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Packers 27 - 17 Bears
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年9月26日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (3-0) |
7 |
10 |
3 |
7 |
27 |
Bears (1-2) |
0 |
10 |
0 |
7 |
17 |
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NFL最長のライバリー、通算183回目の対戦は8か月前のNFC決勝の再戦でもある。ソルジャーフィールドの気温は16℃、かろうじて雨は降らずに空は持ちこたえている。パッカーズは宿敵ベアーズを攻守とも圧倒し、2007年以来4年ぶりの開幕3連勝を飾った。
パッカーズは序盤からWRジェニングスとTEフィンリーへのパスで得点を重ね、ディフェンスも好調なラン守備とインターセプト2本でベアーズオフェンスにリズムをつかませない。17点リードした終盤に不用意なターンオーバーを2つ犯してチャンスを与えたものの、追い上げを7点に抑えてすんなり逃げ切り。
オフェンスではTEジャーマイケル・フィンリーが3タッチダウンを独占。ディフェンスでもFSモーガン・バーネットが2インターセプト、DEジャリアス・ウィンが2サックと若手選手が活躍している。心配なのはRTブライアン・ブラガのヒザ負傷。マッカーシーHCは「打撲」とだけ説明しているが、これまでの例からしてもう少し重くてもおかしくはない。
第1Q
- GB陣20 : RBグラントの13ydsラン、WRジェニングスへの12ydsパス、19ydsパス、11ydsパスでFG圏内へ。CHI陣へ。CHIオフサイド、GBフォルススタート、GBイリーガルフォーメーション、WRジェニングスへの19ydsパスでゴール前06へ。TEフィンリーに6ydsTDパス成功。
- CHI陣22 : RBフォーテの1ydロス、WRサンゼンバッカーへの2ydsパス、WRノックスへの13ydsパスで1stダウン。フォルススタートなどで3rdダウン15、WRヘスターへのパスは10yds止まり。
- GB陣22 : ノーハドル。WRジェニングスへの9yds、8ydsパスで1stダウン(RTブラガ負傷)。フォルススタート、RBスタークスの3ydsラン、2ydsラン、3ydsパスでパント。
- CHI陣31 : ロングパスをSSバーネットがインターセプト。
- GB陣32 : ランが2回止まって3rdダウン7、サックされてパント。
- CHI陣29 : RBフォーテの5ydsラン、4ydsロス、パス失敗で3&アウト。
- 好リターンでGB陣40 : WRドライバー落球、FBクーンへの7ydsパスで第2Qへ。
第2Q
- 3rdダウン3、オフサイドで1stダウン。RBグラントの9ydsラン、ノーゲイン、TEフィンリーへの25ydsパスでレッドゾーンへ。RBグラントの9ydsランのあと、TEフィンリーに7ydsTDパス成功。
- CHI陣20 : WRヘスターへの32ydsパスでGB陣へ。CHIディレイ、RBフォーテの4ydsラン、WRハードへの17ydsパス、WRノックスへの24ydsパスでゴール前03ydsへ。パス落球、ラン1ydロスで3rdダウン、WRサンゼンバッカーに4ydsTDパス成功。
- GB陣20 : RBグラントの6ydsラン、WRコブへの13ydsパス、CHIオフサイド、RBスタークスの連続1ydロスで3rdダウン7、WRネルソンへの18ydsパスでCHI陣へ。WRジョーンズへの11ydsパス、RBグラントの13ydsランでレッドゾーンへ。GB連続反則とTEフィンリーへの11ydsパス、フォルススタートで3rdダウン14、スクリーンパス落球。37ydsFG成功で10点差に。
- CHI陣20 : 残り1分51秒。WRノックスへの40ydsパスでGB陣へ。WRサンゼンバッカーへの5ydsパス、RBフォーテへの28ydsパスでゴール前07ydsへ。パス失敗2回と投げ捨てでTDならず。25ydsFG成功。
- GB陣20 : 残り49秒。WRジェニングスへの5ydsパス、RBスタークスの8ydsランで最後のタイムアウト。サックでハーフタイムへ。
第3Q
- CHI陣26 : サック8yds(DEウィン)、RBフォーテの1ydロス、TEデイヴィス落球で3&アウト。
- GB陣46 : RBスタークスの1ydロス、パス失敗、フォルススタートで3rdダウン16、RBスタークスへのパスは5yds止まり。
- CHI陣21 : RBフォーテの2ydsロスのあと連続パス失敗でパント。
