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Packers - Cardinals Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年11月 6日
- マイク・マッカーシーHC。 「今日は我々にとって難しい勝利だったと思う。苦難を乗り越えたこのチームを誇りに思っている。たくさんのケガを抱えながら戦い続け、この試合でも何人かケガに見舞われた。6勝3敗でバイを迎えられるのはよいことだ。フットボールから一歩離れ、体調を回復させるのが大事だ」
- 選手たちには来週月曜までまる1週間のオフが与えられた。ただしケガ人はちゃんと治療を続けなければならない。
- Cジェフ・サタデー。 「6勝3敗という今の位置はいいと思う。これからバイウィークで体を休めることができるし。しかし忘れてならないのは、これからのゲームこそ大事だということ。7試合のうち5試合が大事な地区内のゲームだ。過去を振り返って喜んではいられない。地区内ゲームは重要さが2倍だ。僕らはみんなそれをわかっている。1週間休んで頭をクリアにし、戻ってきたらまた頑張らないと」
- QBアーロン・ロジャースの会見から。
- 「今日の僕はあまりよいプレーができなかった。パスはワンバウンドになってしまうし、ジョーディ(WRネルソン)をケガさせてしまうし、とにかく調子が悪かった。リズムがよくなかった。レッドゾーンではまずまずのTDパスが投げられたけど、僕としては出来の良いゲームじゃなかった。(後半は)突き放すチャンスがありながらモノにできなかった」
- オフェンシブラインについて。 「みんながよく頑張ってくれた。代役で左ガードを務めたイヴァン・ディートリック=スミスは称賛されてしかるべきだ。これまでもヘビー・パッケージでオフェンスに加わり、フルバックまでプレーしてきた。そしてT.J.(ラング)だ。左ガードから右タックルに移ってこれだけやってくれたのは立派のひとことだよ。彼は右タックルも左タックルもこなすし、センターの練習もしてる。どれだけ称賛しても足りないよ。ライン全体がとてもよいブロッキングをしていた。ラン回数を多くすることができ、ヤードを稼ぐことができた」
- またしても第3Qにオフェンスが失速し、最初の13プレーで23yds。4シリーズ連続3&アウトに終わった。 「ハーフタイムにはロッカールームで、『自分たちのプレーをすれば相手を突き放せる』 と話し合っていたんだけど、後半はそれができなかった。相手が喰らいつく隙を作ってしまった」
- 精神的にも休息が必要。 「僕の体調そのものは開幕戦と同じぐらいいい。ここ数週はふくらはぎの問題を抱えていたけど、今週はかなりよかった。でも9試合連続で戦い、みんなが多少は傷つき疲れている。もちろん身体的に回復するのはよいことだけど、精神的にフットボールから離れ、それから再び集中し直すことが大事だ」
- 第2Q半ばに起きたQBロジャースのファンブルリカバー(写真)について、「私はあのリカバーはあまり気に入らない。彼がボールに飛び込むのを見て心底怖かったよ」とマッカーシーHC。しかしわずか7点リードの自陣32ydsで相手にボールを奪われていたら、試合の流れはどうなっていたことか。攻撃権をキープできたことで、最後はWRジョーンズにTDパスを通して14点差でハーフタイムを迎えることができた。
- QBロジャースがパス成功率5割を切ったのはキャリア77先発でわずか4回目。今回の46.7%は2010年第8週NYJ戦の44.1%に次ぐ成功率の低さだったが、チームはどちらも勝利している。
- ブリッツ多用のカーディナルズディフェンスだが、ブリッツをカモにしているQBロジャース相手とあって、今回はパス30回のうちブリッツは10回だけだった。10回のうちパス成功が7回、タッチダウン2回。4メンラッシュ相手では20回のうち成功わずか7回だった。
- 元パッカーズのDEヴォニー・ホリデイ(在籍1998-02)は36歳となった今季もカーディナルズで控えDEを務めている。 「背番号4はゲームに強い、大変なコンペティターだった。アンオーソドックスで、思い切って投げ込んでくる。背番号12は実戦で学び続けるタイプ。カバレッジを見極める。こちらがいろいろディスガイズ(偽装)をしても、どこかに隙を見つけてくる。カバーされてない選手がいれば、必ずそれを見つける」 「オフェンシブラインマンにとってみれば、ロジャースは一緒にプレーしたいQBだろう。彼はラインの弱みを包み隠してしまう能力があるから」
- 素晴らしいTDパスキャッチ(ビデオ)を決めたWRジェームズ・ジョーンズ。 「必ずしも完璧なボールじゃなくても大丈夫だと僕らはアーロンに信頼してもらいたいんだ。僕らがボールに飛びついて彼のためにプレーを成功させてみせると。ここはタフなリーグだから、(QBが完璧でない時に)こうしたプレーがどうしても必要になる。僕らは今日それができた。ジャンプしてボールにアタックできた」
