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Packers 31 - 17 Cardinals
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年11月 5日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Cardinals (4-5) |
0 |
7 |
10 |
0 |
17 |
Packers (6-3) |
7 |
14 |
10 |
0 |
31 |
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気温は4℃、薄曇りのランボーフィールド。4連敗中のカーディナルズを3連勝中のパッカーズが迎え撃つ対戦だったが、試合の内容もそのような感じになった。パッカーズは満身創痍で戦力不足ながらQBロジャースの4TDパスで得点を重ね、攻守にミスの目立つカーディナルスにも助けられて完勝を収めた。パッカーズは4連勝で6勝3敗とし、待ちに待ったバイウィークを迎える。
試合冒頭、パッカーズは敵陣20ydsからのチャンスに先制を逃したものの、WRコブ、WRコブ、WRジョーンズと3つの素晴らしいタッチダウンが決まって14点リードでハーフタイム。後半に入るとオフェンスが失速して追い上げを許すが、第3Q末にTEクラブトリーへの72ydsTDパスが決まってリードを広げる。第4Qにはふたたびディフェンスが勢いを取り戻し、14点差のまま試合終了。
ケガ人の多いパッカーズだったが、さらに主力3人にケガ人が出てしまった。強行出場のWRジョーディ・ネルソンが足首を、RTブライアン・ブラガがでん部を、OLBクレイ・マシューズがハムストリングを負傷してそれぞれ退場している。
第1Q
- ARI陣16 : TEハウズラーへの2ydsパス、ロングパス失敗で3rdダウン8、サック(DEニール)でパント。
- ARI陣20 : サック10yds、RBスタークスの4ydsランで3rdダウン16、WRコブへのパスは通らず。44ydsFG失敗で先制ならず。
- ARI陣34 : RBスティーヴンス=ハウリングの1ydラン、14ydsパスで初1stダウン。5ydsラン、TEハウズラー落球で3rdダウン5、パスは通らずパント。
- GB陣16 : RBグリーンの3ydsラン、WRジョーンズへの8ydsパス、QBスクランブル25ydsでARI陣へ。TEフィンリーへの6ydsパス、RBグリーンの21ydsランでレッドゾーンへ。QBスクランブル2yds、スクリーンパス失敗で3rdダウン8、QBスクランブル9ydsでゴール前09ydsへ。QBスクランブル1yd、フォルススタートなどで3rdダウン13、WRコブへのクイックスラントがタッチダウンに。
- ARI陣20 : RBスティーヴンス=ハウリングのラン3回で1stダウン。投げ捨て、3ydsラン、フォルススタートで3rdダウン12、WRフィッツジェラルドへの12ydsパスで1stダウン。2ydsランとクイックパス失敗で3rdダウン8、ロングパス失敗でけっきょくパント。
- GB陣17 : WRジョーンズへの17ydsパス、RBグリーンの6ydsランで第2Qへ。
第2Q
- WRコブの倒れながら弾いたパスがCBゲイに奪われてインターセプトに。
- GB陣43 : WRロバーツへの40ydsパスが通ってゴール前03ydsへ。RBスティーヴンス=ハウリングのラン2回でタッチダウン。
- GB陣20 : WRコブの11ydsラン、12ydsランで連続1stダウン。RBスタークスのラン2回でARI陣へ。RBスタークスの4ydsランとARIオフサイドなどで3rdダウン1、RBグリーンの1ydランで1stダウン。TEクラブトリーとWRドライバーが連続落球で3rdダウン10、WRドライバーへの10ydsパスで1stダウン。WRコブへ21ydsTDパス成功。
- ARI陣20 : RBハウエルの3ydsランとパス失敗で3rdダウン7、WRドゥセット落球で3&アウト。
- GB陣25 : RBスタークスのファンブルをQBロジャースが無事リカバー、RBグリーンへのスクリーンパス6ydsで1stダウン。RBグリーンのラン2回で3rdダウン3、WRジョーンズへの7ydsパスでARI陣へ。RBグリーンへのスクリーンパス19yds、WRボイキンへの1ydパスで2ミニッツ。WRジョーンズへ28ydsTDパス成功。
- ARI陣20 : WRフィッツジェラルドへの9ydsパス、6ydsパスで1stダウン。RBスティーヴンス=ハウリングの6ydsラン、WRフロイドへの9ydsパス、サック(DEダニエルズ)、パスカットで3rdダウン20、WRドゥセット落球でパント。
- GB陣15 : ニーダウンでハーフタイムへ。
第3Q
- GB陣48 : RBグリーンの4ydsラン、パス失敗、ARIオフサイドで3rdダウン1、クイックパス失敗でパント。
- ARI陣20 : TEハウズラーへのパスをCBヘイワードが弾き、OLBウォルデンがインターセプト。
