過去の記事 |
2012年 >
11月 >
Packers - Lions Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年11月20日
- マイク・マッカーシーHC。 「タフで、ハードに戦って勝ち取った勝利だ。どんな勝利も良いものだが、地区内の勝利は特別なものだ。これは選手たちには言わなかったが、バイウィーク明けで14日間も空くと、いつも私はナーバスになる。休暇を終えて良いスタートを切るのは重要なことだし、我々はそれができた」
- オフェンスの苦戦についてRT T.J.ラング。 「僕らにとってはベストゲームじゃない。オフェンスはひどい出来だった。オフェンスの番になるたび、僕らは得点してリードを奪うチャンスがあったのに。勝利はディフェンスのおかげだよ。これ以上の働きは望めるものじゃない」
- WRランドール・コブのパスキャッチ9回は開幕49ers戦に並ぶキャリア最多。
- QBロジャースは無理なところに投げ込むことが滅多にないが、決勝TDパスはダブルチームされていたWRコブへリスキーなパス。競り勝ってくれると信頼しての賭けだった。 「あれがルーキー・シーズンだったら? アーロンは見向きもしてくれないよ。この5週か6週、彼は僕を信じて僕の方を見てくれるようになってきたと思う。彼のようなパスを決められるクォーターバックがいてくれれば仕事は楽だよ。その彼にこうして信頼されるのは大きな自信になる」
- QBはこういうパスを誰にでも投げるわけでないと知り抜いているWRドナルド・ドライバー。 「パスを投げるのは信頼できる相手だ。キャッチしてくれると信頼できれば仕事はやりやすい。ランドールなら決めてくれるとアーロンは信頼したんだ。信頼というのは勝ち取らなければならない。自分はやれるのだとランドールはシーズンを通して証明してきた。僕はよく知っているが、昨年の彼はまだ粗削りだったよ。でも今の彼はフィールドのどこへでも行き、やすやすとプレーを成功させてる」
- 暗めのバイザーを着けている上に水滴がついていて、逆転TDパスキャッチの際はボールが見づらかったと本人。
- 最初のオフェンスシリーズ、敵陣31ydsでの4thダウン4でFGを狙わずにギャンブル。ダウンフィールドでしっかりカバーされていたWRコブに投げるような場面ではなかったのでは。第2Qにインターセプトされたのも同じような20yds級のパスで、解説トロイ・エイクマンは「いつも(両ディープセーフティが左右に寄るので)ガラ空きになっているフィールド中央を活用するべき」と何度も強調していた。
- このところQBから見向きもされなかったTEジャーマイケル・フィンリーだが今回は2つのビッグプレーで勝利に貢献し、ついに自信復活か。
- 「大きいよ。これでアーロンが僕の方を見てくれるようになる、これが第一。それに僕が落ち着いてプレーできるようになる、これが第二。僕と12番の呼吸が合うようになるのはチームにとって大きいし、この勢いで終盤戦からプレーオフに行けるのがすごくうれしい。いまはルーキーに戻ったような気分だ」
- 第2QのTDパスは、本来RBスタークスへのスクリーンパスだった。これまでもこのプレーではTEフィンリーへのパスが選択肢としてあったが、入団以来一度もパスが来たことはなかったとTEフィンリーは言う。 「プレーはスクリーンパスとして展開している。しかし彼は僕が空いているのを見て投げてくれて、あとはワイドオープンだった。僕はA-Rodから一瞬目を離していて、視界の隅にボールが見えたんだ」
- 第4Qの決勝TDをお膳立てした40ydsゲイン(WRコブとWRネルソンが好ブロックし、相手3人がミスタックル)は前夜にQBロジャースと話し合っていたものだという。 「僕らが昨夜話し合っていたプレーだ。 『このプレーはうまく行く。保証するよ』 と彼が言って、そのとおりになった。何度も検討していたんだ」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解は第2QのTEフィンリーのタッチダウン。敵陣20ydsでの2ndダウン7、こちらは3WR・1RBのショットガン隊形で、相手はニッケル隊形のカバー2から普通の4メンラッシュ。スナップ後はTEフィンリー以外全員がスクリーンパスの動きをし、TEフィンリーだけが浅いクロッシングルートへ。相手LBが2人ともスクリーンに反応したのを見てQBロジャースはTEフィンリーへのパスに切り替えた。低いパスをなんとかキャッチすると、TEフィンリーの前はぽっかり開けていて、慌てて追った両セーフティも間に合わず、TEフィンリーは頭からエンドゾーンに突っ込んだ。
