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Packers 34 - 16 49ers
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年12月 6日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
49ers (4-8) |
3 |
10 |
3 |
0 |
16 |
Packers (8-4) |
0 |
14 |
14 |
6 |
34 |
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ランボーフィールドの気温は-3℃、わずかに雪が舞い、風速7mと強めの風が吹いている。パッカーズのスローバックジャージはヘルメット色の評判が悪い。序盤こそFG失敗などでリードを許したパッカーズだが、第2Q半ばにWRジェニングスへのロングTDパスで逆転すると、そこからは完全にGBペース。毎シリーズのように得点を重ね、後半のディフェンスを3失点に抑えて快勝。QBロジャースは、自分をドラフト指名しなかった49ersに対して2戦2勝となった。
第1Q、パッカーズはロングドライブの末に29ydsFGを失敗し、スペシャルチームの不振からFG2本を決められて嫌な雰囲気。しかし第2Q半ば、相手オフサイドのフリープレーでWRジェニングスに57ydsTDパスを決めると、一気にモメンタムが動いた。第2Q末にTEヴァーノン・デイヴィスへのTDパスで1点差に詰め寄られるものの、後半に入るとWRドライバーへの61ydsTDパス、WRジェニングスへの48ydsパスなどビッグプレーが次々と成功。終盤はRBスタークスのランを中心にボールコントロールに成功し、危なげなく逃げ切った。
負傷はFBホール(ヒザの捻挫)、WRスウェイン(ヒザの捻挫)、DEジェンキンズ(ふくらはぎ)の3人か。WRドライバーが相手タックルを次々と破って久々の61ydsタッチダウンを決めてスタンドを盛り上げ、NFL初出場の新人RBスタークス(18回73yds)もパワフルな活躍を見せた。
第1Q
- SF陣29から。3rdダウン5からWRクラブトリーへの39ydsパスでGB陣27へ。RBウェストブルックの2ydsラン、WRクラブトリーへのパスは1ydsロス、パス失敗。44ydsFG成功。
- GB陣34から。RBジャクソンへの11ydsパス、WRジェニングスへの5ydsパス、RBスタークスの2ydsラン、WRドライバーへの6ydsパスでSF陣へ。FBホールへの9ydsパス、RBスタークスの3ydsラン、WRネルソンへの9ydsパス、オフサイドでレッドゾーンへ。RBジャクソンの8ydsラン、WRジョーンズへの1ydsパス、FBクーンの1ydsランでゴール前6ydsへ。しかし連続パス失敗とインテンショナル・グラウンディングで3rdダウン16、WRジェニングスへのパスは5ydsどまり。29ydsFG失敗で同点ならず。
- QBトロイ・スミスの10ydsラン、RBウェストブルックのラン2回で3rdダウン1、パス失敗でパント。
- GB陣20から。サック5yds、RBジャクソンへの6ydsパス、パス失敗で3&アウト。
- パントミスとGB反則でGB陣39から。TEウォーカーへの5ydsパス、WRクラブトリーへの7ydsパスでFG圏内に進んで第2Qへ。
第2Q
- TEヴァーノン・デイヴィスへの25ydsパスでゴール前2ydsへ。RBディクソンはノーゲイン、サック8yds(DEジェンキンズ)、QBスクランブル2ydsでTDならず。26ydsFG成功で3点追加。
- GB反則でGB陣15から。サック7yds、QBスクランブル8yds、ロングパス失敗で3&アウト。
- 19ydsの好リターンでGB陣48から。フォルススタートが響き、3rdダウン13でサック(DEジェンキンズ)が出て3&アウト。
- GB陣22から。RBスタークスの9ydsラン、3ydsランで1stダウン。3rdダウン1から、オフサイドでフリープレーとなり、WRジェニングスに57ydsパス成功。
- SF反則でSF陣08から。RBディクソンの2ydsロス、1ydsランで3rdダウン11、パス失敗で3&アウト。
- ハーフラインから、RBスタークスの3ydsラン、6ydsラン、FBクーンの2ydsランで1stダウン。フォルススタート、WRジェニングスへの6ydsパス、RBジャクソンへのスクリーンパス37ydsでゴール前1ydsに。2ミニッツ明けにFBクーンが1ydsTDラン成功。
- 残り1分40秒、SF陣34から。スクリーンパス投げ捨てのあと、TEデイヴィスに66ydsTDパス成功。
- 残り1分19秒、GB陣34から。連続パス失敗、オフサイド、TEクウォレス落球でパント。
- 残り53秒、SF陣17から。RBウェストブルックの11ydsラン、2ydsラン、3ydsランで前半終了。
第3Q
- GB陣31から。RBスタークスの2ydsラン、12ydsスクランブル、FBクーンへの4ydsパス、GBホールディングのあと、WRドライバーへの61ydsTDパス成功。
- SF陣31から。ラン2回で3rdダウン6、TEデイヴィスへの20ydsパスでGB陣へ。RBディクソンの3ydsラン、TEウォーカーへの15ydsパス、RBディクソンの17ydsランで一気にゴール前10ydsへ。ラン2回で3rdダウン5もパス失敗に終わり、23ydsFG成功で5点差に。
