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Packers 42 - 24 Texans
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年10月15日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Texans (5-1) |
0 |
10 |
7 |
7 |
24 |
Packers (3-3) |
14 |
7 |
7 |
14 |
42 |
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気温27℃で晴れ、リライアント・スタジアムの開閉式屋根は閉じている。不調のパッカーズはケガ人も多く劣勢が予想されたが、序盤からQBロジャースが球団記録タイの6TDパスを量産し、ここまで全勝のテキサンズに快勝。第4Q初めで試合を決めてしまい、ガラガラとなったスタンドにパッカーズファンの "Go Pack Go!" が響きわたった。
試合は序盤からパッカーズのペース。WRネルソンとWRジョーンズに3TDパスを成功させ、ディフェンスはRBエリアン・フォスターのランを止めて大量点を許さない。後半最初の攻撃では2回の相手パーソナルファウルに助けられてさらに7点。第4QにTEクラブトリーへのTDパスを挙げると、ディフェンスが3シリーズ連続でインターセプトを奪って勝負あり。
WRネルソンとWRジョーンズとWRコブの3本柱が好プレーを連発し、これまでのレシーバー不振を払拭するような働きぶりだった。ナイスキャッチが多かった中でも、WRジェームズ・ジョーンズのワンハンドキャッチTDが白眉。ディフェンスはRBエリアン・フォスターを17回29ydsに抑えたのがなんといっても大きい。スペシャルチームは終盤にパントブロックTDを許したが、大量リードのおかげで大勢に影響なかった。
パッカーズはRBベンソン(足)がIR入り(復帰可能枠)、WRジェニングス(鼠蹊部)とNTラジ(足首)が欠場し、TEフィンリー(肩)は制限付きで強行出場した。OLBニック・ペリー(ヒザ)、ILB D.J.スミス(アキレス腱)、CBサム・シールズ(すね)の3人が負傷退場し、どれもかなり心配だ。
第1Q
- HOU陣19 : サック(DEウィルソン)、投げ捨てで3rdダウン12、RBテイトのドローは10yds止まりで3&アウト。
- GB陣33 : RBグリーンのラン2回で3rdダウン5、WRネルソンへの9ydsパスで1stダウン。3rdダウン3からロングボム失敗でパントとなるが、HOUオフサイドで1stダウンに。WRネルソンに41ydsTDパス成功。
- HOU陣14 : FBケイシーへの15ydsパス、投げ捨てとRBフォスターの4ydsランで3rdダウン6、サック(DEウォージー)が出てパント。
- GB陣27 : WRコブへのクイックパス9yds、RBグリーンの10ydsランで1stダウン。TEフィンリーへの1ydパス、サックで3rdダウン15、WRコブへの16ydsパスでHOU陣へ。ロングパス失敗などで3rdダウン9、WRコブへのパスは通らずパント。
- HOU陣03 : RBフォスターの2ydsラン、TEダニエルズへの4ydsパス、HOUフォルススタートで3rdダウン9、WRアンドレ・ジョンソンへの12ydsパスで1stダウン。RBフォスターのランが2回止まって3rdダウン10、投げ捨てでパント。
- GB陣44 : WRコブへの24ydsパス、WRジョーンズへの9ydsパス、RBグリーンの1ydランでFG圏内へ。TEクラブトリーへのショベルパス14ydsでゴール前06ydsに迫り、最後はWRジョーンズに6ydsTDパス成功。
- HOU陣20 : RBフォスターの1ydロスで第2Qへ。
第2Q
- WRジョンソンへの12ydsパスで1stダウン。GBオフサイドのあとラン2回で3rdダウン3(OLBペリー負傷)、WRウォルターへの16ydsパス、TEダニエルズへの15ydsパスでFG圏内へ。パスインターフェア26ydsでゴール前04ydsに迫り、RBフォスターのラン2回でタッチダウン。
- GB陣22 : RBグリーンの8ydsラン、WRネルソンへの1ydsパス、QBスニークで1stダウン。RBグリーンのノーゲイン、8ydsパスで3rdダウン2、WRネルソンへの10ydsパス、HOUパスインターフェア28ydsでFG圏内へ。WRネルソンに21ydsTDパス成功。
- HOU陣20 : WRジョンソンへの10ydsパス、RBフォスターの5ydsラン、WRジョンソンへの13ydsパス、TEグレアムへの11ydsパスでGB陣へ。RBフォスターの3ydsラン(ILBスミス負傷)、HOUフォルススタート、QBファンブル(自らリカバー)で3rdダウン14、RBフォスターへのパスは12yds止まり。51ydsFG成功。
