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Day 32: CBハウスは開幕微妙
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年8月27日
2連休明けのフルパッド練習は、雨のため屋内練習場ドン・ハトソン・センターに変更されてファン非公開に。RBブランドン・セインが復帰したものの新たに4選手が練習を休み、先週いったん13人まで減っていた見学者がふたたび18人にふくれ上がっている。練習時間は2時間16分とやや長めだった。
- オフェンス
- RBブランドン・セイン(ハムストリング)が20日ぶりに復帰。開幕までに3rdダウンバックの座を取り戻せるかどうか。
- TE7人のうち5人が休んでいるため、TE陣はフィンリーとブランドン・ボスティックの2人だけ。そこで、スカウトチームでは控えラインバッカーやセーフティたちがTE役を務めている。OLBヴィック・ソートは何度もキャッチを決め、サイドラインのTEクウォレスと"フィスト・バンプ"。
- 失われた時間を取り戻すためか、QBロジャースからWRグレッグ・ジェニングスやTEジャーマイケル・フィンリーへのパスがかなり多かった。どちらもさすがのプレーを見せて記者たちをうならせている。
- コートニー夫人の出産のためベンガルズ戦を休んだTEフィンリー。 「試合の日の朝にコートニーから 『破水した』 と電話があった。それからコーチ・マッカーシーに報告して承諾をもらい、スタッフに空港まで送ってもらった。直通便はないから空港で待っていると、『もうロンドン(と名付けた)が産まれたわよ』 と電話が来た。午前11時25分のことだ。 『いま空港にいるからすぐに行くぞ』 って答えた。あの場にいたかったよ。いつ産まれてもおかしくなかったから、僕も心構えはできてた」
- QB経験の豊富なWRランドール・コブは、この日はエンドゾーンに20ydsのパスを投げる練習。ディープコーナーやバックショルダーなど、スパイラルのしっかりした正確なボールを投げていた。彼のパス能力を活かしたトリックプレーがいずれ実戦でも見られるはず。
- 今夏やや期待外れなのがWRディオンドレ・ボレルとWRトリ・ガーリー。内容が悪いとはいえないまでも、期待ほどの成長を見せていないのはたしかだ。マッカーシーHCも「もっと大きな飛躍を期待していた」と述べている。オフシーズンには地元記者たちが「WR7人体制」まで議論したほどだが、今ではすっかり沈静化している。他のポジションのケガもあり、けっきょく例年どおりの5人体制(ドライバー含む)で行くことになりそうな雲行き。
- 2ndチームOL陣では、新人シェイ・アラードが左タックル、レジー・ウェルズが右ガード、新人ドン・バークレーが右タックルに。最近バークレーのプレー内容は評価が高く、先日OTハーブ・テイラーを解雇したのもそのせいかもしれないと見られている。プラクティス・スクワッドでなく開幕ロースター入りに近づきつつある。
- LTマーシャル・ニューハウスはDEフィリップ・マーリングに押し込まれ、QBロジャースごと倒れてしまった。QBヒット厳禁のキャンプ練習でQBが地面に倒れること自体珍しい。ニューハウスは馬力不足との見方が多い。
- QBアーロン・ロジャースはエンドゾーン奥で見ていたテッド・トンプソンGMにパスフェイクを入れるユーモラスな場面があった。トンプソンGM自身が「オープンだ」とばかり両手を挙げたからだ。
- QB B.J.コールマンはディフェンスなしの練習でレシーバーを5yds以上オーバースローしてしまうミス。あいかわらず「安定」という言葉とは無縁だ。
- ディフェンス
- 2巡指名DEジェレル・ウォージーがNT/DEピケット(ふくらはぎ)に代わって1stチームに。
- 4巡指名DEマイク・ダニエルズはパスラッシュドリルでCディートリック=スミスなど控え組を相手に3連勝。
- 先週に引き続きCBジャレット・ブッシュが1stチームに入り、ダイム隊形ではCBサム・シールズ。ベンガルズ戦でよかった2巡指名CBケイシー・ヘイワードだが、相変わらず2人の後塵を拝している。
- いっぽうセーフティでは、4巡指名SSジェロン・マクミリアンがニッケルとダイムの1stチームに。 「セーフティだけでなく、ウッドソンのようにスロットCBもプレーできる。フレキシビリティは彼の大きな強みだ」とマッカーシーHC。
- CBとSの先発争いについてマッカーシーHC。 「(今日のラインナップで)決して固まっているわけじゃない。先週も言ったとおり、セカンダリーについてはカンザスシティ戦が終わったところで決断を下す」
- CBデヴォン・ハウス(肩の亜脱臼)が現在の状況を率直に語っている。 「また肩が外れないかぎり手術は必要ないと言われてる。開幕戦出場は五分五分だと思う。ただブレースを着けるから肩より上に腕が上がらないし、インターセプトできるかどうか。ブレースはシーズン終了まで着ける必要がある。(昨年同じようなケガを経験した)トラモンには毎日のように話を聞いているよ。彼はオフカバレッジが上手いからやれたけど、僕はマンカバレッジが得意な方だから悪影響は大きいと思う」
- 1巡指名OLBニック・ペリーについてマッカーシーHC。 「プレシーズン初戦のサンディエゴ戦がよく、クリーヴランドではやや後退したが、シンシナティでは非常によかった。数多くのスナップ数をこなし、彼はよい結果を出して盛り返してきた」
- ほぼ開幕ロースター当確のOLBデズマン・モーゼスについてマッカーシーHC。 「OLBとして天性のものを持っている。粗削りだが進歩を続けている。スペシャルチームでもよくなっている」
- 2ndチームのILB陣はジャマリ・ラティモアと5巡指名テレル・マニング。とくにマニングはフランソワ(ハムストリング)負傷のチャンスを活かしたいところだ。
- スペシャルチーム
- 好調のPティム・マステイは屋内練習場の天井にパントをぶち当てている。敵陣2ydsあたりに落としてバックスピンで戻す完璧なパントも。
- ケガ人情報
- RBブランドン・セイン(ハムストリング)が練習復帰。
- ベンガルズ戦で負傷したNT/DEライアン・ピケット(ふくらはぎ)とTEトム・クラブトリー(肩)はやはり休んでいる。 「クラブトリーはプレシーズン最終戦に出場できる可能性もある。ピケットは難しいだろう」とマッカーシーHC。
- おなじく、ILBロバート・フランソワ(ハムストリング)とTEライアン・テイラー(胸部)もベンガルズ戦で負傷して練習を休んでいる。
- その他の欠場組は、RBジェームズ・スタークス(つま先)、RBデュエイン・ベネット、FBジョン・ヘイジー(ハムストリング)、WRシェイキー・スミソン、TE D.J.ウィリアムズ(足首)、TEデマルコ・コスビー(ハムストリング)、OTアンドリュー・ダトコ(脳震盪)、OGレイ・ドミンゲス(足首)、ILBデズモンド・ビショップ(ハムストリング・ヒザ)、CBデヴォン・ハウス(肩)。
- PUPリストの4選手は変化なし。 TEアンドリュー・クウォレス(ヒザ前十字靭帯)、LTデレク・シェロッド(スネ骨折)、NTジョニー・ジョーンズ(ヒザ)、OLBフランク・ゾンボ(ハムストリング)。
- PUPリストのLTデレク・シェロッドについてマッカーシーHC。 「復帰に近づいている。目標としていたスケジュールどおりにリハビリが進んでいる」
- 同じくPUPリストのOLBフランク・ゾンボは、今夏初めてサイドラインでランニングをする姿が目撃された。しかし時間切れは迫っている。