過去の記事 |
2012年 >
02月 >
Packers Statistics Notebook 1
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年2月25日
Journal Sentinel紙の集計したオフェンスに関する雑多なスタッツ集を紹介する。但し書きがないかぎりプレーオフを含めた17試合での数字であり、記者が映像を見て判定した主観的なデータが多いことにも注意。
◆ クォーターバック関連
- (QBフリン出場時を含め)35yds以上のパス成功は17試合で20回。昨季は20試合で17回だった。
- (QBフリン出場時を含め)相手ブリッツは全ドロップバックの23.7%で、昨季の30.6%からかなり下がっている。6人以上のラッシュは8.5%だった。
- (ラン・パス合わせて)20yds以上のロングゲインは78回(1試合あたり4.59回)。昨季は20試合で83回だった(1試合あたり4.15回)。
◆ QBアーロン・ロジャース個人
- レギュラーシーズンのレーティング122.5はNFL1位(新記録)、試投数502回は12位、成功343回は10位、成功率68.3%は2位、1試投あたり9.25ydsは1位、TD45回は2位、INT率1.1%は2位。
- 47TDパスの長さの平均は21.5yds。昨季は23.02ydsだった。
- 7インターセプトの平均リリースタイムは2.60秒。昨季は3.18秒、2009年は3.89秒、2008年は3.30秒だった。
- インターセプト7回のうち6回はチームがリードしているときで、1回はビハインドでのもの。ショットガンでのINTが5回。ブリッツ相手のINTが2回。敵陣レッドゾーンでのINTが1回、自陣レッドゾーンでのINTが1回。第4QでのINTが5回。
- インターセプト7回のうち、彼の責任によるものは5.5回と判定。
- 先発4年間でINTリターンTDを喰らったのは、2009年第9週TB戦でのわずか1回のみ。QBファーヴは在籍11年間で年平均2.1回あった。
◆ レシービング関連
- チーム全体の落球率は2.65%で、昨季の2.3%からやや悪化。
- 25回以上ターゲットになった8人のうち、落球率が最も低かったのはRBグラントの3.45%(落球1回のみ)。
- 同じく落球率が最も高かったのはTEフィンリーの12.62%(13/103)。昨季まで3年間合計は6%で、昨季だけに限れば落球ゼロだった(出場5試合)。
- 落球率は低い方から、RBグラント(3.45%)、WRジェニングス(4.72%)、WRネルソン(5%)、WRコブ(5.89%)、RBスタークス(7.3%)、WRドライバー(8.2%)、WRジョーンズ(10.53%)、TEフィンリー(12.62)。
- WR陣の落球率は6.43%で、昨季の7.3%から改善している。近年で最悪だった2009年の8.2%から2年連続で向上してきた。控えTE陣は4人それぞれ1回ずつ落球(ターゲット回数はどれも一ケタ)。
◆ パスプロテクションおよびランブロッキング
- 1試合あたりの被サックは2.65回(45回/17試合)で、昨季の2.3回より増えた。
- 被サック率(レギュラーシーズン)は6.8%(NFL22位)で、こちらも昨季の6.6%(20位)からややダウン。2009年が8.4%(29位)、2008年が5.9%(18位)と、QBロジャース時代はつねに多い。QBファーヴ最終年の2007年はわずか3.2%(3位)。1997年から2007年まで常にトップ10をキープしていたが、優勝した1996年は18位だった。
- 被サック責任は多い方から、OTニューハウス(10.5)、QBロジャース(6.5)、OGディートリック=スミス(3.5)、RGシットン(2.5)、LTクリフトン(2)、LGラング(2)、RBスタークス(2)、RTブラガ(1.5)、OTシェロッド(1)、TEフィンリー(1)、TEクラブトリー(1)、TEウィリアムズ(1)、FBクーン(1)、WRジェニングス(1)、QBフリン(1)、Cウェルズ(0.5)、RBセイン(0.5)。RBグラントはゼロ。個人に責任のないのが5.5回。
- 計45被サックのうち、OLの責任によるものが54.4%で、昨季の53.3%よりやや増えた。