- GB陣16 : RBグリーンの2ydsランで2ミニッツ。TEフィンリーへの11ydsパス、QBスクランブル15ydsで連続1stダウン。投げ捨てとFBクーンの5ydsランで3rdダウン5、TEフィンリーへのパスはオフェンシブパスインターフェアで取り消し。WRコブへのパスは7yds止まりでパント。
- HOU陣13 : RBフォスターの-1ydラン、4ydsランでハーフタイムへ。
第3Q
- GB陣20 : RBグリーンの3ydsラン、WRコブへの12ydsパスで1stダウン。WRコブへの21ydsパス、WRネルソンへの16ydsパスなどでFG圏内へ。RBグリーンの5ydsランとWRネルソンへの13ydsパスでレッドゾーンへ。WRネルソン落球、GBホールディング、TEフィンリー落球で3rdダウン20、TEフィンリーへのパスは通らず。39ydsFG成功と思いきやHOUアンスポーツマンライクコンダクトで1stダウン。サック4yds、WRコブ落球、WRコブへの11ydsパスとHOUアンネセサリーラフネスでまたも1stダウン。RBグリーンの1ydランのあと、WRネルソンへ1ydTDパス成功。
- HOU陣22 : WRジョンソンへの2ydsパス、WRウォルターへの12ydsパスで1stダウン。RBフォスターの2ydsラン、サック(ILBホーク)で3rdダウン20、投げ捨てでパント。
- GB陣20 : パス失敗とRBグリーンのノーゲインで3rdダウン10、WRネルソンへのパスはわずかに足りず、3&アウト。
- HOU陣35 : TEダニエルズへの27ydsパス、WRジョンソンへの9ydsパス、RBフォスターの4ydsラン、WRマーティンへの12ydsパスでレッドゾーンへ。WRマーティンへの12ydsパスでゴール前01ydsに迫り、RBフォスターのラン2回でタッチダウン。
- GB陣43 : RBグリーンの9ydsランで最終Qへ。
第4Q
- ロングパス失敗のあと、TEクラブトリーへのパスが48ydsのタッチダウンに。
- HOU陣20 : パス失敗のあと、CBシールズがインターセプト。
- HOU陣27 : RBグリーンの5ydsラン、5ydsランで1stダウン。ノーゲインのあと、WRジョーンズに18ydsTDパス成功。
- HOU陣20 : RBフォーセットの2ydsラン、WRジョンソンへの15ydsパスで1stダウン。RBフォーセットへのスクリーンパス18ydsでGB陣へ。TEグレアムへの3ydsパス、8ydsランでさらに1stダウン。8ydsラン、3ydsランでレッドゾーンへ。連続パス失敗で3rdダウン10、エンドゾーンへのパスをCBヘイワードがインターセプト。
- GB陣13 : RBグリーンのラン2回で3rdダウン9、パス失敗。パントをブロック、そのままエンドゾーンで押さえてタッチダウン。
- オンサイドキックはパッカーズが押さえる。
- GB陣46 : QBグレアム・ハレル登場。RBスタークスの2ydsラン、FBクーンの1ydsラン、RBグリーンの4ydsラン(HOUタイムアウト#3)でパント。
- HOU陣11 : QB T.J.イェイツ登場。WRケイシーへの12ydsパス、TEグレアムへの11ydsパスのあと、SSマクミリアンが弾いたパスをCBヘイワードがまたもインターセプト。
- HOU陣32 : RBスタークスのラン3回で2ミニッツ。4thダウン3はランが止まってギャンブル失敗。
- HOU陣27 : RBフォーセットの4yds、3yds、17ydsランで試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Texans |
Points |
42 |
24 |
Total Yards |
427yds |
321yds |
First Downs |
25回(ラン5・パス16・反則4) |
23回(ラン6・パス16・反則1) |
Rushing |
99yds (31回・平均3.2) |
90yds (28回・平均3.2) |
Passing |
338yds (24/37・6TD・0INT) |
255yds (22/38・0TD・3INT) |
Sacked |
2回10yds |
3回24yds |
Passer Rating |
133.8 |
45.4 |
|
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|
3rd Down Efficiency |
5/14 (36%) |
5/12 (42%) |
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Turnovers |
0回 (INT0/FUM0) |
3回 (INT3/FUM0) |
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Field Position |
