グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2012年12月22日

ディートリック=スミスが先発センターに

ベテランのCジェフ・サタデーを先発から降格し、イヴァン・ディートリック=スミスを先発センターとすることをマッカーシーHCが明らかにした。首と肩を痛めて水・木と休んだCサタデーだが、出場に問題があるほどではない。ケガは先発交代と関係ない、とCサタデー自身が認めている。

FA移籍したCスコット・ウェルズの代役として、2年契約で獲得した名手Cジェフ・サタデー(プロボウル5回)だったが、37歳という年齢のためプレー内容はやや期待外れだった。 Pro Football Focus (1試合ずつの評価点を累積)によると、全センター中のランクは30位。パスプロテクションは安定しているが(3位)、ランブロッキングは簡単に突破を許してばかりで最下位(37位)となっている。高額サラリー(2年$7.75ミリオン)もあり、これでは今季限りの退団は必至と見られていた。

Cイヴァン・ディートリック=スミスはアイダホ州立大出身の26歳。2009年ドラフト外でパッカーズに入団、ロースター入りを果たしたものの、2年目の開幕前に解雇。シーホークスに拾われて1か月で解雇され、シーズン終盤にパッカーズと再契約してスーパーボウルリングも手に入れた。2011年はガードの代役として5試合(左2・右3)、今季も左ガードで5試合出場。LGラングが復帰する直前のライオンズ戦での働きは評価が高かった。

これまではガードでしか公式戦経験がないが、最も向いているポジションはセンターと見られている。おそらくランブロッキングユニットとしては向上するはずだが、パスプロテクションやスナップ前のアジャストメント・コールなど、初先発ならではの不安要素があるのは当然。先発交代といっても、内容が悪ければ試合途中でCサタデーと交代させられる可能性はある。逆にうまくいけば、来季の先発センターの座を一気に固めてしまう大チャンスだ。

◆ ◆ ◆

大ベテランのCジェフ・サタデーは悪びれることなく降格を受け入れ、その立派な態度は記者たちの称賛を集めている。 「僕ら2人は、それぞれのキャリアの全く違ったポイントにいる。彼は上り坂、こちらは終わりに近い。これがフットボールだ。ご存知のように僕はここでは中継ぎの存在だったから、この成り行きは驚くに値しない。それが分かる程度には経験を積んできたからね」

「がっかりしていないといったら嘘になる。フットボールをプレーするためにここにいるんだから。コーチ・マッカーシーにも言ったことだけど、僕はスーパーボウル制覇を助けるためにここに来た。地区優勝は素晴らしいけど、そのために来たわけじゃない。そうした意味で残念だ。こうするのが勝利への最善の道だとコーチ・マッカーシーが考えたのなら、事実そうなのだろう」

「抜かれるのはいつだって残念だ。つらいけれど受け入れるよ。僕は自分の力を出し切った、と家族にも仲間にも胸を張って言える。それで他の選手に抜かれるのなら、彼はプレーするに値するのだと、いつもそう思っている。”ディーディ”はこのチャンスをつかみ、いい仕事をしなきゃいけない。僕は彼に言ったんだ。お前をフルにサポートする、お前はきっといい仕事をする、このチャンスを活かせとね。選手として、アスリートとして、彼のことはとても尊敬している。僕らはみんな何らかの形でチャンスを手に入れる。それがいつであれ、けっして逃さないことだ。僕がチャンスをもらったときにはそれを最大限に活かした。彼もそうしてほしい」

カテゴリ : Contract/Personnel, Player