過去の記事 |
2011年 >
01月 >
Notebook: スーパーボウルに賭ける思い
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年1月21日
この日は2時間半ちかいフルパッド練習。前日は途中から屋外で行ったが、この日はすべて屋内練習場だった。ドアは閉めているものの、暖房を切っているのでかなりの寒さ。
- この日もOLBフランク・ゾンボ(ヒザ)以外はきわめて順調。
- ふだん記者会見はゲームデイを除いて地元メディアばかりだが、今週は各主要メディアが取材陣を送り込んでいるため、広い会見場がほぼ埋まる勢い。後列にはテレビカメラがずらりと並んでいる(写真)。この日はフィルビンOCやスローカムSTコーチもポディウムに立った。
- レイダーズ在籍中、8年前のスーパーボウルに敗れたCBチャールズ・ウッドソン。「NFLのどの選手にとっても、このときのためにプレーしてきた、といえる瞬間だ。僕はそれを1回経験し、最高の経験だった。でも、ずいぶん昔のことになってしまった。忘れてはならないのは、いつそこに戻れるか誰にもわからないことだ。戻れるかどうかさえわからない。一度勝てるかどうかもわからない。でもまたそのチャンスを手に入れ、スーパーボウルを目指す最後の4チームの中に入れたことは大きな意味がある」
- 引き続きCBチャールズ・ウッドソン。「グリーンベイは素晴らしい場所だ。僕にとっても、家族にとってもね。僕はここで結婚し、子供も2人できた。人生のそうした時期にここで暮らせるのは本当に恵まれている。フットボール的にも、プレーヤーとして素晴らしい時期をここで過ごせている。すごい選手、すごいコーチたちとともに自分もいい仕事をして、心から楽しんでいる。今回のゲームに勝ち、スーパーボウルに勝ち、あと何年かプレーできたらと僕は望んでいる。グリーンベイでプレーすることがこんなによい気分だとは、移籍前は想像したことさえなかった(昨年の記事参照)。でも本当にそうなった。僕はここにいられて幸運だし、とても恵まれてる」
- DEライアン・ピケットはSTL時代の2001年シーズンにスーパーボウルに進出したが敗れている。「ルーキーイヤーだったよ。だいぶ昔のことだ。僕はその1回だけだけど、ベテランでもWRドライバーのように行ったことのない選手がたくさんいる。今回は僕らにとって特別なチャンスだから、ぜひそれを活かさなきゃ」
- スーパーボウル進出のチャンスについてWRジェームズ・ジョーンズ。「ドナルド(WRドライバー)にとって、ものすごく大きな意味がある。彼がどれだけ長くプレーできるかわからないし、彼のためにスーパーボウル・リングを手に入れよう、と僕らは頑張っている。僕ら(若手)に将来チャンスが来ると保証されているわけじゃないけど、彼よりはチャンスが多いのはたしかだから。僕らはフィールドに出るたび、彼のためにプレーを成功させ、彼にリングを贈ろうと努力してる」
- マーク・マーフィ社長はレッドスキンズでの現役時代、1982年シーズンにスーパーボウル制覇を経験。ドルフィンズを相手にワンハンドのインターセプトを決めるなど、先発セーフティとして重要な役割を果たした(WAS45人のうち14人いたドラフト外入団選手の1人だった)。「スーパーボウルも素晴らしかったけれど、その前のNFC決勝のカウボーイズ戦は地元ファンの前だったから格別だった。スーパーボウルとは全く違う雰囲気だ。ファンの興奮が直に伝わってきた」
- RBジェームズ・スタークスの活躍を見守るRBライアン・グラント。「彼は力強いし、(エースRBの)仕事をやってのけるだけの身体能力がある。長いシーズンの消耗がない分、お前は最高の位置にいるんだ、と僕は彼に言っている。実際そのとおり、彼は力強く、速い。いま彼はホットな状態だ」
- ディフェンスの奪ったサックからオフェンスの許した被サックを差し引いたサック・ディファレンシャルでは、パッカーズが+9(47-38)でNFL9位、ベアーズは-22(34-56)でNFL最下位。過去15回のスーパーボウル出場30球団のうち、この数値がマイナスで出場できたのはわずか4チーム。
- パスプロテクションの安定についてLTチャド・クリフトン。「去年あれだけのことがあって(NFL最多の51被サック)、僕らは散々に言われてきただけに、今季はとても満足している。今季の僕らは、自分たちがしっかり仕事をすれば、誰が相手でもボールを進めるのに十分なタレントがある、と感じている。そしていまアーロン(QBロジャース)はスペシャルな活躍をしてる」
- ドラフト外ルーキーながらニッケルバックとして重要な役割を果たしているCBサム・シールズ。「こんな成り行きになるとは思ってもいなかった。ほんとクレイジーだ。僕にとっては少年フラッグフットボール以来のチャンピオンシップ・ゲームだから、ものすごくエキサイトしてる。ドラフト指名されなかったときにはすごく落ち込んだ。いくつかオファーがあった中から、大学のコーチ(ランディ・シャノンHC)と父の勧めでパッカーズを選んだ。最初はスペシャルチームで頑張ってチームに残ることしか考えていなかったよ」
- ATL戦では元気なのにインアクティブだったSSアタリ・ビグビー。「出場するかはまだわからない。先週も出場するつもりだったけど出られなかったからね。60スナップ出場できるか? もちろんだよ。75でも80でもね」
- ATL戦で喰らったキックオフリターンTDについてショーン・スローカムSTコーチ。「あれで神経質にさせられることはない。あのときはキックオフのプレースメント(落とし場所)が悪かったのも一因だ。そこへカバレッジの問題が重なってタッチダウンになってしまった」
- キックオフリターナー選択についてスローカムSTコーチ。「RBスタークス、CBパット・リー、CBシールズの3人で続けている。3人とも選択肢として残っている」
- CBトラモン・ウィリアムズのパントリターンについてスローカムSTコーチ。「しっかりキャッチングし、もしバウンドしたら転がって不利になることを防いでいる。最近はよりアグレッシブなリターンをしているが、(リスクを冒さないよう)賢くやっている」
- CBアサンテ・サミュエル(PHI)がケガのためプロボウルを辞退したため、補欠1番手だったCBトラモン・ウィリアムズがプロボウルに出場することになった。もちろんスーパーボウルに出られなかったらの場合。
- パッカーズは第3週@CHI戦で、テリー・マコーレー主審ひきいる審判団に18回も反則を取られた(昨日の記事参照)。ただ、固定された審判チームで各地を巡るレギュラーシーズンとは違い、カンファレンス決勝とスーパーボウルでは、副審以下のクルーは個人ベースで高評価のメンバーが選ばれる。またESPNの記事によると、今季マコーレーの審判団はとくに反則を多く取ったわけではないことが数字に表れている(17人中8位)。
- フラッグの少ない審判が良いわけではもちろんない。今季反則数が少ない方から3番目のスコット・グリーン主審は、昨季ワイルドカード・プレーオフの最後のプレーでQBロジャースへのフェイスマスクを見落として物議を醸した。(映像)