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Packers 9 - 0 Jets
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年11月 1日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (5-3) |
3 |
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0 |
6 |
9 |
Jets (5-2) |
0 |
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快晴、気温13℃。強めの風が吹いている。ニュー・メドウランズ・スタジアムでの初対戦は予想外のディフェンシブマッチとなった。ジェッツはラン・パスとも安定したディフェンスでパッカーズを苦しめるが、パッカーズもラン守備で頑張りを見せる。パッカーズは3つのターンオーバーを奪って少しずつリードを広げると、最後までディフェンスが崩れずにしのぎ切り、1991年以来19年ぶりのアウェー完封勝ち。自陣に6回入られて失点しなかった勝負強いディフェンスが勝因だが、Pティム・マステイの好パント連発、ジェッツのトリックプレー失敗とWR陣の落球にも助けられた。
序盤から両軍とも1stダウンが取れず苦しむ中、ジェッツは4thダウン18でのパントチームのギャンブルが裏目に出て、パッカーズが3点先行。第2Qはジェッツが押し気味に進めるが、パッカーズは自陣で2回ターンオーバーを奪って失点を逃れる。中盤は強い風のなか両者ともFG失敗で得点を逃すが、第4Qに入ったところでCBウッドソンのインターセプトからついに3点を追加。最後はジェッツの攻撃を2シリーズとも4thダウンで止め、ダメ押しのFGが決まって勝負あり。
WRドライバーが太もものケガを悪化させて前半途中で退場。CBパット・リーは足首のケガで退場。QBロジャースは終盤にすこし足首を痛めた。DEピケット(足首)は欠場したもののDEジェンキンズ(ふくらはぎ)は出場。OLBジョーンズ(肩)がIR入りのため、ドラフト外ルーキーのOLBゾンボが先発に昇格している。
第1Q
- GB陣23から。RBジャクソンの2ydsラン2回で3rdダウン6、WRドライバーへのパスをカットされる。
- 好パントでNYJ陣18から。RBトムリンソンの5ydsランのあとパス失敗2回で3&アウト。
- GB陣35から。FBクーンの3ydsラン、投げ捨て、TEクウォレスへのパスは通らず。
- NYJ陣14から。RBトムリンソンの4ydsラン、2ydsラン、ノーゲインでまたも3&アウト。
- GB陣22から。WRジェニングスへの12ydsパスのあと、3rdダウン8からWRドライバーが転んでけっきょくパント。
- NYJ陣13から。WRホームズへの15ydsパスで初1stダウン。3rdダウン9でサック(ILBチラー)が出て4thダウン18、フェイクパントでパンターが走って1stダウンを取るが、チャレンジの結果わずかに足りず、ギャンブル失敗。
- NYJ陣36のチャンス。WRジェニングスへの30ydsパスでNYJ陣06に迫るが、WRネルソンへのパス失敗、RBジャクソンへの4ydsパス、WRジョーンズへのパス失敗。20ydsFG成功で3点先制。
- NYJ陣30から。RBトムリンソンの3ydsラン、3ydsパス、WRホームズへの10dysパスで1stダウン。フォルススタートなどで3rdダウン9、WRホームズへの16ydsパスでGB陣へ。WRブラッド・スミスのエンドアラウンドは3yds止まりで第2Qへ。
第2Q
- ワイルドキャット隊形からWRスミスが走るがファンブルし、CBウィリアムズがリカバー。
- GB陣29から。オフサイド、RBジャクソンの1ydsラン、WRネルソンへの16ydsパスでNYJへ。パス失敗2回で3rdダウン10、TEクウォレスがキャッチできず結局パント。
- NYJ陣10から。WRコッチェリーへの13ydsパス、スクリーンパス落球、フォルススタート、パス失敗で3rdダウン15、投げ捨てでパント。
- GB陣36から。ラン2回で3rdダウン4、パスラッシュが効いてパス失敗。
