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Packers 10 - 38 Giants
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年11月26日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (7-4) |
7 |
3 |
0 |
0 |
10 |
Giants (7-4) |
17 |
14 |
7 |
0 |
38 |
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メットライフ・スタジアムの天気は晴れ、気温は2℃。序盤から攻守に圧倒されたパッカーズは2つのターンオーバーからさらに失点を重ね、第3Qには28点差とされて事実上勝負あり。オフェンスはパスプロテクションがガタガタでまったく形にならず、ディフェンスはラン・パスともなすすべなし。第6週から続いた連勝が5でストップし、このところつけてきた自信を完全に打ち砕かれた。
RBブラッドショーへのスクリーンパス59ydsから先制タッチダウンを許すと、直後にWRネルソンへのロングTDパスで同点とするが、勝負になったのはここまで。WRランドルへのTDパスを許した直後にQBロジャースがインターセプトを喰らってさらに3点を追加され、第1Qだけで17失点。第2QにはさらにWRクルーズへのTDパスを許し、被サック&ファンブルロストからさらに7失点。後半に入ってもオフェンスは波に乗れず、ダメ押しのTDランを喰らって勝負あり。第4Qはプレシーズンのような雰囲気で、敗戦処理でQBグレアム・ハレルがNFL初パスを成功させた。
第1QにDE C.J.ウィルソンがヒザを負傷し、ラン守備に悪影響があったのはたしか。第4QにはSS M.D.ジェニングスが肋骨を負傷して退場。問題のKメイソン・クロスビーは55ydsを惜しくも失敗、28ydsは成功した。
第1Q
- NYG陣26 : RBブラッドショーの4ydsラン、WRニックスへの9ydsパスで1stダウン。WRクルーズ落球のあと、RBブラッドショーへのスクリーンパス59ydsで一気にゴール前02ydsへ。RBブラウンの2ydsTDラン成功。
- GB陣23 : RBスタークスの3ydsラン、RBグリーンの7ydsランで1stダウン。FBクーンへの5ydsパスのあと、WRネルソンに61ydsTDパス成功。
- NYG陣17 : RBブラウンの4ydsランのあと連続ショートパス失敗で3&アウト。
- GB陣46 : WRコブのエンドアラウンド12yds、RBスタークスの5ydsラン、FBクーンの2ydsラン、サック(QBスクランブル失敗)で1stダウンならず。55ydsFG失敗。
- NYG陣45 : RBブラッドショーのラン2回で1stダウン。GBイリーガルコンタクト、ラン2回とNYGフォルススタートで3rdダウン7、QBスクランブル12ydsでさらに1stダウン。RBブラウンの5ydsラン、パス失敗で3rdダウン5、WRランドルに16ydsTDパス成功。
- GB陣28 : WRコブへのパスがインターセプトされる。
- NYG陣33 : WRニックスへのパスはノーゲイン、RBブラッドショーの9ydsランで3rdダウン1、RBブラッドショーのランが止まって1stダウンならず。43ydsFG成功。
- GB陣21 : サックで8ydsロスして第2Qへ。
第2Q
- QBスクランブル5yds、WRコブへの6ydsパスで3&アウト。
- NYG陣39 : ロングパス失敗、RBブラウンの1ydランで3rdダウン9、WRニックスへの25ydsパスでFG圏内へ。TEベネットへの12ydsパス、RBブラッドショーの11ydsランでレッドゾーンへ。RBブラウンの4ydsラン、パス失敗で3rdダウン6、WRクルーズに9ydsTDパス成功。
- GB陣27 : 3rdダウン4からFBクーンへのチェックダウンが32ydsゲイン。GBホールディング、RBスタークスの3ydsラン、QBスクランブル6ydsで3rdダウン11、NYGホールディングで1stダウン。FBクーンへの12ydsパス、TEフィンリー落球、TEフィンリーへの9ydsパス、RBグリーンのノーゲインで1stダウンならず。28ydsFG成功で14点差。
- NYG陣26 : サック6yds(OLBモーゼス)、RBブラウンの11ydsランで3rdダウン5、RBブラッドショーへのパスは2yds止まり。
- GB陣24 : 残り1分50秒。投げ捨て、WRコブへの15ydsパスのあと、サックされてファンブルロスト。