- ARI陣17 : RBグリーンの2ydsランとパス失敗で3rdダウン8、エンドゾーンへのパスは通らず。33ydsFG成功で17点差に。
- ARI陣27 : 3rdダウン7からTEハウズラー落球で3&アウト。
- ハーフライン : RBグリーンの2ydsラン、投げ捨てで3rdダウン8、パス失敗でパント。
- ARI陣13 : WRフロイドへの17ydsパスのあと、3rdダウン10からTEハウズラーへの11ydsパス、WRロバーツへの23ydsパスでFG圏内へ。3rdダウン5からWRフィッツジェラルドへのパスが31ydsのタッチダウンに。
- GB陣21 : WRボイキンへの6ydsパス、RBスタークスの3ydsランで3rdダウン1、ランが止まって3&アウト。
- ARI陣24 : RBスティーヴンス=ハウリングの10ydsラン、TEハウズラーへの11ydsパス、RBスティーヴンス=ハウリングの5ydsラン、TEハウズラーへの22ydsパスでFG圏内へ。FBシャーマンへの3ydsパス、WRロバーツへの14ydsパスでゴール前11ydsへ。WRフィッツジェラルドへの9ydsパス、RBスティーヴンス=ハウリングのノーゲインでTDならず。20ydsFG成功で7点差に。
- GB陣22 : RBグリーンの6ydsランのあと、TEクラブトリーへのパスが72ydsTDに。
第4Q
- ARI陣20 :-1ydロスとWRフィッツジェラルド落球で3rdダウン11、TEハウズラーへのパスは2yds足りず。
- GB陣31 : RBスタークスの5ydsラン、4ydsランで3rdダウン1、ランが止まって3&アウト。
- ARI陣25 : WRフロイドへの8ydsパスなどで3rdダウン2、RBスティーヴンス=ハウリングへのパスは-6ydsロスに。
- GB陣18 : RBスタークスの14ydsラン、3ydsラン、‐1ydロス、ARIオフサイドで3rdダウン3、WRコブへの3ydsパスで1stダウン。長めのパス失敗、RBスタークスの1ydランで3rdダウン9、WRコブの6ydsランでけっきょくパント。
- ARI陣18 : WRフィッツジェラルドへの8ydsパスとARIアンネセサリーラフネス、WRフロイドへの9ydsパス、パス失敗で4thダウン6、WRフロイドへの37ydsパス成功でGB陣へ。WRロバーツへの9ydsパス、パス失敗、RBスティーヴンス=ハウリングの-3ydsロスで4thダウン4、パスが通らずギャンブル失敗。
- GB陣35 : 残り2分20秒。RBスタークスのランとARIホースカラーで1stダウン。RBスタークスの3ydsラン(ARIタイムアウト#2)、2ydsラン(ARIタイムアウト#3)、WRコブへのパスは通らずパント。
- リターナーのCBピーターソンがマフしてCBブッシュがリカバー。
- ニーダウン3回で試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Cardinals |
Points |
31 |
17 |
Total Yards |
384yds |
340yds |
First Downs |
20回(ラン8・パス11・反則1) |
16回(ラン3・パス13・反則0) |
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Rushing |
176yds (39回・平均4.5) |
54yds (18回・平均3.0) |
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Passing |
218yds (14/30・4TD・1INT) |
306yds (23/46・1TD・1INT) |
Sacked |
1回10yds |
2回20yds |
Passer Rating |
96.9 |
69.7 |
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3rd Down Efficiency |
6/15 (40%) |
4/15 (27%) |
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Turnovers |
1回 (INT1/FUM0) |
2回 (INT1/FUM1) |
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Field Position |
自陣39yds |
自陣24yds |
Punt |
6回42.5yds(ネット36.0yds) |
8回43.0yds(ネット37.3yds) |
Kickoff Return |
3回平均30.0yds |
3回平均20.3yds |
Punt Return |
3回平均15.3yds |
4回平均4.8yds |
Field Goals |
1/2 |
1/1 |
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Penalty |
1回5yds |
8回57yds |