- プレッシャー(サック、ノックダウン、ハリーの合計)に責任のあった回数は、OTニューハウス(41.5)、RTブラガ(18)、LGラング(16.5)、LTクリフトン(15)、RGシットン(10.5)、QBロジャース(10)、Cウェルズ(8.5)、OGディートリック=スミス(7.5)、OTシェロッド(7)、RBスタークス(7)、FBクーン(4.5)、TEフィンリー(3)など。
- 被サック責任ではOTニューハウス(先発13試合)の10.5回が目立ち、1990年にOTトニー・マンダリッチが12.5回許して以来最多。プレッシャー責任でも彼の41.5回が飛び抜けていて、1999年にJournal Sentinel紙が集計を始めて以来最多だった。
- RTブラガはプロ2年目で大きく飛躍し、被サック責任を昨季の6.5回から1.5回へと減らしている。プレッシャー責任も昨季の33回から18回へと大幅減。
- Cウェルズは被サック責任がプロ8年間でわずか14回。ショットガンスナップのミスは2年連続でゼロだった。
- "Bad Run"(ショートヤーデージ状況を除く1yds以下のラン)は今季102回(24.4%)で、昨季の142回(26.8%)から減らすことができた。
- "Bad Run"に責任のあった回数は、RGシットン(17)、OTニューハウス(14.5)、LGラング(11.5)、Cウェルズ(8)、RTブラガ(6)、OGディートリック=スミス(6)、RBスタークス(6)、TEクラブトリー(4.5)、RBグラント(4)、OTシェロッド(3.5)など。
◆ ファンブル
17試合でファンブルは18回、ロストは9回。レギュラーシーズンだけなら15回/6回と素晴らしかったが、プレーオフのNYG戦で3回/3回を量産して敗因を作った。
- ファンブルの内訳は、QBロジャース(5)、WRコブ(3)、RBグラント(2)、RBスタークス(2)、Pマステイ(2)、QBフリン(1)、WRジョーンズ(1)、FBクーン(1)、OTニューハウス(1)。
- ファンブルロストの内訳は、WRコブ(3)、RBグラント(2)、RBスタークス(1)、QBロジャース(1)、QBフリン(1)、FBクーン(1)。
- 主力選手の中で、WRジェニングス、WRネルソン、WRドライバー、TEフィンリーはファンブルゼロ。
- スペシャルチームではWRコブがロスト3回、Kクロスビーが(相手のファンブルを)リカバー1回で、ターンオーバーレシオが-2。マッカーシーHC時代6年間のスペシャルチーム合計は-1。
◆ 反則
- 2007年から2009年レギュラーシーズンの反則回数はNFLで最も多かったが、昨季は78回(3位)と躍進し、今季は76回で1位タイとなった。ヤーデージでは昨季が617yds(3位)、今季が591yds(2位)だった。
- パッカーズにとって反則591ydsは1974年以来最少。まだ14試合制だった1974年は536回(1試合平均38.3)で、今季の36.9ydsはそれを下回っている。
- ディフェンスによる反則はわずか19回で、パッカーズにとっては2000年(おなじく19回)以来最少。
- DL陣は2年連続でレギュラーシーズンの反則がゼロ。昨季はプレーオフで2回あったが、今季はプレーオフもゼロだった。B.J.ラジはNFL3年間で反則が一度もない。
- LB陣の反則は10回で、OLBマシューズ(4)、ILBビショップ(2)、ILBホーク(2)、OLBウォルデン(2)。
- DB陣の反則は9回で、CBウッドソン(7)とCBウィリアムズ(2)だけ。セーフティ陣はゼロだった。CBウッドソンは昨季の12回よりは減ったが、カバレッジでの反則が相変わらず目立つ。
- オフェンスだけに限れば、反則51回はマッカーシーHC時代に入って最も多かった。
- OL陣の反則は、LGラング(7)、RGシットン(6)、RTブラガ(4)、OTニューハウス(4)、Cウェルズ(4)、LTクリフトン(2)、LGディートリック=スミス(2)、OTシェロッド(2)。
- RGシットンの反則6回はキャリア最多。RTブラガはルーキーシーズンの10回から4回に減らした。
- TEフィンリーはNFL最初の3年間で反則ゼロだったが、今季は5回もあった。WRジェニングスも反則3回。
- QBロジャースの反則は昨季まで年平均6回あったが、今季はわずか3回に。