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Packers - Panthers Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年9月20日
FSコリンズがシーズンエンドとなったのは前の記事の通り。以下はそれ以外の点について。
- マイク・マッカーシーHC。 「ロードで13点リードされても逆転し、残り2分で14点差にして勝利することができた。クリーンなゲームではまったくなかった(ミスや反則が多かったことを指す)。しかし我々には若い活気があり、チームの進歩には興奮している。2勝0敗のうえに成長の余地があるのはいいことだ。大きな進歩とは言わないが、それなりに目標を達成し、よいスタートを切った。次はシカゴでのビッグゲームだ。これから7日間そこへ向けて準備していく」
- 優勝チームとして標的にされる立場についてFBジョン・クーン。 「相手が最も強いパンチを繰り出してくる、それは僕らみんな理解していると思う。2週連続でそれを見ることができた。彼らはよく準備し、僕ら相手によいプレーをした。僕らもいいプレーができたと思う」
- 7点差で第4Q残り2分26秒、WRジョーディ・ネルソンへの84ydsTDパスについてQBロジャース。 「相手はタイムアウトが3つ残っていたから、ジェームズ(RBスタークス)の12ydsランの後も、少なくとも1stダウンがいくつか必要だ。そこで僕は(ランから)パスに変えた。いいプレーフェイクをすればバックサイドのレシーバーがフリーになると思ったから。スナップを受けた直後、(ラン警戒した)バックサイドのセーフティがミドルに走ってくるのがわかり、バックサイド(左からのスラント)は1on1だとわかった。捕れるボールを僕が投げ、ジョーディはすごく速かったし、グレッグ(WRジェニングス)も見事なブロックで助けた」
- WRジョーディ・ネルソンはタッチダウン後に一瞬ランボーリープのフェイク。ジャンプ直前で止まってフェンスにぶつかるだけにした。
- WRドナルド・ドライバーは通算9666ydsの球団記録を達成。
- 「僕は素早く立ち上がって(記念の)ボールをサイドラインに送り・・・そこでホールディングの反則(RGシットン)だ。次はいつ来るのかと思ったよ。(なかなかボールが来なかったが) 『すぐに来るよ、すぐに来る』 とみんなが声をかけてくれてた。ようやくこれが終わってうれしいよ。これでリラックスし、記録じゃなく自分の仕事に集中できる」
- マイナー校からの7巡指名入団でここまで来たことについて本人。「こんな日が来るとは予想もしていなかった。回数でもヤーデージでも球団記録に名前が載ることは大きな意味がある。自分の経歴を考えると、これは本当に神の恵みだ」
- WRドライバーは初めてのタッチダウンが1999年のカロライナ戦だった。
- TEジャーマイケル・フィンリーはいわゆる「カルヴィン・ジョンソン・ルール」の犠牲となってTDキャッチならず。通常のサイドライン際ならこれでキャッチが認められるのに、エンドゾーンでは倒れ込んだ後までボールを確保していなければならないのだから、何度見ても不思議なルールだ。
- TEフィンリー。 「僕はキャッチした後バックサイドにスピンしようとし、そのときにヒジの骨のとがったところ(腕がしびれる場所)を打ってしまい、そうなると自分ではどうしようもない。これがフィールド内ならコンプリートになるわけだから、クレイジーな話だよ。このルールはリーグとして再検討することになると思うけどね。得点が減ってしまうわけだし」
- 好調なランニングゲームが勝利に直結した。WRジェニングスとWRネルソンのロングTDはどちらもランで好ゲインをした直後、ランフェイクが効果的だったからだ。
- 実質エースといえるRBジェームズ・スタークス。 「ウチはすごくバランスの取れたチームだ。パスもランもできる。ランニングゲームといってもOL、WR、TE全員のグループ・エフォートなんだ。これはチームそのもの。全員がそれぞれの仕事をしてるってことだから」
- QBロジャース。 「たぶんウチはもう少し彼ら2人にボールを持たせるべきだよ、正直言ってね。ジェームズ(RBスタークス)はすごくよく走れていたし、ライアン(RBグラント)も何度かいいランがあった。2試合連続で100ydsラッシングしてバランスの良いオフェンスができるのはいいものだ。今後もウチはこうしていかないと」
