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Packers 17 - 20 Bears
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年9月28日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (2-1) |
7 |
3 |
0 |
7 |
17 |
Bears (3-0) |
0 |
7 |
0 |
13 |
20 |
通算180回目の対戦は、NFCで2チームだけ残った全勝チーム同士の対決。ソルジャーフィールドは晴れ、気温13℃、ほぼ無風と絶好の天候に恵まれた。パッカーズはトータルヤーデージとタイムオブポゼッションで圧倒したものの、パスオフェンスの頑張りを反則(球団記録の反則18回152yds)とスペシャルチームの失態で台無しにするという、ベアーズ相手でよくある展開になってしまった。
前半はパッカーズが優位に進めたものの、前半最後にビッグリターンからTDドライブを許し、わずか3点差でベアーズの方が気分よくハーフタイム。第3Qはパッカーズがロングドライブの末にFGブロックされて追加点を逃し、ベアーズもゴール前でギャンブル失敗で逆転ならず。しかしベアーズは第4Q冒頭にWRヘスターがパントリターンTDを成功させて逆転。パッカーズもQBロジャースのTDランで再逆転に成功するが、ディフェンスが大きな反則を繰り返してすぐに同点FGを許してしまう。最後もWRジョーンズのファンブルロストから決勝FGを許し、無用のチャレンジもあって時間切れとなった。
注目の先発OL陣はこれまで通りLTクリフトンとLGカレッジの組み合わせで、新人ブラガはLTクリフトン退場時に数プレー出場しただけ。OLBジョーンズ(ヒザ)が欠場し、ドラフト外ルーキーのOLBフランク・ゾンボが初先発を果たしている。一時退場する選手は何人かいたものの、みな復帰して最後までプレーできたようだ。
第1Q
- CHI陣18から。WRノックスに23ydsパス、サック10yds(OLBゾンボ)、RBフォーテの12ydsラン、WRベネットに8ydsパスでGB陣へ。RBフォーテのラン2回とフォルススタートで3rdダウン7、GBパスインターフェア(CBウッドソン)でさらに1stダウン。3rdダウン8からWRノックスへのパス成功も3yds足りず、49ydsFGも失敗に終わる。
- GB陣40から。FBクーンの3ydsラン、WRジェニングスへの11ydsパス、TEフィンリーへの26ydsパスでレッドゾーンへ。フォルススタートの後、WRジョーンズへの18ydsパスでゴール前7ydsへ。WRジェニングスに7ydsTDパス成功。
- オフサイドでの蹴り直しで好リターンを喰らい、CHI陣43から。CHIホールディング、QBスクランブル10ydsとGBフェイスマスク、TEオルセンへの14ydsパスでFG圏内に入るが、エンドゾーンへのパスをSマーティンがインターセプト。(GB陣10までリターン)
- WRネルソン落球、RBジャクソンの2ydsロス、WRジョーンズへの8ydsパスで1stダウンならず。
- 好パントとCHI反則でCHI陣19から。WRヘスターへの16ydsパスで第2Qへ。
第2Q
- サック(CBウィリアムズ)で3rdダウン15、15ydsのQBスクランブルで1stダウン。スクリーン投げ捨て、RBチェスター・テイラーの6ydsラン、サック(DEジェンキンズ)でパント。
- GB陣7から。FBクーンの1ydsラン、TEフィンリーへの28ydsパスで危険地帯を脱する。WRドライバーへの5ydsパス、FBクーンへの10ydsパスでCHI陣へ。FBクーンの7ydsラン、TEフィンリーへの7ydsパスで1stダウン。RBジャクソンの3ydsロス、RBジャクソンへの7ydsパス、WRドライバーへの10ydsパスでCHI陣21へ。GBホールディング、パス連続失敗、FBクーンへの10ydsパスで1stダウンはならなかったが、38ydsFGで3点追加。
- キックオフのアウトオブバウンズでCHI陣40から。RBフォーテの7ydsロスのあと連続パス失敗で3&アウト。
- またもスペシャルチーム反則でGB陣18から。ロングパス失敗、RBジャクソンへの10ydsパス、RBジャクソンの2ydsラン、パス失敗(LTクリフトン退場)で3rdダウン8、TEフィンリーへのパスは1yds足りず。2ミニッツ明けにパント。
- 好リターンを喰らってGB陣44から。WRノックスへの31ydsパスで一気にレッドゾーンへ。TEオルセンへの5ydsパス、RBフォーテへの-1ydsパスで3rdダウン6、TEオルセンに9ydsTDパスが通って3点差に。
- 好リターンでGB陣42となるが残りわずか18秒。投げ捨て、WRドライバーへの7ydsパスのあと、ヘイルメリーはインターセプトで前半終了。
