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Packers - Jets Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年11月 2日
- マイク・マッカーシーHC。「ロードでの素晴らしい勝利だった。3つのターンオーバーを奪い、4thダウンで2回も大きなストップを決めたディフェンスを誇りに思う。(新加入の)NTハワード・グリーンはとてもよく頑張ったし、ILBデズモンド・ビショップもそうだ。非常に優秀なランのチームに対し、ディフェンスは大変な仕事をやってのけた。Pティム・マステイも素晴らしいゲームだった」
- 週間最優秀アシスタントコーチ賞があったらドム・ケイパースDCがダントツで受賞だろう、とPress-Gazette紙。「去年のディフェンスNo.1対No.2らしいファイトができた」と本人はにっこり笑っている。「(ケガ人のため開幕時とは)違ったチームであり、少々違ったプレーをしなければならない。そこがカギだ。今回は新加入のOLBエリック・ウォルデンやNTハワード・グリーンにもプレーさせたし、カレン(DEジェンキンズ)の復帰も助けになった。しかし何よりも、死にもの狂いで戦った選手たちを心から誇りに思う。大きなプレーが必要なときに、彼らはそうしてくれた。願わくば、今後のゲームもこのような勇気あふれるプレーを続けてほしい。私にとってはそれが全てだ」
- OLBクレイ・マシューズ。「今日はここで自分たちの力を世界に証明したかった。これまで僕らは勝つべきゲームをいくつも競り負けてきた。今日のプレーそのものが、僕らの力を雄弁に語ってくれたはずだ」
- FSニック・コリンズ。「どの週でも勝てれば大きいけれど、今日みたいなシャットアウトはなおさらデカい。いま大評判のジェッツ、大物選手ぞろいのニューヨーク・ジェッツを、僕らちっぽけなグリーンベイが倒すと誰が思った? アンダードッグってのは大好きだよ。ジェッツがスーパーボウルに勝つと誰もが思っている。それだけに、敵地に乗り込んで相手に負けないほど激しくプレーし、誰が相手でも負けないことを示したかった」
- CBチャールズ・ウッドソン。「むこうはいいチームだけど、こっちはアンダードッグじゃないんだ。そんな話に耳を貸しちゃいけない。僕らはよいフットボールチームなんだ。前評判なんて何の意味もない。たしかにケガ人がいるし、こちらの思うようにならなかったゲームもあった。でもアンダードッグじゃない。(3勝3敗だった)ヴァイキングス戦の前は、世間の多くがウチを見限ってた。でも2試合続けて、こうして接戦をものにできた」
- CBトラモン・ウィリアムズはインターセプト、ファンブルリカバー、ブレークアップ2回、5タックルと活躍した。今季は本当にプロボウル級、という声が増えてきている。
- SSチャーリー・ペプラーは第4Qにパスカバレッジで大きなプレーを2回決める活躍。4thダウン8でWRコッチェリーへのパスをブレークアップし、次のシリーズでもWRコッチェリーがキャッチした瞬間のハードヒットでパス失敗に。SSビグビーが復帰したらどちらを先発させるのか、難しい問題になってきた。「複数ゲームでスターターになるのは今季が初めてだ。自分のプレーを向上させ、チャールズやトラモンやニックのレベルに近づこうと努力してる。安定したディフェンスになるよう努力し、ビッグプレーを決めるチャンスが来たら、できる限り決められるように」
- QBマーク・サンチェスは先週までプレーアクションでのパス成功率58.5%、QBレーティング108.5。しかし今回は成功率40%、レーティング61.7%だった。フロント7がしっかりランを止めて2ndダウンまたは3rdダウンショートになることを防いだおかげで、プレーフェイクにひっかからずに済むのだろう。
- ふくらはぎ負傷でヴァイキングス戦を休んだDEカレン・ジェンキンズは20から25スナップほど出場。いつもより多いDL6人をアクティブ登録したのは、おそらく彼のケガを考慮してのことだろう。
- NTハワード・グリーンは移籍初出場で25スナップほど出場。「体重は360ポンドあったけど、今週はたぶんもっと多い」と本人。ジェッツ解雇の理由は体重が375ポンドになってしまったから、とESPN New Yorkは報じている。隣のNTラジと比べてもとんでもない大きさで、375ポンドもあったらクビになるのも無理はない。
