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Packers 12 - 14 Seahawks
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年9月25日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (1-2) |
0 |
0 |
6 |
6 |
12 |
Seahawks (2-1) |
0 |
7 |
0 |
7 |
14 |
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センチュリーリンク・フィールドの天気は晴れ、気温は19℃。序盤からイエローフラッグが乱れ飛ぶ荒れた展開となり、両軍とも相手ディフェンスに圧倒されて1stダウンを奪うことができない。パッカーズは前半だけで8サックを献上するパスプロ不振に苦しむなか、シーホークスは一発ロングパス成功で7点リードしてハーフタイムへ。
後半はパッカーズオフェンスが立て直しに成功するがエンドゾーンまで進むことはできず、第4QにようやくTDドライブを成功させて5点リード。シーホークスはあいかわらずパスが通らず、残り2分を切ったところでギャンブルに失敗。しかし残り46秒で再び攻撃権をつかみ、最後は試合終了と同時に逆転のヘイルメリーパス成功。
ヘイルメリーではSS M.D.ジェニングスが明らかにボールをしっかり抱えていたが、その背後から両手でボールを触っていたWRゴールデン・テイトが「同時キャッチはオフェンスに」との判定で、シーホークスにタッチダウンが認められる大誤審。目の前で見ていた審判2人のうち、1人はタッチダウン、1人はインターセプトの判定をしている(写真)。オフィシャルレビュー前から放送席では「明らかにインターセプト」と判断しており、レビューでTDが認められると、放送内で認められる最大限の表現で代替審判団の誤審を非難した。試合後の選手たちもツイートが荒れまくっている。(まとめ)
◆ ◆ ◆
パッカーズとしては、パスプロ不振のオフェンスがアジャストするのに前半いっぱいかかったことが大きな敗因だろう。前半は2回しかランプレーをコールせず、相手パスラッシャーは大外からやりたい放題。RTブラガとLTニューハウスがDEクリス・クレモンズ(4サック)と新人DEブルース・アーヴィン(2サック)にやられまくった。後半は1WR隊形を連発するなどラン・ファーストの姿勢で立て直すことができたが、結果的に遅きに失し、シーホークスに再逆転のチャンスを与えてしまった。
ディフェンスは先週に続いてパスカバレッジが非常によく、CBシールズのパスインターフェアとヘイルメリー成功が誤審だったことを考えれば100点満点に近い内容。ラン守備もRBマーショーン・リンチをなんとか平均3.9ydsに留めることができた。スペシャルチームではシーホークスのPジョン・ライアンが60yds級パントを連発し、古巣を大いに苦しめた。
反則はパッカーズが10回、シーホークスが14回と荒れた内容。パッカーズはアンネセサリーラフネス3回など反省材料も多いが、CBシールズのパスインターフェアやOLBウォルデンのラフィングザパサーなど不可解な判定があり、どちらも試合最後のフィールドポジション悪化につながった。
試合後の会見やインタビューが荒れたのでよくわからないが、ケガ人はDEジェレル・ウォージーぐらいか。ヒザから落下して打撲したようにも見えるが、後半はぶじ出場できていた。
第1Q
- SEA陣20 : RBリンチのラン2回とフォルススタートで3rdダウン7、投げ捨てでパント。
- GB陣35 : QBスクランブル16ydsのあと連続ノーゲインで3rdダウン10、サックで3&アウト。
- SEA陣09 : WRオボマヌへの8ydsパス、WRマーティンへの10ydsパス、TEマッコイへの9ydsパス、RBリンチの8ydsランで2連続1stダウン。SEAフォルススタート、GBホールディングでハーフラインへ。投げ捨て、RBリンチの6ydsランで3rdダウン4、パスをSSマクミリアンが叩き落としてけっきょくパント。
- GB陣01 : TEウィリアムズへの11ydsパス、WRネルソンへの6ydsパス、QBロジャースが滑ってサック、SEAオフサイドで3rdダウン5、WRジョーンズへの7ydsパスで連続1stダウン。GBイリーガルユースオブハンド、RBベンソン落球、サックで3rdダウン26、WRネルソンへのパスは13yds止まり。
- SEA陣36 : RBリンチの2ydsラン、2ydsパスで3rdダウン6、パス失敗で3&アウト。
第2Q
- GB陣37 : RBベンソンへの8ydsパス、WRジェニングスへの1ydsパス、サックで3&アウト。
- SEA陣17 : RBリンチのラン2回で3rdダウン6、パス失敗で3&アウト。
- GB陣11 : WRコブの20ydsラン、WRジェニングスへの13ydsパス、RBベンソンの4ydsラン、WRコブ落球で3rdダウン6、またもサックでパント。