- ランを増やすべきと認めるのはつらいのでは?という(半分ジョークの)質問にQBロジャース。 「いや、本気かどうかはわからないよ(笑)。でも今は彼らがすごくよく走れているから。試合の展開にもよるので、今回はオフェンスが3プレーしかやらない間に0-13とリードされ、リズムをつかむのに苦労した。プレーコールはそうした状況次第で、通常のダウン&ディスタンスであまりランができなかったりする。ウチはもっと彼らにボールを持たせるべきだと思うし、逆にパス攻撃が上手くいけば、彼らに大きなチャンスが回ってくる」
- TEフィンリー。 「スタークスやグラントのランが波に乗ると、それだけビッグプレーのチャンスも広がる。相手はボックスの人数を増やし、僕らパッシングチームに対抗できなくなる」
- 今回もRBスタークスとRBグラントの出場スナップ数に16対37と大きな差がついた。RBスタークスは1stダウンでも3rdダウンでも使うのに対し、RBグラントは3rdダウンではほとんど使わない、という面もある。 「キャリー数の問題じゃない。自分のプレー機会に何ができるかだ。僕はそのチャンスを最大限活かそうと努力してる」とRBスタークス。
- オフェンスはレッドゾーン4回のうち1回しかTDを奪えなかった。唯一の成功は第2QのFBクーンのTDラン。
- 第3Q、CBウッドソンのインターセプトで敵陣20ydsのチャンス。フォルススタート(TEクラブトリー)などで3rdダウン9となり、エンドゾーンのTEフィンリーへのTDパスは認められず。
- 同じく第3Q、自陣でのファンブルリカバーでピンチを逃れた直後。RBスタークスの40ydsラン、TEフィンリーへの17ydsパスで敵陣08ydsに迫る。1stダウンはRBスタークスのドローがノーゲイン。2ndダウンでキャッチしたFBクーンは相手の好タックルで1yds足りず。3rdダウン1はノーバック隊形で勝負するが、右サイドのWRネルソンへのクイックなバックショルダーパスはタイミングが合わず。QBロジャースのパスが早すぎたのか、WRネルソンが振り向くのが遅かったのか。
- 同じく第3Q、敵陣49ydsでSSバーネットがインターセプトして奪ったチャンス。レイトヒットやRBスタークスのスクリーンパス11ydsなどでレッドゾーンに進むが、サックとホールディング(RGシットン)で計23yds後退し、RBスタークスとWRドライバーへの各10ydsパスも1stダウンには届かず。
- Journal Sentinel紙の Play of the Game 図解は第3QのWRジェニングスへの49ydsTDパス。2ndダウン2で、こちらはダブルTE・1WRのIフォーメーション。ラン隊形に対しパンサーズは2LB・3Sの変わった陣形で(TEフィンリー警戒のため?)、実質9人がスクリメージ近くを守る。左ランプレーのように動いたOLに相手が引っかかり、QBロジャースはプレーフェイクから右にブーツレグ。左サイドのTEフィンリーは2人にジャムされてやや出遅れ。WRジェニングスはCBバトラーのジャムを簡単にかわして縦に抜け、Sピューもワンフェイクで抜いてワイドオープンに。(ビデオ)
- オフェンスの反則の多さについてマッカーシーHCは、「多すぎる。判定に同意できようとできなかろうと、オフェンスだけで5回は多すぎる」と語っている。フィルビンOCは、「カルヴィン・ジョンソン・ルールといい、最近のホールディング判定といい・・・。審判を責めてるわけじゃないよ(審判批判がひどいコーチは罰金を喰らうので)。彼らも大変な仕事だ。グレー・エリアも多い。我々と違ってTVリモコンを持って20回も再生し直すことはできないし」
- 第2Q末の4thダウンギャンブルは、安全策(パント)で行くべきだった、とマッカーシーHC。 「リスクの方が大きいのに、やってしまった。ディフェンスが踏ん張ってくれたので助かったが、彼らを苦しいところに追い込んでしまった。今にしてみればあのリスクは大きすぎたが、あのときは状況からいって問題ないと思えた」
- レッドゾーンに6回進まれて2回しかTDを許さなかったレッドゾーンディフェンスが勝因の1つ。
- マッカーシーHC。「2週続けてディンフェンスは苦しい状況で強く持ちこたえてくれた。レッドゾーン、4thダウン。そこで頑張れるかぎりウチは大丈夫。それ以外の点は修正可能だ」
