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Packers - Rams Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年10月22日
- マイク・マッカーシーHC。 「我々は2試合連続で勝つことができた。記者のみなさんを馬鹿にするわけじゃないが "Big picture" 関連の質問(4勝3敗となって今後の見通しは?といった)には飽き飽きしている」
- パッカーズファンが多かったことについてマッカーシーHC。 「ウチのファンの多さは信じられないほどだ。昨日空港から街に入るまでに見かけたパッカーズファンの多さといったら、オナイダ・ストリート(ランボーフィールド東側の大通り)と見間違うばかりだった。我々は決して "Go Pack Go" を聞き飽きることはない」
- 絶好調キープのQBアーロン・ロジャース。
- 過去2敗では後半に失速して逆転負けを喫したが、今回は後半の大事なところで追加点を挙げて突き放すことができた。 「(後半には)こちらの方が危機感が大きかった。必要なときにはベテランが声を上げ、若手選手もそれについてきてくれた。彼ら(優勝を知らない若手)も、成功するチームとはどのように仕事を進めるのか、見て学ぶようになってきている」
- 「相手はいろんな形のディフェンスを仕掛けてきた。以前対戦したときと違うところがいくつもあった。ちょっとシカゴのようでもあった。(クッションを置いて)ソフトにカバーし、それでいてディープセーフティは1人だけだったり。そうなるとこちらはアウトサイドで大きなプレーを決めるチャンスが出てくる。前半にはジョーディ、後半にはランドールがすごいキャッチを決めてくれた」
- WRジョーンズ。 「3つ目のTD(ビデオ)を逆サイドから見てたけど、彼は左にスクランブルしてランドール(WRコブ)に矢のようなボールを投げた。とんでもない肩の強さだ。でも僕らはもとから知ってたことだ。もっといいパスを投げるところを見てるんだ。彼と毎日練習してるんだからね。僕らにとっては "Wow!" でもなんでもない」
- RTブラガ。 「(今季序盤も)けっして彼が不調とは思わなかった。ただオフェンス全体として僕らは自分たちのやるべきことができず、彼を助けられなかった。でも今はそれができ始めていると思う。なにもかもアーロンに頼ることはできないのだから、オフェンシブライン、タイトエンド、ランニングバック、僕らが頑張ってランで進め、彼に有利なダウン&ディスタンスを与えなきゃいけない。それができれば、彼はすごいことをいろいろやってのける。今彼がしているのはそういうことだ」
- 後半冒頭、約7分使った80ydsのTDドライブは今季最高のドライブだったとQBロジャース。 「自陣20ydsからの長い道のりを、きっちりと丁寧に、3rdダウンを成功させて進むことができた。僕らにはああいうドライブが必要だった。これまでもビッグプレーはあったし、クイック・ストライクのTDはあった。でも優秀なディフェンス相手に、後半に長いドライブを成功させるのが僕らにとって大事だった。チームが成長するよい経験になった」
- QBロジャースはブリッツが入ると巧みにショートパスに切り替えた。ブリッツ時のパスは10/13・81yds・1TD。4メンラッシュまたはそれ以下の場合は積極的にダウンフィールドを狙い、20/24・261yds・2TD。セントルイス側には「こんなQBに負けたのは恥ではない」という論調も少なくない。(記事1・記事2)
- 開幕3試合こそ数字の伸びなかったQBロジャースだが、ここ4試合連続でレーティング100を超え、現在NFLトップのレーティング109.6。TDパス数もNFL最多の19回となった。ここ2試合のレーティングはなんと140.77。
- QBロジャースの通算被インターセプト数は42回。150TD到達時点としては、これまでのダン・マリーノの記録(69回)を破ってNFL史上最少らしい。
- WRジョーディ・ネルソンとWRランドール・コブは2人合わせて17回来たパスを16回キャッチして211yds・3TD。ここ2試合を合わせるとなんと32回434yds。 「僕らにはこれだけの力があると以前から思っていたし、毎試合同じ気持ちで取り組んできた。(シーズン序盤は)思ったようにいかなかったけど、最近はしっかりエクセキュートできるようになって結果につながった」とWRコブ。
