前半8試合を終えたところでスタッツのまとめ。2009年・2008年・2007年のスタッツも参照のこと。まだ7試合しか消化していない球団の方が多いので、TD数など実数については参考程度に。
オフェンス | ||||||||||||||
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Total | 得点 | ラン | ラン(1回) | ランTD | FumLos | パス | パス% | パスavg | パスTD | INT | Rate | サック | 3rd% | Red |
335.9 | 22.0 | 97.0 | 4.2 | 6回 | 4回 | 238.9 | 61.1% | 7.4 | 12回 | 9回 | 85.0 | 16回 | 35.1% | 63.6% |
16位 | 13位 | 22位 | 10位T | 10位T | 7位T | 10位 | 16位 | 7位T | 10位 | 22位 | 16位 | 18位 | 26位 | 5位 |
オフェンスではとくにパス攻撃が成績を落とし、トータルヤーデージも得点力(-6.8点)も大幅ダウンしている。インターセプトが倍増、パスTD数が減少、3rdダウン成功率の低下が著しく、レッドゾーン成功率が多少上がった(レッドゾーンに進む回数がダウンしたはず)ぐらいでは追いつかない。
大きく向上したのは被サックが減ったこと。新人OTブラガの加入によって両ベテランOTが負傷しても戦力ダウンがなく、パスプロテクションが安定した。QBロジャースの球離れが早くなったのも一因。ただTEフィンリー不在のせいかレシーバーがフリーになれず、仕方なく投げ捨てる場面が今季は多い。
ラン攻撃は意外に成績が落ちていないが、RBグラント戦線離脱によってランプレー回数そのものが減っている(昨季は27.4回でNFL15位、今季は22.9回でNFL28位)。相手にパスを警戒させた中で、ドロー等で1回あたりのヤーデージを確保している印象だ。毎試合25回ランプレーをコールしたら平均4.2ydsはキープできないだろう。
3rdダウン1および4thダウン1の成功率はNFL31位の41.7%と苦しんでいる。うちランが7回のうち3回成功、パスが5回のうち2回成功。ショートヤーデージで自信を持ってランをコールできないのが現状だ。
ターンオーバー | 反則 | |||||||
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Takeaways | Giveaways | DIFF | 回数 | ヤード | ||||
Total | Int | FumRec | Total | Int | FumLos | |||
15 | 12 | 3 | 13 | 9 | 4 | +2 | 50回 | 390yd |
10位T | 3位 | 25位T | 19位T | 22位T | 7位T | 13位T | 21位T | 18位 |
ターンオーバーレシオはここ2試合の活躍でなんとかプラスに転じたが、昨年の1位からは大幅ダウン。QBロジャースのインターセプトがすでに昨季の合計を上回り、ディフェンスの奪ったインターセプトもやや減少している。
ファンブルリカバーの減少は、つまりラン守備が悪化したということだろう。ランで容易にゲインされて後追いのタックルばかりでは、ボールを狙いにいくこともできない。
いっぽうオフェンスのファンブルロストは今季も少なく、ボールセキュリティは非常にしっかりしている。ファンブルロスト4回の内訳は、WRネルソンのキックオフリターンが2回、TEリーが1回、WRジョーンズが1回。QBロジャースはファンブル自体がゼロ(おそらく先発QBで唯一ではないか)、RBジャクソンとFBクーンもファンブル1回ずつ、ロスト0回と頑張っている。
反則では過去3年連続でNFLトップを争い、コーチ批判の一因となってきたが、今季は大幅に減少。1試合平均の反則数は6.2回でNFL17位タイ、反則ヤーデージは48.75ydsでNFL11位となっている。これまで目立っていたスペシャルチームの反則や馬鹿げたパーソナルファウルが減った。第3週CHI戦の18回152ydsが突出しているものの、それ以外は許容範囲に収まっている。
反則は第1週PHI戦が2回15yds、第2週BUF戦は6回49yds、第3週CHI戦は18回152yds、第4週DET戦は3回31yds、第5週WAS戦は9回63yds、第6週MIA戦は7回45yds、第7週MIN戦は2回20yds、第8週NYJ戦は3回15yds。