Time of Possession |
33分30秒 |
26分30秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーは1つ。
- 第2Q最初のプレーでインターセプト。地面すれすれでキャッチしようとしたWRランドール・コブが倒れながらボールを空中に弾き、CBウィリアム・ゲイに奪われてしまった。(ビデオ)
- 第2Q半ばには危ないファンブルがあった。RBスタークスが5yds走ったところでファンブル、相手選手が押さえられず転々としたボールにQBロジャースがうまく飛び込んで確保。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは2つ。
- 後半最初のディフェンス、TEハウズラーへのショートパスにCBヘイワードが飛び込んで高く弾き、OLBウォルデンがインターセプト。
- 試合残り2分、カーディナルズのパントリターナーのCBピーターソンがパントをマフしてCBブッシュがリカバー。こうした場合にリカバー側の前進は認められないルールなのでタッチダウンにはならなかったが、CBブッシュは委細かまわずランボーリープ。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが6/15の40%。カーディナルズは4/15の27%。カーディナルズは3rdダウンでのパス落球が目立った。
- パッカーズの平均フィールドポジションは自陣39yds、カーディナルズは自陣24yds。スペシャルチームの貢献は大きく、カーディナルズとは15ydsの差があった。
- 先発QBアーロン・ロジャースは14/30、218yds、4TD、1INTでレーティング96.9。成功率は低かったが勝負どころで4TDパスを成功させ、その決定力の差がそのまま点差になった。
- ランが出たためにパスプロテクションが安定し、被サックは試合最初の1つだけ。ブリッツに対してはクイックに投げたが、やはりWRネルソンやWRジェニングスのようにはフリーになってくれない。パスプロがもつときは相手のカバレッジが厚いときで、投げ捨ての回数も多かった。
- 成功率が5割以下なのは昨季第15週KC戦以来。
- QBスクランブルは4回37ydsとどれも効果的(ニーダウン4回で記録上は8回33yds)。第1Qの25ydsランは先制TDにつながった。(ビデオ)
- 前述のようにインターセプトはQBにとっては不運な形で、パスそのものはほぼ完ぺき。
- チームラッシングは39回176yds(平均4.5)。QBスクランブルおよびニーダウンを除くと31回143yds(平均4.6)。31回もランをコールできたことが喜ばしい。
- RBジェームズ・スタークスは今季初先発し、17回61yds(平均3.6)。シリーズごとにRBグリーンと交替していた。
- RBアレックス・グリーンは11回53yds(平均4.8)と、RBベンソンの戦線離脱以来ベストの走り。スクリーンパスは2回25ydsと、どちらも1stダウンとなる効果的なプレーだった。
- WRランドール・コブのランは3回29ydsとこちらも効果的。(12yds、11yds、6yds)
- 初出場のRBジョニー・ホワイトはラッシング機会なく、スペシャルチームのみ。
- 前半はチームラッシング126yds。後半は50yds。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRジョーディ・ネルソンは最初のパスキャッチ機会に足首を痛めて退場(ビデオ)。強行出場が裏目に出てしまった。
- WRジェームズ・ジョーンズは4回61yds、1TD。第2Q末のTDは左サイドライン際でCBに競り勝った見事なキャッチだった。(ビデオ)
- WRランドール・コブは3回37yds、2TD。倒れ込みながら惜しくも確保できなかったパスが2回あり、うち1回がインターセプトに。しかしTD2つとラッシング3回はどれも好プレーで、リターナーの仕事と合わせて大車輪の活躍だった。
- WRコブの第1Qのタッチダウンは敵陣13ydsでの苦しい3rdダウン。WRドライバーの好ブロックにも助けられ、クイックスラントからスピンムーヴでエンドゾーンまで走り込んだ(ビデオ)。第2Q、手痛い落球&インターセプトで同点とされた直後のドライブ、QBロジャースからのロングパスはオーバースロー気味だったが、指先でみごとなキャッチ。(ビデオ)
- WRドナルド・ドライバーは1回10ydsのみ。第2Qにイージーな落球を犯し、直後のプレーもいったん空中に弾いてからのキャッチで、微妙な1stダウン判定に救われた。
- TEジャーマイケル・フィンリーは1回6yds。ターゲットもわずか2回のみ。チーム唯一の反則は彼のフォルススタート。
- TEトム・クラブトリーは第4Qに72ydsTDパスキャッチ(ビデオ)。FBの位置から効果的なプレーアクションでフリーになり、中央ディープに走り込んだところへ完璧なタッチのパスが来た。第2Qには超イージーな落球を犯していたが汚名返上。
