グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年5月29日
メモリアル・デーの3連休を終え、OTA第2週の練習が始まった。火曜は今年2回目の公開練習のはずだったが、天候悪化のため屋内練習場に移され、残念ながらファン非公開となった。
この日の最後はノーハドル練習。QBロジャースからWRジョーンズへの35ydsTDパスで1時間47分の練習を締めくくった。
- ケガによる見学者は先週の顔ぶれに加えてOLBデズマン・モーゼス。あらたに復帰した選手はいないようだ。
- そろそろ復帰秒読みのILBデズモンド・ビショップはまだ参加せず。
- 2年目のSショーン・リチャードソンは今オフに首の椎間板の手術を受け、フィールド復帰までにはあと2回の検査に合格する必要があるとのこと。
- RFAテンダーにサインしていないCBサム・シールズは欠席が続いている。出場停止明けのDEジョニー・ジョリーはまだ合流できず。(後述)
- 先週水曜、ドラフト外ルーキーのWRアレックス・ジレット Alex Gillett と契約した。イースタンミシガン大で3シーズンにわたって先発QBを務めたが、昨季途中で先発を降ろされてWRに回った。最後の4試合でパスキャッチ14回132yds。身長6-1のサイズがあり、40yds走は4.59秒。QBとしては先発33試合でパス通算4448yds・成功率52.9%・35TD・34INT。
- おなじくドラフト外ルーキーのSデヴィッド・フルトン David Fulton と契約。今年初めて新人セーフティの入団となった。ノースカロライナ州にある Chowan University の出身。この大学がまだ短大だった時期にLBジョージ・クーンスが在籍したことがある。
- ディフェンスによるファンブルリカバーを増やすため、この日はすべてのデッド・ボールをライブ・ボールとして扱う練習をしていた。パス失敗後のボールにディフェンス選手が飛び込むものだから、誰かケガをしそうで怖いのだが。
- オフェンシブラインについては以下のとおり。
- 今回もマーシャル・ニューハウスが最初に1stチームの右タックルに入り、ドン・バークレーとローテーション。最後のノーハドル練習もニューハウスだった。
- ドン・バークレーは1stチームと2ndチームの右タックルに入り、3rdチームのセンターをプレーし(昨夏キャンプで唯一プレーしなかったポジション)、ガードをプレーする場面もあった。
- 2ndチームでは4巡a指名デヴィッド・バクティアリが左タックル。
- 今回もRBではアレックス・グリーンが1番手だが、最初のプレーでファンブル。その後はスタークス、フランクリン(4巡c指名)、レイシー(2巡指名)、アンジェロ・ピース(ドラフト外)の順。
- TEアンドリュー・クウォレスはヒザ(前十字靭帯断裂から1年半)をかばう様子もなく、キレのよい動きを見せている。「彼は入団以来最高の状態にある。ケガのことは完全に乗り越えたようだ。オンザラインでもオフザラインでも、TEの4つのポジションすべてをこなせる選手だ。とてもいい状態に見える」とマッカーシーHC。
- DEマイク・ニールのOLB練習は今回も続いている。ただしDEのポジション練習にも参加していて忙しい。
- 昨季スナップあたりのプレッシャー回数はチームトップ、NFL全体の3-4DEの中で6位の好成績。そのパスラッシュ力をアウトサイドで活かすためなのだろうか。
- ドム・ケイパースDC。「彼がよりヴァーサタイルになれば、相手オフェンスはこちらの意図がつかみにくくなる。彼はこれまで主にインサイドラッシャーだった。昨季の働きは高く評価していて、我々は彼の役割を広げたいと考えている。彼はパワー、サイズ、スピード、クイックネスを併せ持っている。インサイドだけでなくアウトサイド・ラッシャーとしてプレーできれば、それはウチにとって強みになる。彼をいろいろなパッケージで多様な使い方をすることになるだろう」
- ペリーよりも30ポンドほど重いニールにOLBができるのだろうか。「場違いな様子は見えないよ。正確な身長・体重は知らないが、体つきはスリムだだし、ここまで順調に進歩してきている。相手RBが彼を止めようとすれば、サイズと瞬発力でオーバーパワーできる。彼がスレッドをヒットするのを見れば、あのサイズにしては相当な瞬発力があるのが分かるだろう」