- 好リターンでGB陣44から。RBスタークスの5ydsランのあと、WRジェニングスに48ydsパスが決まってゴール前03ydsへ。サック6yds、QBスクランブル7ydsのあと、WRジェニングスに2ydsTDパス成功。
- SF陣27から。TEデイヴィスがロングパス落球、TEウォーカー落球、WRギンへのロングパスは足が残らず失敗。
- 好リターンでSF陣43から。RBスタークスの5ydsラン、WRネルソンへの5ydsパスで1stダウン。RBジャクソンのノーゲイン、RBジャクソンへの9ydsパス、FBクーンの3ydsランでSF陣20に進んで最終Qへ。
第4Q
- RBジャクソンの1ydsラン、パス失敗、サック5ydsでTDならず。43ydsFG成功で15点差。
- 好リターンでSF陣47から。TEウォーカーへの4ydsパス、RBディクソンへの4ydsパス、サック(OLBゾンボ)で3&アウト。
- GB陣20から。RBスタークスのノーゲイン、16ydsラン、FBクーンの3ydsラン、RBスタークスの2ydsラン、QBスクランブル11ydsでSF陣へ。RBスタークスの3ydsラン、7ydsランでさらに1stダウン。RBジャクソンの4ydsラン、RBスタークスの4ydsラン、WRジョーンズへの7ydsパス、RBスタークスの1yds、3ydsラン、オフサイド、FBクーンの1ydsランでさらに1stダウン(SFタイムアウト#1)。RBスタークスのノーゲイン(SFタイムアウト#2)、TEクウォレスへの4ydsパス、WRドライバーへのパスは2ydsどまり(SFタイムアウト#3)。24ydsFG成功で18点差に。
- 残り3分05秒、SF陣26から。RBウェストブルックへの3ydsパス、TEデイヴィスへの15ydsパスのあと、3連続パス失敗で4thダウン10となって2ミニッツ。QBスミスの16ydsスクランブルで1stダウン。サック(NTラジ)のあと、FSコリンズがインターセプト。
- ニーダウン2回で試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは21/30(成功率70%)、298yds、3TD、0INTでレーティング135.1と絶好調。
- 寒さや風もあって序盤はショートパス中心のオフェンスだったが、第2Q半ば以降は積極的にロングパスを狙い、ことごとく成功。とくにオフサイドでフリープレーになってWRジェニングスに通した57ydsTDパスがなければ、試合の流れはどうなっていたかわからない。
- QBスクランブルも4回39ydsと好調で、貴重な1stダウンを何度も稼いだ。
- 被サックは4回24yds。パスプロが破られたというより、彼のボールの持ち過ぎ(またはカバレッジサック)によるものが多かった。
- レーティング100超がこれで4試合連続。レーティング135.1は彼にとって今季2番目の好成績。今季通してのレーティングもこれで100.3となった。
- 5試合連続でインターセプトがなく、これでパス試投177回連続でインターセプトなし。(自己最長記録)
- チームラッシングは32回138yds(平均4.3)、1TD。ロジャース分を除くと28回99yds(平均3.5)。
- 初出場の新人RBジェームズ・スタークスが18回73yds(平均4.1)と活躍。器用さはないが縦にパワフルに走った。1stダウンで彼のランが出るために、2ndダウン以降の攻撃が楽だった。
- 先発RBブランドン・ジャクソンは4回13yds(平均3.3)。ラッシングは飛び込む前の躊躇が目立ったが、スクリーンパスで37yds走るなど、パスキャッチで4回63ydsと大きく貢献。RBグラントがいたときのような3rdダウンバックの役割に戻った。
- FBジョン・クーンは6回13yds(平均2.2)、1TD。3試合ぶりのラッシング機会だった。3rdダウン1で4回走ってすべて成功。
- 前回不振だったショートヤーデージが大きく向上。6回あった3rdダウン1をすべて成功させた。うち4回はFBクーンのランによるもの。あと2回はWRジェニングスへのTDパス(57ydsと1yds)。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは6回122yds、2TDと絶好調キープ。第2Qの57ydsTDパスも第3Qの48ydsパスも、相手DBにカバーされながらの見事なキャッチだった。今季これで11タッチダウン。3試合連続で100yds超、6試合連続で70yds超。
- WRドナルド・ドライバーは4回73yds、1TD。第3Qの61ydsTDパスは、そのうち35ydsぐらいがランアフターキャッチでのもので、タフな彼らしい素晴らしいプレーだった(ビデオ)。第4週DET戦以来のタッチダウン。
- WRジェームズ・ジョーンズは2回8ydsのみ。WRジョーディ・ネルソンは2回15ydsのみ。
- 先発TEアンドリュー・クウォレスは1回4yds。前半最後のシリーズのパスは捕らなければいけないボールだった。
- TEトム・クラブトリーもTEドナルド・リーもパスキャッチ機会なし。
- 先発OL陣はLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 被サックは4回24yds。前述のように、パスプロテクションが破られたのではなく、QBがボールを持ち過ぎたものばかり。
- 最近不振だったランブロッキングだが、ショートヤーデージをすべて成功。さらに第4Q半ばには、ほとんどランばかりで17プレー74ydsのFGドライブを成功させた。