- SEA陣27 : SEAホールディング、GBオフサイド、RBリンチの8ydsラン、3ydsランで3rdダウン4、QBスクランブル7ydsで1stダウン。RBリンチの3ydsランとアンネセサリーラフネスでGB陣へ。WRテイトへの41ydsTDパス成功。
- GB陣24 : TEフィンリーへの5ydsパス、WRコブへのパスは1ydロスで3rdダウン6、WRジョーンズへの14ydsパスで1stダウン。サックの際にSEAフェイスマスクでSEA陣に入るが、GBホールディング、サック、サック、FBクーンへの9ydsパスでパント。
- SEA陣01 : RBリンチの4ydsランで2ミニッツ。ノーゲイン(GBタイムアウト#3)で3rdダウン6、9ydsランで1stダウン。さらにラン2回で前半終了。
第3Q
- GB陣20 : RBベンソンの6ydsラン、8ydsランで1stダウン。3rdダウン4からWRジェニングスへの5ydsパスでさらに1stダウン。RBベンソンの9ydsラン、3ydsランでSEA陣へ。SEAラフィングザパサー、RBベンソンの3ydsランと5ydsパスで3rdダウン2、SEA12メン反則で1stダウン。RBベンソンの1ydロス、FBクーンへの4ydsパスで3rdダウン5、エンドゾーンのWRドライバーは捕れず、29ydsFG成功でようやく初得点。
- SEA陣42 : SEAフォルススタート、RBリンチの2ydsラン、サック(OLBペリー)、ディレイで3rdダウン37、11ydsランでパント。
- GB陣12 : RBベンソンの5ydsラン、パス失敗で3rdダウン5、TEフィンリーに31ydsパス成功。WRジョーンズへの9ydsパス、WRジェニングスへの4ydsパスでSEA陣へ。WRジェニングスへの3ydsパス、RBベンソンの2ydsランで3rdダウン5、SEA反則で1stダウン。RBベンソンの7ydsラン、パス失敗で3rdダウン3、TEフィンリーへのショートパスは通らず。40ydsFG成功で1点差に。
- SEA陣17 : RBリンチの3ydsラン、2ydsランで3rdダウン5となって最終Qへ。
第4Q
- ショートパス失敗で3&アウト。
- GB陣19 : 投げ捨て、RBベンソンのノーゲインで3rdダウン10、TEフィンリーへの13ydsパスで1stダウン。連続パス失敗で3rdダウン10、WRジョーンズへの13ydsパスでまたも1stダウン。RBベンソンの4ydsロス、TEフィンリーへの12ydsパスで3rdダウン2、パスインターフェアでSEA陣へ。WRジョーンズへの12ydsパスでFG圏内へ。RBベンソンへの6ydsパス(両者アンネセサリーラフネス)、FBクーンへの10ydsパスでレッドゾーンへ。WRジェニングスへの11ydsTDパスは先に片足が出ていてSEA陣1yds地点で3rdダウンインチズ。QBロジャースのスクランブルは止まったかに見えたがチャレンジで1stダウンに。RBベンソンの1ydsTDランでついに逆転。2ポイントコンバージョンはWRジョーンズへのパスが失敗。
- SEA陣20 : インターセプトはOLBウォルデンのラフィングザパサーで取り消しに。RBリンチのラン2回で1stダウン。QBスクランブル12ydsでGB陣へ。連続SEAホールディングのあとGBパスインターフェアでFG圏内へ。3rdダウン1からオプションは1ydロスで4thダウン2、RBリンチの3ydsランで1stダウン。TEミラーへの4ydsパス、ノーゲイン、WRテイトへの3ydsパスで4thダウン3となって2ミニッツ。エンドゾーンへの浮かせたパスは通らずギャンブル失敗。
- GB陣07 : RBベンソンのファンブルはCサタデーがリカバーして5ydsロス(SEAタイムアウト#2)。ノーゲイン(SEAタイムアウト#3)で3rdダウン15、FBクーンの2ydsランで1stダウンならず。
- GB陣46 : 残り45秒。ロングパス失敗、WRライスへの22ydsパスでFG圏内へ。3連続パス失敗で4thダウン10、ヘイルメリーはSジェニングスのインターセプトに見えたが同時キャッチとの解釈でタッチダウンに。いったん選手たちが引き上げたあと戻ってきてPAT成功。
Final Team Statistics |
|
Packers |
Seahawks |
Points |
12 |
14 |
Total Yards |
268yds |
238yds |
First Downs |
22回(ラン6・パス11・反則5) |
14回(ラン6・パス4・反則4) |
Rushing |
84yds (21回・平均4.0) |
127yds (29回・平均4.4) |
Passing |
223yds (26/39・0TD・0INT) |
130yds (10/21・2TD・0INT) |
Sacked |
8回39yds |
1回19yds |
Passer Rating |
81.5 |
99.3 |
|
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3rd Down Efficiency |
