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Packers 33 - 27 Vikings
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年10月24日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (7-0) |
7 |
6 |
20 |
0 |
33 |
Vikings (1-6) |
7 |
10 |
0 |
10 |
27 |
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QBロジャースは欠場者続出のヴァイキングスDB陣相手にほぼ完璧なパス攻撃を展開、苦しむディフェンスとスペシャルチームのミスを乗り越えて逃げ切りに成功。めでたく7戦全勝でバイウィークを迎えることになった。プレーオフを含めて13連勝は球団史上最長記録。ヴァイキングスとはレギュラーシーズン100回目の対戦で、これでパッカーズの52勝47敗1分けとなった。
パッカーズは新人QBポンダーにいきなり72ydsパスから先制TDを許し、WRコブのファンブルから7-14とリードを許す。しかし第2Q終了間際のFG成功を皮切りに、CBウッドソンの2連続インターセプトにも助けられて連続23得点。第4QにはヴァイキングスのQBポンダーが次々と3rdダウンロングを成功させて6点差まで追い上げるが、パッカーズは残り2分30秒からRBスタークスの6連続ランで3つ1stダウンを更新して時間を使い切った。
パッカーズはCBシールズ(脳震盪)欠場のため、CBウッドソンがいつもよりカバレッジの仕事に追われることに。ディフェンスはラン守備で218ydsを走られまくり、ランを止めても3rdダウン成功率56%と苦しい1日だった。Kクロスビーはなんと58ydsの球団史上最長フィールドゴールを成功。RBアレックス・グリーンは序盤にヒザを負傷して退場している。
第1Q
- MIN陣27 : いきなりWRマイケル・ジェンキンズへ72ydsTDパスでゴール前01ydへ。RBピーターソンのランが1回止まったあと、TEシャンコーへ2ydsTDパス成功。
- GB陣09 : RBグラントのノーゲイン、TEフィンリーへの11ydsパスで1stダウン。WRネルソンへの13ydsパス、RBグラントの7ydsラン、8ydsラン、WRジェニングスへの26ydsパス、WRジョーンズへの16ydsパスでゴール前09ydsへ。WRコブへの7ydsのあと、FBクーンに2ydsTDパス成功。
- MIN陣25 : RBピーターソンの4ydsラン、WRアロマシュドゥへの13ydsパスで1stダウン。RBピーターソンのラン2回でGB陣へ。WRハーヴィンのエンドアラウンド3yds、RBピーターソンのノーゲインで3rdダウン7、パスは通らずパント。
- GB陣14 : WRジェニングスへの16ydsパス、RBスタークスの16ydsラン、3ydsロス、WRジェニングスへの11ydsパスで3rdダウン2、サックされてパント。
- MIN陣05 : パス失敗、RBピーターソンの6ydsランで3rdダウン4、パス失敗でパント。
- パントリターナーのWRコブがマフしてリカバーされ、MIN攻撃続行。
- ハーフライン : RBピーターソンの11ydsランで第2Qへ。
第2Q
- QBスクランブル6yds、RBピーターソンの1ydラン、WRハーヴィンへの6ydsパスでさらに1stダウン。WRジェンキンズへの15ydsパス、RBピーターソンの10ydsランでゴール前01ydに迫り、最後もRBピーターソンが1ydTDラン。
- GB陣20 : TEクウォレスに21ydsパス、WRジェニングスへの4ydsパス、WRジョーンズへの15ydsパスでMIN陣へ。RBグラントの2ydロス、RBスタークスの7ydsラン、WRジェニングスへの7ydsパスでさらに1stダウン。RBグラントの3ydsラン、MINパスインターフェアでレッドゾーンへ。GBイリーガルシフト、WRジェニングスへの5ydsパス、サック6ydsで3rdダウン16、WRコブ落球で1stダウンならず。39ydsFG成功。
- MIN陣20 : 3rdダウン6からTEシャンコーへの9ydsパスで1stダウン。次の3rdダウン8もWRハーヴィンへの9ydsパスが通って2ミニッツ。フォルススタートのあと、RBピーターソンの29ydsランが出てFG圏内へ。サック2ydsなどで3rdダウン12、今度はパス失敗に終わる。52ydsFG成功。
- GB陣20 : RBスタークスへの13ydsパス、WRネルソンへの16ydsパスとMINラフィングザパサーでMIN陣へ。RBスタークスへのスクリーンパス7yds(GBタイムアウト#2)、WRネルソンへの7ydsパスで1stダウンを取り、残り10秒でスパイク。GBディレイオブゲーム、パス失敗のあと、45ydsFG成功でハーフタイムへ。
第3Q