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGラング、Cサタデー、RGシットン、RTブラガのベストメンバー。
- 第2QにRTブラガが負傷退場。先発OL5人は今季ここまで全スナップに出場していたが、初めてのケガ人となった。LGラングが右タックルに回り、ディートリック=スミスが左ガードに。代役の2人は大過なく最後まで頑張ったようだ。
- 被サックは試合最初の1回10ydsのみ。ランが出たためにパスプロテクションが安定した。今季NFL最多サックタイのカーディナルズを1サックに抑えたのは大きい。
- ランブロッキングはおそらく今季最高のゲームの1つ。とくに前半がよく、第3Qには不振に陥ったが第4Qは再びよくなった。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- 今回もOLBペリーに代わってOLBエリック・ウォルデン、CBシールズに代わってCBケイシー・ヘイワード、CB/Sウッドソンに代わってSS M.D.ジェニングスが先発。
- ダイムバックは今回もSSジェロン・マクミリアン。
- OLBマシューズが負傷退場するとデズマン・モーゼスが右OLBに入った。サックにはならなかったがQBの後ろからボールに触れる好ラッシュあり。
- パス守備はQBジョン・スケルトンを23/46、306yds、1TD、1INTのレーティング69.7。
- パッカーズ守備のサックは2回20ydsのみ。第1シリーズでDEニール、第2Q末にDEダニエルズ。全体としてパスラッシュはまずまずで、投げ捨てや投げ急ぎに追い込むプレーが目立った。しかし弱体OL相手ならばもっとプレッシャーをかけたかった。
- パスカバレッジは今ひとつで、QBスケルトンに今季初のパス300ydsを許した(先週のQBギャバートと同じ)。レシーバーの落球がすくなくとも5回、うち3回は3rdダウンでのもので、パッカーズはおおいに助けられた。
- 大エースのWRラリー・フィッツジェラルドには基本的にCBトラモン・ウィリアムズをつけ、セーフティのヘルプもつく。12回ターゲットになって6回74yds・1TDならまずまずといったところか。他が1on1になってしまうのは仕方がない。
- 第3QにWRラリー・フィッツジェラルドに許した31ydsのタッチダウンでは、CBウィリアムズとSSジェニングスがミスタックルしてエンドゾーンまで走り込まれてしまった。(ビデオ)
- 先発CBケイシー・ヘイワードは第3QにTEハウズラーへのパスコースに飛び込んでボールを弾き、OLBウォルデンのインターセプトにつなげた。第4Qの4thダウンギャンブルでは(反則すれすれだが)パスを防ぐ好カバレッジ。全体にいまひとつな内容ではあったが、この2つはどちらもビッグプレー。
- ラン守備は18回54yds(平均3.0)。ランを止めて3rdダウンロングに追い込むことができた。
- 先発RBラロッド・スティーヴンス=ハウリングは17回51yds。得意のレシービングも2回8ydsに抑えることができた。
- 2番手RBウィリアム・パウエルは1回3yds。
- 反則はわずか1回だけで、TEフィンリーのフォルススタート5ydsのみ。カーディナルスの反則は8回57yds。
- WRランドール・コブのキックオフリターンはWRランドール・コブが3回平均30yds、最長44ydsリターンでチャンスを作った。パントリターンも3回平均15.3yds、最長28ydsと非常によかった。
- Pティム・マステイのパントは6回平均42.5yds、ネット平均36.0yds。インサイド20が3回あったのはいいが、タッチバック1回が惜しかった。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは1/2。第1Qには、苦手の右ハッシュマークからボールがフックして44ydsを失敗。第3Qには33ydsを真ん中に成功。
- カバレッジチームはパントカバレッジで好リターナーのCBピーターソンを4回平均4.8ydsに抑える健闘。キックオフカバレッジも3回平均20.3ydsとかなりよかった。
- ケガ人は以下のとおり。
- 強行出場のWRジョーディ・ネルソンは第1Q半ばで足首を負傷して退場。
- 第2Q、RTブライアン・ブラガが臀部を負傷して退場。カートでロッカールームへ。
- 第2Q、WRランドール・コブがパントリターンでハードヒットを喰らって一時退場。肩・腕に力が入りにくい、いわゆる"Stinger"か。1シリーズ休んだだけで復帰できた。
- 第3Q半ば、OLBクレイ・マシューズがハムストリングを痛めて退場。サックを逃した瞬間に痛めたようだ(写真)。ジョギングでロッカールームに向かったが復帰せず。
- アクティブ登録から外れたのは、FBクーン(ハムストリング)、WRジェニングス(鼠蹊部)、DEウォージー(脳震盪)、OLBペリー(ヒザ)、OLBゾンボ、CBウッドソン(鎖骨骨折)、CBシールズ(すね/足首)。
- 今回のゲームキャプテンは、RTブラガ(オフェンス)、ILBホーク(ディフェンス)、ILBフランソワ(スペシャルチーム)の3人だった。(写真)
- 今回もコイントスに勝って後攻を選んだ。