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WRドナルド・ドライバーの引退セレモニー
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年2月 7日
ランボーフィールドのアトリウムにて、WRドナルド・ドライバーの引退セレモニーが開催された。ファン参加の引退イベントは球団史上初めてのことだ。今月1日の無料チケット配布の際は、わずか15分ほどでチケットが品切れとなった。スコット・ウォーカー知事は、「全州にわたってこの日をドナルド・ドライバーの日とする」と宣言。イベントは午前11時(現地)から、会場は午前9時半だったが、-17℃の寒さをものともせず、列の先頭の女性は前夜10時から並んでいたという。
セレモニーでは壇上でドライバー夫妻が見守るなか、司会のラリー・マッカレンに続いてマーク・マーフィ社長、テッド・トンプソンGM、マイク・マッカーシーHCがそれぞれスピーチ。1999年の入団当時、トンプソンは人事部長、マッカーシーはQBコーチとしてパッカーズに在籍していたため、それぞれ思い出話があった。マッカーシーHCは「私は泣かない」と宣言して話し始めたが、終わり間際についに涙がこみ上げ続けられなくなり、「あと少しだったんだが・・・」と会場を笑わせた。
- 「私見を言わせていただければ、彼があきらかに史上最高のランボー・リーパーだ。ドナルドほどやすやすとやってのけた選手は他にいない」とマッカーシーHC。 「このチームにおけるドナルド・ドライバーを象徴するシーンを挙げるなら、2010年49ers戦での61ydsタッチダウン(ビデオ)だろう」
- 3首脳のスピーチに続くビデオ・メッセージでは、ボブ・ハーラン名誉会長、元WRジェームズ・ロフトン(同じ背番号をつけられたことを光栄に思うとのこと)、ダンス番組の共演者たち、元QBバート・スターなどが登場。
- 続いてドライバーの偉大なキャリアを紹介する美しいビデオ・トリビュート。1999年12月12日の初タッチダウン(ファーヴ時代を象徴するようなスラント)を皮切りに、偉大なキャリアを彩るビッグプレーの数々、チャリティ活動の数々がスクリーンに映し出された。"Thank you Donald" で締めくくった。(ビデオ)
- スペシャル・プレゼンテーションとして、スコット・ウォーカー知事とジム・シュミット市長がおざなりな拍手に迎えられて壇上に。「ドナルド・ドライバーの日」を宣言する表彰額を知事から贈呈。(写真)
- ジム・シュミット市長は、市内の街路を "Donald Driver Way" と名付けると発表。フォックス川の西岸 Titletown Brewing のすぐ西側の道のようだ(地図)。リバーフロントは市が再開発に力を入れている地域でもあり、またここには ”The Receiver”像が設置されているので彼にふさわしいかもしれない。このレシーバー像は88番で背中の名前は"Receiver"なっているが、これをドライバーに似せてお色直しし、背番号80番の"Driver"に変更する、と市長。
政治家2人のあと、大歓声に迎えられてドライバー本人がポディウムに登場。いきなり涙が込み上げて言葉が出てこない。
- ファンへの愛と感謝と称賛を述べたあと本題に。 「今日ここに、僕はNFLから引退することを決断した。難しい決断ではあったが、家族も僕も、人生の次の章へと進むべき時だと感じた。引退して最初の仕事は、物置のリスを退治することだと妻に言い渡されている(笑)」 「その時が来た。僕はグリーンベイ・パッカーとして引退しなければならない。つねに言ってきたことだが、僕は他のユニフォームを着たくはないし、常にグリーン&ゴールドであり続ける」
- 世話になった人々への感謝の言葉。自分をここに呼んでくれたロン・ウルフ元GM、父のような存在だったボブ・ハーラン名誉会長、マイク・マッカーシーHC、テッド・トンプソンGM、マーク・マーフィ社長。これまでのヘッドコーチやWRコーチたち、自分を見出してくれたスカウトのアロンゾ・ハイスミス。
- 母フェイなど家族の話になると涙がこらえきれない。父は肺がんの闘病中とのこと。最後は妻ベティーナについて。大学時代に出会って16年、結婚13年とのこと。 "The love of my life ... Baby, I love you."
- 最後に再びファンへの感謝の言葉を述べて会場を盛り上げ、記者からの質問コーナーに移った。
- QBファーヴとQBロジャースの存在の大きさについて。入団当時からファーヴの世話になり、ケガを押してプレーするタフネスを教わった。ロジャースからはフットボールへの愛の深さ、信じ続ければ必ずできることを学んだ。怒りを胸にプレーし、今や史上最高のQBの1人だ。
- 最高の瞬間はスーパーボウルに勝利してトンネルから退場したとき。
- 末娘チャリティ(1歳)を腕に抱いて話す場面もあった。
記者会見が終わると、WRドライバーは集まったファンの周囲を回りながら握手したりハグしたりして1時間強のイベントが終了。地元TV各局が正午からのニュースで一斉に報じるなど、まさにドライバー一色の一日となった。パッカーズ・プロショップではドライバー関連の特設ページを設置している。
よい場所を取ろうと早朝から長蛇の列 前夜10時からのファンも
アトリウムに集まった1000人以上のファン
壇上で関係者スピーチを聞くドライバー夫妻
けっきょく泣いてしまった マイク・マッカーシーHC
スコット・ウォーカー知事から顕彰盾の贈呈
街路をドナルド・ドライバー・ウェイと命名するとジム・シュミット市長
涙ながらの引退スピーチ
イベント終了後にファンと
熱烈なハグ