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Packers 45 - 17 Giants
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年12月27日
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3Q |
4Q |
Total |
Giants (9-6) |
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Packers (9-6) |
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ランボーフィールドの天気は快晴、気温は-4℃、ほぼ無風と絶好のコンディション。プレーオフを目指す両チームの激突は、前半こそロングTDパスの応酬で競った展開となったが、後半に入るとパッカーズは5つのターンオーバーを奪い、思いがけぬ圧勝となった。脳震盪から復帰のQBロジャースは積極的にロングパスを狙って大成功を収めている。
序盤に連続タッチダウンを挙げて先行したパッカーズは、第2Qにロングパスを立て続けに許して追いつかれるが、第2Q末に勝ち越しTDを挙げると、後半はまさに一方的な展開。第3QにはCBウッドソンとOLBマシューズが狙いすましたファンブルフォースを成功させ、第4Qには無理投げを繰り返すQBイーライ・マニングから3INTを奪って点差を広げた。
これでパッカーズはプレーオフ第6シード争いにおいて半歩リード。NYGとTBも9勝6敗で並んでいるものの、こちらは最終週CHI戦で勝てば無条件でプレーオフに進出できる。最終戦に敗れた場合も、NYGとTBが両方負ければプレーオフとなる。
第1Q
- GB陣27から。ラン2回で3rdダウン1、FBクーンへの2ydsパスで1stダウン。長めのパスを2回失敗してパント。
- NYG陣26から。WRニックスへの12ydsパスのあとラン3回でさらに1stダウン。フォルススタートなどで3rdダウン9、WRマニングハムへのパスは5ydsどまり。
- GB陣20から。いきなりWRネルソンに80ydsTDパス成功。
- NYG陣30から。ロスタックルなどで3rdダウン11、CBトラモン・ウィリアムズがインターセプト。
- NYG陣44から。RBナンスの6yds、5ydsランで1stダウン。RBジャクソンの1ydsロス、10ydsスクリーンパス、FBクーンの3ydsラン、QBスクランブル15ydsでゴール前6ydsへ。3rdダウンとなってWRジョーンズに3ydsTDパス成功。
- NYG陣33から。WRニックス落球、RBブラッドショーの3ydsラン、投げ捨てで3&アウト。
- GB陣13から。RBジャクソンの4ydsランで第2Qへ。
第2Q
- WRジェニングスへの10ydsパスのあと3連続パス失敗でパント。
- NYG陣30から。WRニックスへの18ydsパス、WRヘイガンへの8ydsパス、GBイリーガルコンタクトなどでGB陣に入り、WRニックスに36ydsTDパス成功。
- リターン時の反則でGB陣10から。WRジェニングスへの17ydsパス、RBジャクソンの2ydsラン、WRジェニングスへの19ydsパスでフィールド中央近くへ。3rdダウン10はWRジョーンズへの13ydsパス、次の3rdダウン3はWRドライバーへの5ydsワンハンドキャッチでFG圏内に進むが、WRネルソンがファンブルロスト。
- NYG陣15から。いきなりWRマニングハムへの85ydsTDパス成功。
- GB陣21から。RBジャクソンの5ydsラン、WRジェニングスへの11ydsパス、26ydsパス、WRドライバーへの6ydsパスとNYGアンネセサリーラフネスでFG圏内へ。WRジョーンズへの8ydsパスで2ミニッツ。FBクーンが8ydsTDラン成功。
- 残り1分50秒、NYG陣20から。RBブラッドショーへの6ydsパス、6ydsランで1stダウン。INTチャンスにFSコリンズ落球、RBブラッドショーの7ydsラン(NYGタイムアウト#1)、TEボス落球でけっきょくパント。
- GB陣12から。3ydsランで流して前半終了。
第3Q
- NYG陣35から。GBパスインターフェア16yds、RBジェイコブスのラン2回で3rdダウン2、ダイレクトスナップを受けたRBブラッドショーからCBウッドソンがファンブルフォース、SSビグビーがリカバー。