- WRランドール・コブについてQBアーロン・ロジャース。 「彼はスターになりつつあるところだ。一緒にプレーしていて楽しい選手だ。人間的にも素晴らしく、だから余計に楽しい」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解は第3QのWRコブへの5ydsTDパス。1バックのショットガン隊形(3WR・1TE)で、3WRが左、TEフィンリーが右ワイドにセット。TEフィンリーにLBローリナイティスとSマイケルがつき、左端のWRネルソン(すでに113yds・1TD)がクロッシング・ルートを走るとCBフィネガン、Sダール、CBジェンキンズの3人が反応した。それを見たWRコブ(いったん左にカットしていた)がCBジェンキンズを回り込んでエンドゾーン奥でワイドオープンに。
- 序盤はノーハドル主体だったが上手く機能しなかった、とマッカーシーHC。 「ディフェンス側の選手交代を待つ間、審判がスナップを許さなかった。これまでにないほど長く待たされた。だからその後は通常のハドルにして、うまくいった」
- この日は相手オフサイドの際のフリープレーが2つともビッグプレーとなった。第1QにはフリープレーでWRネルソンに52ydsパス、第4QにもフリープレーでWRコブに39ydsTDパスが通っている。第4Qのものは「オフサイドを察知して素早くスナップしたCサタデーのおかげ」とQBロジャースは説明している。
- フリープレーについてWRジョーディ・ネルソン。 「僕らはこれが大好きなんだ。審判が笛を吹いてしまうと頭にくるよ。ちゃんとこのための練習をしていて、こうした状況になったとき、僕らがやるべきことが決まっている。フリープレーのチャンスが来れば長いのを狙うんだよ」
- RBアレックス・グリーンのランは平均1.8ydsの大不振。それでもマッカーシーHCは25回の1stダウンのうち15回でランプレーをコールした。逆に言えば、3rdダウンでパスを通してくれると信じているからできることでもある。
- ラン不振についてRTブライアン・ブラガ。 「それはひどい。僕らランブロッキング・ユニットは1stダウンでいい仕事ができなかった。それでもランをコールし続けたコーチ・マッカーシーを褒めるべきだ。彼はランを諦めず、後半にはすこしよくなって、好ましいダウン&ディスタンスをアーロンに与えることができた。僕らは1stダウンでもっと勝つ必要がある。2ndダウン4とか2ndダウン5にしないと」
- LG T.J.ラングもRTブラガと同様の感想。コルツ戦後の不満げなコメントも思い出される。 「今日よかったのは、いくら止められてもランを捨てなかったことだ。それが見られてよかった。結果が出いなくても続けていれば、相手に的を絞らせずにいられる」
- 今回FBジョン・クーンはショートヤーデージ状況でないランプレーが3回(16yds)もあった。 「相手は予想するのが難しいからね。相手ディフェンスは、(ランプレーだと)判断するまでの流れがあるわけで、僕がクイックハンドオフを受けると相手を驚かせることになる」とFBクーン。第4Qにチェックダウンで16ydsゲインしたパスキャッチも大きかった。 「あれはプレーの中でのアジャストメントだった。相手がゾーンをやめるのが見えたから(浅いエリアががら空きになる)、僕はアーロンに選択肢を与えたんだ。パスプロでブロックする相手もいなかったからルートに出た。アーロンはすぐに僕を見つけてくれた」
- 前半不振だったラン守備についてマッカーシーHC。 「前半はタックリングがよくなかった。ハーフタイムには、チーム全体としてのテンポ、エネルギー、最後まで仕留めることの重要性を話し合った。選手たちはしっかり立て直してくれた」
- 今回OLBクレイ・マシューズは1サックを挙げたものの、相手の入念なマシューズ対策に苦しめられた。ダブルチームや(TEやRBからの)チップ・ブロックも多く、バックフィールドに侵入できない。そこでウォルデンとサイドをスイッチして左サイドからラッシュを試みたが、結果は芳しくなかった。
- ランプレーでも相手はOLBマシューズのサイドを避け、OLBエリック・ウォルデンがチーム最多の9タックル(8ソロ)を挙げる結果に。
