グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年9月 4日
思い思いの場所で連休を過ごした選手たちがグリーンベイに再集結し、月曜から練習スタート。パッドを着けない短めの練習だった。 「レギュラーシーズン・モードに移行するのは大きな変化だ。観客に囲まれたレイ・ニチキ・フィールドから静かなクラーク・ヒンクル・フィールドに移り、選手も90人から61人(プラクティス・スクワッド含む)へと減った。過去にはこの月曜に練習をやりすぎた苦い経験もある。リスクの高い日なんだ。しかし今日は質の高い練習ができた」とマッカーシーHC。
- 練習に復帰したのは、NT/DEライアン・ピケット(ふくらはぎ)、TE D.J.ウィリアムズ(足首)、TEトム・クラブトリー(肩)、プラクティス・スクワッドのOTアンドリュー・ダトコ(脳震盪)。
- 練習を休んだのは、RBジェームズ・スタークス(つま先)、NT/DE B.J.ラジ(足首)、ILBロバート・フランソワ(ハムストリング)、ILBジャマリ・ラティモア(足首)、CBデヴォン・ハウス(肩)、Sショーン・リチャードソン(ハムストリング)。
- チーフス戦で足首負傷のNT/DE B.J.ラジは練習を休んだものの、サイドラインで軽いランニングを行っている。 「他の選手が足元に倒れ込んできたから、軽く済んで幸運だった。状態はすごくいいよ。回復してきてるし、僕もスタッフも現状に満足してる」
- プラクティス・スクワッド最後の枠に、元スティーラーズのG/Tクリス・スコットと契約した。身長6-5(195cm)、体重332ポンド(OL陣で最も重い151kg)。テネシー大から2010年5巡指名でNFL入りし、1年目は足の手術もあって出場ゼロ。2年目の昨季は2試合に出場しただけで10月初めに解雇されている。3年目の今年は開幕ロースターに残れなかった。今季OLに不安を抱えるスティーラーズから解雇されたというのはあまり良い兆しに見えないが。
- プラクティス・スクワッド加入のG/TスコットについてマッカーシーHC。 「私もつい先日のゲームを観たが、おそらく彼にとってプレシーズン最高の内容だっただろう。フィジカルなところが好ましい」
- インジャリーリザーブにいたWRシェイキー・スミソン、TEデマルコ・コスビー、OGレイ・ドミンゲスの3選手は球団側との "Injury Settlement" に合意し、解雇となった。こうした選手は6週間は元の球団と再契約できないきまりになっている。
- ロースターにわずか7人しかOLがいないことについてマッカーシーHC。 「私は心配をしていないし、そうでなければこうした形は選ばない。ゲームデイ・ロースターには7人しか登録しないのだし、プラクティス・スクワッドを含むOL10人で練習できるのだし」
- コーナーバックとストロングセーフティのスターターについて、マッカーシーHCは秘密のまま開幕戦を迎える考え。 「対戦相手には、水曜に新聞紙上で知らせるより、日曜のゲームの場で知らせたい」
- 契約最終年のWRグレッグ・ジェニングスは、契約延長交渉について以下のように冷静な見方をしている。QBロジャースやOLBマシューズといった課題を抱える球団側にとって自分が最優先事項でないことを認識しつつ、安易なディスカウントに応じるつもりもないことを示したものと言えそうだ。
- 「グリーンベイとの契約になるか、(来春)他の31球団になるかわからない。それが現実であり、僕はそういう心構えでいる。これからパッカーズと20週間を過ごし、それで終わり、という覚悟だ。いま契約のことは頭にない。(代理人に任せ)もし契約がまとまるなら、それはそれでいい。もしそうならなければ、過去6年間と同じように自分のプレーをして、他でプレーするチャンスを手に入れるだけだ」
- 「フットボールに集中したいから、『合意に近づいたときだけ連絡をくれ』 と代理人には言ってある。目標とする範囲は代理人も僕もよく知っている。それに近づくまでは交渉の話は聞きたくない」
- 「僕が6年間忠誠を尽くしてきたチームとの1年がこれから始まる。僕は現実主義者だ。自分が誰かよりも上だなどとは思わない。球団側は球団のことを考えなければならないし、僕は僕のことを考えなければならない」
- 「彼ら(QBロジャースやOLBマシューズ)より自分を優先しろなどとは僕は主張しない。これがこの業界の現実なんだから。若者たちが入団してくるとき、『全員がチームに残れるわけじゃないぞ』 と僕らは説教するけど、それと同じ位置に自分を置かなければならない。チームのロースターに入れるかどうかは自分しだい。その点では僕も変わりないんだ」
- 毎年のことだが、最終ロースターカットの日に球団側から連絡があるとすれば解雇通知だけ。ロースター当選組は電話が鳴らないことを願いながら待ち続けるしかないのだ。 「何で知ったか? 『53人が決まった』ってツイッターで読んだ。この週末を楽しんだよ。電話が来なくて素晴らしかった」とOLBデズマン・モーゼス。
- かろうじてロースター入りした5巡指名ILBテレル・マニングは、キャンプ中の数週間にわたって大腸の病気を患っていたことを明らかにした。腫瘍からクローン病にいたるまであらゆる検査を行い、ようやく寄生虫による大腸炎と判明。その間はひどい腹痛に苦しんでろくに眠ることもできず、体重は17ポンド(7.7kg)も落ちてしまった。それでも練習は一度も休まなかった。(メディカルスタッフが問題ないと判断してのこと)
- 大腸の病気についてILBマニング。 「約3週間もかかって、本当に苦しかったよ。体重も220ポンドに落ちたし。そのうえ初キャンプのストレスはあるし、わずか2時間の睡眠で翌日の練習のため体を整えなきゃいけない。世間から僕の出来がよくないとさんざん言われて苛立たしかったけど、僕はできるかぎりのことをやってた。大きな痛手だったけど言い訳にはしなかった」 「仲間からは、回復するまで休めと言われた。自分の残す映像が(評価のために)一番大事なんだからと。でも僕はフットボールへの情熱を持っているし、それは人が思うよりもずっと深いんだ」
- DEフィリップ・マーリングが背番号を69番から94番に変更。DEジャリアス・ウィンが着けていた番号だ。
- そのDEジャリアス・ウィンは今日タイタンズを訪問してワークアウトを行っている。先日解雇された時も「4-3のチームならやっていけるのでは」という見方が地元記者には多かった。