- NTハワード・グリーンについてケイパースDC。「ランで来るチームに対し、ウチには大きなボディが必要だった。あちらのランブロッキング・スキームを研究するほどそう思った」
- 新加入のOLBエリック・ウォルデンはスペシャルチームだけでなくディフェンスでも数回プレー。ニッケル隊形でパスラッシュしたが、プレッシャーはかけられず。第2Qに相手LTファーガソンにパンケーキされてからは、出番がもらえなくなった。
- 不慣れな選手が多いことについてCBチャールズ・ウッドソン。「とにかくコーチングに敬服するよ。たくさんの新加入選手たちが数日間で実戦に出られるよう準備させなきゃいけない。僕らはみなプロだからプレーできるとはいっても、とくにこの難しいスキームの中で、頭脳面でしっかり準備させるのは大変だ。そして選手たちも、短期間に新しいディフェンスに意欲的に取り組んだ。それがよい結果につながった」
- オフェンス不振についてマッカーシーHC。「3rdダウンでよい仕事ができなかった。オフェンスは私に責任がある。たぶん、オーバー・アナライズしてしまった状況がいくつかあったように思う。後半は基本に戻った」
- ジョー・フィルビンOC。「(ターンオーバーせず)ボールを守るという点では、オフェンスは非常によい仕事をした。もちろん、フィルムを見れば反省すべき点が多々あることは間違いない。しかし選手たちが落ち着きを失わず勝利を手にできたことは嬉しいね。思ったような成功を収めることができなかったとはいえ、あまり無理をすることなく、頭のよいフットボールができた」
- QBアーロン・ロジャース。「僕らにとって大きな勝利だ。本当に大きい。僕がスターターになって以来もっとも大きな勝利の1つだろう。ディフェンスは信じられないプレーをしてくれた。今日はポジティブな点に目を向け、明日はうまく行かなかった点の改善に取り組もう」
- QBロジャースがインターセプトを犯さなかったのは第2週以来6試合ぶり、今季2回目。「ジェッツはマンカバレッジが80%という感じ。基本はマンだけど、7人、8人を下げるカバレッジも多かった。時おり(ブリッツで)プレッシャーをかけてはきたけど、予想したよりずっと少なかった」
- 足首捻挫についてQBロジャース。「ちょっとひねってしまった。痛いというより、すこし情けないね。周りに誰もいないのに痛めてしまったから」
- 秒速7mから10mの風が吹き、しかも大スタンドなので風向きも不規則になりやすく、画面で見るよりもずっとパス攻撃は難しかったようだ。長めのパスは明らかに揺れているのがわかった、という声もある。両軍パントリターナーがフェアキャッチばかりだったのは無理もないところ。
- Cスコット・ウェルズ。「ジェッツはいろいろなパーソネルを織り交ぜ、こちらを混乱させようとしていた。DLを2人にしたり3人にしたり1人にしたり。DEをインサイドに移したり、僕が(ショットガンスナップのため)頭を下げたところでこっちに移ってきたり、いつも何かしら変えてきた。でもスナップ前に両ガードがしっかりと情報を伝えてくれた。全体としてはブリッツにうまく対処できたから、あとは3rdダウンを向上させることだ」
- WRジョーディ・ネルソンにとってパスキャッチ5回はキャリア最多。第4Q半ば、3rdダウン6での14ydsパスキャッチが貴重な追加点に結びついた。もしWRドライバー(太もも)が欠場となれば、彼の働きがますます重要になる。
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解も第4QのWRネルソンへの14ydsパスを取り上げている。TEなしの3WRセットで、RBジャクソンとFBクーンがショットガンQBの前でブロッカーを務める。ジェッツはILBデヴィッド・ハリスとSSジム・レナードがインサイドからブリッツし、ILBバート・スコットはパスラッシュの構えでFBホールをクギづけにし、パスカバーに退がる。OLBカルヴィン・ペースも同様。OLの連携ミスのためRBジャクソンが2人のブリッツァーを相手にするハメになり、QBロジャースにプレッシャー。WRネルソンはホットレシーバーとしてSSレナードのブリッツに反応し、QBロジャースは強烈なヒットを受けたが、その寸前にパスを投げることができた。