自陣35yds |
自陣19yds |
Punt |
5回34.2yds(ネット30.4yds) |
4回51.5yds(ネット45.8yds) |
Kickoff Return |
3回平均28.7yds |
3回平均21.7yds |
Punt Return |
3回平均7.7yds |
1回19yds |
Field Goals |
0/0 |
1/1 |
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Penalty |
4回51yds |
7回69yds |
Time of Possession |
27分59秒 |
32分01秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは3つ。
- 第4Q、CBサム・シールズがインターセプト。WRマーティンへのパスをよく読んで飛び込み、地面すれすれでよく確保した(ビデオ)。第4Q最初に再び18点差に広げた直後のビッグプレーで、ここで完全に勝負あった感じ。
- 第4Q、新人CBケイシー・ヘイワードがインターセプト。エンドゾーンへのパスを完璧にカバーしてよく反応した。(ビデオ)
- 第4Q、またもCBヘイワードがインターセプト。QB T.J.イェイツのパスをSSマクミリアンが弾き、ごっつぁんのインターセプトだった。(ビデオ)
- 3rdダウン成功率はパッカーズが5/14の36%と必ずしもよくない。決めるときは3rdダウンになる前に決めてしまったり、3rdダウンを失敗しても4thダウンで相手が反則して1stダウンをもらったり。テキサンズは5/12の42%。
- 先発QBアーロン・ロジャースは24/37、338yds、6TD、0INTでレーティング133.8。(ハイライト映像)
- このところ試合後半に不振に陥るパターンだったが、今回は前後半とも3TDパスを成功させた。
- QBスクランブルは2回17yds。
- ふだんはたくさんのレシーバーに投げ分けるオフェンスだが、今回はパスキャッチが6人だけ。WRネルソン(9/12)、WRコブ(7/10)、WRジョーンズ(3/7)にパスが集中し、この3人以外はTEクラブトリー(2/3)、TEフィンリー(2/4)、RBグリーン(1/1)だけ。
- 1試合6TDパスは昨季最終戦のQBマット・フリンと並ぶ球団記録タイ。
- チームラッシングは31回99yds(平均3.2)。
- RBアレックス・グリーンは22回65yds(平均3.0)。これまでの反省を活かし、出なくてもランを諦めなかったことがパスのビッグプレーにつながった。
- 今季初出場のRBジェームズ・スタークスは5回11yds(平均2.2)のみ。ラッシング機会は試合が決まった最終盤だけだった。
- RBブランドン・セインはスペシャルチームでヒザを負傷して退場している。
- FBジョン・クーンは2回6yds(平均3.0)。3rdダウンバックで出場したがレシービング機会なし。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- 今回も落球はあったが、それを上回る活躍でQBロジャースを助けた。とくにエンドゾーンでのWRネルソンとWRジョーンズは神がかり的。3回の落球(WRネルソン、TEフィンリー、WRコブ)はすべて後半最初のTDシリーズでのもので、相手反則で1stダウンをもらって事なきをえた。
- WRジョーディ・ネルソンは6回121yds・3TD。1本目のロングボムは右サイドライン際のゴー・ルート(ビデオ)、2本目は矢のような21yds(ビデオ)、3本目はエンドゾーン右奥へのフェードだった(ビデオ)。
- WRジェームズ・ジョーンズは3回33yds・2TD。1つ目は地面すれすれでのナイスキャッチ(ビデオ)、第4Qの18ydsTDは信じられないワンハンドキャッチだった(ビデオ)。3試合連続2TDキャッチは偉大なるドン・ハトソンと並ぶ球団記録。
- WRランドール・コブは7回102yds。TDこそなかったが今季ベストの内容で、ますます存在感を増している。
- WRドナルド・ドライバーはパスキャッチ機会なし。NFL初出場のWRジャレット・ボイキンは最終盤にすこし出場しただけ。パスキャッチ機会なし。
- 強行出場のTEジャーマイケル・フィンリー(肩)は2回12ydsのみ。相手に叩かれたかもしれないが、今回も落球があった。
- TEトム・クラブトリーは48ydsのTDパスキャッチ(ビデオ)。相手のオールアウト・ブリッツ(7メンラッシュ)で周りがぽっかり空き、エンドゾーンまで独走となった。
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGラング、Cサタデー、RGシットン、RTブラガのベストメンバー。
- 被サックは2回、どちらもDE J.J.ワットに許したもの。パスプロテクションは非常によく、オフェンス爆発の原動力となった。