- ダイム隊形(1ILB)ではA.J.ホークでなくブラッド・ジョーンズがILBに入ったようだ。ジョーンズはOLBだったときからパスカバレッジには定評があった。しかしラン守備ではやはりインパクトに欠ける。
- ストロングセーフティは先週とおなじくM.D.ジェニングスと新人ジェロン・マクミリアンがローテーション。シリーズごとに入れ替わっていたようだ。
- 初先発の新人CBケイシー・ヘイワードは今季4つ目のインターセプトを挙げ、現時点でNFL1位タイ。
- WRクリス・ギヴンズ(4巡ルーキー)はここ3試合連続で50yds以上のロングボムをキャッチしていただけに、いずれ長いのが来るとCBヘイワードも確信していた。 「相手はゴー・ルートを走り、15ydsか20yds行ったところで僕はボールに振り向こうとしたんだ。相手サイドラインの人々の視線でボールが来るのがわかったから」
- CBチャールズ・ウッドソン。 「彼はものすごいボール・スキルを持っている。ボールが空中にあるとき、彼が常によいポジションにいることに気が付くだろう。彼ならば今日のようなゲームをしてくれると僕らは安心していた」
- CBトラモン・ウィリアムズ。 「ああした能力というのはフィーリングなんだ。クォーターバックの(投げるまでの)体内クロックと同じように、ディフェンシブバックにもクロックがある。レシーバーにバンプをし、プログレッションをしてからボールへ振り返る。そのクロックが彼にはあって、言うまでもなく優れたボール・スキルがある」
- プロ入り4回目のINTを決めたのはCBウッドソンが15試合目、CBウィリアムズは24試合目。CBヘイワードは7試合目だった。
- 今季初出場のCBデヴォン・ハウスはダイムバックを務めた。ダイム隊形ではCBヘイワードがスロットを守り、CBハウスがアウトサイドを担当した。 「すごくよかったと思う。僕は自分のやりたいプレーができた。プレスも高いレベルでやれたし、ブレークアップも2回できた。最後のプレー(WRペティスにTDパス)を除けば、いいプレーができたと思う」
- 新人OLBデズマン・モーゼスはアンネセサリーラフネスの判定に不満。RBスティーヴン・ジャクソンがパスに触れた瞬間のハードヒットだったが、自分は悪いことはしていないと本人は言う。 「僕はけっして "launch" はしてない(両足を浮かせてヘルメットから行けば反則となる)。彼はそこに立っていて、ボールが飛んできたのが見えたから、相手が確保する前にブレークアップしたかったんだ。相手は大きくて強いパワフルな選手だ。こちらもアグレッシブに行くしかない」
- 前半最後の58ydsFG失敗についてKメイソン・クロスビー。 「あれはタイミングが合わなかった。僕はずっといい感じで蹴れているんだけど、時々こういうこともある。僕らとしては改善に努めるだけだ。長いキックになると、完璧にヒットしないといけない。でもその後で23ydsと48ydsを決められてよかった。こういうところが一番大事だから。前半最後の58ydsを決められていたら言うことはないけど、良い終わり方ができた」
- 今回のサプライズ・オンサイドキックは転がすのではなく、高く浮かせるキックだった。ラムズのCBトゥルメイン・ジョンソンがジャンプして捕ろうとするところへCBブッシュとSSジェニングスが突っ込んで、ボールがフリーに。多数のパッカーズ選手が殺到し、最終的にはILBラティモアがリカバーに成功した。
- サプライズ・オンサイドキックについてマッカーシーHC。 「これは毎週練習しているが、Kクロスビーの技術は素晴らしいよ。金曜の練習で彼が2回蹴るのを見たが、こんなに高いキックは見たことがなかった。そこでショーン(スローカムSTコーチ)に、チャンスが来たらやりたいと私から言ったほどだ。試合のあの時点で、モメンタムを引き寄せるために選択した」
- 試合中には元OGアダム・ティンマーマンがファンに紹介される場面があった。彼はパッカーズの先発右ガードとして1996年シーズンの優勝に貢献した後ラムズに移って一流OGとなり、ここでも優勝を経験している。プロボウルも2回。
- FBジョン・クーンは以前から痛めていたふくらはぎを試合終盤に悪化させてしまった。深刻なものじゃない、と本人。
- DEマイク・ニールは第1Qにヒザを負傷し、後半には復帰したもののスナップ数には制限を設けた。月曜に詳しい検査を受けるとのこと。