- WRランドール・コブはわずか3キャッチ37ydsながらそのうち2つが素晴らしいTDパスキャッチ。1つ目はクイックスラントからバスケのようなスピンムーヴでSSエイドリアン・ウィルソン(プロボウル5回)をかわし、エンドゾーンに走り込んだ(ビデオ1)。2つ目はディープへのパスを指先で完璧にキャッチした(ビデオ2)。
- WRコブの最初の13ydsTDでは、WRドナルド・ドライバーのブロッキングがきわめて効果的だった。 「あれは本来ドナルドのためにコールされたプレーなのに、彼が場所を代わってくれたんだ。 『さあ決めてこい小僧』 ってね。彼がすごいブロックを決めて僕は勢いがついた。あとはセーフティと1on1になり、僕は彼をかわしてエンドゾーンまで行けた。ドナルドがどれほどのチームプレーヤーか、この球団にとってどれほど大きな存在か、このプレーが示している。僕は困惑しながらサイドラインに戻った。『なんで僕にやらせてくれたの』 って聞くと、『お前なら決めてくれると思ってさ』 と言うんだ。素晴らしい選手であり、素晴らしい人間だよ」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解は第2Q半ばのWRコブへの21ydsTDパス。3WR・1バックのショットガン隊形で、WRコブは右スロットに。カーディナルズはILB2人がブリッツに入り、6メンラッシュで勝負。クロッシングルートを走るTEフィンリーにSSエイドリアン・ウィルソンが付き、右スロットのWRコブにはニッケルバックのCBウィリアム・ゲイが付き、ディープにはFSケリー・ローズ1人。RBスタークスがILBのクロス・ブリッツを止め損なったので時間がぎりぎりだったが、ややオーバースロー気味のロングパスをWRコブが指先でナイスキャッチ。
- WRコブはリターンを含めたオールパーパスydsで現在1363ydsを稼ぎ、このまま行けばシーズン2423ydsの球団新記録ペース。これまでの球団記録は2003年RBアーマン・グリーンの2250yds、NFL記録は2011年RBダレン・スプロールズ(NO)の2696ydsだ。 「彼はプレイメーカーだ。とにかく彼にボールを持たせること。彼は優れたフレキシビリティをチームにもたらしてくれる。しかもケガを押してプレーを続けている」とマッカーシーHC。
- TEトム・クラブトリーは27歳の誕生日を祝う72ydsTDパスキャッチ。テキサンズ戦での48ydsTDは息子の1歳の誕生日だった。 「これから家に帰らなきゃいけないし、そしたらたぶん仕事が待ってるんだよ。現実に戻らなきゃね(笑)。僕はファミリー・マンだ。小さい子供2人を抱えた妻を助け、家の中をきちんとしないといけない」
- 72ydsのTDパスキャッチ(ビデオ)についてTEクラブトリー。 「あれはフィルムで見て、上手くいくと僕らが感じていたプレーだ。あとはタイミングよくコールすることだけ。相手は僕らが望んだとおりの隊形だった。プレーアクションにLBたちがつられて、ミドルには誰もいなかった。ILBパリス・レノン(元パッカーズ)がちょっと前に出たあと僕についてきたけど、すこし遅すぎた。(パスキャッチ後は)誰にも追いつかれないか、肩越しに振り返りながら走った(写真)。ジャンボトロンを見上げればいいに、と後でWRグレッグ・ジェニングスに言われたけど、こっちは70ydsのタッチダウンに慣れてないからね。次からは思い出すようにするよ」
- TEクラブトリーの72ydsTDパスキャッチは、パッカーズのタイトエンドとしては1979年10月28日@マイアミ戦でTEポール・コフマンが78ydsTDをキャッチして以来33年ぶりの快挙。
- この4連勝の間、TEフィンリーのパスキャッチはわずか7回73yds、最長は20yds。TEクラブトリーはその間に48ydsと72ydsのTDパスキャッチを決めている。
- 後半はWRドナルド・ドライバーでなくWRジャレット・ボイキンがプレーする機会が多かった。第2QにWRドライバーが落球と危ないジャッグルをしたためではないか。WRボイキンはキャッチ2回7yds。
- RB2人で28回114yds(平均4.1yds)を稼いだ。 「今日のラッシング・エフォートについては満足している。スタークスとグリーンのタンデムはよくやってくれた」とマッカーシーHC。RBアレックス・グリーンは、「チームにとってすごくいいことだよ。相手ディフェンスのバランスを崩すことができるからね。僕ら2人は違ったランニングスタイルだ。そういう選手が2人いるのはいいことだ。早めにカットを切るタイプと長めに待つタイプ。相手ディフェンスにとってもやりにくい」
- RBジェームズ・スタークスが10回以上キャリーした試合でパッカーズは15勝0敗。 「でも第2Qのファンブルの後では、またチャンスをもらえますようにと祈ってしまったよ。ファンブルをした後でフィールドに入れてもらえないのはすごくつらいものだから」
