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Packers 27 - 31 Patriots
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年12月20日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (8-6) |
3 |
14 |
7 |
3 |
27 |
Patriots (12-2) |
7 |
7 |
7 |
10 |
31 |
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ジレット・スタジアムの天気は曇り、気温は0℃。5連勝と絶好調のペイトリオッツに対し、パッカーズは大黒柱QBロジャースが脳震盪で欠場し、圧倒的不利の予想。オンサイドキックを皮切りに、NFL初先発のQBマット・フリンが3TDと予想外の頑張りを見せたが、要所でミスが出てしまい逆転負け。大番狂わせのチャンスをフイにしてしまった。
いきなりオンサイドキックを成功させて3点先制したパッカーズは、あっさり逆転を許すものの、第2Qに2TDを挙げて10点リード。しかし第2Q末にスペシャルチームのミスからタッチダウンを許すと、第3Q最初の攻撃で手痛いINTリターンTDを許して逆転。QBフリンの頑張りで再逆転に成功したパッカーズだったが、第4Qに入るとディフェンスが持ちこたえられず10失点を喫し、最後の攻撃も拙いクロックマネジメントで時間がなくなって万事休す。
FSニック・コリンズが肋骨を痛めて第2Qに退場、後半はプレーできなかった。
第1Q
- いきなりオンサイドキック成功でGB陣47から。WRジョーンズへの4ydsパス、RBジャクソンの7ydsランで1stダウン。RBナンス、RBジャクソン、FBクーンの3連続ランでFG圏内へ。RBジャクソンへのスクリーンパス3yds、WRドライバーへの16ydsパスでレッドゾーンへ。RBジャクソンの4ydsラン、サック6yds、パス投げ捨てでTDならず。31ydsFG成功で3点先制。
- NE陣27から。3rdダウン5からTEグロンコウスキーへの25ydsパスでGB陣へ。サック7yds(NTラジ)などで3rdダウン17、WRブランチへの17ydsパスで1stダウン。RBグリーン=エリスの33ydsTDラン成功。
- GB陣31から。3rdダウン10からTEクウォレスへのパスは2ydsどまり。
- NE陣09から。3rdダウン10からTEヘルナンデスへの13ydsパスで1stダウン。RBウッドヘッドの5ydsラン、14ydsランでさらに1stダウン。しかしフォルススタートが響き、3rdダウン13でロングパスも失敗。
- GB陣31から。QBスクランブル1yds、RBジャクソンの2ydsランで3rdダウン7として第2Qへ。
第2Q
- WRジョーンズへのパスが66ydsのタッチダウンに。
- NE陣28から。サック10yds(ILBビショップ)が効いて3&アウト。
- GB陣36から。サック7yds、WRネルソン落球、FBクーンの7ydsランで3&アウト。
- NE陣34から。TEヘルナンデスのエンドアラウンド16ydsでハーフラインまで進むが、NEホールディングなどで3rdダウン10、パス失敗でパント。
- GB陣18から。3rdダウン9からオフサイド、WRジョーンズへの9ydsパスで1stダウン。RBナンスのラン2回で3rdダウン4、WRネルソンへの16ydsパスでNE陣45へ。TEクウォレス落球もNEアンネセサリーラフネスで15yds。RBジャクソンの1ydsラン、FBジョンソンへの4ydsパスで3rdダウン5、TEクウォレスへの10ydsパスでレッドゾーンへ。連続パス失敗で3rdダウン10、FBクーンへのスクリーンパス12ydsでゴール前3ydsへ。NEパスインターフェアのあと、WRジェニングスへ1ydsTDパス成功。
- 71ydsのビッグリターンで一気にGB陣04へ。RBグリーン=エリスへの3ydsパスでGB陣01ydsに迫って2ミニッツ。RBグリーン=エリスの1ydsロスで3rdダウン、TEヘルナンデスに2ydsTDパス成功。
- 残り1分03秒、GB陣23から。RBジャクソンのラン2回でハーフタイム。
第3Q
- 反則でGB陣10から。RBジャクソンのラン2回で1stダウン。RBジャクソンの2ydsラン、FBクーンの5ydsランで3rdダウン3、WRジョーンズへのパスをインターセプトされ、そのまま走り切られて逆転タッチダウンに。
- GB陣31から。WRジョーンズへの9ydsパス、FBクーンの3ydsランで1stダウン。RBナンスへのスクリーンパス11ydsでNE陣へ。RBナンスへの5ydsパス、RBジャクソンの6ydsラン、WRジェニングスへの9ydsパス、RBジャクソンの4ydsラン、NEフェイスマスクでNE陣11へ。RBジャクソンの5ydsラン、投げ捨てで3rdダウン5、FBクーンへのパスが6ydsTDとなって再逆転。
- NE陣20から。3rdダウン9からサック10yds(NTラジ)が出て3&アウト。