- NYJ陣22から。RBトムリンソンの8yds、3yds、2ydsラン、RBグリーンへの10ydsパス、RBトムリンソンへの12ydsパス(自らファンブルリカバー)でGB陣へ。NYJホールディング、2ydsラン、RBトムリンソンへの7ydsパスで3rdダウン11、CBウィリアムズがインターセプト。
- GB陣40から。WRスウェインへの12ydsパス、RBジャクソンの3ydsラン、ロングパス失敗、パスインターフェア10yds、RBジャクソンの7ydsラン、WRジェニングスへの7ydsパスでFG圏内へ。パス投げ捨て、サック9ydsで2ミニッツ。3rdダウン19からのTEリーへのパスは5ydsどまり。45ydsFGは左に逸れて失敗。
- NYJ陣45から。TEケラーへの5ydsパス、RBトムリンソンへの4ydsパス、パス失敗で3&アウト。
- 残り59秒、GB陣20から。サック5yds、RBジャクソンの27ydsランでGB陣42まで進んで残り08秒。WRジェニングスがショートパス落球のあと、ニーダウンで前半終了。
第3Q
- WRスミスのビッグリターンでGB陣48から。RBトムリンソンの3ydsラン、ノーゲイン、WRホームズ落球で3&アウト。
- GB陣11から。FBクーンの6ydsラン、WRネルソンへの19ydsパス、WRジェニングスへの10ydsパス、RBジャクソンの8ydsラン、FBクーンの4ydsランでNYJ陣へ。しかしディレイオブゲームが響いてけっきょくパント。
- NYJ陣20から。ロングパス失敗、RBトムリンソンの2ydsランで3rdダウン8、WRコッチェリーへの49ydsパスで一気にFG圏内へ。RBグリーンの8ydsラン、NYJホールディング、パス失敗で3rdダウン12、RBトムリンソンへのスクリーンパスは11ydsどまり。38ydsFGは失敗に終わる。
- GB陣28から。WRジョーンズへのロングパス失敗、WRジェニングスへの10ydsパス、RBジャクソンの2ydsロス、WRジェニングスへの11ydsパス、RBジャクソンのノーゲインで1stダウンならず。
- 好パントでNYJ陣05から。投げ捨て、RBトムリンソンの6ydsラン、WRコッチェリーへの7ydsで1stダウンを取って最終Qへ。
第4Q
- TEケラーへのパス失敗、ワイルドキャットでWRスミスが5ydsラン、GBホールディング(ILBチラー)で1stダウン。リバース失敗で8ydsロス、WRブレイロン・エドワーズへの32ydsパスでGB陣へ。RBグリーンの4ydsラン、5ydsラン、3ydsラン、NYJホールディングのあと、CBウッドソンがTEケラーからボールを奪ってインターセプト。
- GB陣43から。RBジャクソンへの13ydsパス、FBクーンの4ydsラン、ロングパス失敗で3rdダウン6、WRネルソンへの14ydsパスで1stダウン。フォルススタート(LTクリフトン)、QBスクランブル5yds、投げ捨てで3rdダウン10、WRネルソンへのパスは3yds止まり。41ydsFG成功で6点差。
- NYJ陣19から。WRコッチェリー落球、RBトムリンソンの4ydsラン、TEケラーへの40ydsパスで一気にGB陣37へ。2ydsラン、WRコッチェリー落球、エンドゾーンへのロングパス失敗で4thダウン8、WRコッチェリーへのパスが通らずギャンブル失敗。
- 残り4分12秒、GB陣35から。FBクーンの2ydsラン(NYJタイムアウト#1)、RBジャクソンの2ydsロス(NYJタイムアウト#2)、1ydsラン(NYJタイムアウト#3)でパント。
- 残り3分57秒、NYJ陣23から。RBトムリンソンの5ydsラン、WRコッチェリー落球、サック(OLBマシューズ)で4thダウン11、ロングパスは通らずギャンブル失敗。
- 残り2分30秒、NYJ陣23から。RBジャクソンのノーゲインで2ミニッツ。FBクーンのノーゲイン、QBロジャースの1ydsスニーク。残り32秒、40ydsFG成功で9点差に。
- 残り19秒、NYJ陣27から。WRコッチェリーへの20ydsパス、QBスクランブル20ydsでタイムアップ。
- 先発QBアーロン・ロジャースは15/34、170yds、0TD、0INTでレーティング59.7。
- とくに3rdダウンで苦しみ、2/14の成功率14%。
