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Notebook: ケガの2選手がIR入り
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年12月 1日
ケガ人情報はマイク・マッカーシーHCの会見から。
- ILBブランドン・チラー(肩)とTEスペンサー・ヘイヴナー(ハムストリング)のインジャリーリザーブ入りが発表された。
- CBパット・リー(足首)も次の出場は難しいだろう。
- RBディミトリ・ナンスは脳震盪後の通常の手続きを経る。(どの程度の脳震盪だったのか、明らかにはされていない)
- WRグレッグ・ジェニングスは足の捻挫。今週は練習量を制限するかもしれない。
- RBナンスが脳震盪のため、「RBジェームズ・スタークスは準備をしておかなければならない。彼にチャンスが来るかもしれないのだから」とマッカーシーHC。
- タックルミスの山を築いたディフェンスについてドム・ケイパースDC。「これまでのようなタックルができなかった。過去3週ほどは非常によいと思っていたのだが。ロングヤーデージのシチュエーションでのいくつかのタックリングミスが、本当に手痛かった」
- ESPNのスタッツによると、今季パッカーズの3rdダウン1および4thダウン1成功率は48.0%でNFL28位と低迷している。
- 今週対戦する49ersでは、RBフランク・ゴアがインジャリーリザーブ入りのため、元パッカーズのRBデショーン・ウィンがプラクティス・スクワッドから昇格している。
- 地元各紙のファルコンズ戦レビューから。
- Press-Gazette紙のレビューは「敗因は2つのショートヤーデージ失敗」とし、第1Qに敵陣ゴール前での3rdダウン1が取れなかったこと(FGどまり)、第2Qに敵陣ゴール前の2ndダウン2でQBスニークを押し込めなかった(次のプレーでファンブルロスト)ことを挙げている。最初の失敗はLGカレッジが相手DTに低く潜られ、2ydsも押し込まれたミス。そのためFBジョンソンがLGカレッジにつまづき、ボールキャリアーのRBナンスが早くカットさせられた。スニーク失敗もLGカレッジがDTペライア・ジェリー相手に低く当たらなかったミス。
- QBアーロン・ロジャースのゴールラインでのファンブルロストは言い訳のしようがないが、大きな減点材料はそれだけ。今季初めてノーハドルオフェンス(2シリーズ)を使い、5WR隊形も多用。強烈なクラウドノイズの中で落ち着きを失わず、的確な指示を出し、恐ろしくシャープな出来だった。
- 最後の素晴らしいTDドライブについて、ESPNブログのケヴィン・シーファート(NFC北地区担当)が詳述している。
- QBスクランブル7回のうち、本当にパスラッシュにあぶり出されたものは2回だけ。
- WR/TE陣の出場スナップは、WRジェニングス(52)、WRドライバー(48)、WRジョーンズ(42)、WRネルソン(36)、WRスウェイン(14)、TEクウォレス(29)、TEクラブトリー(15)。WRスウェインの出場はすべて5WR隊形。TEの出番がこんなに少なかったゲームは今季初めてかもしれない。
- WR陣は計290ydsのうち138ydsがランアフターキャッチで稼いだもの。
- WRドナルド・ドライバーはまだケガの影響が残っているのか、出場が多かったわりに2回26ydsとパッとしない。ランブロックでのミスも2回ほど。WRジョーディ・ネルソンは最後のタッチダウンの場面で、エンドゾーンで相手セーフティを振り切った動きが素晴らしく、第3QのTD直前の28ydsパスキャッチも巧みな動きだった。WRジェームズ・ジョーンズは地面スレスレでのパスキャッチのほか、賢くかつフィジカルなプレーが目立った。
- Journal Sentinel紙はWR陣を(5点満点中)4.5点と高く評価したが、Press-Gazette紙は「相手カバレッジからセパレートできていたのはジェニングスとスウェインぐらい」と厳しい。