ディフェンス | ||||||||||||||
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Total | 失点 | ラン | ラン(1回) | ランTD | FumRec | パス | パス% | パスavg | パスTD | INT | Rating | サック | 3rd% | Red |
341.1 | 17.0 | 123.6 | 4.6 | 4回 | 3回 | 217.5 | 56.6% | 6.6 | 8回 | 12回 | 68.8 | 24回 | 40.7% | 45.0% |
18位 | 4位 | 25位 | 25位T | 9位T | 25位T | 17位 | 7位 | 11位T | 4位T | 3位 | 1位 | 3位T | 22位 | 11位T |
トータルディフェンスは2位から18位に大幅ダウンしているが、逆に失点は7位(18.6点)から4位(17.0点)に向上。勝負強いパス守備でタッチダウン(4位タイ)を許さないのが失点減の最大の要因であり、5勝3敗と勝ち越せた原動力だろう。3rdダウン成功率40.7%(22位)と苦しみながらも、レッドゾーンTD率が改善され、昨季よりも「曲がっても折れない」傾向があきらか。ただ、これまではパス攻撃不調チームとの対戦が多かった面はある。
昨季1位だったインターセプトがやや減ったものの3位をキープし、サック(3位)が増えている。DEジェンキンズ4サック、NTラジ2.5サックとDL陣がサックを多く稼ぐのは、3-4のチームでは珍しいことらしい。ファンブルリカバーが少ないのは前述のとおり。
いっぽうラン守備は1位から25位へと大幅に悪化。フロント7にケガ人が続出したうえ、ラン攻撃上位チームとの対戦が多かった。さらに序盤はQBスクランブルでロングゲインを連発されて数字を悪くした。ただし向上の兆しはあるので、今後の改善に期待。
スペシャルチーム | |||||||||||
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Kickoff | Punt | Kickoff Ret | Punt Ret | Field Goals | |||||||
Avg. | TB | Coverage | Avg. | In20 | TB | Coverage | Net | 成功率 | 回数 | ||
64.0 | 1回 | 23.9 | 43.4 | 10回 | 3回 | 14.6 | 35.6 | 20.4 | 9.1 | 75.0% | 12回 |
24位T | 29位T | 18位T | 22位 | 21位 | 15位T | 29位 | 25位 | 27位 | 19位 | 25位T | 12位T |
スペシャルチームはどん底だった昨年よりはマシになったものの、まだ多くの部門でNFLの下位にある。先発ディフェンス陣のケガ人続出でスペシャルチームにも悪影響が出ている。ただ、反則が大きく減ったため(昨日の記事参照)、フィールドポジションは昨年よりよくなっているのではないか。
パント成績では昨季最下位タイだったネット距離が多少改善。タッチバックが減り、インサイド20が増えたのはいいこと。Pティム・マステイはこのところ調子を上げてきたが、気候が悪くなるこれからが問題だろう。
カバレッジチームでは、相手パントリターンで14.6yds(29位)も許しているのがまずい。Pマステイのハングタイムが不安定で、カバレッジチームも大きなミスでビッグリターンを許した。キックオフカバレッジはまずまず。
Kクロスビーはタッチバックわずか1回というキックオフ飛距離の悪化が気になるところ。フィールドゴール成功率は昨年と同じ75%。オフェンス不振のせいか比較的長い距離のFGトライが多く、40yds未満の失敗は1回だけ。
キックオフリターンの不振は今年も人材不足によるもの。Sウィル・ブラックモンをアテにしていたが、ケガのため開幕ロースターに残せなかった。序盤に好調だったWRネルソンは、DET戦の連続ファンブルロストで自信喪失気味。いっぽうパントリターンは先発CBのトラモン・ウィリアムズを投入したこともあり、昨季より向上している。ボールセキュリティがもっとも重要だけに、キャッチングが安定しているのがいい。