7/15 (47%) |
2/11 (18%) |
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Turnovers |
0回 (INT0/FUM0) |
0回 (INT0/FUM0) |
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Field Position |
自陣18yds |
自陣24yds |
Punt |
6回44.5yds(ネット43.7yds) |
6回51.5yds(ネット49.5yds) |
Kickoff Return |
1回23yds |
2回平均21.0yds |
Punt Return |
3回平均4.0yds |
2回平均2.5yds |
Field Goals |
2/2 |
0/0 |
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Penalty |
10回127yds |
14回118yds |
Time of Possession |
33分39秒 |
26分21秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。前半あれだけボロボロだったのに勝利一歩手前まで行けた理由だろう。後半2ミニッツでのRBベンソンのファンブルはCサタデーがリカバー。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーもゼロ。SSマクミリアンが敵陣インターセプトを決めたはずが、OLBウォルデンのラフィングザパサー(これも不可解な判定)で取り消しになってしまった。
- 先発QBアーロン・ロジャースは26/39、223yds、0TD、0INTでレーティング81.5。
- 前半は8サック(しかも全シリーズでサック)とパスプロに苦しんだ。
- 前半はろくに仕事をさせてもらえなかったが、後半は3rdダウンでビシビシとパスを通して実力を見せた。
- 第4Qの2ポイントコンバージョン(失敗)では、K-ballを使わされた、とQBロジャースは述べている。K-ballはキッキングやパント場面で使われる専用のボールで、通常のボールより硬く滑りやすい。
- 後半冒頭から2バック・1WR・2TE隊形を連発するなど、ラン重視に切り替えてオフェンスを立て直した。おかげで後半は被サックゼロ。しかし、両DEの強力パスラッシュにアジャストするのに前半いっぱいかかったのは不甲斐ない。パッカーズはスクリメージ上でQBロジャースがラン・パスどちらも選べるコールが多いので、前半のラン軽視はQBロジャースにも責任があるのでは。
- チームラッシングは21回84yds(平均4.0)。
- 先発RBセドリック・ベンソンは17回45yds(平均2.6)、1TD(移籍後初)。レシービングは4回19yds。前半はラン2回4ydsのみだったが、後半は15回41yds。コンスタントには走れなかったが、相手パスラッシュをスローダウンさせる効果は明らかにあった。穴が開かない時も多いが、巧みなカットバックでなんとかゲインしていた。後半2ミニッツのファンブルは危ないところ。
- RBアレックス・グリーンとRBブランドン・セインは出る幕なし。
- FBジョン・クーンは1回2yds。レシービングは3回25yds。主に3rdダウンバックとしての出場だったが、後半はIフォーメーションも多かった。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは6回35ydsのみ。ほとんどがクイックパスからCBと1on1勝負、というプレーばかり。
- WRジョーディ・ネルソンは2回19yds。
- WRジェームズ・ジョーンズは5回55yds。
- WRドナルド・ドライバーはゼロ。第3Qのエンドゾーンへのパスは(イージーではないが)捕ってほしかったところ。
- WRランドール・コブは1回-1yd。RBとして1回20ydsラッシングがあった。彼をもっと活用できなかったのはハムストリング負傷を抱えているからではないか。
- TEジャーマイケル・フィンリーは4回60yds。ダイビングキャッチなどよく頑張った。第3Q終わり近くの3rdダウン3は捕ってほしかったが、腕の間に手を差し入れた相手のカバーを褒めるべきか。
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGラング、Cサタデー、RGシットン、RTブラガのベストメンバー。
- 被サックは8回39ydsと前半はパスプロテクションに苦しんだ。最初のサックはQBロジャースが自分で足を滑らせたもの。8つのうち6つがDEクリス・クレモンズと1巡指名DEブルース・アーヴィンに許したもの。大外からのスピードラッシュが主体だが、RTブラガはパワーラッシュに完全に崩されたプレーも。
- 戦術転換が奏功し、後半は被サックゼロ。