- ケイパースDCには、スティーラーズでもセインツでも、DEだった選手をOLBに転向させた経験があるらしい。
- コーナーバックではシールズが不在、ハウス(肩)が復帰途上のため、今回もケイシー・ヘイワードが1stチーム、ジャレット・ブッシュがニッケルバック。しかしダイム隊形では5巡a指名CBマイカ・ハイドとSジェロン・マクミリアンがインサイドに入り、ブッシュが外れた。
- セーフティは今回もM.D.ジェニングスが先に1stチームに入り、ジェロン・マクミリアンとローテーションしている。
- パントリターナーは、WRコブ、WRジェレミー・ロス、RBフランクリン、WRネルソン、CBウィリアムズ。
- Kメイソン・クロスビーについてショーン・スローカムSTコーチ。「昨季は技術的な問題を抱えていたが、シーズンの終わりには改善されてきていたと思う。今年はここまでよいオフシーズンを過ごしている。2010年から2011年のような結果を出すことを我々は望んでいる。新キッカーを加えたのは球団全体としての判断だ。メイソンは非常に優れたキッカーだが、昨季は十分な結果を出せなかったので、ジョルジオ・タヴェッキオを呼ぶことにした。彼は昨年49ersのキャンプでよい仕事をしていたし、今年入団してからもよくやっている」
- 契約最終年を迎えているNT B.J.ラジ。「契約問題についてはあまり話したくない。パッカーズが素晴らしい球団なのは間違いないし、きっと僕を正当に扱ってくれると思う。言いたいのはそれだけ」
- DEジョニー・ジョリーは裁判所命令による薬物リハビリ・プログラム(@ヒューストン)を先週水曜にめでたく卒業した。判決を下した判事がじきじきに卒業証書を授与したとのこと。
- ただし、まだOTAには参加できないでいる。累犯だっただけに、まだクリアすべき法的問題が何かあるのだろう。
- マッカーシーHC。「彼が合流するまでは、詳細について私はコメントできない。この社会はセカンド・チャンスが基本となっている。すべてのケースが異なっていて、絶対に正しいやり方、間違ったやり方というものはない。ジョリーが大きな問題をクリアしたことは嬉しいし、誇りに思っている。ただ、必要なプロセスがまだ残っている」
- 本人はチャンスをくれたパッカーズに感謝。「3年も休んでいた選手が古巣に戻れるなんて、そうそうあることじゃない。チームは僕の状況を理解し、わざわざ機会を作ってくれた。僕は最善の努力をして体を作り、チームのためにできることは何でもするつもりだ」
- マイク・ターゴヴァックDLコーチ。「ジョニーはハードノーズな、しっかりした選手だ。そうしたものをまだ持っているか、我々は見てみたい。私は彼を応援している。彼が薬物問題を乗り越えたことは誇らしく思っている。たとえチームに戻らなかったとしてもね。彼は良い人間だし、私は彼を大事に思っているから、いずれにせよ彼と連絡を取り合うつもりだった。こうした状況で復帰できる選手がいるとすれば、それはジョニーだ。彼はフットボールを愛している」
- ラジオ番組に出演したQBアーロン・ロジャースが、ファーヴと球団との和解を期待する、とあらためてコメント。「(スーパーボウルウィークの)表彰イベントで一緒に壇上に立てた(写真)ことを、僕はとても喜んでいる。本当に久しぶりだったし。この国も、ウィスコンシンという州も、セカンド、サード、フォース・チャンスの人々で成り立っている。あの展開に腹を立てている人たちも、傷を癒すプロセスを始めるべき時だと僕は思う。その前面に立つことは自分にとって何も問題ない。僕はグリーンベイで成し遂げた実績から、(自分の立場について)とても安心しているし。また彼と会い、彼が殿堂入り(2015年予定)する時までに永久欠番セレモニーを行えることを僕はとても喜んでいる」
- 2014年ドラフトは5月8日~10日に行われることが正式決定した。2週間遅らせる表向きの理由は「会場のスケジュール上の問題のため」となっているが、NFL側の本音はファンにとってのオフシーズンを少しでも短くすること。ドラフト後の閑散期が短くなればそれだけ業界全体の広告収入等がアップするからだ。さらにNFLは「3月にコンバイン、4月に新リーグ年度入り(FA解禁)」というスケジュールを望んでいたが、それはNFL選手会が拒否したらしい。