- GB陣23 : WRランドルへの10ydsパスのあと、RBブラッドショーが13ydsTDラン。
- GB陣29 : 残り40秒。WRコブへの6ydsパス、投げ捨て、FBクーンの7ydsランで1stダウン。残り03秒からヘイルメリーを投げられず投げ捨てで前半終了。
第3Q
- GB陣15 : 相手DBの弾いたパスをTEフィンリーがキャッチして16yds。GBフォルススタート、FBクーンの4ydsラン、パス失敗で3rdダウン11、サックされてパント。
- NYG陣31 : RBブラウンの1ydラン、WRクルーズへの10ydsパスで1stダウン。ロングボム失敗、RBブラウンの9ydsラン、ノーゲインでけっきょくパント。
- GB陣09 : RBグリーンの5ydsラン、ノーゲインで3rdダウン5、QBスクランブル13ydsで1stダウン。RBスタークス落球、GBホールディング、RBグリーンの3ydsランで3rdダウン17、WRコブ落球でパント。
- NYG陣47 : TEベネットへの15ydsパス、WRニックスへの30ydsパス、GBイリーガルユースオブハンドでゴール前02ydsへ。パス失敗、NYGホールディング、投げ捨てで3rdダウン、WRニックスに13ydsTDパスが決まって28点差に。
- GB陣25 : RBグリーンのノーゲイン、RBグリーンへの15ydsパス、ショベルパス落球、サックで3rdダウン14、TEフィンリーへの26ydsパスが通ってNYG陣へ。RBグリーンの8ydsラン、WRネルソンへの8ydsパスでレッドゾーンへ。パス失敗とRBグリーンへの1ydパスで最終Qへ。
第4Q
- 4thダウン5からTEフィンリーへのパスは通らずギャンブル失敗。
- NYG陣14 : RBブラウンのラン2回で1stダウン。3rdダウン11からWRクルーズへの17ydsパス、RBブラウンの16ydsランでGB陣へ。RBウィルソンの3ydsラン、5ydsパス、ノーゲインで4thダウン2、TEベネットへの17ydsパスでギャンブル成功。ラン2回で3rdダウン5、パス失敗もGBアンネセサリーラフネスで1stダウン。パス、ラン、ランと止まって4thダウン1、パスが通らずギャンブル失敗。
- GB陣02 : 残り5分となってQBグレアム・ハレル登場。FBクーンの4ydsラン、RBスタークスの5ydsラン、5ydsランで1stダウン。RBグリーンの6ydsラン、8ydsランで2ミニッツ。FBクーンへの11ydsパス、RBスタークスの4ydsラン、2ydsラン、TEウィリアムズへのパス失敗でパント。
- ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Giants |
Points |
10 |
38 |
Total Yards |
317yds |
390yds |
First Downs |
16回(ラン6・パス9・反則1) |
23回(ラン7・パス13・反則3) |
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Rushing |
116yds (26回・平均4.5) |
147yds (31回・平均4.7) |
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Passing |
219yds (14/25・1TD・INT) |
249yds (16/30・3TD・0INT) |
Sacked |
5回29yds |
1回6yds |
Passer Rating |
81.9 |
114.4 |
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3rd Down Efficiency |
5/12 (42%) |
6/12 (50%) |
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Turnovers |
2回 (INT1/FUM1) |
0回 (INT0/FUM0) |
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Field Position |
自陣23yds |
自陣37yds |
Punt |
4回38.5yds(ネット38.5yds) |
3回45.0yds(ネット38.3yds) |
Kickoff Return |
6回平均26.0yds |
3回平均24.0yds |
Punt Return |
2回平均10.0yds |
2回平均0yds |
Field Goals |
1/2 |