- GB陣37 : RBグラントの14ydsラン、WRネルソンへの16ydsパス、RBグラントの11ydsラン、10ydsランでレッドゾーンへ。RBスタークスのラン2回止まって3rdダウン9、RBスタークスへのパスは1yd止まり。28ydsFG成功で再び10点差。
- CHI陣20 : FBクラッツ落球、パス失敗、サック(DEウィン)でまたも3&アウト。
- GB陣48 : WRジョーンズへの6ydsパス、RBグラントの1ydロスで3rdダウン5、WRジェニングスへのパス失敗。
- 好パントでCHI陣02 : RBフォーテの3ydsラン、ロングパス失敗、WRサンゼンバッカーへの11ydsパスで1stダウン。ワイルドキャット隊形でフォルススタート、エクスチェンジミスでノーゲイン、WRノックス落球、スクリーンパス9yds止まりでパント。
- CHI陣44 : WRネルソンへの7ydsパス、TEフィンリーへの12ydsパスでFG圏内に進んで最終Qへ。
第4Q
- TEフィンリーへの15ydsパスでゴール前11ydsに。RBグラントのランが2回止まって3rdダウン9、TEフィンリーに10ydsTDパス成功。
- CHI陣17 : WRヘスターへの15ydsパスの後、WRロイ・ウィリアムズへのロングパスをSSバーネットがまたもインターセプト。
- GB陣40 : RBスタークスがいきなりファンブルロスト。
- GB陣32 : TEケレン・デイヴィスに32ydsTDパス成功。
- GB陣20 : RBグラントの4ydsラン、RBスタークスの1ydランで3rdダウン5、WRジェニングスに25ydsパス成功で1stダウン。TEフィンリーへのパスをMLBアーラカーがインターセプト。
- CHI陣45 : フォルススタートの後、インターセプトは両者反則で取り消し。CHIホールディング、RBフォーテへの5ydsパス、QBスクランブル2ydsとCHIアンネセサリーラフネスで3rdダウン33、スクリーンパスは7yds止まり。
- GB陣27 : WRジョーンズへの5ydsパス、WRジョーンズ落球、WRジェニングスへの11ydsパスで1stダウン。GBディレイ、RBグラントのノーゲイン、WRジョーンズへのパスもノーゲインで3rdダウン15、投げ捨てでパント。
- CHI陣32 : 残り3分55秒。RBフォーテへの15ydsパス、WRサンゼンバッカーへの5ydsパス、サック(CBブッシュ)、WRノックスへの7ydsパスで4thダウン5、WRノックスへのパスが通らずギャンブル失敗。
- CHI陣47 : RBグラントのノーゲインで2ミニッツ。QBの3ydsランでCHI最後のタイムアウト。ランプレー後にパント。リターンTDはCHI反則で取り消し。
- CHI陣10 : RBフォーテへの9ydsパス、QBスクランブルで1stダウン。RBフォーテへの7ydsパスでタイムアップ。
Final Team Statistics |
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Packers |
Bears |
Points |
27 |
17 |
Total Yards |
392yds |
291yds |
First Downs |
24回(ラン6・パス17・反則1) |
12回(ラン1・パス11・反則0) |
Rushing |
100yds (29回・平均3.4) |
13yds (12回・平均1.1 |
Passing |
297 yds (28/38・3TD・1INT) |
302yds (21/37・2TD・2INT) |
Sacked |
2回5yds |
3回24yds |
3rd Down Efficiency |
5/13 (38%) |
3/12 (25%) |
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Turnovers |
2回 (INT1/FUM1回) |
2回 (INT2/FUM0回) |
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Field Position |
自陣34yds |
自陣26yds |
Punt |
6回38.2yds(ネット33.2yds) |
7回42.6yds(ネット37.0yds) |
Kickoff Return |
0回(すべてタッチバック) |
3回平均21.3yds |
Punt Return |
5回平均7.8yds |
2回平均15.0yds |
Field Goals |
2/2 |
1/1 |
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Penalty |
7回35yds |
10回70yds |
