グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年8月 2日
ついに今夏最初のフルパッド練習。特に攻守ラインやLBたちの真価はフルパッドでなければわからないものだ。夜7時で気温28℃はグリーンベイにしてはちょっと蒸し暑いが、スタンドは2000人ほどの観客で満員。これまでで最も長い2時間26分、熱のこもった練習が行われた。
- WRジェームズ・ジョーンズが正式契約にサイン。まだ練習には参加できないが、キッズ自転車(写真)で練習フィールドに到着、チームメイトとハグやチェスト・バンプをしている。(写真)
- オフェンス
- 1巡指名G/Tデレク・シェロッドは引き続き1stチームの左ガード。2ndチームの左タックル(LTクリフトン休養時)と合わせ、プレー回数は非常に多い。しかしこの日はパスラッシュドリルでOLBマシューズに圧倒されるなど苦労している。
- 1巡ルーキーが苦戦するいっぽう、昨年の5巡指名マーシャル・ニューハウスは左タックルで非常によい内容。ロースター表では「G/T」と表示されているものの、ここまではLTオンリーのようだ。昨年プレシーズンもガードよりタックルが各段によかった。
- LG T.J.ラングも、手首のケガで伸び悩んだ2年目よりも明らかによくなっている。
- 2巡指名WRランドール・コブは密集でのナイスキャッチからクイックネスを活かしてビッグゲイン。見事なジャンピングキャッチでスタンドを沸かせる場面も。これまで3日間キレのあるプレーを続けていて、早くも「これは本物」という声が多い。以前から言われていたとおり、スロットでWRウェス・ウェルカー(NE)的な起用が向きそう。
- 7巡指名TEライアン・テイラーは体から遠いボールもすべてキャッチし、マッカーシーHCからも称賛コメントが出ている。5巡TE D.J.ウィリアムズは落球やフォルススタートなど、過去2日間のような出来ではなかった。
- 昨季TDチャンスでの派手な落球についてWRジェームズ・ジョーンズ。 「昨年逃したプレーは今年必ず決めるつもりだ。チャンスがあればそれを活かさなきゃいけない。僕を批判したファンやメディアを責めるつもりはない。どれもタッチダウンだったんだから、批判されるのが当然だ。僕は誰よりも自分自身に厳しい」
- WRグレッグ・ジェニングスはスピードに重点を置いたトレーニングを積んできたとのこと。 「下肢を鍛えて強くする努力をしてきた。とくにハムストリング。スクリメージでより爆発的な加速ができるように。直線スピードでも、40ydsがコンマ何秒か速くなるように。昨年はシーズンの間にその点がちょっと下降した気がしてね。でもオフが長かったぶん、個人ワークアウトですごく大きな成果が出せた」
- 再契約にサインしたFBジョン・クーン。 「FAのプロセスはまるで僕のキャリアのように、アップダウンの激しいローラーコースター・ライドだった。『戻れないかも』 と心配になったこともあった。でもこの結果はとても嬉しい。本気のオファーをしてくれた球団もあったけど、常にパッカーズがNo.1チョイスだったから。このコミュニティは本当に素晴らしいし、僕という人間を温かく迎え入れてくれている。オフェンスも僕にすごくフィットしているし、チームの雰囲気やケミストリーも最高だ。これをフイにしたくはなかった」
- ディフェンス
- この日はブラッド・ジョーンズが右OLBの1stチームに。ウォルデン、ゾンボと3人でローテーションなのだろう。「アウトサイドの候補たちには、インサイドもプレーできるヴァーサティリティを求めている」とマッカーシーHC。
- ターゴヴァックDLコーチは7巡指名DEローレンス・ガイ(学習障害がある)の指導に熱心に取り組んでいる。
- OL対LBのパスラッシュ・ドリルでは、OLBウォルデンがRGシットンをぶち抜き、ケヴィン・グリーンOLBコーチから大歓声。OLBマシューズはG/Tシェロッドを抜いたが、RTブラガにはしっかり料理された。テッド・トンプソンGMも熱心にドリルを見つめている。
- 11on11の実戦形式では、QBロジャースのアンダースローになったパスをCBチャールズ・ウッドソンが見事なインターセプト。
- ロックアウトで心配されたNTハワード・グリーンの体重問題だが、「昨年よりは明らかにスリム」との声が多い。動きそのものもクイックで好評。
- TEスペンサー・ヘイヴナーは他のFA組と同じく8月4日まで練習に参加できない。控えLBの層が薄いため、再びラインバッカーにコンバートされることを本人は予想。「いずれかの時点でそう言われると思う。たぶん1日か2日・・・。僕はタイトエンドが大好きだけど、ここにいられるならラインバッカーでもプレーするよ」
- スペシャルチーム
- キックオフカバレッジの1stチームはFSコリンズ、S/CBアンダーウッド、OLBウォルデン、6巡指名ILB D.J.スミス、OLBジョーンズ、CBブッシュ、CBリー、TEクラブトリー、4巡指名CBデヴォン・ハウス、CBシールズ、代役キッカーのPマステイ。
- パントリターナーは今日もWRランドール・コブが1番手。そのほかWRネルソン、WRシェイキー・スミソン、CBトラモン・ウィリアムズ。
- Pティム・マステイはパント6回蹴って1回だけミス(31yds、3.5秒)。それでも全体の平均は47.5yds、4.09秒と優秀な数字。
- 開幕ロースター圏内にいる控え選手を調べるには、主要スペシャルチームの1stチームを見るのが手っ取り早い。これまでのところ、プロ3年目のFBクイン・ジョンソンがどの1stチームに加わっていないのが少し気になるところ。
- 8月4日ルールで練習に参加できないKメイソン・クロスビーは、今日の午後もセント・ノーバート大のシュナイダー・スタジアムで蹴っている。彼とPマステイはオフシーズンもここで練習していたとのこと。
- パッカーズは2000年(アレン・ロッサム)以来キックオフリターンTDを挙げていない。記者からそれを聞いたWRランドール・コブは、「僕が10歳のときだね」とニッコリ(彼は1990年8月22日生まれ)。「レシーバーよりリターナーの方がずっと易しいのはたしかだ。本能でプレーするだけだから。ブロッキングやそのコンセプトを理解し、あとは飛び出すだけ」
- ケガ人情報は以下のとおり。
- 昨年プラクティス・スクワッドにいたOGエイドリアン・バトルズが新たに練習を休んでいる。
- TEアンドリュー・クウォレス、OTテオ・シャーマン、DEイーライ・ジョセフは引き続き休み。
- 「(休日明けの)水曜からTEフィンリーやSSバーネットがチーム・ピリオドに参加できればと期待している。DEニールはもう少し遅れている」とマッカーシーHC。