パッカーズディフェンスのサック数は昨季の47回(NFL2位タイ)から今季は29回(27位タイ)へと激減し、パスラッシュ不振がディフェンス悪化の最大の原因となった。ポジション別の内訳(下表)を見てみると、通常のパスラッシュ要員であるDLおよびOLBがサックを奪えず、ブリッツに頼らざるをえない現状がよく表れている。
昨季はDL陣のサックが合計18回(うちDEジェンキンズ7回、NTラジ6.5回)もあり、全体の38.3%を占めたが、今季はわずか6回(ラジとDEウィンが3サックずつ)で全体の20.7%。逆にILB陣およびDB陣によるサックの割合が昨季の16.0%から37.9%へと大幅アップしている。
Journal Sentinel紙によると、ケイパースDCはブリッツの割合を昨季の33%から今季は42.2%へと大きくアップさせた(プレーオフを含む)。6メンラッシュの割合も3.7%から6.7%へと増加。少人数でプレッシャーをかけられずにパス成功を許し、やむなくブリッツを増やしてさらに痛い目に遭う、という悪循環はシーズンを通して変えられなかった。
2010 | 2011 | ||||
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Position | Sack | % | Sack | % | |
Defensive Line | 18.0 | 38.3% | → | 6.0 | 20.7% |
Outside Linebacker | 21.5 | 45.7% | → | 12.0 | 41.4% |
Inside Linebacker | 4.5 | 9.6% | → | 6.5 | 22.4% |
Defensive Back | 3.0 | 6.4% | → | 4.5 | 15.5% |
Total | 47.0 | → | 29.0 |
個人レベルではおおよそ以下のとおり。