーが多い。最後のノーハドル練習で彼が1stチームに入ったのは興味深い。
- 4巡指名RBジョナサン・フランクリンはQBロジャースからの難しい肩越しのロングボールをサイドライン際でキャッチ。
- 新人RBコンビについてマッカーシーHC。「2人とも毎日よくなってきている。今日はRBレイシーがよい日だった。インサイドのランニングはよかったと思う。(必ず前に倒れる)フィニッシュもいい」
- 話題にはならないがTEジャーマイケル・フィンリーは安定したキャッチングを続けている。体も10ポンドバルクアップし、この日はOLBマシューズや新人OLBムルンバ相手のランブロッキング練習でそれなりに押せていた。
- TEフィンリーについてマッカーシーHC。「よくやっている。ここを離れた休暇中も素晴らしいトレーニングをしてきて、より力強くなっている。メディアの話題にならないのもいい・・・というのは冗談だが。2009年版ジャーマイケル・フィンリーに戻りつつある」とマッカーシーHC。
- TEライアン・テイラーもこの日はいくつかタフなキャッチがあった。
- 今春FA加入のTEマシュー・マリガンはやはりブロッキングが強く、TEたちを総なめにしているOLBペリーに勝てるのは彼だけ。「彼がチームにもたらすものは大きいと思う。真のプロフェッショナルで仕事への取り組みがしっかりしている。真摯なアプローチだ。彼の強みはブロッキングだ。あの体つきを見ればわかる。起用法はいずれわかるだろう」とマッカーシーHC。
- ディフェンス
- 昨年の1巡指名OLBニック・ペリーも順調なキャンプを送っている。パワフルな動きはTEたちでは太刀打ちできず(マリガン除く)、右タックル陣も大いに苦しめている。あとはブルラッシュで押した後の技を向上させてほしいところ。
- チームドリルでWRネルソンにきれいなロングパス成功と思った瞬間、CBデヴォン・ハウスがWRの腕からボールを叩き落とした。数分後にはキャッチしたWRボイキンからファンブルフォース成功。「まだ少し勘が鈍っているが、よくなってきた。昨年までとは全く違った心構えで取り組んでいる」とマッカーシーHC。
- 7on7練習でSモーガン・バーネットがWRジョーンズへの低いパスに飛び込んでブレークアップする好プレー。その他にも11on11練習でインターセプト、ラン守備でビッグヒットと活躍が目立った。
- この日はS M.D.ジェニングスが1stチームの順番。昨日のSマクミリアンのようなインパクトあるプレーはあまりなかった。
- OLBモーゼスと6巡指名OLBパーマーが負傷欠場のため、ドラフト外のOLBたちには大きなチャンス。
- 今日のパスラッシュドリルはオフェンスが優勢で、40回中33回勝利。
- 先発Cイヴァン・ディートリック=スミスは堅実なプレーを続けている。手の置き方とフットワークがよく、NTラジとNTペーニャ(ドラフト外)をしっかり受け止めた。センターは実戦で1on1になることが少ないので、このドリルだけでは能力は判断できないが。
- 2日目まで2勝4敗と苦しんだOGレーン・テイラーだが、この日は3勝0敗と盛り返した。後述のDEジョーンズに唯一の黒星をつけた。
- ラッシュはふつう1日1人2、3回だが、この日のDEデイトン・ジョーンズは6回も機会を与えられた。C/Gグレッグ・ヴァンローテンをはじめとする控え組を5勝1敗と圧倒。鋭い立ち合いとクイックネスとパワーがあり、手の使い方の上手さも新人離れしている。
- 2年目のDEマイク・ダニエルズは連日パワフルなパスラッシュを見せて評価が高い。
- スペシャルチーム
- キックオフリターナーは、WRロス、WRコブ、CBシールズ、RBフランクリン、新加入WRオマリアス・ハインズ。日曜の練習でもWRジェレミー・ロスが1番手だった。
- パントリターナーはWRコブ、WRロスの順。
- 4巡指名RBジョナサン・フランクリンはキックオフをマフ、JUGSマシンによるパントを落球。なかなか苦労している。
- マッカーシーHCは新リターナー候補たちがまだ物足りないことを示唆。「リターンゲームでは、誰かがもっと伸びてくれなければ。ランドール・コブは大きな実績を挙げてきたし、もし明日が開幕戦ならランドールがウチのリターナーだ。他の若手選手たちにとってはチャンスだ。プレシーズンで自然に決まってくると思う」
- キックオフリターンの1stチーム(リターナー除く)は、FBクーン、WRボイキン、OTバクティアリ、RTバークレー、TEマリガン、TEテイラー、ILBラティモア、ILBフランソワ、CBブッシュ、Sマクミリアン。ロースター底辺の戦いはスペシャルチーム勝負になることが多いので、こうした観察はそれなりに意味がある。
- ショートビデオ集
- ケガ人情報
- DEジョニー・ジョリーが足首負傷で途中退場。4年ぶりのキャンプにしては予想以上のプレーをしていたが、「十分に体のできていない選手は息切れしてくる時期」という声もある。
- OLBデズマン・モーゼス(つま先)、6巡指名OLBネイト・パーマー(肩)、Sデヴィッド・フルトン(ヒザ)が新たに見学組に加わった。どれも昨日の終盤に負傷退場していた。
- 昨日休んだOTケヴィン・ヒューズ(頭痛)は復帰。昨日途中退場したCBジェームズ・ニクソン(ヒザ)も復帰。
- その他は変化なし。RBハリス(ヒザ)、WRチャールズ・ジョンソン(ヒザ)、WRドーシー(ハムストリング)、WRカニンガム(手首手術)、OTシェロッド(すね骨折)、OTトレッター(足首骨折)、DEウォージー(ヒザ前十字靭帯断裂)、DEニール(腹部)、CBトラモン・ウィリアムズ(ヒザ)、CBヘイワード(ハムストリング)、Sリチャードソン(首の椎間板手術)。
- 選手たちの「自転車通勤」を取材したNFL.comのビデオ。車載カメラもあって楽しい。
- 先日Packers.comに加わったオリヴィア・ハーランはCBS実況ケヴィン・ハーランの娘で、つまりパッカーズのボブ・ハーラン名誉会長の孫娘。(ビデオ)