- OLBクレイ・マシューズ。 「土壇場でビッグプレーが出せるウチのディフェンスの特性を示していると思う。毎度あのような位置に自分たちを追い込む必要なんてないんだけどね。ああいった勝負を何とかモノにできて嬉しいよ。チームのキャラクターを育てるのに役立つし、こうした経験は将来の役にも立つ」
- 7点リードの第4Q残り3分22秒、自陣03ydsでの相手ギャンブルはOLBクレイ・マシューズがQBスクランブルを好タックル(ビデオ)。 「勝つためには、あそこで止めなきゃいけないとみんなわかっていた。QBをポケットに留めることができたのが大きい。あそこでビッグプレーを出してオフェンスにチャンスを与え、いいパスでタッチダウンを獲れた」
- CBジャレット・ブッシュ。 「レッドゾーンではすべてが普通より少し速く起きる。ホールは少し速く閉じ、より素早く反応しなくてはならない。QBの球離れは速く、パスラッシュはそれまでに仕事をしなくちゃいけない。すごいディフェンスであるためには、この追い込まれた状況で結果を出さなきゃいけない」
- 第4Q残り10分、自陣ゴール前03ydsでの2ndダウンでCBサム・シールズはWRナーネイをフリーにしてしまったが、QBニュートンの投げそこないに救われた。 「まずいときにQBを見てしまった。WRは一瞬内に来て、それから外に行った。テクニック上のミスだ。水曜からの練習で直していかないと」
- CBチャールズ・ウッドソンはWRスティーヴ・スミスに156ydsを許しながらも、インターセプト2回とファンブルリカバー1回で勝利に貢献した。
- 「僕は今日スティーヴ相手にいい仕事ができず、彼はすごくヤードを稼いだ。ただ、何度かボールを奪ってオフェンスにチャンスを与えることができた。それはものすごく大きいよ」
- CBウィリアムズ不在のため主にアウトサイドをプレーしたことについて。 「ずいぶん久しぶりだね。特定の選手にずっとマッチアップするのもかなり久しぶり。勘を取り戻そうと努力したけど、スティーヴはタフなレシーバーだ。それは間違いない」
- ILB A.J.ホーク。「これがチャールズ。これが彼の仕事だ。インターセプト2つにファンブルリカバー1つ。彼はいつもボールのそばにいる。それには理由があるんだよ」
- 彼は昨季のトータルが2インターセプトだった。彼が複数インターセプトを記録したゲームは通算6回目。前回は2009年11月26日のライオンズ戦。
- 彼とQBニュートンはどちらも大学時代にハイズマン賞を受賞。ハイズマン男からハイズマン男へ、ホットラインが2回つながった。
- 1位指名ルーキーのQBキャム・ニュートンについてQBロジャース。 「すごいことだ。ほんとにそう思う。僕が21歳のルーキーだったときのことを振り返るとね。2試合連続400ydsなんて、心から感心する。ロッカールームで誰かが言ってたよ。 『序盤に対戦できてよかった。彼の理解が進んでからだと止めるのは難しかっただろう』 って」
- SSモーガン・バーネットとQBキャム・ニュートンはともにジョージア州出身。少年フットボール(ポップ・ワーナー)時代からずっと対戦してきたという。 「ポップ・ワーナー、高校、大学、NFLとあらゆるレベルで彼を見てきた。アスレチックで肩が強い。すごいQBだよ」
- 2試合連続で400yds以上を許したパス守備についてILBデズモンド・ビショップ。 「必ず立ち直る。必ずね。ウチの選手たちの性格を僕は知ってるから。必ず立ち直るし、シャットアウトゲームもあるよ」
- 序盤の苦戦についてILBデズモンド・ビショップ。 「あちらの最初の(事前に決められた)15プレーは素晴らしかった。しかし問題はその15プレーの後だ。こちらはしっかりアジャストできた」
- ディフェンスが2試合連続でトータル400yds以上を許したのは、2005年第3週-第5週以来。
- ディフェンスは2試合で計53回の1stダウンを許した。昨季のパッカーズは1試合平均が17回だった。
- FSコリンズ以外のケガ人は、DEライアン・ピケットが足を捻挫したこと。
- CBトラモン・ウィリアムズ(肩)はこれまで4年連続で全試合出場し、これが初めてのケガだった。自分で決められるのなら出場しただろうと彼は言う。 「もう少しというところだったけど、(ドクターの)正しい決断だったと思う。焦って早く復帰するのは避けた方がいい。選手としてはもう戻れると思ってしまいがちだけど、このケガはリスクを伴うから。でも正直、ただ見るだけというのはつらい。サイドラインから眺めるのは初めての経験なんだ。来週のシカゴ戦? 出られるといいね。それ目指して頑張る」