第3Q
- GB陣20から。GB反則、WRネルソンへの8ydsパス、TEフィンリーへの20ydsパス、RBジャクソンの11ydsランでCHI陣へ。WRドライバーへの6ydsパス、FBクーンの2ydsラン、WRドライバーへの8ydsパスで1stダウン。WRジョーンズへの7ydsパス、RBジャクソンへの7ydsパスでレッドゾーンへ。GBホールディング、TEフィンリーへの7ydsパス、WRドライバーへの4ydsパスのあと、TEフィンリーへのTDパスはホールディングで取り消しとなり、3rdダウン19はTEフィンリーへの6ydsパスどまり。37ydsFGトライはブロックされて失敗。
- RBフォーテの3ydsラン、WRノックスへの35ydsパス、QBスクランブル11yds、TEクラークへの12ydsパスでGB陣10へ。パス失敗、ワイルドキャットからのラン4ydsで3rdダウン6、WRベネットへのパスは1yds足りず。ギャンブルはTEクラーク落球で失敗に。
- GB陣1ydsから。RTタウシャーの連続フォルススタートもあまりダメージなし。TEフィンリーへの6ydsパス、WRドライバーへの3ydsパス、ディレイオブゲームで3rdダウン6となって最終Qへ。
第4Q
- WRドライバーへのパス失敗で1stダウンならず。
- WRヘスターの62ydsパントリターンTDでついに逆転。
- GB陣28から。RBジャクソンの3ydsラン、フォルススタート(LTクリフトン)、WRジョーンズへの14ydsパス、WRドライバーへの11ydsパスでCHI陣へ。TEフィンリーへの8ydsパス、WRドライバーへの6ydsパスでさらに1stダウン。WRネルソンへの7ydsパス、RBジャクソンへの4ydsパス、FBクーンの18ydsランでゴール前7ydsへ。パス失敗もラフィングザパサーで1stダウン。RBジャクソンの1ydsラン、TEクウォレス落球で3rdダウン3、スクランブルしたQBロジャースがエンドゾーン右に飛び込んで逆転タッチダウン。
- CHI陣26から、ILBバーネットのインターセプトはラフィングザパサー(OLBゾンボ)で取り消しに。RBフォーテへの15ydsパスとアンネセサリーラフネス(FSコリンズ)、TEオルセンへの16ydsパスでレッドゾーンへ。パス失敗とRBフォーテの2ydsロスで3rdダウン12、WRベネットへのパスは7ydsどまり。25ydsFG成功で同点。
- 残り3分52秒、GB陣26から。WRネルソンへの5ydsパス、QBロジャースの17ydsスクランブルでフィールド中央へ。インテンショナルグラウンディングのあと、パスキャッチしたWRジョーンズがファンブルロスト。
- 残り2分18秒、GB陣46から。惜しくもINTならず、CHIホールディングで2ndダウン20、TEオルセンへの21ydsパスでGB陣35に進んで2ミニッツ。WRノックスのエンドアラウンドは2ydsどまりのあと、ロングパスをパスインターフェア(SSバーネット)してGB陣9へ。RBフォーテの6ydsラン、2ydsランでGB最後のタイムアウト。1ydsランでTDは阻止するが、19ydsFGが決まって残り04秒。
- キックオフリターンでラテラルパスを繰り返すが、フォワードパス反則もあって試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは34/45、316yds、1TD、1INTでレーティング92.5。
- パスプロテクション不安のため、クイックな7yds前後のショートパス(パス成功の最長はわずか28yds)をひたすら繰り返していくゲームプラン。ミスがほとんどなく、ほぼ完ぺきにゲームプランを遂行したと言えそう。
- インターセプトは前半最後のヘイルメリーなので仕方がない。それを除けばレーティングは103.9。
- ラッシングは2回20yds。それ以外にもパスラッシュをかろうじて逃れて投げ捨てた好プレーがあった。
- 第4Qには脚がつって1プレーだけ退場。しかし復帰後2プレー目にTDランを決めている。
- 第3Q末、3rdダウン1でのディレイオブゲームは、彼にしては珍しいミスだが代償は大きかった。3rdダウン6となって1stダウンを取れず、次のプレーでパントリターンTDを許してしまったからだ。
- 第4Qのインテンショナルグラウンディングも大きな反則だった。右サイドでRTタウシャーがひどく押し込まれたため逃げたものの、ポケットから出きらないうちに投げ捨てたとの判定。次の2ndダウン20でWRジョーンズがファンブルロスト。
- QBスクランブルを除いたチームラッシングは13回43yds(平均3.3)。
最初からショートパス主体でボールコントロールするゲームプランで、ランはあくまで変化をつけるためのものだった。
- 前半は7回わずか8yds。後半は6回35yds。