- GB陣46から。FBジョンソンへの11ydsパス、WRジェニングスへの16ydsパス、RBナンスの1ydsラン、RBジャクソンの12ydsランでレッドゾーンへ。3rdダウン7、FBクーンへのショートパスが9ydsゲインし、ゴール前2ydsに迫って最終Qへ。
第4Q
- FBクーンのラン2回でTDならず、3rdダウンはパス投げ捨て。19ydsFG成功で6点差に
- NE陣27から。WRウェルカーへの35ydsパス、RBウッドヘッドの7ydsラン、RBグリーン=エリスへの9ydsパスでFG圏内へ。ラン2回止まって3rdダウン8、パス失敗。38ydsFG成功で再び3点差に。
- GB陣21から。サック4yds、RBジャクソン落球、QBスクランブル9ydsで3&アウト。
- NE陣37から。RBウッドヘッドへの12ydsパス、7ydsラン、5ydsランでGB陣へ。WRブランチへの16ydsパス、RBウッドヘッドの13ydsランのあと、TEヘルナンデスに10ydsTDパスが決まってまた逆転。
- 好リターンでGB陣45から。RBジャクソンの12ydsラン、3ydsロス、WRスウェインへの6ydsパスで3rdダウン7、ロングパス失敗でけっきょくパント。
- NE陣11から。RBウッドヘッドの4ydsラン(GBタイムアウト#1)のあとパス連続失敗で3&アウト。
- 残り4分22秒、GB陣43から。RBジャクソンの5ydsランのあと、インターセプトはNE反則で取り消しに。RBジャクソンのラン2回とQBスニークで1stダウンを取って2ミニッツ。RBジャクソンの5ydsラン、パス投げ捨て、WRドライバーへの6ydsパスで1stダウン(GBタイムアウト#2)。サック(GBタイムアウト#3)、WRジョーンズへの7ydsパス、WRドライバーへの10ydsパスで4thダウン1。残り05秒まで時間が流れてしまい、サックされて万事休す。
- 初先発QBマット・フリンは24/37、251yds、3TD、1INTでレーティング100.2。
- 初先発としては非常に立派な成績。好調なラン攻撃にも助けられ、落ち着いたクォーターバッキングを見せたが、それだけに第3QのINTリターンTDが悔やまれる。
- 逆転を狙った最後のシリーズではクロックマネジメントで未熟さを露呈。残り1分05秒で敵陣24ydsに進んだあと、サックされて最後のタイムアウトを使わざるをえず、ミドルへのショートパスを2回連続で投げて時間がなくなってしまった。残り4分22秒で自陣43ydsからの攻撃だったのに、一度もエンドゾーンを狙えないうちに時間切れになったのは情けない。コーチにも責任はあるはず。
- 被サックは5回25yds。QBスクランブルは3回13yds。パスラッシュに追い回されながら、彼らしいクイックネスでサックを逃れる場面が再三あり、QBロジャースのような余裕を持ってのスクランブルは一度もなかった。
- チームラッシングは38回143yds(平均3.8)と健闘し、オフェンスを大いに助けた。
- 先発RBブランドン・ジャクソンは22回99yds(平均4.5)の活躍。レシービングはわずか1回3ydsのみ。今季初めてのパス落球があった。
- FBジョン・クーンは6回21yds(平均3.5)。スクリーンパスを含めてレシービング3回27yds、1TD。その多くが、3rdダウンでの価値ある働きだった。第4Q冒頭、敵陣2ydsからランで押し込めなかったことだけが残念。
- RBディミトリ・ナンスは6回11yds(平均1.8)と今ひとつ。レシービングでは2回16ydsと貢献した。
- FBクイン・ジョンソンはレシービング2回15yds。複数回パスキャッチはプロ入り初。
- RBジェームズ・スタークスは復帰後初のインアクティブ。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは4回30yds、1TD。彼に5回しか投げられなかったのはカバーがきつかったのか。
- WRドナルド・ドライバーは3回31yds。彼らしくない落球があった。
- WRジェームズ・ジョーンズは5回95yds、1TD。66ydsTDパスは、QBフリンの絶妙のパスを一度ジャッグルしながらのキャッチ。相手CBとセーフティが衝突する間にエンドゾーンへ。
- WRジョーディ・ネルソンは1回16yds。ボールから目を離したイージーな落球あり。
- WRブレット・スウェインは1回6yds。
- TEアンドリュー・クウォレスは2回12yds。相手と競り合いながら確保できないプレーが目立ち、今ひとつ信頼感に欠ける。
- 先発OL陣はLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 被サックは5回25yds。タイムリーなブリッツやスタントに苦しんだ印象。
- ランブロッキングは非常によく頑張り、先週の不振からよく立て直した。
- トータルオフェンスはパッカーズ369ydsに対してペイトリオッツが249yds。その差をINTリターンTDとロングキックオフリターンが逆転したことになる。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが40分48秒と圧倒。こちらはランとショートパス中心の小刻みなロングドライブばかりで、失点はどれもあっという間だった。