- GB陣20 : WRコブの1ydランのあと、WRジェニングスに79ydsTDパス成功。
- MIN陣20 : 3rdダウン5からスクランブル不発(サック扱い)でパント。
- ビッグリターンでMIN陣32 : RBスタークスの3ydsラン、フォルススタート、WRジョーンズへの27ydsパスでゴール前06ydsへ。RBグラントの4ydsランのあと、TEフィンリーに2ydsTDパス成功。
- MIN陣20 : RBピーターソンの1ydロス、QBスクランブル10yds、RBピーターソンの5ydsランで1stダウン。ロングパス失敗、RBピーターソンの6ydsランで3rdダウン4、TEシャンコーへのパスをCBウッドソンがインターセプト。
- MIN陣45 : QBスクランブル9yds、RBグラントの4ydsランで1stダウン。さらに3ydsラン、WRジョーンズへの5ydsパス、MINパスインターフェアでゴール前05ydsへ。FBクーンとRBグラントのランが止まった後、サックされてTDならず。24ydsFG成功。
- MIN陣20 : RBピーターソンの25ydsランのあと、WRジェンキンズへのパスをCBウッドソンがインターセプトしてMIN陣35までリターン。
- MIN陣35 : RBグラントの4ydsラン、RBスタークスのノーゲインで3rdダウン6、サックされてTDならず。なんと58ydsFG成功で16点差に。
- MIN陣20 : RBピーターソンの54ydsランで一気にGB陣26に進んで最終Qへ。
第4Q
- RBピーターソンの4ydsロス、2ydsランで3rdダウン12、ロングパス失敗。46ydsFG成功。
- GB陣31 : 投げ捨て、RBグラントの1ydラン、パス失敗で3&アウト。
- MIN陣07 : 3rdダウン6、TEシャンコーへ22ydsパスで1stダウン。次の3rdダウン7はQBスクランブル12ydsで1stダウン。MIN反則などで3rdダウン13、16ydsパスとラフィングザパサー(OLBマシューズ)でGB陣へ。WRジェンキンズに24ydsTDパスが通って6点差に。
- GB陣15 : WRネルソンへの15ydsパス、RBグラントの2ydsロス、WRドライバーへの6ydsパスで3rdダウン6、WRジェニングスへのパスは通らず。好パントがMIN陣ゴール前へ。
- MIN陣02 : 3rdダウン7からTEシャンコーへ12ydsパスで1stダウン。投げ捨て、RBピーターソンの1ydsランで3rdダウン9(GBタイムアウト#3)、WRキャマリオへの19ydsパスでまたも1stダウン。3連続パス失敗でけっきょくパント。
- GB陣20 : 残り2分30秒。RBスタークスの15ydsラン(MINタイムアウト#1)、フォルススタート、4ydsラン(MINタイムアウト#2)、20ydsランでMIN陣へ(MINタイムアウト#3)。1ydロスで2ミニッツ。RBスタークスの3ydsラン、13ydsランが出て万事休す。ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Vikings |
Points |
33 |
27 |
Total Yards |
421yds |
435yds |
First Downs |
25回(ラン6・パス16・反則3) |
22回(ラン9・パス12・反則1) |
Rushing |
114yds (26回・平均4.4) |
218yds (31回・平均7.0) |
Passing |
335yds (24/30・3TD・0INT) |
219yds (13/32・2TD・2INT) |
Sacked |
4回28yds |
2回2yds |
3rd Down Efficiency |
2/8 (25%) |
9/16 (56%) |
|
|
|
Turnovers |
1回 (INT0/FUM1) |
2回 (INT2/FUM0) |
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|
Field Position |
自陣31yds |
自陣20yds |
Punt |
3回59.3yds(ネット55.3yds) |
4回40.3yds(ネット29.8yds) |
Kickoff Return |
3回平均23.7yds |
3回平均25.3yds |
Punt Return |
2回平均21.0yds |
2回平均6.0yds |
Field Goals |
4/4 |
2/2 |
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Penalty |
6回44yds |
9回91yds |
Time of Possession06 |
32分06秒 |
27分54秒 |
- 3rdダウン成功率はパッカーズが2/8の25%と悪く、ヴァイキングスは9/16の56%と新人QBが頑張りを見せた。攻守での3rdダウンの不振が苦戦の最大の要因。
- オフェンスの犯したターンオーバーは1つ。