- OL陣のパスプロテクションは非常に安定していたが、それは相手のラッシュが弱かったのが大きい。ブリッツは全体の23.8%あったがQBロジャースの素早い対応で長時間ブロッキングする必要がなく、3メンラッシュが16回もあった。エース格のDEジョン・エイブラハムはLTクリフトンにシャットアウトされ、試合後半はRTブラガのサイドに回った(QBハリー2回)。唯一のサックは最後のシリーズで、QBロジャースが(投げるところがなく)6.5秒もボールを持ったため。
- いっぽうランブロッキングは散々な出来で、"Bad Run"につながるブロッキングミスがなかったのはRGシットンだけ。最初のQBスニークは相手陣形とセットの遅さを考えればQBロジャースの好判断だったのに、LGダリン・カレッジがDTペライア・ジェリー相手に高く当たり過ぎて失敗。2回目のスニーク失敗(ファンブルロスト)は、Cスコット・ウェルズのNTコーリー・ピーターズ相手のブロックが悪かったもの。
- RB陣にはJournal Sentinel紙が5点満点中0.5点をつけている。RB/FB陣の出場スナップ数は、RBジャクソン(37)、RBナンス(1、脳震盪のため)、FBクーン(6)、FBホール(6)、FBジョンソン(6)。
- オフェンスの全59スナップのうち、ショットガン隊形が39回。1バックが32回、ノーバックが14回、2バックがわずか13回。
- タックリング数上位4人のうち3人はDB陣というのは、ディフェンスが良くなかった証拠。ILBビショップ以外はしっかりタックリングできていなかった。RBターナーの足元に飛び込んで簡単にかわされる場面ばかり。
- DL陣の出場スナップ数は、NTラジ(52)、DEジェンキンズ(36)、DEピケット(32)、NT/DEグリーン(28)、DEウィルソン(6)。DEジェンキンズが比較的少ないのは、回数を減らしてパスラッシュの質を上げようと期待してのものだろう。DEピケットは頑張ってはいるが足首がまだ悪そう。NTラジは地面に転ばされる場面が多すぎ。
- ILBビショップはLB陣で最もよい働き。判断が常に正しいとは限らないが、ミスが少なく激しく当たる。ILBホークは常に一歩遅く、相手RGのプル・ブロックにやられどおし。RBターナーの1ydsTDラン(ギャンブル)の場面でも、彼が外で待つべきところを内に行ってしまい、外へのカットバックでやすやすとタッチダウンを許した。3rdダウン9でのRBスネリングへのチェックダウン・パスでは突っ込むべきところを安全に待ってしまい、10ydsゲインを許した。LB陣のミスタックル6回のうち3回がILBホークのもの。
- OLBマシューズはパスラッシュ機会のうち29%しかダブルチームされなかったが、RTタイソン・クラボ相手にプレッシャーをかけることができなかった。OLBゾンボはLTサム・ベイカー相手にサックを決めるなど、フィジカルなパスラッシュを見せた。しかしラン守備では左サイドへのランで圧倒されることが目立ち、ミスタックルも2回。
- 相手が(あまり3WR隊形を使わず)ベース隊形が多かったので、CBウッドソンは(スロットでなく)アウトサイドでのパスカバレッジがおそらく今季もっとも多かった。QBを見てしまいWRをフリーにしてパス成功を許す場面が目立った。CBトラモン・ウィリアムズはニッケル隊形ではWRロディー・ホワイトについたが、ベース隊形では右サイド固定。CBシールズはかなり良い内容。TEゴンザレスをエンドゾーンでフリーにしたのはFSコリンズのカバレッジミス。SSペプラーはFBムヘリのミスタックルなど今ひとつ。
- 過去4試合反則のなかったスペシャルチームが反則5回と大崩れ。TEヘイヴナー、CBリー、ILBチラーがケガで途中退場したことも状況を悪くした。
- Pマステイのパントは2回平均44.0yds(ネット)と数字上は立派だが、最初のはハングタイムわずか3.38秒でラッキーバウンドに助けられたもの。2回目はハングタイムこそよかったが、アウトオブバウンズに蹴る角度が鋭角すぎ、わずか35ydsしか飛ばず。