- 先週107ydsを記録したWRジェームズ・ジョーンズだが、今回はロングパスを惜しくも捕れず、キャッチゼロに終わった。「試合ではモメンタムが重要だ。1つか2つのビッグプレーが試合を分けるし、1つのビッグプレーが自信を生み、次のビッグプレーにつながる。我々はそれができなかった」とフィルビンOC。
- Pティム・マステイはネット平均41.5yds、ハングタイム平均4.54秒でフィールドポジションの勝利に貢献。本人にとっては今季最高(つまりキャリア最高)、パッカーズのパンターとしてはこの3シーズンで最高のパフォーマンスだった。「先週もよく蹴れていたんだけど2回しかパントがなかったからね。今回はパント機会の多いゲームで、こうして安定したパフォーマンスで勝利に貢献できたことが本当に嬉しい」
- マッカーシーHCはPマステイを手放しで称賛。「彼の働きは極めて重要だった。ティムはこのリーグで経験が浅いが、彼が着実に進歩しているのはご覧のとおりだ。この試合の中でもだんだんよくなっている感じがした。才能は十分ある。非常によい脚と、しっかりした基本技術を持っている」
- フェイクパントがありうるとパッカーズ側も注意してはいたが、まさか4thダウン18で走ってくるとは思わなかった。Sアンソニー・スミスがスピードを活かして追いつき、かろうじて1stダウンの数インチ手前でサイドラインに押し出した。高校時代に陸上でも活躍したPスティーヴ・ウェザフォードは、これまで何度もフェイクパントを成功。「状況と相手の陣形しだいでは走ってよし」となっていたが、今回は彼の独自の判断が裏目に出た。どうやら、直前のサックで9ydsロスしたのを認識していなかったらしい。
- 厄介な風の中で4本中3本成功させたKメイソン・クロスビー。「たぶん僕たちにとってこれまでで最もトリッキーな風だった。試合前から言われていたけど、(スタンドの関係で?)どちらのサイドで蹴っても向かい風のような気がした。不思議な日だったよ。45ydsのトライは完全に風に影響された。僕が(ゴールポスト上の)フラッグを見たのが最大の間違いだったんだ。左から右に吹いているように見えたから左サイドに蹴ったら、実際は左に曲がった」
- 試合残り27秒、40ydsFGトライにはリスクもあった。失敗したら6点差のまま最後の攻撃権を与えるだけでなく、ブロックされでもしたら大ピンチを招きかねない。「いつものキックと同じだ、と自分に言い聞かせた。自分の蹴り方で蹴るだけだった。(ホルダーが)しっかりボールを置いてくれたし、プロテクションを信じて蹴るだけ。もしまずいことが起こってブロックされたら、そのときはやるべきことをやるしかない。キックを成功させて、ゲームオーバーになった」
- OLBクレイ・マシューズは嚢胞性線維症に苦しむ少年をサイドラインに招待。ニューヨークに住むローガン・マクガヴァンはOLBマシューズの大ファン、そしてこの土曜日が11歳の誕生日だった。OLBマシューズの兄カイルの妻の遠縁ということで、「僕はクレイの親戚ってことになるんだろうか?」と少年。カイルが「そう思うよ」と答え、この面会をセットアップ。クレイは52番のジャージに"To my cousin, Logan - Clay Matthews."とサインし、試合前にはしばらく話し込んだ。「この少年の誕生日を記念すべきものにするのは、特別な経験だった。実際に彼と会って、フィールドに招き、彼のNFL初観戦をなにか素晴らしいものにしたかった」
- ハーフタイムで退く際、QBアーロン・ロジャースは地元ニューヨークの少年フットボール選手たちとハイファイヴを交わす微笑ましい場面があった。試合前後はともかく、ハーフタイムではなかなかできないこと。
- 以下のケガ人報告は現地月曜昼のマッカーシーHC会見から。
- QBロジャースは足首の軽い捻挫。おそらく練習を休むこともないだろう。
- WRドナルド・ドライバーは太ももの肉離れにくわえ、同じ太ももに打撲も。今週練習できるかどうかは微妙。
- CBパット・リーは足首の捻挫。おそらくダラス戦は休むだろう、とのこと。代役のキックオフリターナーは検討中で、WRネルソンと決まったわけではない。
- TEアンドリュー・クウォレスが終盤に出番がなかったのは肩を捻挫したため。ドクターはさほど心配していないが、詳しい検査中。