- ハーフラインから。WRネルソンが2ydsロス、WRジョーンズへの12ydsパスで1stダウン。FBクーンの4ydsラン、TEクラブトリーへの21ydsパスでレッドゾーンへ。3rdダウン7からWRネルソン落球でTDならず。31ydsFG成功で10点差に。
- NYG34から。RBブラッドショーへの13ydsパス、WRニックスへの27ydsパスで一気にGB陣26へ。ラン2回で3rdダウン4、パス失敗に終わる。38ydsFG成功で再び7点差。
- GB陣30から。WRドライバーへの33ydsパス、WRジェニングスへの36ydsパスで一気にゴール前2ydsへ。RBジャクソンのランが止まったあと、TEドナルド・リーに2ydsTDパス成功。
- リターナーのWRニックスのファンブルロストはチャレンジで覆り、反則適用でNYG陣12から。サック(NTラジ)、RBジェイコブスの6ydsランで3rdダウン9、RBブラッドショーへのスクリーンパス12yds、QBスクランブル12yds、で1stダウン。ロングゲインのRBジェイコブスからOLBマシューズがファンブルフォース、FSコリンズがリカバー。
- GB陣27から。RBナンスの3ydsラン、6ydsラン、QBファンブルもFBクーンがリカバー。
第4Q
- 失敗パントでNYG陣40から。RBブラッドショーの3ydsランのあと連続パス失敗で3&アウト。
- GB陣19から。RBジャクソンの4ydsラン、QBスクランブル11ydsで1stダウン。RBジャクソンのノーゲイン、サック5yds、WRジョーンズがロングパス落球でけっきょくパント。
- NYG陣17から。WRマニングハムへの20ydsパス、RBブラッドショーの3ydsラン、NYGパスインターフェアで2ndダウン18、CBシールズがインターセプト。
- NYG陣46から。WRジェニングスへの24ydsパス、TEクウォレスへの16ydsパスでゴール前4ydsへ。RBジャクソンのランが止まったあと、FBクーンに5ydsTDパス成功。
- リターナーのキャッチミスでNYG陣07から。NYGホールディングのあと、ロングパスをFSコリンズがインターセプト。
- NYG陣49から。RBジャクソンの4ydsラン、5ydsラン、FBクーンの2ydsランで1stダウン。RBジャクソンの1ydsロス(NYGタイムアウト#3)、WRネルソンへの38ydsパスでゴール前に迫り、FBクーンが1ydsTDラン成功。
- 残り4分12秒、NYG陣38から。ショートパス2回成功で4thダウン1、RBブラッドショーへの5ydsパスで1stダウン。RBブラッドショーの6ydsラン、WRマニングハムへの21ydsパスでFG圏内へ。しかしRBブラッドショーの弾いたパスをILBホークがインターセプト。
- QBマット・フリン登場。RBナンスのラン3回でパント。
- 残り24秒、NYG陣33から。パス失敗2回のあと、RBウェアへの18ydsパスで試合終了。
- 先発復帰のQBアーロン・ロジャースは25/37、404yds、4TD、0INTでレーティング139.9と絶好調。
- パス404ydsはレギュラーシーズンとしてはキャリア最高(昨季プレーオフでは423ydsを記録)。9人ものレシーバーに投げ分けた。
- 脳震盪の影響を全く感じさせず、ポケットでのプレッシャー察知はほぼ完ぺきで、「持ち過ぎ」も「早逃げ」も非常に少なかった。ブルラッシュでポケットが窮屈になる場面も少なくなかったが、ヒット寸前にロングパスを通したり、巧みに逃げてTDパスを通したり。
- QBスクランブルは2回26yds。どちらも貴重な1stダウンで、ちゃんとスライディングしている。先々週の負傷時に批判があったことを意識してか、第1Qの15ydsスクランブル成功の際には、両腕を横に広げて「セーフ」のポーズ。
- 第3Q末には投げようとして手を滑らせてファンブル。FBクーンがリカバーして事なきを得た。
- チームラッシングは35回119yds(平均3.4)、2TD。
常にリードする展開で、ランを33回もコールできたことが大きく、そのおかげでプレーアクションパスも効果を発揮した。
- 先発RBブランドン・ジャクソンは18回39yds(平均2.2)とシャットアウト。レシービングは1回10yds。
- RBディミトリ・ナンスは9回32yds(平均3.6)とまずまず。ジャクソンよりもコンスタントにランが出せていた。
- FBジョン・クーンは6回22yds(平均3.7)、2TD。レシービング(2回7yds)でもTDを決める大活躍。先週の好調をそのままに、とくにゴール前では無類の強さを発揮してスタンドを盛り上げた。