1/1 |
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Penalty |
7回49yds |
4回24yds |
Time of Possession |
28分47秒 |
31分13秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーは2つ。どちらも自陣でのもので、10点を失った。
- 第3シリーズ、WRコブへのショートパスをCBウェブスターにインターセプトされる。CBウェブスターは早めのチェックダウンでWRコブに投げるのを見事に読み、WRジョーンズを放り出してWRコブの前に飛び出していた。
- 第2Q末、QBロジャースがサックされてファンブルロスト。LTニューハウスがDEユメニオーラにアウトサイドからぶち抜かれてボールを叩き落とされ、DEピエール=ポールにリカバーされた。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーはゼロ。相手パントリターナーが2回もマフしてくれたのにリカバーできず、これは運もなかった。インターセプトのチャンスは、CBヘイワードとSSバーネットがそれぞれ1回あったがキャッチできず。
- 先発QBアーロン・ロジャースは14/25、219yds、1TD、1INTでレーティング81.9。今季最悪だった第3週SEA戦に迫る数字だった。
- 強力DL陣によるプレッシャーであっという間にポケットが窮屈になる。被サック5回のほかにQBヒットが7回もあり、QBロジャースが負傷しなかったのがこの試合最大の収穫。パスプロ不安のためにパス一辺倒にすることができず、大差をつけられた後も保守的なコールを繰り返さざるをえなかった。
- 被サック5回のうち、カバレッジサックまたは持ちすぎによるサックも2つあった。不安視されていたジャイアンツDB陣のカバレッジも今回は健闘していたはず。相手は例によって両セーフティを下げて長いパスを封じ、フロント4だけで十分なプレッシャーをかけられる、というパッカーズ相手の必勝パターン。
- 最初のロングTDパスはあったものの、パスプロテクション不安のためダウンフィールドをあまり攻めることができず、アンダーニースのWRコブ(ターゲット7回)、TEフィンリー(5回)、RB/FB(合計13回)に投げてばかり。WRネルソンはターゲット4回、WRジョーンズには一度も投げることができなかった。
- QBスクランブルは3回22ydsとまずまず効果的。
- QBグレアム・ハレルが最後のシリーズを担当し、パス1/2、11yds。FBクーンへの11ydsがNFL初成功だった。
- チームラッシングは26回116yds(平均4.5)。
- RB陣によるラッシングは22回82yds(平均3.7)。そのうち54ydsは点差の開いた後半に稼がせてもらったもので、前半のRB陣は9回28yds(平均3.1)と抑え込まれた。
- 先発RBジェームズ・スタークスは8回35yds(平均4.4)。レシービングで落球1回。前半はランプレー9回のうち3回しかキャリーさせてもらえず、あとの5回は最後のシリーズでの敗戦処理。起用法がやや不可解だった。
- RBアレックス・グリーンはスタークスより多く使ってもらったが、10回30yds(平均3.0)とパッとしなかった。パスキャッチは3回20yds。チェックダウンで好プレーがあった。
- FBジョン・クーンはやけに出番が多く、4回17yds(平均4.3)。レシービングでも32ydsのロングゲインを含む3回49ydsとよく働いた。3rdダウンバックの役目を取り戻したのはハムストリングが回復したからか、パスプロを重視したからか。
- WRランドール・コブはエンドアラウンドで1回12yds。タックラーを個人技でかわしてのナイスゲインだった。
- WR/TE陣は以下のとおり。WRジェニングス(鼠蹊部)は今回も欠場。
- WRジョーディ・ネルソンは2回71yds・1TD。51ydsのタッチダウンは見事なダブルムーヴでCBウェブスターを置き去りにした。(ビデオ)
- WRジェームズ・ジョーンズは今季初のキャッチゼロ。ターゲットもゼロだった。
- WRランドール・コブは4回39yds。実質ナンバーワンターゲットだったが、最長は15yds止まり。珍しい落球あり。
- WRドナルド・ドライバーは一度もターゲットにならず。
- TEジャーマイケル・フィンリーは3回51ydsとまずまず。しかし第2Qにイージーな落球あり。
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGディートリック=スミス、Cサタデー、RGシットン、RTラング。