Time of Possession |
37分29秒 |
22分31秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーは2つ。
- 第4Q、RBスタークスがファンブルロストする大ポカ。相手ディフェンスが速く、両手でボールを抱える前に叩かれた。17点リードしてしかもインターセプトを奪った直後、これで楽勝ムードが消えてしまった。(ビデオ)
- 第4Q、QBロジャースが今季初のインターセプト。MLBアーラカーがパスカバレッジに下がったのに気付かず、TEフィンリーがフリーだと思って投げてしまった。(ビデオ)
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは2つ。どちらもQBカトラーの投げ損ないをFSバーネットが奪った。
- 第1Q、CBトラモン・ウィリアムズを縦に抜いたWRロイ・ウィリアムズへのロングパスを、FSモーガン・バーネットがインターセプト。ややアンダースロー気味のボールだったが、SSバーネットがサイドライン際までよくカバーした。(ビデオ)
- 第4Q、またもWRロイ・ウィリアムズへのロングパスをFSモーガン・バーネットがインターセプト。今度は完全なオーバースローだった。(ビデオ)
- 先発QBアーロン・ロジャースは28/39、297yds、3TD、1INTでレーティング111.4。
- 相手セーフティが2人とも欠場しているためか、序盤からかなりやりたい放題。右タックルが代役ニューハウスに代わってからは、(プレッシャーがかかっていないのに)早投げをする場面があった。
- 第4Qには今季初のインターセプト。MLBアーラカーがパスカバレッジに下がったのが見えていなかった。
- レーティング100超はこれで3試合連続。
- ディレイオブゲームが2回もあったのはいただけない。
- チームラッシングは29回100yds(平均3.4)。100yds超は2試合連続。
- 先発RBライアン・グラントは17回92yds(平均5.4)と大活躍。試合中盤に10yds前後のゲインを連発して流れを作った。レシービングはゼロ。
- RBジェームズ・スタークスは11回5yds(平均0.5)の大不振。たまたま彼の時は穴が開かなかったのかもしれないが、カットバックレーンを見落としたり、思い切りを欠いたり、ちぐはぐなプレーぶりだった。おまけに第4Qには痛いファンブルロスト。レシービングも3回9ydsとタックラーをかわせなかった。
- RBアレックス・グリーンはインアクティブ。
- FBジョン・クーンはレシービング1回7ydsのみ。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは9回119yds。最初のTDシリーズだけで4回61ydsを挙げている。1試合9キャッチはキャリア最多。
- WRドナルド・ドライバーはキャッチなし。序盤にイージーなクイックパスを落球し、その後はチャンスが来ない。
- WRジョーディ・ネルソンは3回40yds。
- WRジェームズ・ジョーンズは4回24yds。
- 新人WRランドール・コブは1回13ydsのみ。クイックスクリーンから鋭い加速でナイスゲイン。
- TEジャーマイケル・フィンリーは7回85yds、3TDとタッチダウンを独占した。(ビデオはTD1・TD2・TD3)
- パッカーズのTEが3TDを挙げたのは1996年のキース・ジャクソン以来15年ぶり。TEフィンリーは今季17回ターゲットになって15回キャッチしている。
- TEは5人全員アクティブ登録されたが、フィンリー以外はキャッチ機会なし。
- 先発OL陣はLTクリフトン、LGラング、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 第1Q半ばでRTブライアン・ブラガがヒザを負傷して退場。代役マーシャル・ニューハウスはフォルススタートが1回あったものの、パスプロテクションで立派な働き。DEイドニジェやDEペッパーズを相手にサックを許さなかった。昨季一度もアクティブ登録されなかった彼にとって、これが公式戦のオフェンスで初めての出番だった。
- 被サックは2回5ydsとパスプロテクションはまずまず。最初の被サックはLTクリフトンがDEペッパーズのインサイドムーヴにやられたもの。第2Q最後のサックは、無理に投げなかった感じ。
- 今回もランブロッキングは良かった。終盤は読まれたのでシャットアウトされたが、試合中盤は10yds前後のゲインを連発してタイムオブポゼッション(37分29秒)にも貢献。
- 最大の反省材料はフォルススタート5回。CウェルズとRTブラガ(序盤で退場)以外は全員がやってしまった。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- 今回もDEニールに代わってDEウィン、FSコリンズに代わってSSペプラーが先発出場。