- RTブラガ退場で左ガードに入ったイヴァン・ディートリック=スミス。 「僕はすぐに飛び出して左ガードに入った。それでも僕らはリズムを失わずにプレーを続けられた。なんてこった、この代役をどうヘルプしようって感じじゃなく、さあ次のプレーだ行くぞ、って感じに。自分ではいいプレーができたと思う。僕らはランニングゲームで成功を収めたし、メンバーが入れ替わってもプランをいじる必要はまったくなかった。シームレスに続けられた」
- 左ガードから右タックルに回ったT.J.ラング。 「久しぶり(昨季15週以来)ではあったけど、慣れはあった。過去3年間に右タックルをかなりプレーしてきたから。アサインメント的にはいい感じだった。テクニック的には感覚を取り戻すのに数プレーかかった。右タックルに入ってからQBヒットを1回許したけど、それ以外はうまくアジャストできていたと思う」
- ディフェンスについてマッカーシーHC。 「ディフェンスの健闘はフロントラインから始まった。(ランを止めたことで)パス一辺倒に追い込むことができた」
- チームとして困難を乗り越えることについてNT/DEライアン・ピケット。 「ウチにはファイターがたくさんいる。誰かが倒れたら、代わりのヤツが頑張る。そこにチームの人格が表れるんだ。ケガ人が全員復帰することを待ってなどいられない」 「4連勝できたのはすごく大きいが、シカゴが絶好調だからね。当分は負けてくれそうにないし、こちらも勝ち続けないと。1つ1つの勝利を基礎にして、向上を続けないといけない」
- 苦しかった第3Qの終わり近く、ゴールライン・ディフェンスの踏ん張りがカーディナルズの勢いを止めた。自陣02ydsでの3rdダウン1、カーディナルズはRBスティーヴンス=ハウリングのランで勝負し、WRフィッツジェラルドまで下げて3TEの2バック隊形。パッカーズは4DL・3DBのヘビー・パッケージで、CBはブッシュのみ。セーフティはM.D.ジェニングスを下げてフィジカルなマクミリアンを投入。右オフガードへのランプレーにDL陣が低く潜り込み、フルバックの突進をILBジョーンズが止め、最後は新人DEダニエルズとILBホークが仕留めた。(写真)
- DEマイク・ニールは復帰以来2回目のサックを決めるなど、3年目にしてキャリア最高のプレーをしてDEジェレル・ウォージー(脳震盪)の穴を埋めている。 「NFL入りしてからケガが続いて、もうフットボールをやめてもいいと両親に愚痴ったこともあった。でもなんとか頑張り続け、ようやくその結果が表れつつある」
- マシューズの代役として右OLBに入った新人デズマン・モーゼス。 「もちろんウチにはクレイが必要だし彼にいてほしい。でもケガはフットボールにつきものだし、控え選手はいつでも行けるよう準備していなくちゃいけない。僕らはそうやって乗り切るしかないんだ。これがNFLというものだよ。自分の出番が来たら結果を出すだけ」
- OLBマシューズの代役として、ILBジャマリ・ラティモアも1回だけプレーした。
- OLBクレイ・マシューズのケガについて詳しい説明はないが、左ハムストリングの負傷に見える。これまで毎年その場所を痛めていただけに心配なところだ。欠場せずに済んだとしても、今季は練習量を加減しながら戦っていくしかないのでは。
- 今回のサック2回(ビデオ1・ビデオ2)はどちらもOLBマシューズとのスタントで、DEニールとDEダニエルズが外からサックを決めたもの。マシューズ負傷退場後に2シリーズ連続得点されている。
- WRラリー・フィッツジェラルドをカバーしたCBトラモン・ウィリアムズ。6回74ydsのうち、31ydsのタッチダウン(ビデオ)が悔やまれるところだ。 「彼はエンドゾーンに向かって突進してた。僕らのタックリングが悪かったね。こうしたことは起こるものだけど、とにかく倒してしまわないと」
- この4連勝中、ラン守備はキャリー1回あたり3.57ydsに抑えている。
- 44ydsのFG失敗についてKメイソン・クロスビー。 「当たり前のことだけど、FG失敗について話すのはうんざりしてる。僕はフィールドゴールを成功させて過去のミスを忘れたい。勝てたことが嬉しいし、けっきょくはそれが一番大事。さいわい、ミスのあとにキックを成功させることができたけど、2本とも成功させなければね」 「バイウィークの間は完全に休んで気持ちをすっきりさせたい。バイウィークが明けるまではキッキング練習はしないつもりだ」
- 第1QのWRコブの28ydsパントリターンの際、TEライアン・テイラーがブラインドサイドぎりぎりから相手を吹き飛ばす強烈なブロック(写真)。スペシャルチームの鬼として面目躍如のハードヒットで、ビデオリプレーを観た観客からは大きなどよめきが起こった。 「スタジアムの目を覚ますにはちょうどよかっただろ? 正午開始のゲームではみんな最初はちょっとぼんやりしてるから。選手を含めてね。みんなあのヒットには大喜びだった」
- パッカーズは過去レギュラーシーズン27試合のうち25試合で、ターンオーバーバトルに勝利またはタイとしている。(23勝4敗)