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Notebook: FA交渉期間始まる
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年3月 9日
- 今年から、FA解禁(3月12日)の前3日間にかぎり、「契約はできないが交渉はできる」という期間が新設された。以前から球団と代理人の交渉はなかば公然と行われてきたが、それを一部合法化する形。NFLとしては、FA解禁初日に大型契約を連発してNFLファンを盛り上げつつ、「初日に契約できるのは解禁前から交渉してたからだろ」といった批判をなくすことができる。
- 「交渉だけ可能な期間」のルールは以下のとおり。
- 対象は無制限FA(見込み)選手に限られ、制限付きFA選手は含まれない。
- 今年は3月9日午前0時(東部時間)から12日の15時59分までの87時間。(12日の16時にFA解禁)
- 球団が交渉ができるのは代理人との間だけ。選手自身とコンタクトを取ることはできない。たとえばSエド・リード(BAL)は現在代理人を持たないので、この期間は何もできない。
- FA(見込み)選手が球団を訪問することもできない。FA解禁まで待つ必要がある。
- 自チームのFA(見込み)選手やすでに解雇された選手についてはこの限りではなく、交渉も正式契約もできる。
- DEクリス・キャンティ(元NYG)は、荒天のため1日遅れたもののパッカーズ訪問を完了。しかしこれまでの情報では、パッカーズからのオファーはまだないようだ。ライバル球団に金額で勝てそうには思えないが、再建中のチームよりこちらを選んでくれる可能性はある。
- いっぽうイーグルスから解雇されたDEカレン・ジェンキンズはNYG、OAK、SEA、SFと訪問を済ませた。代理人は、「本人はパッカーズ復帰もよろこんで検討する」としているが、依然としてパッカーズからの動きはない。
- 各メディアのFAランキングは、Sports Illustrated、Fox Sports、Pro Football Weekly、National Football Post といった感じになっている(古い記事もあり、すでに再契約した選手も含まれている)。それぞれのWRジェニングスの順位は9位、20位、11位、23位とバラバラ。
- ちかくQBアーロン・ロジャースと大型契約延長の見込み、との一部情報も。いっぽうQBロジャース本人の側は「今オフに契約延長がまとまらなくてもホールドアウトしない」と報道されている。こじれることなく良好な関係が保たれているのは間違いない。
- CBトラモン・ウィリアムズは2011年序盤に負傷した肩が2012年もまだ万全でなかったと告白。1試合欠場しただけで復帰したため神経にダメージが残り、そのためプレスカバレッジがしにくくオフカバレッジが増えたとのこと。 「下がって(クッションを置いて)のカバーでは完全に守るのが難しく、そのせいで通りやすくなるパスもあった。ケガのせいでプレーの仕方を多少妥協せざるをえなかった。神経へのダメージは回復しつつあるけどまだ途上で、今も回復に努めているところ。今年は完調に戻したい」
- Kメイソン・クロスビーはルーキーシーズンにKデイヴ・レイナーと争って以来ライバル選手の入団がまったくなかったが、今年はそうはいかないようだ。球団側は週明けにKマイケル・バーナードのトライアウトを予定。たいしたライバルではなさそうだが、球団側が入団を検討すること自体が大きな変化だ。ドラフトやFAでの補強もありそう。
- トライアウトを受けるKマイケル・バーナードはディビジョンIII大学出身の27歳で、高校まではサッカーをプレーしていた選手。成功率59.3%とパッとしない成績で大学を終えたが、2009年の卒業後も専門のコーチについて修業を積んできた。
- Cジェフ・サタデーが古巣コルツと1日契約を結び、コルツ選手として引退した。オーナーも出席した立派なセレモニーだった。(写真集)
- 新しいカレッジスカウトとしてアロンゾ・ドットソン(27歳)がパッカーズに加わった。90年代に活躍したDTサンタナ・ドットソンの甥で、祖父アルフォンスは1970年にレイダーズでプレーしたことがある。本人はオクラホマ大ではDEをプレー。卒業後は高校でコーチのキャリアを始め、過去2年間はヒューストン大学で修士課程に通いつつアシスタントコーチを務めていた。