- TEフィンリーへのTDパス成功についてQBロジャース。 「しばらくやっていないプレーで、練習を含めてもあのプレーでジャーマイケルに投げたのは1年以上前のことだろう。ボールが低かったけど彼がナイスキャッチしてくれた」
- OL陣は大苦戦。 「相手はスタントをたくさん使ってきた。僕も何度かバランスを崩された。でも(後半最初の)サックの後は、多少落ち着いてプレーできた。この試合は2つほど悪いプレーがあった」とRT T.J.ラング。
- Cジェフ・サタデー。 「ドッグファイトだった。相手のフロントラインは強力だ。僕らが先週言い続けていたのは、『次のプレー』 ということだ。起きてしまったことは考えるな。悪いプレーはいろいろあるだろう。相手もそれで大金を稼いでいるんだから。やられたプレーは忘れて次のプレーに集中すること。それが僕らのメンタリティだ。そうした戦いにおいて僕らはよい仕事をしたと思う。必ずしも見た目がよくなくても」
- OL陣の苦戦のため、ケガに苦しむライオンズDB陣を十分に攻めることができず、WRネルソンとWRジョーンズが合わせて5回78ydsに抑え込まれた。
- RBジェームズ・スタークスの74ydsラッシングは、開幕戦でRBベンソンが81ydsを記録して以来最多。RBアレックス・グリーンが先発していた時期は65ydsが最多だった。スターター交代は正しい選択だった、という見方が圧倒的。
- ディフェンスの活躍をQBロジャースが称賛。 「7勝3敗となった今日の勝利の後では、ウチのディフェンスは大きな自信を持ってしかるべきだ。それは今後勝ち進んでいくのに重要なことなんだ。勝ち進むにはチャンピオンシップレベルのディフェンスが必要だし、今日のディフェンスはまさにそうだった。強力な武器をそろえた優秀なクォーターバックをスローダウンさせ、セカンダリーがビッグプレーをいくつも決めた。彼ら若手の急成長はどれほど褒めても足りないよ」
- こちらのディフェンスはよく頑張ったが、ライオンズ側のパス攻撃が噛み合っていなかったのも事実。QBスタフォードはコントロールミスや無理投げが多く、レシーバーは落球が多く、QBとレシーバーのコミュニケーションミスも目立った。
- SジェニングスがINTリターンTD、CBヘイワードが1INT・5ブレークアップ、CBハウスが1サック・1ロスタックル、DEダニエルズとSSマクミリアンがそれぞれファンブルリカバー。彼らの平均年齢はわずか23.2歳。
- 若手ディフェンス選手たちの活躍についてCBトラモン・ウィリアムズ。 「彼らがボールに触る機会がすごく多い。彼らの好プレーによるものもあれば、相手QBのミスもあるだろう。しかし結局のところ、正しいテクニックを用いて正しい場所にいたから、大きなプレーを決めて勝利につなげることができたんだ」
- 奪ったターンオーバー4回についてCBケイシー・ヘイワード。 「ものすごくでかいよ。たいていの場合、ターンオーバーバトルに勝った方が試合に勝つ。ディビジョンゲーム、競ったゲームではなおさらだ」
- この試合最大のプレーはやはりS M.D.ジェニングスのINTリターンTD。ビハインドになったパスをTEシェフラーが弾き、Sジェニングスがジャンプしてキャッチし、ブロッカーに守られながら右サイドライン際をエンドゾーンへ。 「ディフェンスは本当に素晴らしかったと思う。とくに若い選手たちは試合を重ねるごとによくなり、今日もそれが勝利のカギだった。M.D.ジェニングスのINTリターンTDは、おそらく私がグリーンベイに来てから最も大きなプレーの1つだろう」とマッカーシーHC。
- 後半途中でSジェニングスは脚の痙攣のため点滴が必要になり(ドーム戦では時々ある)、その間は代役としてSショーン・リチャードソンがプレーした。新人Sリチャードソンにとってディフェンスでの出番はこれが初めて。新加入のOLBヴィック・ソートもパスラッシャーとして何度か出番をもらった。
- 第3Q、SSモーガン・バーネットはインターセプトのチャンスで空振りしてWRカルヴィン・ジョンソンへの25ydsTDパスを許した。 「大声で叫び出しそうになったよ。ルートを読み、しっかりブレークし、目でボールをしっかりとらえていたのに。これはインターセプトだとわかってた」