- パスプロテクションが大きな敗因で、最後までまともなパス攻撃を構築できなかった。
- 被サックは5回29yds。最初のサックはカバレッジサックで、スクランブルに出るところをDEキャンティにわずかに足を払われ、惜しい1stダウンを逃した。第2Q初めのサックはMLBブラックバーンのブリッツにLGディートリック=スミスがまったく反応できず。3つ目は、LTニューハウスがDEユメニオーラにアウトサイドから抜かれてファンブルロスト。4つ目は後半最初のシリーズの3rdダウン、LTニューハウスがOLBキワヌカにブルラッシュされたもの。5つ目は3メンラッシュだが投げるところがなくカバレッジサックに。
- ランブロッキングは相変わらずパッとせず、点差が開いてから稼がせてもらったヤーデージばかり。
- ディフェンスの陣容はここ数試合と同じ。M.D.ジェニングスがセーフティとして先発し、ダイムバックにはSSジェロン・マクミリアン。
- パス守備はQBイーライ・マニングを相手に16/30、249yds、3TD、0INTのレーティング114.4。
- レシーバーの落球もあって成功率こそ低かったが、勝負どころでパスを通された。TDパスは3つとも3rdダウン5以上でのもの。
- パスラッシュ不振が最大の敗因か。まったくといっていいほどプレッシャーをかけることができず、サックは第2QにOLBデズマン・モーゼスが挙げた1つだけ。QBイーライにポケットで時間を与え、3rdダウンロングでもすいすいとパスを通されてしまった。
- パスカバレッジもミスが多く、パスプロ不振との相乗効果で散々なディフェンスに。キャッチ後のミスタックルも最近になく多かった。
- ラン守備は31回147yds(平均4.7)。
- 先発RBアマド・ブラッドショーが平均5.8yds、2番手RBアンドレ・ブラウンが平均4.9ydsと散々なランディフェンスに終わった。
- ランが止められないためにパスラッシュが鈍っていく悪循環。
- 第1シリーズ、RBブラッドショーに許したスクリーンパス59ydsが悪夢の幕開け。(ビデオ)
- 反則は7回49ydsと多かった。ジャイアンツの反則は4回24yds。
- 第1Q : ILBホークのイリーガルコンタクト。
- 第2Q : LGディートリック=スミスのホールディング。
- 第3Q : キックオフリターンでILBラティモアがホールディング。RTラングのフォルススタート。TEクラブトリーのホールディング。DEダニエルズのイリーガルユースオブハンド。
- 第4Q : SSマクミリアンのアンネセサリーラフネス。
- WRランドール・コブのキックオフリターンは一発ロングこそなかったものの、6回平均26ydsとまずまずだった。パントリターンも2回平均10.0yds。
- Pティム・マステイのパントは4回平均38.5yds、ネット平均38.5yds。自陣深くからのパントが多かったにもかかわらず飛距離がいまひとつで、フィールドポジションにあまり貢献できなかった。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは1/2。第1Qに55ydsを失敗し、第2Qには28ydsFGを真ん中に成功。55ydsトライはぎりぎり左アップライトの外で、最近のFG失敗の中ではかなり軌道がまっすぐだった。ヘッドコーチはキッカーへの変わらぬ信頼を示したつもりかもしれないが、いまの調子でこれを蹴らせる判断はどうなのか。相手によいフィールドポジションを与えてTDドライブを許してしまった。
- キックオフは3回蹴ってタッチバックなし。先週はドームでタッチバックが1回しかなく、ひょっとしてスランプ脱出のための練習過多で飛距離が落ちているのか。
- カバレッジチームはパントカバレッジで2回0yds。キックオフカバレッジは3回平均24.0yds。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第1Q、DE C.J.ウィルソンがヒザを負傷して退場。
- 第4Q、S M.D.ジェニングスが肋骨を痛めて退場。
- ジョニー・ホワイトがどこかで脳震盪を起こした模様。
- アクティブ登録から外れたのは、WRジェニングス(鼠蹊部)、TEクウォレス(ヒザ)、OLBマシューズ(ハムストリング)、ILBマニング(肩)、OLBソート、CBウッドソン(鎖骨骨折)、CBシールズ(足首)。
- 今回のゲームキャプテンは、QBロジャース(オフェンス)、CBウィリアムズ(ディフェンス)、Sジェニングス(スペシャルチーム)の3人だった(写真)。ロジャースがキャプテンなので代わりにウッドソンが背後で映り込んでいる。