- トータルオフェンスはパッカーズ410ydsに対して49ersが269ydsと大差がついた。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが37分11秒とこちらも圧倒的。
- フィールドポジション争いは、パッカーズが自陣34yds、49ersが自陣32ydsとほぼ互角。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが9/15の60%と絶好調。前述のように、ショートヤーデージをランで取れたのが大きかった。49ersは3/12の25%と悪く、この差が勝敗を分けた。
- オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。5試合連続でインターセプトなし。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは、試合最後のFSニック・コリンズのインターセプト。地面すれすれで見事なキャッチだった。CBトラモン・ウィリアムズもINTチャンスが1回あった。見事な飛び込みだっただけに、キャッチミスが残念。
- パス守備はQBトロイ・スミスを10/25(成功率40%)、194yds、1TD、1INTのレーティング64.4。
- ディープへのルートでフリーにしてしまうカバレッジミスがやや目立ったが、レシーバー陣の落球やQBのコントロールミスにも助けられた。TEヴァーノン・デイヴィス相手に126yds、1TDと苦しんだ。
- パッカーズ守備のサックは4回22yds。DEジェンキンズ、DEジェンキンズ、OLBゾンボ、NTラジ。DEジェンキンズはキャリア最多の今季7サック目となった。
- QBスクランブルは3回28yds。走れるタイプのQBだけに、くれぐらいは致し方ない。
- 前半2ミニッツにTEヴァーノン・デイヴィスに66ydsTDパス。CBウッドソンがおいて行かれ、ディープにいたFSコリンズも派手にミスタックルしてしまった。今季これまで、パッカーズ守備が許した最長のパスが52ydsだった。
- ラン守備は22回97yds(平均4.4)。QBスクランブルを除くと19回71yds(平均3.7)。
- 珍しくオープンのランで大きくゲインされるプレー(最長17yds)が何度かあったが、インサイドのランはシャットアウト。ゴール前に攻め込まれてもTDを許さない原動力となった。
- 先発RBブライアン・ウェストブルックは9回31yds(平均3.4)。並立スターターのRBアンソニー・ディクソンも9回33yds(平均3.7)どまり。
- これまで3rdダウンでILBビショップと交代して出場していたILBチラーが戦線離脱のため、そうしたシチュエーションではCB/Sジャレット・ブッシュがプレーした模様。
- 反則は5回40ydsとまずまず。49ersは6回32ydsと大きな反則こそなかったが、度重なるオフサイドでこちらの攻撃を楽にしてくれた。
- 前半はスペシャルチームが立て続けに反則し、フィールドポジションを悪くして失点につながった。第1Qにはイリーガルフォーメーション(OLBブリッグス)、第2Qにはキックオフリターンでホールディング(CB/Sブッシュ)。
- 第1Q、QBロジャースのインテンショナルグラウンディングがFG失敗につながった。第2Q末、QBロジャースのフォルススタートは相手オフサイドにつられて動いてしまったもの。
- 前半は反則が目立ったが、後半はTEドナルド・リーのホールディングのみ。
- キックオフリターンはCBサム・シールズが3回平均19.7yds(最長31yds)。寒さと風でキックオフが飛ばないため、これでもけっこうなリターンydsとなる。CBシールズを避けて短く蹴ったキックオフは2回ともRBスタークスがキャッチ、持ち前の馬力で平均12.5ydsリターンし、どちらもTDドライブにつながった。
- パントリターンはCBトラモン・ウィリアムズが3回平均11.3ydsと好調。その他にもタッチバック2回に助けられた。
- Pティム・マステイのパントは3回平均43.3yds、ネット平均33.0ydsと不振。第1Q末のパントが35ydsのラインドライブで12ydsの好リターンをされ、FGドライブに直結してしまった。次の51ydsパントはよかったが、飛びすぎたせいか19ydsリターン。第2Q末の44ydsは、短いパントを相手が見送ってくれてラッキーバウンドに。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは3回蹴って2回成功。第1Qの29ydsFG失敗は完全に左にひっかけてポストを直撃。後半には43ydsと24ydsをしっかり成功させている。
- カバレッジチームは、パントカバレッジでWRテッド・ギン相手に2回平均15.5ydsと苦しんだ。キックオフカバレッジは、WRギンを避けて短く蹴るキックオフも2回あり、苦心の内容。
- ケガ人は以下のとおり。
- FBコーリー・ホールが第2Q末にヒザを捻挫。
- WRブレット・スウェインもヒザを捻挫。
- DEカレン・ジェンキンズが終盤に負傷退場。以前から痛めていたのと同じふくらはぎだ、とマッカーシーHC。
- アクティブ登録から外れたのは、RBナンス(脳震盪)、T/Gニューハウス、G/Cマクドナルド、DEウィン、ILBウィルヘルム、CBパット・リー(足首)、SSビグビー(ハムストリング)、FSスミス(足首)。