- RBブランドン・ジャクソンは7回12yds(平均1.7)と今回も走れず。最初のオフェンスがクーンのランで始まるなど、エースRBとは名ばかり、といった扱いだった。しかしレシービングでは4回27ydsと活躍している。
- RBジョン・クーンは6回31yds(平均5.2)。レシービング2回20ydsと、こちらもレシーバーとして貢献した。
- 加入2試合目のRBディミトリ・ナンスはなぜかアクティブ登録から外れている。
- フルバックへのパスはなし。
- WR/TE陣は以下のとおり。ショートパスはよく通ったがベアーズのタックリングがよく、ランアフターキャッチを許してもらえなかった。
- WRグレッグ・ジェニングスは2回18yds、1TD。基本的にはフィールドを縦にストレッチしてショートパスを通りやすくする役目か。
- WRドナルド・ドライバーは9回61yds。最長が11ydsとショートパス一辺倒だった。
- WRジェームズ・ジョーンズは5回55ydsとよく働いたが、最後のファンブルロストが痛恨。右サイドライン際で無防備な左手でボールを持ったところをしっかり狙われてしまった。
- WRジョーディ・ネルソンは3回27yds。
- TEジャーマイケル・フィンリーは9回115yds。ターゲットになった9回すべてキャッチしているのだからすごい。後半は脚がつっていったんロッカールームに退いたが、復帰してプレー。
- TE4人全員がアクティブ登録されたもののフィンリー以外はパスキャッチなし。初出場の新人TEアンドリュー・クウォレスはエンドゾーンでパスを弾いて初TDならず。
- 先発OL陣はこれまでと変わらずLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTタウシャー。第2Q半ばでLTクリフトン(ヒザ)が一時退場してLTブラガが登場するが、次のシリーズでクリフトン復帰。
- 被サックはゼロとはいえ、両タックル(反則計6回)のパスプロはかなり苦しんでいる。QBロジャースの機動力でかろうじてサックを逃れる場面が何度か。
- OLの反則は、ホールディングが3回(LGカレッジ・RGシットン・RTタウシャー)、フォルススタートはLTクリフトンとRTタウシャーが2回ずつ。ホールディングはパスラッシュに敗れて実質サックを避けるためのもので、フォルススタートも相手パスラッシュの圧力を感じてのものが多い。LTクリフトンのイリーガルフォーメーションもおそらくパスプロに備えて深くセットしすぎたためだろう。
- トータルオフェンスはパッカーズ379ydsに対してベアーズが276yds。これが大量反則とスペシャルチームでひっくりかえってしまった。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが35分49秒。自陣深くからショートパスを重ねたロングドライブで時間を消費するものの、スペシャルチームのミスとディフェンスの大きな反則で一気に進まれることの繰り返し。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが4/10の40%。ベアーズは3/9の33%。両軍とも意外に3rdダウンが少ない。
- オフェンスの犯したターンオーバーは2つ。
- 前半最後のインターセプトは、ヘイルメリーパスをエンドゾーンでは叩き落とされたもので致し方ない。
- 第4Q残り2分27秒、WRジェームズ・ジョーンズが痛恨のファンブルロスト。ランアフターキャッチで相手を1人かわして大きくゲインしようとする最中、フィールド内側の腕でボールを抱えたために狙われたもので、あまりにも大きなミスだった。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは1つだけ。チャンスを何度も何度も逃している。
- 第1Q、Sデリック・マーティンはFSコリンズに代わって入ったシリーズでインターセプト。NFL通算3回目、GB移籍後初のインターセプト。
- CBウッドソンが例の早業で相手がダウンする寸前にボールを叩き出したが、審判に認められず。
- 第4Qには試合の流れを変えるインターセプトのチャンスが3回もあったが、いずれもミスで逃した。第4Q半ばの同点シリーズでは、ILBバーネットのインターセプトがOLBゾンボのラフィングザパサー(ヘルメットtoヘルメット)で取り消しに。第4Q最後のシリーズでは、FSコリンズがINTしたかに見えたが確保できずインコンプリートに。その2プレー後にはFSコリンズがインターセプトしたかに見えたが、直前にSSバーネットが派手なパスインターフェアをしていた。
- ディフェンスではOLBブラッド・ジョーンズが欠場。代役はOLBポピンガでなく、ドラフト外ルーキーのOLBフランク・ゾンボが初先発。おそらくパスラッシュ重視の意図だろう。
