グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2013年3月22日

ILBブラッド・ジョーンズと再契約

FAとなっていたILBブラッド・ジョーンズがパッカーズと再契約した。総額$11.75ミリオンの3年契約で、契約ボーナスは$3ミリオン。プロボウル出場を条件としたエスカレーター条項も含まれている。年平均$3.9ミリオンはスターター級の金額といってよく、予想外の高さだ。ウォルデン流出で層の薄くなったアウトサイドもプレーできること、ビショップやD.J.スミスが大ケガからの復帰途上であることも考慮されたかもしれない。

ILBブラッド・ジョーンズはコロラド大出身の26歳(4月で27歳)。宇宙飛行士を考えたこともある秀才だ。2009年7巡指名でパッカーズに入団し、最初の3年間はアウトサイドLBをプレーしてきた。伸び悩んでいたところ昨年春にインサイドへコンバートされ、ILB2人のケガでスターターに昇格。ダイム隊形(1ILB)をふくめフルタイムで出場し、代役の代役とは思えないプレーぶりでプレーオフ進出に貢献した。Pro Football Focus では、チームLB陣の中でマシューズに次ぐ+6.8点の評価をされている。

ILB陣の状況をまとめると、デズモンド・ビショップが総額19.05ミリオンの4年契約、今年がその3年目。ハムストリングの大ケガから復帰途上で、キャンプ初日から先発組でバリバリやれる保証はない。A.J.ホークは先日大幅な減俸を受け入れたが、実質は「今季はクビにならないことを確実にした」だけで、今季限りとなる可能性は残っている。D.J.スミスはヒザ前十字靭帯断裂からリハビリ途上。1年目とくらべ、昨季代役出場時は今ひとつだった。ジャマリ・ラティモアとロバート・フランソワ(先日再契約)はスペシャルチームの中核選手。昨年5巡指名のテレル・マニングはまったくの未知数。

これでILB陣は昨季の7人全員が残留となった。7人のうち5人が先発経験を持ち、デプス的には十分といっても、スターターのレベルとなると決して十分ではない。それでも、この再契約でドラフト上位指名の可能性が下がったのは事実だろう。スターター級のサラリーを3選手に支払うのはややもったいないが、首脳陣はキャンプでの争いでスターターを決めるつもりなのだろう。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player