過去の記事 |
2012年 >
12月 >
Packers - Vikings Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年12月 4日
- マイク・マッカーシーHC。 「パッカーズにとって良い勝利、良い地区内勝利だった。ヴァイキングスと戦うときはいつでもタフなものだ。試合の出だしには満足しているが、第2Qに入っていろいろと苦しくなった。しかし後半に入ってSモーガン・バーネットのインターセプトが試合のカギになり、これでモメンタムを奪うことができた」
- 試合を決めた11分のロングドライブについてQBロジャース。 「こんな風にクロックをコントロールすることがずっとできないでいたからね。選手たちのタフネスをよく示したシリーズだった。見た目は決して派手ではなかったけれど」
- 同じく11分のロングドライブについてWRジェニングス。 「あちらにはとんでもないランニングバックがいて、彼を止めるのは容易じゃない。止めるための一番の方法は彼をフィールドに出さないことさ。ウチがこんなドライブをしたのはずいぶん久しぶりだ。今日は見事だったよ」 「カバー2攻略の話題がよく出るよね。カバー2を破るためのカギは誰か。それはラン・ゲームなんだ。しっかりランでボールを進めることができなければ、相手は後ろに下がって守ることができ、6メン・ボックスにすることができてしまう」
- 後半のタイムオブポゼッションは21分02秒対8分58秒でパッカーズが圧倒。その半分以上を第4Qの1シリーズで稼いでいる。2スコアゲームにしてRBピーターソンを封じ込めた価値はきわめて大きい。今季パッカーズは7分以上のシリーズが一度もなかった。
- 11分の得点シリーズは1970年以来パッカーズにとって最長。1986年ヴァイキングス戦ではQBヴィンス・フェラガモが11分03秒のドライブを演出したが、4thダウンでWRジェームズ・ロフトンへのパスが通らず、得点できずに終わっている。
- QBロジャースのクォーターバッキングについてCBトラモン・ウィリアムズ。 「僕らがいつも(大差をつけられず)勝利を争えるのは、クォーターバックがボールを大事にしてくれる(ターンオーバーを犯さない)からだ。だから僕らは最後まで試合に勝つチャンスがあるんだ。彼は何年もそれを続けてくれている。彼はブレットの下で3年間学び、良いところだけを見習って悪いところを見習わなかった。本当に素晴らしいよ」
- WRグレッグ・ジェニングスの復帰についてQBロジャース。 「当面はジョーディ(WRネルソン)の穴を埋めてくれる形になるだろう。ランドール(WRコブ)がこれまでどおりスロットに留まり、グレッグは主にアウトサイドでプレーすることになると思う。彼の復帰はありがたいよ。彼はビッグタイム・プレーヤーだ。ダウンフィールドで大きなプレーをしてくれる。今日も僕らが噛み合ったプレーがいくつかあったし、負傷前と同じような感覚のまま一緒にやれるのは楽しい。彼は素晴らしい選手なんだから、もっと彼に機会を与えなければ」
- WRジェニングスは51スナップに出場。WRネルソンの退場により、当初の予定より大幅に増えてしまった。痛みはまったくなく、体調はまったく問題ないと本人。
- QBロジャースは第3Qのインターセプトについて、「僕はパントしようとしたんだよ。すごくいいパントができたね」とジョーク。 「まず(WRコブからのスローバックを)しっかりキャッチしようとした。それが大事なことだから。そのときDEグリフェンが向かってくるのが見え、ジョシュ(RGシットン)がいいブロックをして余裕を作ってくれた。思いっきり投げようとしたけど、少し肩の強さが足りなかったようだ」
- 代役として健闘したRTドン・バークレー。 「仲間からは 『とにかく落ち着いてやれ。俺たちはこれを乗り越え、きっと勝利を手に入れる』 と言われたよ。とくに隣のジョシュ(RGシットン)とジェフ(Cサタデー)に励まされた。ジェフは素晴らしいリーダーで、『そのまま頑張れ。お前はよくやってるよ』 と言ってくれた」 「ランが出るようになり、1回で5ydsぐらい出るようになったのが大きかった。みっともないプレーもあったけど、僕は毎回必死でプレーし、それが一番大事なことだ」
- ランにせよパスにせよ、パッカーズは代役RTバークレーの横にTE、または後ろにRB/FBをつける隊形が多かった。ランプレーはRTバークレーの側が多く、しかも効果的だった。 「そのおかげでやりやすかったのはたしかだね。僕のサイドにランを繰り返せば相手をすこし消耗させることができ、パスをするときに相手の勢いがなくなる」と本人。