- ランブロッキングはいまひとつ。ランナーがもう少し穴をうまく選んでくれれば、という画面もあったが。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- B.J.ラジに代わってライアン・ピケットが先発ノーズタックルに。左右DEはジェレル・ウォージーとC.J.ウィルソン。その両DEがサックを決めた。
- 第2Q、ILB D.J.スミスがヒザを負傷して退場、代役はブラッド・ジョーンズに。
- 第4Q、CBサム・シールズが負傷退場するとCBジャレット・ブッシュが代役に。来週はCBデヴォン・ハウスの出番かもしれない。
- パス守備は、QBマット・ショーブを20/33、232yds、0TD、2INTのレーティング56.6に抑えた。最終盤に登場のQB T.J.イェイツを含めるとレーティング45.4。
- パッカーズ守備のサックは3回24yds。最初のシリーズでDEウィルソン、次のシリーズはDEウォージー、第3QにILBホーク。3つとも相手ドライブをパントに追い込む価値あるサックだった。
- テキサンズはここまで5試合で被サック3回だったのが、この試合だけで被サック3回。
- パスカバレッジは、WRアンドレ・ジョンソン(主にCBトラモン・ウィリアムズが担当)に8回75ydsと苦しめられたが、ミスタックルは少なく、パス成功の最長は15ydsに留めた。試合全体での最長は、カバレッジミス(ILBホークか?)でTEオーウェン・ダニエルズに許した27yds。
- 新人CBケイシー・ヘイワードはこの2試合で3インターセプト。
- WRアンドレ・ジョンソンはプロ10年目ではやくも通算10000yds達成。(リスト)
- ラン守備は28回90yds(平均3.2)。
- 先発RBエリアン・フォスターは17回29yds。ラン守備の健闘が1つの勝因となった。後半は点差が開いたためフォスターのランは4回7ydsのみ。
- 先週までのテキサンズのラン攻撃は平均143.0yds。フォスター個人も平均106.4ydsだった。
- RBフォーセットの7回47ydsは完全に試合が決まってから諦めムードの中で稼いだもの。
- 反則は4回51ydsと敵地にしてはまずまず。CBシールズのパスインターフェアは今回は本物の反則だった。
- 第2Q : OLBマシューズのオフサイド。CBシールズのパスインターフェア(26yds)。TEフィンリーのパスインターフェア。
- 第3Q : LTニューハウスのホールディング。
- テキサンズの反則は7回69yds。とくに後半最初のシリーズでテキサンズ守備が2回もパーソナルファウルで1stダウンとなり、こちらのTDシリーズにつながった。
- キックオフリターンはWRランドール・コブが3回平均28.7yds。とくに第3Q末、11点差に追い上げられた直後の46ydsリターンはオフェンスに勢いをつける好プレーだった。パントリターンは3回平均7.7yds。
- Pティム・マステイは第4Qにパントブロック&リカバーTDを許した(ビデオ)。ブロッカーのTEクラブトリーのミスだろうか。そのため数字が悪くなり、パント4回平均42.8yds、ネット平均30.4yds。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴール機会はなし。キックオフは7回のうち4回タッチバック。
- カバレッジチームはパントカバレッジ(1回のみ)で19ydsリターンを許したのがいただけないが、キックオフカバレッジは3回平均21.7ydsと文句なし。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第2Q、OLBニック・ペリーがヒザを負傷して退場。
- 第2Q半ば、ILB D.J.スミスがアキレス腱を負傷して退場。こちらはかなり重そうに見える。ブラインドサイドから上体をヒットされてヒザが崩れた。
- 第3Q、キックオフカバレッジでRBブランドン・セインがヒザを負傷。
- 第4Q、CBサム・シールズがスネを負傷。倒れ込む味方にヒザを横からヒットされた。
- 第4Q、QBアーロン・ロジャースがハンドオフ前にOLに足をひっかけられ、どこかを痛めている。
- アクティブ登録から外れたのは、WRジェニングス(鼠蹊部)、TEウィリアムズ(ハムストリング)、OGヴァンローテン、NTラジ(足首)、ILBマニング、CBハウス(肩)、Sリチャードソン(ハムストリング)。
- 今回のゲームキャプテンは、WRドライバー(オフェンス)、FSバーネット(ディフェンス)、FBクーン(スペシャルチーム)の3人(写真)。ドライバーが選ばれたのはヒューストン出身だからだろう。
- この試合までパッカーズは第3Qの点数が5試合合わせて6-36だったが、試合後半のオフェンス不振をようやく払拭することができた。第1シリーズのタッチダウンも第3Qのタッチダウンも今季初めてのこと。