- RBジェームズ・スタークスは今回もインアクティブ。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは7回142ydsとさすがの活躍。第3Q、フィンガーティップでの36ydsパスキャッチが見事だった。100ydsゲームは今季5回目。バイウィーク後の6試合で4回目。
- WRドナルド・ドライバーは3回44yds。回数こそ多くないが、第2Qの5ydsのワンハンド・ダイビングキャッチは信じられないスーパープレー。第3Qのダイビングでの33ydsキャッチももちろん素晴らしかった。
- WRジェームズ・ジョーンズは4回36yds。いいパスが来ながら落球したのが2回はあり、レシーバー陣で最もがっかりな内容。
- WRジョーディ・ネルソンは4回124yds。第1Qの80ydsパスキャッチはキャリア最長。第3Q冒頭のゴール前でのクイック・スラント落球だけが惜しかったが、第4Qには競り合いながら見事な38ydsパスキャッチ。キャリア初の100ydsゲームで、第2Qのファンブルロストを帳消しにした。
- WRブレット・スウェインはパスキャッチなし。おそらく脳震盪明けのQBロジャースのリスク軽減のため、ノーバック隊形はかなり少なかった。
- TEアンドリュー・クウォレスは1回16yds。最後から2番目のTDをおぜん立てした。
- TEドナルド・リーは2回4yds、1TD。第11週以来4試合ぶりのパスキャッチだった。
- TEトム・クラブトリーは1回21yds。6試合ぶりのパスキャッチで後半初めのFGシリーズに貢献。
- 先発OL陣はLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- パスプロテクションは、ジャイアンツ(先週までNFL4位の43サック)の強力DL陣相手に大健闘。パスプロに負担をかけないプレーコールやQBロジャースの好判断にも助けられ、RB/FB陣によるブリッツのピックアップも安定していた。
- 被サックは1回5ydsのみ。第4QにRTブラガがDEタックに突破されたものだが、もっと早く投げていれば避けられたかも。は第3Q末のQBファンブルが記録上はサックとなっているが、QBロジャースが自分で手を滑らせてファンブルしたものなので、サックとは言えないはず。
- ランブロッキングはいまひとつ。なぜかRBジャクソンの時は穴が開かない。
- トータルオフェンスはパッカーズ515yds(!)に対してジャイアンツが386yds。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが37分01秒と圧倒。
- フィールドポジション争いはパッカーズが自陣30yds地点、ジャイアンツが自陣26yds地点。キックオフリターンではNYGが完全に上回っていたが、ターンオーバー分で逆転。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが6/13の46%。ジャイアンツは4/12の33%と今ひとつ。
- オフェンスの犯したターンオーバーは1つだけ。
- 第2QにはWRネルソンがファンブルロスト。NYG陣25ydsでの3rdダウン8、ショートパス後のランアフターキャッチで1stダウンを目指したところでボールを狙われた。ディフェンスは直後のプレーで同点TDパスを許している。もし負けていたらこれがターニングポイントだったと言われたはず。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは6つ。(4年ぶり)
- 第1QにはCBトラモン・ウィリアムズがごっつぁんのインターセプト。相手QBとWRのコミュニケーションミスか。
- 第3Qのファンブルリカバーは、ダイレクトスナップで走ったRBブラッドショーに対し、CBウッドソンが見事なペネトレートから左手をボールにかけてファンブルフォース、SSビグビーがリカバーした。慌ててルーズボールに倒れ込むよりRBブラッドショーを上からつぶしたILBホークも的確な判断。
- 第3Q末、ロングゲインしたRBジェイコブスを後ろから追ったOLBマシューズがボールを叩き出し、サイドライン際を転がった末にFSコリンズがリカバー。OLBマシューズが右後ろ下からボールをパンチし、みなでボールがサイドラインを出ないようにしながら追った落ち着きがよかった。
- 第4Qには3シリーズ連続のインターセプト。CBシールズはサイドライン際でインターセプトし、2歩目が明らかにアウトオブバウンズに出ていたが、NYGはチャレンジ権を使い切っていたためチャレンジできず。