- 代役RTバークレーの働きについてマッカーシーHC。 「ドンはよい仕事をしたと思う。そのことはプレーコールが裏付けている。最初に彼がゲームに入ってきたときは、私は彼を意識して慎重に進めようとした。しかしハーフタイムの後は我々は普段どおりのベーシックなプレーをしたし、クリーンなフットボールができた」 「彼がよいプレーを、フィジカルなプレーをしたのは驚くに値しない。彼はタフでフィジカルな選手だ。右タックルに求められる気質を備えている。彼のおかげで我々はいつも通りのプレーを続けることができた。代役でルーキーが投入されるとき、求められるのはそういうことだから」
- ラン攻撃の成功についてQBロジャース。 「今季もっとも効果的なラン攻撃ができた。ジェームズ・スタークスとアレックス・グリーンがよいコンビネーションで、よい仕事をしてくれた。150yds以上なんてウチにとってはしばらくなかったことだ」
- 7試合ぶり、今季3回目(NFL最少タイ)のラッシングTDと聞いて驚くWRコブ。 「本当に? 今季初めてじゃないかと思ってた。思い出せないんだよ。でもあれはウチにとって大きかった。今日はランニングバックたちがすごくいいプレーをしてくれて、おかげでオフェンスがかなり楽になった」
- チームラッシング152ydsは第9週ARI戦での176ydsに次ぐ今季2番目の好記録。QBスクランブルを除けばそのゲームとほぼ同じ数字だった。
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解は、第3QのRBスタークスの22ydsTDラン。こちらは2WR・2TEの1バック隊形で、右にTEテイラー、左にTEクラブトリー(ただしスクリメージから離れた”フレックス”ポジション)。相手はカバー2で両WRをダブルチームできる構え。右に走るRBスタークスにボールがトスされると、TEテイラーが左DEロビソンを好ブロックして閉じ込め、RTバークレーがその右にプル・ブロック。RTバークレーはOLBヘンダーソンを仕留め損なったが、RBスタークスが外を回り切るには十分な余裕を作った。ダウンフィールドではWRジョーンズがSSハリソンをブロックし、サイドライン際をRBスタークスが駆け抜けた。
- 上記のTDランは相手フロント7がインサイドに突進してくる傾向を利用したもの。 「アウトサイドには明らかに隙があった。試合前からテープを見て分析していたことで、今回のランニングゲームに組み入れていた。大いに役に立ったよ」とRBアレックス・グリーン。
- 舌禍事件を繰り返してきたTEジャーマイケル・フィンリー。今回は何を聞かれても、「今日のパッカーズとアーロン・ロジャースとオフェンスは素晴らしかった。自分もその一部になれてうれしい」と同じコメントを繰り返すばかり。しかし最後には、「僕は何度も非難を浴びてきた。同じ立場になればあなただってそうするさ」と本音を漏らした。
- インターセプト連発についてSモーガン・バーネット。 「ウッド(ウッドソン)がいつも僕らに言ってるんだ。『インターセプトが来るときは束になって来る』ってね。今日はまさにその通りになった」 「相手チームの得点を消すことができれば、それは大きいさ。オフェンスのためにポゼッションを1つ増やしてやれるのだから、ものすごく大きい」
- 第3Q最初のSバーネットのインターセプトについてマッカーシーHC。「エンドゾーンでのインターセプトはこの試合最大のプレーだったと思う。あのプレーで、サイドライン全体が変わった。私にとってハーフタイム(の話し合いやペップトーク)はあまりよい内容ではなかった。その我々に彼が勢いを与えてくれた。モーガンは非常によいプレーを続け、シーズンを通して大きなプレーを決めている。優れたベテランのリーダーシップをセカンダリーにもたらしている」
- WRハーヴィンを欠いてタレント不足のヴァイキングスWR陣をパッカーズDB陣がシャットアウト。相手WRは13回ターゲットになって成功はわずか3回。その成功もすべて、残り3分を切ったガーベッジ・タイムでのものだった。フロント7がラン守備に注力するだけに、プレーアクションからビッグプレーを許さなかったDB陣の働きは大きい。
- パス守備の頑張りについてCBケイシー・ヘイワード。 「レシーバー陣が無視されたとは思わない。僕らが彼らのルートを潰したんだ。それはQBポンダーの動きを見ればわかるはずだよ。誰もオープンになっていなくて、投げるのをやめていた」
- 解説トロイ・エイクマンの前日のインタビューに対し、MIN側オフェンスはCBデヴォン・ハウスを狙うようなコメントをしていたいたらしい。 「ちょっと可笑しいよね。クリスチャン・ポンダーは、チームの弱点である僕を攻めるようなことを言ってたんだから。僕としては自分の仕事ができたと思う。僕の役割は(アウトサイドで)ビッグプレーを許さないことで、その点ですごくうまくできたと思うから」