- ドラフト外ルーキーのOLBデズマン・モーゼスはラン守備で何度か拙いプレーがあって1タックルに終わったが、第2Q末に価値あるファンブルフォース(写真)。3rdダウン10だったがブリッツが空振りしてフィールド中央にはだれもおらず、OLBモーゼスが逃していたらスクランブル成功から失点していたかもしれない。 「ILBジョーンズたちがミドルでプレッシャーをかけてくれて、QBスタフォードが中央を走り上がるのが見えた。ボールをちょっとルーズに持っていたので、僕はそこに手をかけようとしたんだ。さいわいボールが飛び出してくれた」
- 第2Q、ILBブラッド・ジョーンズはラフィングザパサーの反則。相手QBの頭を払うような動きが余計だった。3rdダウンでの痛い反則だったが、次のプレーでCBヘイワードのインターセプトが飛び出して救われた。ILBジョーンズは後半にもパスカバレッジでTEのフェイスマスクをつかんで反則を取られている。しかし第4Q残り4分半での自陣ゴール前、RBルショアを2ydsのロスに仕留めた好プレーが逆転TDシリーズにつながった。
- 今回パッカーズディフェンスはベース隊形を一度も使わず、すべてニッケルおよびダイム隊形だけで通した。
- 試合中サイドラインでライオンズのショーン・ジェファーソンWRコーチがスコット・リネハンOCと言い争いになった。DETが3点リードした第4Q残り5分、GB陣10ydsでのチャンスにラン、ラン、WRタイタス・ヤングへのパス失敗で3点どまりになったあたり。いかにも攻撃失敗に関する仲間割れに見えてしまうが、実際はミスを犯したWRヤングを下げろとジェファーソンWRコーチが主張しただけ、とういのが実情らしい。
- 欠場のOLBクレイ・マシューズ(ハムストリング)が遠征に帯同したのはよい兆しで、試合前にはウォームアップも手伝って問題なく動き回っていた。 「先週は出場のためプッシュすることはせず、できる限り回復に努めた。今週はどうなるか、自分でもまだわからない」。 代役を務めた若手たちの頑張りについて聞かれると、「うーん、彼らは僕を追い出そうとしてるのかも(笑)。今すぐでも復帰したいとうずうずしてるケガ人が何人もいるからね。みんなそれを楽しみにしてるよ」
- Kメイソン・クロスビーはこの6試合で13回蹴って7回失敗。これで5勝1敗というのが信じられない。
- 第2Q終了間際の50ydsFGは、相手タイムアウトに助けられたが右に外していた。蹴り直しは先の失敗を意識しすぎてか左にフック。第4Qの38yds失敗も左だった。最後の39yds成功は一瞬右にスライスしそうな動きをしたが、それ以上は切れなかった。
- 「我々はメイソンで続けていく。彼へのコミットメントが揺らぐことはない」とマッカーシーHCは力強いコメントで擁護している。
- ライバルキッカー加入の可能性は意識していないと本人。 「そのことはまったく頭にない。失敗は忘れて来週のために準備し、水曜の練習に備えるだけだ。心構えはしっかりしていた。僕にとって問題は(精神面でなく)メカニカルな部分だ。改善するために努力しなきゃいけない」 「(38yds失敗のあとに)マッカーシーHCから言われたのは、失敗をなじられたわけじゃない。 『次にまた機会があるからしっかりやれ』 という内容のことだ。僕が自分に言い聞かせたのもそういうこと。最後にそのとおり機会があった」
- ここ13回の内訳は、52yds失敗、51yds失敗、47yds成功、58yds失敗、23yds成功、48yds成功、32yds失敗、25yds成功、44yds失敗、33yds成功、50yds失敗、38yds失敗、39yds成功。 失敗7回のうち5回がドーム球場というのも不思議だ。
- 第4Q最初のシリーズはDET陣40ydsでの4thダウン5。Kクロスビーが58ydsFGをトライする構えをすると相手は慌ててタイムアウト。タイムアウト明けも全く同じFGの隊形から、TEクラブトリーがシフトしてショベルパスを受ける構え。相手のオフサイドが狙いだったが、なぜかこちらがフォルススタートを取られてけっきょくパントに。Kクロスビーによると、オフサイドをしてくれなければTEクラブトリーを元の位置に戻して本当に58ydsを蹴るはずだったという。
- 第1QにPティム・マステイは敵陣ゴール前にボールを落とし、CBジャレット・ブッシュが02yds地点で押さえた。スペシャルチームのエースとしてCBブッシュの評価がますます上がっている。
- ライオンズとの対戦は1930年に始まり(当時はポーツマス・スパルタンズ)、1932年から毎年試合が行われている。レギュラーシーズン164試合でパッカーズの92勝65敗7分(勝率.586)、プレーオフは2試合ともパッカーズが勝利。
- マッカーシーHCは就任以来ライオンズ相手に12勝1敗。バイウィーク明けのゲームは6勝1敗。