- これは昨季もあったが、SSペプラーを下げてCBシールズを入れる3CB・1Sの変則4DB隊形あり。
- パス守備はQBジェイ・カトラーを相手に21/37、302yds、2TD、2INTのレーティング78.9。
- パッカーズ守備のサックは3回24yds。第3Q最初にDEウィン(相手OLのブロッキングがおかしかった)、同じく第3QにDEウィン2回目(カバレッジサック気味)、第4QにCBブッシュがサック。
- ブリッツが裏目に出る場面が多く、むしろ3メンラッシュでカバレッジを多くした方が好結果が多かった印象。
- パスカバレッジはやや不安定で、パス成功率(56.7%)や3rdダウン成功率(25%)が低いわりにはロングパス成功を許した。キャッチ後のミスタックルも目立った。
- QBスクランブルは3回11yds。
- ランが大不振のRBマット・フォーテだが、今回もレシービングは7回80ydsと大貢献。
- 2INTを挙げたFSモーガン・バーネットとは対照的に、今季初先発のSSチャーリー・ペプラーはカバレッジミスやタックルミスで不振。とくにTEデイヴィスへのTDパスはひどかった。
- ラン守備は12回13yds(平均1.1yds)と2試合連続で素晴らしい出来。うちQBが11yds。
- 先発RBマット・フォーテはなんと9回2yds。前半6回2yds、後半3回0yds。
- ラン13ydsはベアーズにとって1960年以来最悪のラン成績。1952年10月26日ラムズ戦の1ydが球団記録。
- 反則は7回35ydsと回数が多く、とくにオフェンス反則ばかりでドライブを失速させた。ただしすべて5ydsの短いもの。ベアーズも反則10回70ydsと大いに助けてくれた。
- 第1Q、LGラングのフォルススタート。
- RGシットンのフォルススタート。
- 第2Q、RTニューハウスのフォルススタート。
- QBロジャースのディレイオブゲーム。
- LGラングのフォルススタート。
- 第3Q、LTクリフトンがフォルススタート。
- 第4Q、CBウィリアムズがインターセプトと思った瞬間、OLBウォルデンがQBへのレイトヒットを取られて取り消しに(相手ホールディングでオフセット)。明らかにタイミングが遅く、馬鹿げた反則だった。
- QBロジャースのディレイオブゲーム。
- キックオフリターンはすべてタッチバックのため、WRコブにリターン機会なし。
- パントリターンはWRランドール・コブが5回平均7.8yds。第1Qには17ydsの好リターンがTDドライブにつながった。恐れずに縦に突っ込むところがいい。
- Pティム・マステイのパントは6回平均38.2yds、ネット平均33.2yds。フィールド中央付近からのパントはもう少し奥に落としたいところだが、相手がWRヘスターでは安全マージンをとってハングタイム優先も仕方がないか。
- Kメイソン・クロスビーは37ydsと28ydsのフィールドゴールをどちらも成功。今季は5回蹴って失敗がない。キックオフは6回のうち3回タッチバックでじゅうぶん合格点。
- WRデヴィン・ヘスター相手のパントカバレッジで最初に20ydsリターンを許したものの、それ以外はダウンやフェアキャッチで大ケガなし。後述のスペシャルプレーは、CHI反則がなければ赤っ恥になるところだった。キックオフカバレッジは3回平均21.3ydsとよく頑張った。
- 残り1分のところでベアーズがスペシャルプレー。こちらは左サイドライン際にパントを蹴ったのに、WRヘスターが右寄りの場所でボールをキャッチする演技。カバーチームが全員そちらにつられている間に、WRノックスがキャッチしてサイドライン際を快走してそのままタッチダウン。さいわいパントキャッチ前にホールディングの反則があって取り消しとなった。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第1QにRTブラガがヒザを負傷して退場した(写真)。本人の痛がり方や悔しがり方がひどいので心配されたが、試合後のマッカーシーHCは「ヒザの打撲」とだけ説明。例によってこれはアテにならないが、複数のチームメイトが「前十字靭帯断裂ではない」と明言した。
- RBライアン・グラントが第4Qに肋骨を痛め、試合後に念のため病院へ向かった。
- アクティブ登録から外れたのは、RBアレックス・グリーン、OTデレク・シェロッド、DEマイク・ニール(ヒザ)、OLBフランク・ゾンボ(肩甲骨骨折)、OLBヴィック・ソート(背中)、CBデヴォン・ハウス(足首)、FSニック・コリンズ(首)。
- この日のゲーム・キャプテンはCウェルズ、DEラジ、FBクーンの3人。(写真)
- 第2Q、「芝から何か尖ったものが飛び出ていて危険」と審判がタイムアウトをかける場面あり。(ビデオ)