- フィールドポジション争いは、両軍ともまったく同じ自陣32yds。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが11/19の58%と素晴らしく、とくにFBクーンの活躍が目立った。ペイトリオッツは4/10の40%と、回数じたいが少ない。
- オフェンスの犯したターンオーバーは2つ。
- 第3Q最初のシリーズ、3rdダウン3でQBフリンが投げ損なって痛恨のインターセプト。キャッチされたあと、4人がミスタックルをして36ydsのリターンTDにしてしまったのが情けない。
- 試合最後のプレー、QBフリンがサックされてファンブルロスト。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーはゼロ。ミスもあったが不運もあった。
- 第1Q最初のシリーズ、CBチャールズ・ウッドソンがインターセプトの大チャンスに大落球。直後の3rdダウン17で17ydsパス成功、その次のプレーで逆転の33ydsTDランを決められてしまった。
- 次のシリーズではCBサム・シールズもロングパスでINTチャンスがあったが、惜しくもキャッチできず。
- 第1Q、相手パントリターナーが落球するも、転がった場所が悪くリカバーできず。
- 第2Q、ILBデズモンド・ビショップがサックしてファンブルフォースするも、QBブレイディが自分でリカバー。
- 欠場のDEジェンキンズに代わってNTハワード・グリーン、OLBゾンボに代わってOLBエリック・ウォルデンが先発出場。途中退場のFSコリンズに代わってSSアタリ・ビグビーが入った。
- パス守備はQBトム・ブレイディを15/24、163yds、2TD、0INTのレーティング110.2。
- パッカーズ守備のサックは3回27yds。NTラジ、ILBビショップ、NTラジ。
- ブレイディはショートパス中心にミスの少ないプレーぶり。前述のように前半は何度かターンオーバーを奪うチャンスがあったが、後半はリスキーなプレーがまったくなかった。
- ラン守備は16回113yds(平均7.1)。
- 先発RBグリーン=エリスには第1Qに33ydsTDランを許した。それ以外は5回5ydsとシャットアウト。
- RBグリーン=エリスのランが出なくなったためか、しだいにRBウッドヘッドを多用。9回59yds(平均6.6)と大いに苦しめられ、敗因の1つとなった。
- 反則はわずか2回15yds。ペイトリオッツは7回52yds。
- 相手パントの場面でFBジョンソンがオフサイド。4thダウン11だったために1stダウンを与えずに済んだが。
- 後半最初のキックオフリターンの際にTEドナルド・リーがホールディング。自陣10ydsからの攻撃となり、INTリターンTDを許す遠因を作った。
- キックオフリターンはCBサム・シールズが6回平均21.3yds。第4Qには45ydsの好リターンがあったが、それ以外はパッとしないリターンばかり。
- パントリターンはCBトラモン・ウィリアムズが4回平均6.5yds。
- Pティム・マステイのパントは4回平均41.3yds、ネット平均38.5yds。飛距離はあまりよくないが、ネットはまずまず。
- Kメイソン・クロスビーは31ydsと19ydsのフィールドゴールを両方成功。
- カバレッジチームは、パントカバレッジは3回平均3.7ydsと申し分なかったが、キックオフカバレッジでは後述のように手痛いミスを犯して大きな敗因を作った。
- 前半2分強、10点リードしたところでのキックオフカバレッジがひどすぎた。わざと転がして相手ブロッカー役のOGダン・コネリーに捕らせながら、誰も倒すことができず71ydsのビッグリターンを許した。倒そうとせずにボールを狙ったSSペプラーの判断ミスもひどかった。NFL史上、OL選手による最長キックオフリターン記録とのこと。
- マッカーシーHCは今回もコイントスに勝って後攻を選んだ。これまでと違ったのは、最初のキックオフでオンサイドキックを選んだこと。FSコリンズが見事な突っ込みを見せ、最初は捕り損ねたものの、転がったボールをしっかり確保。
- ケガ人は以下のとおり。
- FSニック・コリンズが第2Qに肋骨を痛め、後半は出場できず。X線検査の結果、骨には異状ないとのこと。
- TEトム・クラブトリーがヒザを打撲したが、その後復帰。
- OLBダイレル・ブリッグスが足首を負傷して復帰できず。先週金曜の練習で痛めた箇所を再び痛めた。
- アクティブ登録から外れたのは、QBロジャース(脳震盪)、RBスタークス、T/Gニューハウス、G/Cマクドナルド、DEジェンキンズ(ふくらはぎ)、OLBゾンボ(ヒザ)、CBパット・リー(足首)、CBゴーディ。
- これで8勝6敗となったパッカーズだが、今週NYG(9-5)とTB(8-6)が敗れたため、残り2戦を勝てば無条件でワイルドカードでプレーオフに出場できる。