- CBトラモン・ウィリアムズ。 「どんなクォーターバックでもプレッシャーをかけてスクランブルさせれば、ミスを犯す可能性は大きくなる。ウチのQBは違うよ、彼は特別だからね。でもポンダーは、十分な能力はあるけど、まだ若い選手だ。これから2年もしたら全く違ったクォーターバックになっているだろう」
- 210ydsラッシングのRBエイドリアン・ピーターソンについてNT/DEライアン・ピケット。 「彼はおそらく僕が見た中で最高のRBだろう。それぐらい彼は優秀だ。もしディフェンスのどこかにほころびがあれば、彼は見つけ出す。驚くべきことだよ。1人がしくじれば、彼は必ず見つけてしまう。そしてその穴をハードにヒットし、とてもハードに走る。すごいランニングバックだ。もし僕がコーチするチームに彼がいたら、パスなんか一度も投げる気にならないかもしれない」
- RBピーターソンにまるでピンボールのように跳ね飛ばされたS M.D.ジェニングス。 「もっとしっかりフィニッシュにもっていかないと。ボールに向かってすごくしっかり行けた感じがしたのに、しっかり仕留められなかった。次回は地面に倒さなきゃいけない」
- NFLでは1960年以来、1人のRBによる200yds超ラッシングは96回目。それで試合に負けたのはわずか5回目のことらしい。また、210ydsラッシングを許したのはパッカーズ史上3番目に悪い記録。
- CBトラモン・ウィリアムズは自陣でのアンネセサリーラフネス判定に不満を示しているが、映像では相手レシーバーの後頭部にヘルメットがヒットしており、これは反則や罰金を科されても致し方ない。いっぽうヴァイキングス側では、第2QにDTケヴィン・ウィリアムズがラフィングザパサーを取られ、DEジャレッド・アレンのインターセプトが取り消しに。ビデオでは肩をハードヒットしただけに見え、そちらの判定の方がよほど微妙だった。リードを広げる大きなチャンスとなっただけに、ヴァイキングス選手たちは不満の声が大きい。
- 土曜日に交際相手を射殺して自殺したLBジョヴァン・ベルチャー(チーフス)は、メイン大でSジェロン・マクミリアンと2年間チームメイトだった。NFL入りする選手の少ない大学だけに、彼も大きなショックを受けている。 「いつも面白いことを言ってくれて、いい友人関係にあったんだ。今日は彼のために頑張って勝利を手に入れようという気持ちだった。彼は僕の一部分だから。彼はチームメイトだ。同じブラックベアーズのね。僕にとってこれは大事な勝利だった」
- Kメイソン・クロスビーについてマッカーシーHC。 「あの立て直し方に満足している。我々にはメイソン・クロスビーが必要だ。今後もゲーム・ウィニングFGを決めてくれるだろう」
- 復活したと思うかと聞かれたKメイソン・クロスビー。 「自分ではここ数週間ずっとそう思っているよ。(キックの)プロセスはいい感じだし、試合へのアプローチもいい感じ。ただ、長いヤツがいくつか決まらなかっただけ。決めなきゃいけない50yds未満は成功させてる。また機会が来れば長いのも決めようと頑張ってるけど。僕にとってはキックは1回ずつであり、前半最後の失敗から立て直してすごくいいゲームができた」
- Kクロスビーの復調についてPティム・マステイ。 「失敗したのと同じ方向へ47ydsFGを成功させ、試合の最後には大事なキックを成功させて2スコア・ゲームに持ち込んだんだ。当然これは自信につながるよ。どちらも大きなキックだった」
- 第3Qの4thダウン7でいったんは47ydsFGよりもギャンブルをしようとしたことについてマッカーシーHC。 「あれは我々が”テンポ・コール”と呼んでいるものだ。こちらは4ワイドで、私は4thダウン・テリトリーの気構えだった。3rdダウンの時からそのように準備する、フィールド上のあるレンジのことだ。我々はテンポ・プレーを続けようとし、次のプレーに自信があった。しかし相手がタイムアウトを取ったので、フィールドゴールに変えることにした。(何ydsまでなら蹴らせるという)チャートを信頼し、メイソンを信頼するということだ」
- 土曜にプラクティス・スクワッドから昇格した2人のうち、WRジェレミー・ロスはスペシャルチームで出場したが、RBドゥワン・ハリスはまったく出場せず。
- WRネルソンとRTラングが負傷退場したことで、パッカーズはスターター10人が欠けたことになる。
- ベアーズの敗戦についてQBロジャース。 「このロッカールームにあまりシーホークスファンはいないと思うけど、僕たちは彼らの尽力に感謝してる」
- パッカーズは地区内10連勝を達成して球団記録をさらに更新。けっして弱い地区でないだけに価値は大きい。地区内12連勝中だったレイヴンズが今週敗れたことで、現在進行中の記録としてはNFL最長となっている。
- ヴァイキングス戦は2010年から5連勝となった。最近では2006年から2008年にも5連勝があった。レギュラーシーズンの通算対戦成績はパッカーズの54勝47敗1分けに。