- 前半は7/21、85yds。後半は8/13、85yds。
- パスプロテクションは比較的安定していたが、レシーバーがフリーになれず、投げるところがない。TEクウォレス、WRドライバーと落球にも足を引っ張られた。
- チームラッシングは26回81yds(平均3.1)。前半最後の無意味な27ydsランを除くと、RB2人で平均2.1ydsのシャットアウトだった。それでもディフェンスを信用して23回もランをコールした我慢の采配。
- 先発RBブランドン・ジャクソンは15回55yds(平均3.7)。前半最後の無意味な27ydsランを除くと平均2.0yds。レシービングは2回17yds。
- FBジョン・クーンは8回21yds(平均2.6)。先週の平均1.7ydsよりはマシだった。
- RBディミトリ・ナンスは金曜の練習で足首を負傷してインアクティブ。
- WR/TE陣は以下のとおり。今更ながらTEフィンリー不在が痛い。
- WRグレッグ・ジェニングスは6回81yds。第1Qの30ydsキャッチが先制点につながった。
- WRドナルド・ドライバーは2戦連続パスキャッチなし(3回ターゲット)。第2Qに太ももを悪化させて退場。
- WRジェームズ・ジョーンズもパスキャッチなし(5回ターゲット)。QBと呼吸の合わないプレー、ロングパスを指先で惜しくもキャッチできないプレーもあった。
- WRジョーディ・ネルソンは5回55yds。
- WRブレット・スウェインはついにNFL初キャッチを記録。1回12yds。
- TEドナルド・リーは1回5yds。
- TEアンドリュー・クウォレスはパスキャッチなし。落球2回。
- 今回もRTタウシャーが欠場し、先発OL陣はLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 被サックは2回14yds。4メンラッシュ相手のパスプロテクションは非常に安定していたが、後半にブリッツが増えるとやや苦しんだか。
- LTクリフトンがフォルススタート1回。
- トータルオフェンスはパッカーズ237ydsに対してジェッツが360yds。ターンオーバー3つとフィールドポジションでパッカーズが逆転した。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが28分37秒。オフェンス不振のわりにはランを多めにコールして時間を使っている。
- フィールドポジション争いは、パッカーズが36yds地点、ジェッツが22yds地点。この差は大きかった。ジェッツは自陣20yds未満からの攻撃が6回。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが2/14の14%と大不振。ジェッツは7/17の41%と順調だったが、攻撃が自陣深くからのうえ、最後にターンオーバーやギャンブル失敗で終わるシリーズが多い。
- オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。オフェンスが進まないながらも、致命的なミスを犯さなかったことがディフェンシブマッチに勝てた要因の1つ。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは3つ。INTは2つだが、どちらもQBサンチェスのミスではない。
- 第2Q最初のプレーで、ワイルドキャットで走ったWRブラッド・スミスからOLBフランク・ゾンボがファンブルフォース、CBトラモン・ウィリアムズがリカバー。
- 第2QにはCBトラモン・ウィリアムズがインターセプト。WRブラッド・スミスとの取り合いの形になったが、倒れ際にもぎとり、NYJチャレンジでも覆らなかった。
- 第4Qには同じような形で、CBチャールズ・ウッドソンがTEダスティン・ケラーからもぎとるインターセプト。ジェッツにはチャレンジ権も残っていなかった。
- パッカーズはこれでようやく今季のターンオーバーレシオがプラスに転じた。
- ディフェンスのラインナップ変更は以下のとおり。
- DEピケット(足首)は欠場したが、DEジェンキンズ(ふくらはぎ)は出場。スタンドアップの体勢からラッシュするプレーがかなりあった。(その方がふくらはぎに負担がかからない?)