- 同じく第4Q、NYG陣05ydsからやけくそ気味に狙ったロングボムを、FSコリンズがやすやすとインターセプト。
- 同じく第4Q、RBブラッドショーが弾いたパスをILBホークがインターセプト。
- 欠場のOLBゾンボ(ヒザ)に代わって今回はILB/OLBロバート・フランシスが先発。OLBウォルデンとローテーションしていたようだ。欠場のDEジェンキンズ(ふくらはぎ)に代わってNTハワード・グリーンが先発。
- パス守備はQBイーライ・マニングを17/33、301yds、2TD、4INTのレーティング63.6。
- パッカーズ守備のサックは、NT B.J.ラジによる1回5ydsのみ。冬の天然芝なのでなかなかQBに届かないが、プレッシャーはそれなりにかけることができた。
- 第1Qのインターセプトを含め、QBとWRの呼吸の合わないプレーも目立った。
- 第2QにWRハキーム・ニックスに許した36ydsTDパスは、カバーしたCBウッドソンが滑って転んでワイドオープンになったもの。直前にはイリーガルコンタクトで1stダウンを与えている。
- 第2QのWRマニングハムへの同点85ydsTDパスは、ロングパスをCBトラモン・ウィリアムズが競り負け、ゆうゆうとエンドゾーンに走られた。
- QBスクランブルは1回12ydsのみ。
- ラン守備は21回90yds(平均4.3)。
- RBアマド・ブラッドショーは12回31yds(平均2.6)とシャットアウトできている。
- RBブランドン・ジェイコブスには8回47ydsを許したが、最長の21ydsランの最後でファンブルフォースに成功。
- パス守備で失態のあったCBウッドソンだが、ラン守備で名誉挽回している。第3QにはRBブラッドショーとすれ違いざまにボールを叩きだす得意のファンブルフォース。次のシリーズでもランブリッツに入ってRBブラッドショーのランを1ydsで止め、FGの3失点で逃れることに貢献した。
- 反則はわずか3回31yds。ジャイアンツは5回45yds。WRドライバーをハードヒットした後、立ち上がり際にドライバーの顔をひっぱたいたCBテレル・トーマスのアンネセサリーラフネスが大きかった。
- 第2QにはCBウッドソンがイリーガルコンタクト(5yds)で1stダウンを与え、直後のプレーで転んで36ydsTDパスを許した。
- 同じく第2Qのキックオフリターンの場面でCBブッシュがホールディング(10yds)。
- 第3Q最初のプレーでCBトラモン・ウィリアムズがパスインターフェア16yds。
- キックオフリターンはCBサム・シールズが4回平均15.0ydsとかなりの不振。短く高いキックオフをダイレクトで捕れずにもたつくプレーが目立った。
- パントリターンはCBトラモン・ウィリアムズが2回平均3.5yds。
- Pティム・マステイのパントは5回平均41.6yds、ネット平均39.0ydsと合格点以上。ラインドライブでネット26ydsしか稼げない失敗パントもあったが、それ以外はまずまず。
- Kメイソン・クロスビーは31ydsフィールドゴール成功のみ。
- カバレッジチームはキックオフリターンで18.6yds。短く高いキックオフを蹴っているので、これでも毎回敵陣30yds以上までリターンされてしまった。パントカバレッジは4.3ydsと上出来。
- ケガ人は以下のとおり。
さいわい主力組にケガはなかったようだ。
- FBコーリー・ホールがヒザの捻挫で退場し、復帰せず。
- SSアタリ・ビグビーが鼠蹊部を痛めて退場、こちらも復帰せず。
- アクティブ登録から外れたのは、QBハレル、RBスタークス、T/Gニューハウス(背中)、G/Cマクドナルド、DEジェンキンズ(ふくらはぎ)、OLBゾンボ(ヒザ)、OLBブリッグス(足首)、CBゴーディ。
- トータルオフェンス500yds超は2003年第16週@OAK戦以来7年ぶりの快挙。
- 前半のトータルオフェンス289yds、1stダウン更新15回はどちらも昨季第11週SF戦以来。
- テイクアウェイ6回は2006年第17週@CHI戦以来4年ぶり。
- 最後のオフェンス中にスタンドで巻き起こっていたのは"Bears Still Suck"のコールで、パッカーズファンの大好きなフレーズ。地区優勝を許しておいてこんなコールもなんだが、最終週への気勢を上げる意味だろう。
- 米北東部を襲っている猛吹雪のため、ジャイアンツはウィスコンシンで一泊してから帰らなければならなくなった。
- 最終週シカゴ戦が、東部時間午後1時から午後4時15分(日本時間朝6時15分)に変更となったので注意。