- 第1Q、リターナーのWRランドール・コブがパントをマフし、相手にリカバーされた。これがなければもっと早くリードを奪えたはずで、苦戦の一因を作った。彼のファンブルは第2週CAR戦以来、はやくも2回目。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーはインターセプト2つ。他にも何度もINTチャンスがあった。
- 第3Q、CBチャールズ・ウッドソンがインターセプト。TEシャンコーをぴったりカバーし、うまく前に回り込んだところへ投げてくれた。かなり高かったがナイスキャッチ。(ビデオ)
- 第3Q、またもCBウッドソンがインターセプト。WRマイケル・ジェンキンズをカバーし、今度も前に回り込んで完璧にキャッチ。早くも今季6インターセプトとなった。(ビデオ)
- 先発QBアーロン・ロジャースは24/30(成功率80%)、335yds、3TD、0INTでレーティング146.5。
- 4サックを浴びたものの、うち2回はいわゆるカバレッジサックによるもので、ひどくプレッシャーに苦しんだ印象はない。
- 最初の91ydsTDドライブではパス6回すべて成功。すべて違うレシーバーだった。前半3回のパス失敗は落球2回、スパイク1回。
- 第4Qには3rdダウンでボールを持ちすぎて敵陣40ydsでサックされてしまうミスがあったが、Kクロスビーの58ydsFG成功に救われた。
- 開幕から7戦連続レーティング110超はもちろんNFL史上最長記録。レーティング146.5は2009年CLE戦に次ぐ自己2位の好成績。
- ヴァイキングスはエースCBアントワン・ウィンフィールドが首のケガで今週も欠場。その代役スターターとなるはずのCBクリス・クック(昨年2巡指名)が前日に家庭内暴力で逮捕されて拘留中。先発SSジャマーカ・サンフォードも脳震盪で欠場し、DB陣がかなり苦しい。
- チームラッシングは26回114yds。(平均4.4)
- 先発RBライアン・グラントは9回29yds(平均3.2)、最長8ydsと苦しんだ。
- RBジェームズ・スタークスは13回75yds(平均5.8)。大事な最後のシリーズで6回55ydsの大活躍を見せてくれた。スクリーンなどレシービングでも3回24ydsとまずまず。
- FBジョン・クーンは第1Qに今季初のレシービングTD(ビデオ)。ラッシングは1回1ydsのみ。敵陣05ydsでの1stダウンでなぜか彼が走った。
- 最後のシリーズでRBスタークスが6回55ydsと頑張って時間を使い切ったが、そのシリーズが始まるまでは、RB陣のランは17回50yds(平均2.9)の不振だった。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは7回147yds、1TD。第3Qの79ydsTDパスは、相手CBとセーフティが2人ともQBロジャースのスクランブルを警戒して前に出てしまい、信じられない超ワイドオープンに。(ビデオ)
- WRジョーディ・ネルソンは4回52yds。
- WRジェームズ・ジョーンズは4回63yds。
- WRドナルド・ドライバーは1回6ydsのみ。
- 新人WRランドール・コブは1回7ydsのみ。パントリターンでファンブルしたうえ、第2Qにはイージーな落球があった。まるでWRハーヴィンのような中央へのランプレーもあったが、1ydで止められた。
- TEジャーマイケル・フィンリーは2回13yds、1TD。デコイとしてセーフティを引きつける役目が多かったのだろう。第3Qにはエンドゾーンで低いパスをナイスキャッチ。(ビデオ)
- TEアンドリュー・クウォレスは1回21yds。ようやく今季初キャッチを記録。
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGラング、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 被サックは4回28yds。第1QにはLTニューハウスがDEアレンに抜かれてサック献上。第2QにもLTニューハウスがDEアレンを素通りに(まるでスクリーンパスと勘違いしたような)。第3Qには明らかなカバレッジサック(またはQBロジャースの持ちすぎ)が2回あり、これはOLの責任とは言えない。
- 第4Q途中まで苦しんだランブロッキングユニットだが、大事な試合最後で6回55yds(1stダウン3回)も走らせることができたのは素晴らしい。苦しかったディフェンスの重荷を取り除くことができた。
- 序盤にLTニューハウスはDEジャレッド・アレン相手に苦戦。第2シリーズではランブロックをしくじって3ydsロスに止められ、2プレー後には再びDEアレンに突破されてサック。第2Q以降はまずまず安定したプレーを見せた。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- CBサム・シールズ(脳震盪)に代わってCBジャレット・ブッシュがニッケルバック。
