グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年8月21日
およそ1900人のファンで観客席は超満員。ケガ人が回復してきた今日は練習時間が長く、ここ2週間で最も長い2時間22分だった。なお、チームは先週のゲーム前にセント・ノーバート大での合宿生活を終了し、今週からは自宅通勤となっている。今年の公開練習はこの日を含めてあと5日。
- 練習後の会見でマイク・マッカーシーHC。「最近ではもっともヘルシーなチーム状況になっている。この2日間はそれを反映し、よい練習ができた。練習の質が上がってきた」
- アウェー戦の前とあって、人工クラウドノイズを流す時間帯があった。ベンガルズ戦が終わると1か月もアウェー戦がない。
- オフェンス
- LTアンドリュー・ダトコ(脳震盪)が休んだため、2ndチームの左タックルは新人シェイ・アラード(デラウェア大)が務めている。そのほか新人ドン・バークレー(ウェストバージニア大)、プレシーズン初戦で大不振だったハーブ・テイラー、新加入レジー・ウェルズ、Cディートリック=スミスも左タックルのローテーションに加わっていた。
- 復帰2日目のWRグレッグ・ジェニングスとTEジャーマイケル・フィンリーの動きは問題なし。ノーハドルでも息が上がらないような心肺能力を取り戻すため、プレー回数を増やすことをWRジェニングスは望んでいる。TEフィンリーも今日は出番が非常に多く、7on7練習でQBロジャースからのクイックストライクでタッチダウン。
- あいかわらずWRドナルド・ドライバーがキャッチすると声援の大きさが違う。一選手がこれほど声援を集めるのはここ数十年なかったことでは、とつぶやく記者もいる。
- ノーハドル練習でQBアーロン・ロジャースが好調。パス8/11、最後はWRジェニングスに短いTDパスを通した。
- 新加入RBセドリック・ベンソンについてマッカーシーHC。 「非常に能力のある選手だ。このオフェンスにフィットするためにとくにアジャストは必要ない。慣れる必要があるのは用語だけで、QBロジャースたちと長い時間を過ごしている。ベンソンのために使えるスキームはウチにはたくさんある」
- おなじくRBベンソンについて、アレックス・ヴァンペルト新RBコーチ。 「彼は容易に穴を見つけられるし、相手ディフェンスの動きによってどこに穴ができるか理解している。鋭く穴を突き、素早く抜けられる。逆サイドへのカットバックもいい。いま我々が注力しているのはボールセキュリティだ。もう少し高い位置でタイトにボールを持たせたい。とくにカットを切るときに。つぎに、パスプロテクションの向上。ボールセキュリティとQBを守ることは死活問題だ。プロテクションを理解することが今の彼にとって最大のチャレンジだ」
- オフェンス習熟を加速するため、RBベンソンはQBミーティングに顔を出すことまであるという。 「彼が勉強をどれだけ重視しているか、若い連中は参考にしてほしいね。セカンドチャンスのために過去にやらなかったことをやっているのか、これがいつもどおりの彼なのか、僕は知らない。でも僕らはすごく高く評価してる。このオフェンスはスクリメージ上で僕がチェックして最善のプレーを選ぶことも多いから、彼と僕の呼吸が合っていることが大事だ」とQBロジャース。
- ディフェンス
- ダイム隊形では、SS M.D.ジェニングスに代わってSSアンソニー・レヴィーンが1stチームに入った。キャンプ終盤になってもまだストロングセーフティが定まらないのは残念なところ。7on7練習では4巡指名SSジェロン・マクミリアンが昨日に続いて1stチームに。
- この日もCBジャレット・ブッシュが1stチーム。先発争いをリードしていたCBデヴォン・ハウスがいない現状では、ブッシュ、シールズ、新人ヘイワードの序列に見える。
- 復帰2日目のCBサム・シールズは、QBロジャースからWRジェニングスへのTDパスをきれいにブレークアップするなど、好プレーを見せている。2巡指名CBケイシー・ヘイワードも、QBハレルからのサイドライン際のロングパスを巨体WRガーリーと競り合ってインターセプト。この日のディフェンス最高のプレーだった。
- カバレッジに下がったILBロバート・フランソワはうまくパスルートに飛び込み、QBコールマンからのパスをインターセプト。昨季も見せたようにパス守備が得意だ。
- ベース隊形で1stチームに入るDE C.J.ウィルソンについてマッカーシーHC。 「彼は昨季と比べて大きく成長してきた。今年はプレー機会が増えるだろう」
- スペシャルチーム
- 復帰したばかりのWRディオンドレ・ボレル(鼠蹊部)がパントリターナー組に加わっている。
- パントリターンチームの"Jammer"(相手ガンナーをブロックする役)は2巡指名CBケイシー・ヘイワードと4巡指名SSジェロン・マクミリアンの両ルーキーが務めている。
- 新人OLBデズマン・モーゼスはキックオフリターンとパントカバーの1stチームに加わり、開幕ロースター入りに向けて順調。
- ケガ人情報
- プレシーズン初戦で負傷したWRディオンドレ・ボレル(鼠蹊部)が練習に復帰。
- OTアンドリュー・ダトコが前日の練習で脳震盪を起こして休んでいる。せっかく評価急上昇中なのに、ベンガルズ戦への出場は難しそうだ。
- その他の欠場組は、RBジェームズ・スタークス(つま先)、RBブランドン・セイン(ハムストリング)、RBデュエイン・ベネット、FBジョン・ヘイジー(ハムストリング)、WRシェイキー・スミソン、OGレイ・ドミンゲス(足首)、ILBデズモンド・ビショップ(ハムストリング・ヒザ)、CBデヴォン・ハウス(肩)。
- PUPリストの4選手は変化なし。 TEアンドリュー・クウォレス(ヒザ前十字靭帯)、LTデレク・シェロッド(スネ骨折)、NTジョニー・ジョーンズ(ヒザ)、OLBフランク・ゾンボ(ハムストリング)。
- PUPリストの選手たちについてマッカーシーHC。 「メディカルスタッフはもともと慎重なものだが、今年は例年よりもさらにそうなっているように私は感じている。PUPリストの選手たちは、開幕に間に合うかどうか微妙になってきている。私は3人とも(NTジョニー・ジョーンズ除く)ロースター入りのチャンスはあると思っているが」