- 新加入のNTハワード・グリーンはたっぷり出番があり、ビッグプレーはないもののラン守備向上に大きく貢献した。彼とNTラジが並ぶヘビーなパッケージも多用。
- IR入りしたOLBジョーンズに代わって新人OLBフランク・ゾンボが右サイドでスターターに昇格。
- 新加入のLB3人のうち、ILBマット・ウィルヘルムとOLBエリック・ウォルデンはアクティブ登録され、スペシャルチームでプレー。OLBダイレル・ブリッグスだけはインアクティブ。
- CBアル・ハリスとSSアタリ・ビグビーのロースター復帰は今週もおあずけ。
- パス守備はQBマーク・サンチェスを16/38、256yds、0TD、2INTのレーティング43.3。
- インターセプトはどちらもレシーバーの責任なので、それを除くとレーティング69.6となる。
- パッカーズ守備のサックは2回15yds。とくに第2Q残り3分で、4thダウン11に追い込んだOLBマシューズのサックは値千金。見事なスピンムーヴで相手RTを一瞬で抜き去った。
- ブリッツは少なく、4メンか3メンのラッシュで多人数のカバレッジが多い。WRコッチェリーなどレシーバーの落球にも助けられた。
- ラン守備は29回119yds(平均4.1)。
- パンターの17ydsランとQBスクランブル22ydsを除くと、26回80yds(平均3.1)。ラン攻撃NFL2位のジェッツに対し非常によく頑張り、これが1つの勝因となった。
- 先発RBラダニアン・トムリンソンは16回54yds(平均3.4)。RBション・グリーンは6回22yds(平均3.7)。
- 反則は3回15yds(前半はゼロ)と今回も素晴らしかった。内訳はQBロジャースのディレイ、LTクリフトンのフォルススタート、ILBチラーのホールディング。ジェッツの反則は7回55yds。
- キックオフリターンはWRジョーディ・ネルソンの1回5ydsのみ。短いキックオフのためブロッカー役のネルソンがキャッチした。
- CBトラモン・ウィリアムズは一度もパントリターンせず、フェアキャッチ3回、ダウン1回。
- Pティム・マステイのパントは8回平均44.0yds、ネット平均41.5yds、"インサイド20"が5回、フェアキャッチ3回と今季最高の出来。40ydsのタッチバックがあった他はどれも文句なしのパントで、ジェッツを敵陣奥深くに追い込むことができた。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは3/4。20yds、41yds、40ydsを成功。第2Qには45ydsを失敗したが、ゴールポストが揺れるほどの風が吹いており、キッカーは責められない。ジェッツのKニック・フォークも37ydsFGを失敗している。
- カバレッジチームは、キックオフカバレッジでWRブラッド・スミス(NFL2位)に4回平均30.3yds(最長47)と苦しんだ。パントカバレッジは1回0yds、フェアキャッチ3回、ダウン1回。
- ケガ人は以下のとおり。
- CBパット・リーが第1Qに足首を負傷して復帰せず。X線検査の結果、骨には異状はない。
- WRドナルド・ドライバーが第2Qに太ももを悪化させて退場。
- QBアーロン・ロジャースが第4Qに足首を捻挫。重いものではなさそう。
- アクティブ登録から外れたのは、RBナンス(金曜に足首捻挫)、FBジョンソン、RTタウシャー(肩)、T/Gニューハウス、G/Cマクドナルド、DEピケット(足首)、OLBブリッグス、CBアンダーウッド。
- アウェーでの完封勝利は、パッカーズにとって1991年10月27日の@タンパベイ以来19年ぶりの快挙。