- ランブロッキングはほめられた出来ではなかった。アウトサイドのストレッチ・ランでは穴が開かずにペネトレートを許してばかり。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- DB陣は先週と同じ。CBシールズとSSマクミリアンが先発し、新人CBヘイワードがダイムバック。
- 左OLBも先週と同じで、先発ペリーにウォルデンやモーゼスが加わる、という起用法。
- パス守備は新人QBラッセル・ウィルソンを相手に10/21、130yds、2TD、0INTのレーティング99.3。
- パッカーズ守備のサックは1回19ydsのみ。第3QにOLBペリーがNFL初サックを決めたもの。
- 今回はまずラン警戒なのでパスラッシュが鈍るのはある程度仕方がない。相手QBの逃げ足は速いが、投げ捨てに追い込むプレーは多く、十分なプレッシャーはかけることができた。
- パスカバレッジは今週も非常によく、崩されたといえるのは第2Qの41ydsTDパスだけ。最後のヘイルメリー成功が誤審のおかげなのは言うまでもないし、残り6分でのCBシールズのパスインターフェア32ydsも大誤審。
- 第2Qに許した41ydsTDパスは、WRテイトの外側を守っていたCBトラモン・ウィリアムズに対して、唯1人ディープにいたSウッドソンのヘルプが遅れたもの。おなじくディープに走り込んでくるTEマッコイもSウッドソンがカバーしなければならず、ミスとは言えないかもしれない。
- QBスクランブルは3回18yds。QBウィルソン相手ではこれぐらいは致し方ないところ。
- ラン守備は29回127yds(平均4.4)。
- 先発RBマーショーン・リンチは25回98yds(平均3.9)。
- 最近ホームで毎試合100ydsを達成していたRBリンチなので、この程度で済んだのはよく頑張った方だろう。
- 1巡指名OLBペリーが初サック、2巡指名CBヘイワードがダイムバックとして好カバレッジを見せ、4巡指名SSマクミリアンが(OLBウォルデンの反則で取り消されたが)サイドライン際で見事に反応してインターセプトするなど、ディフェンスの新人たちは今週もよく頑張った。
- 反則は10回127yds。明らかな誤審もいくつかあったが、アンネセサリーラフネスが3つもあったのはいただけない。中でもILBスミスのものはロングTDパスにつながってしまった。相手の挑発に乗ってやり返した選手が反則を取られるのはいつものことで、代替審判とは関係ない。
- 第1Q : CBウッドソンのホールディング。RGシットンのイリーガルユースオブハンド。パント場面でRBセインがインエリジブルダウンフィールド。
- 第2Q : DEウォージーのオフサイド。ILBスミスのアンネセサリーラフネス。Cサタデーのホールディング。
- 第3Q : 相手キックオフリターンでILBフランソワがアンネセサリーラフネス。
- 第4Q : パントリターン場面でCBブッシュがアンネセサリーラフネス。OLBウォルデンのラフィングザパサー判定は疑わしく見える。CBシールズのパスインターフェアは明らかな誤審。
- シーホークスの反則も14回118ydsと非常に多い。ヘイルメリーの際にCBシールズを突き飛ばしたWRテイトはオフェンシブ・パスインターフェアを取られなかった。
- キックオフリターンはWRランドール・コブが1回23ydsのみ。20yds手前で倒されそうなところを華麗なスピンムーヴでかわした。
- パントリターンはWRランドール・コブが3回平均4ydsのみ。相手パンターは(カバレッジを大きく超える)大パントを連発していたのでもう少しリターンしたかったところ。
- Pティム・マステイのパントは6回平均44.5yds、ネット平均43.7ydsと申し分ない。開幕3試合ともネットで40ydsを越えているのは素晴らしい。
- Kメイソン・クロスビーは29ydsと40ydsのフィールドゴールをどちらも成功し、今季はまだFG失敗がない。キックオフは4回のうち2回タッチバック。短い蹴り損ないが1回あった。
- カバレッジチームはKRレオン・ワシントンをしっかり抑えることができた。パントカバレッジは2回平均2.5yds、キックオフカバレッジは2回平均21yds。第4Qにはロングリターンをされそうなプレーもあったが、TEテイラーの好タックルで事なきをえた。
- シーホークスでは元パッカーズのPジョン・ライアンが大パントを連発。こちらの平均フィールドポジションは自陣18ydsにされてしまった。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第2Q末にDEジェレル・ウォージーが負傷。ヒザ頭から落下したような感じに見える。さいわい後半は出場できていた。
- アクティブ登録から外れたのは、RBスタークス(つま先)、WRボイキン、TEクラブトリー(肩)、ILBラティモア(足首)、ILBマニング(脳震盪)、CBハウス(肩)、Sリチャードソン(ハムストリング)。
- 今日のゲームキャプテンはRBベンソン(オフェンス)、CBウィリアムズ(ディフェンス)、Pマステイ(スペシャルチーム)の3人。(写真)
- コイントスを勝って後攻を選んだ。試合最初のクラウドノイズを避ける意図だろう。