- CBシールズ不在のためCBウッドソンはアウトサイドでカバレッジの仕事が多く、いつものようにスクリメージ付近をうろうろすることは少なかった。2つインターセプトできたのもそのおかげだが。
- OLBゾンボ(ヒザ)とOLBラティモア(肩)が欠場のため、OLBヴィック・ソートが2回目のアクティブ登録(今週もILBロバート・フランソワがインアクティブ)。出番はスペシャルチームだけか。
- 新人CBデヴォン・ハウスがスペシャルチームでNFL初出場を果たしたようだ。
- パス守備は1巡指名QBクリスチャン・ポンダーを相手に13/32、218yds、2TD、2INTのレーティング59.2。
- いきなり最初のプレーで左へのブーツレグから72ydsパスを許し、前半の苦戦が始まった。(ビデオ)
- パス成功数こそ少ないが、その多くが3rdダウンでのもの。中盤はパスが通らなかったが、終盤になると3rdダウンロングで立て続けにパス成功し、なかなか簡単にパントを蹴らせることができなかった。
- サックは2回2yds。第2QにOLBマシューズ、第3QにはDEラジ。(スクランブルがノーゲイン)
- ラン守備は31回218yds(平均7.0)と散々な出来。QBスクランブルを除いても23回187yds(平均8.1)。
- 先発RBエイドリアン・ピーターソンは今季ベストの24回175yds(平均7.3)、1TDと絶好調。パッカーズは彼のカットバックを止められず、ミスタックルの山を築いた。
- QBポンダーのスクランブルは4回31yds。前評判どおりの機動力だった。
- 反則は6回44ydsと多め。ヴァイキングスの反則は9回91ydsと大いにこちらを助けてくれた。
- 第1Q、キックオフリターンの場面でFS M.D.ジェニングスがイリーガルブロック。
- 第2Q、WRジェニングスがイリーガルシフト。
- 第2Q、QBロジャースがディレイオブゲーム。
- 第3Q、RTブラガがフォルススタート。
- 第4Q、OLBマシューズがラフィングザパサー。タイミングは微妙で、これは同情できる。
- 第4Q、RTブラガがフォルススタート。
- ヴァイキングスの反則の中には、LGラングの股間に蹴りを入れたDEブライアン・ロビソンのアンネセサリーラフネスも。ちょうど審判の目の前で、あえなく御用となった。(ビデオ)
- キックオフリターンはWRランドール・コブが3回平均23.7yds、タッチバック3回。第4Qにはキレの良い31ydsリターンがあった。
- パントリターンはWRランドール・コブが2回平均21.0yds、フェアキャッチ2回。第1Q、フェアキャッチしようとしてパントをマフし、相手にリカバーされる大きなミス。第3Qには42ydsのビッグリターンですこし汚名返上できた。彼のファンブルは第2週CAR戦以来、はやくも2回目。
- Pティム・マステイのパントは3回平均59.3yds、ネット平均55.3ydsと今季最高の出来。第4Qには65ydsの大パントもあった。(ラッキーバウンドでなくキャリーで65yds飛んだ)
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは4/4。 39yds、45yds、24yds、58ydsをすべて成功した。キックオフも7回中4回がタッチバック。
- Kクロスビーの58ydsFG成功(ビデオ)は、自らの56yds(2回)を塗り替える球団最長記録。また、昨季からレギュラーシーズン21回連続FG成功の球団新記録も達成。
- カバレッジチームは、パントカバレッジでCBマーカス・シェレルズ相手に2回平均6.0ydsと文句なし。キックオフカバレッジはWRパーシー・ハーヴィンなど相手に3回平均25.3ydsとこちらも合格点。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第1Qのキックオフリターンの場面でRBアレックス・グリーンがヒザを負傷して退場。リターナーのWRコブに後ろから乗られる形になったか。
- アクティブ登録から外れたのは、LTチャド・クリフトン(ハムストリング)、G/Tレイ・ドミンゲス、DEマイク・ニール(ヒザ)、OLBフランク・ゾンボ(ヒザ)、OLBジャマリ・ラティモア(肩)、ILBロバート・フランソワ、CBサム・シールズ(脳震盪)。
- 今回のチームキャプテンは、RBグラント、OLBマシューズ、OLBジョーンズ。(写真)
- パッカーズはこれで通算700勝を達成(プレーオフ含む)。725勝のベアーズに次ぐNFL2位。
- 前述のとおり、ヴァイキングスとはこれがレギュラーシーズン100回目の対戦。これで52勝47敗1分け。
- マイク・マッカーシーHCはドーム球場で通算14勝6敗の勝率7割となった。
- 今年ミネソタのスポーツは、NFLヴァイキングス(これで1勝6敗)、NBAティンバーウルヴズ(勝率.207)、MLBツインズ(勝率.389)、ミネソタ大フットボール(1勝6敗)とどれも大変な不振。しかし女子バスケのWNBAでは先日ミネソタ・リンクスが初優勝を果たした。このファンの掲げているボードは、ちょっと開き直ってそこを自慢したもの。