- 相手が3WR隊形多用のため、こちらも2DLのニッケル隊形がメイン。ラン警戒の場面ではILBホークやDEピケットを入れて重量型ニッケル隊形とし、パスシチュエーションでは例によってILBホークの代わりにILBチラーが入る。
- パス守備はQBジェイ・カトラーを16/27、221yds、1TD、1INTのレーティング82.5。
- パッカーズ守備のサックは3回22yds。OLBフランク・ゾンボ、CBトラモン・ウィリアムズ、DEカレン・ジェンキンズが1つずつ。すべて前半に挙げたもので後半はゼロ。基本的に球離れが早く、なかなか捕まえきれなかった。
- OLBクレイ・マシューズは何度かプレッシャーをかけたものの、相手の代役RTを圧倒することはできず、サックゼロに終わった。QBスクランブルを止めた際にフェイスマスクを犯してしまった。
- パスカバレッジではミドルレンジのパスを通されて苦しんだ。好カバレッジをしてもQBスクランブルで3回も1stダウンを許した。パスインターフェアもCBウッドソン、ILBチラー、SSバーネットが1回ずつ。
- ラン守備は18回77yds(平均4.3)。パス主体のプレーコールはベアーズも同じだった。
- QBカトラーのスクランブル3回37ydsはどれも効果的で、手痛い1stダウンを許してしまった。
- RB2人には14回38yds(平均2.7)しか走られていない。
- 第4Q末のWRジョーンズのファンブルロストの判定に、マッカーシーHCが全く無駄なチャレンジ。ここで節約していれば最後に40秒以上残せたはずが、相手の決勝FG後に4秒しか残っていなかった。
- 反則は球団記録のなんと18回152yds。ベアーズは5回38yds。
- オフェンスの反則は10回70yds。ホールディングが3回(LGカレッジ・RGシットン・RTタウシャー)、フォルススタートは4回(LTクリフトン2回・RTタウシャー2回)。LTクリフトンのイリーガルフォーメーション。QBロジャースはディレイオブゲームとインテンショナルグラウンディング。
- ディフェンスの反則は6回で15yds級の大きなものばかり(計77yds)。パスインターフェアが3回(CBウッドソン8yds、ILBチラーはディクライン、SSバーネット24yds)、フェイスマスク(OLBマシューズ)、ラフィングザパサー(OLBゾンボ)、アンネセサリーラフネス(FSコリンズ)。
- スペシャルチームの反則は3回。ILBビショップのオフサイド(蹴り直しで44ydsの好リターンを許す)、Sマーティンのイリーガルブロック(22ydsの好リターンがフイに)。最後のキックオフリターン中のイリーガルフォワードパスは、必死でラテラルパスを繰り返したせいで致し方ない。
- キックオフリターンはWRジョーディ・ネルソンが5回平均19.4ydsと今ひとつ。40ydsの好リターンは前半残りわずかだったため得点につながらず。
- パントリターンはCBトラモン・ウィリアムズが1回10yds。アウトオブバウンズ1回。
- Pティム・マステイのパントは3回平均50.0yds。ビッグリターンを2回許したためネット平均はわずか19.0yds。前半最後のパントは35yds、2.64秒の失敗パントで、28ydsのビッグリターンでTDシリーズの原因を作った(自分でタックルしてTDを阻止したのは立派)。第4Q冒頭には57ydsの好パントを蹴ったが、カバレッジチームのミスでWRヘスターにタッチダウンを許した。飛距離重視でど真ん中に蹴ったのもまずかったか。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは1/2。第2Qには38ydsFGを成功させたが、第3Qには長身DEジュリアス・ペッパーズに突破を許して37ydsFGをブロックされてしまった。先週に続き、キックオフをアウトオブバウンズに蹴り出してしまい40yds地点からの攻撃を許すミスがあった。
- カバレッジチームも敗因のひとつ。パントリターンではWRヘスターに62ydsのタッチダウンを許した。キックオフリターンでもCBマニングに44ydsを許すなど3回平均30.3ydsとフィールドポジションを悪くした。
- ケガ人は以下のとおり。
さいわい大きなケガ人はなく、みな一時退場しただけで復帰している。
- FSニック・コリンズがヒザを痛めて第1Qに退場するが(代役Sマーティン)、第2Q初めから復帰。本調子ではなさそうだが、なんとか最後までプレー。
- LTチャド・クリフトンが第2Q半ばに退場したが(代役LTブラガ)、次のシリーズで復帰し、最後までプレー。
- TEフィンリー、QBロジャース、DEジェンキンズはそれぞれ足がつった。TEフィンリーはロッカールームで点滴を受けたあと復帰。
- アクティブ登録から外れたのは、RBナンス、T/Gラング、T/Gニューハウス、G/Cマクドナルド、DEニール(わき腹)、OLBジョーンズ(ヒザ)、CBリー、Sペプラー(太もも)。