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Packers 13 - 17 Chiefs
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年9月 3日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (2-2) |
0 |
3 |
7 |
3 |
13 |
Chiefs (1-3) |
7 |
7 |
3 |
0 |
17 |
天気は曇り、気温は19℃。直前の雨もあって空席だらけのアローヘッドスタジアム。パッカーズはQBロジャースとRBグラントとCBウッドソンを温存、軽めのケガ人もみな欠場。主力組は攻守とも1シリーズだけで退いている。チーフスの1stチームオフェンスは第3シリーズまでプレー。
一番良かった点はケガ人で、LSブレット・グード(軽い脳震盪か)だけのようだ。オフェンスは第1Qこそ1stダウンを取れずに苦しんだが、その後はまずまず順調。トータルヤーデージでは勝っており、(プレシーズンならではの)ギャンブルを2回せずFGを蹴っておけば逆転できた計算になる。ディフェンスはタックルミスが目立ち、雑な内容だった。スペシャルチームではリターナーを任されたWRジェイソン・チェリーがミスを連発。今年もリターナー問題が改善しないまま開幕を迎えることになり、カバレッジチームのミスも相変わらず。
さて最終ロースターカットがいよいよ目前に迫った。各球団とも4日(土)の午後6時(東部時間)までに、22人を放出してロースターを53人に絞らなくてはならない。余剰戦力で足りない部分を補ったり、ドラフト指名権を手に入れるためのトレード交渉も活発。パッカーズでは、戦力充実のTEやFBやOLをトレードに出せるのか、OLBやDBを補強するのかが注目される。C/Gジェイソン・スピッツの獲得が可能なのか照会してきた球団が複数、とJournal Sentinel紙は報じている。
第1Q
- WRジェニングスへのパス2回で1yds足りず3&アウト。
- CBアリーナスの44ydsのビッグリターンでGB陣33からの攻撃となるが、3連続パス失敗。51ydsFG失敗で先制ならず。
- GB陣41のチャンスも、3rdダウン6からWRネルソンへのパスが通らずパント。
- RBトーマス・ジョーンズの9ydsラン、WRマクラスターの14ydsラン、RBジョーンズの7ydsランでGB陣へ入ったところで、CBブッシュがインターセプト。
- GB陣35から。3rdダウン7でサックされ、またも3&アウト。
- RBチャールズへの19ydsパス、WRボウへの30ydsパスでゴール前に迫り、TEポープに2ydsTDパス成功。
- 3rdダウン3からTEリーへのクイックパスは1yds止まり。早くも4回目のパント。
- チーフスは2番手QBブロディ・クロイル登場。
第2Q
- 3rdダウンでプレッシャーが効いてパス失敗。
- RBランプキンの9ydsランで初めての1stダウン。WRウェストへの7ydsパス、FBクーンの4ydsランでさらに1stダウン。WRパトリック・ウィリアムズへの7ydsパス、WRスウェインへの22ydsパスなどでFG圏内へ。3rdダウン11でまたもWRスウェインに14ydsパス成功。3rdダウン5でTDならず、ギャンブルもWRスウェインがエンドゾーンでジャッグルして失敗。
- RBバトルの50ydsランとWRモエアキへの16ydsパス、RBウィリアムズの11ydsランでゴール前8ydsへ。ラン3回でTDならず、4thダウン1ギャンブルでRBバトルがタッチダウン。
- WRディロンへの14ydsパス、FBジョンソンへの7ydsパス、TEヘイヴナーへの14ydsパスでKC陣に入って2ミニッツ。GBホールディングなどで3rdダウン12、WRウィリアムズの29ydsパスでFG圏内へ。フォルススタート等で3rdダウン13でのパスも通らず、41ydsFG成功。
第3Q
- ワイルドキャットからRBマクラスターのラン連発で1stダウン。3回目のワイルドキャットは12ydsロス、TEオコネルへの18ydsパス、パス失敗でパント。
- WRスウェインへのロングパスが通って73ydsのロングゲインとなりKC陣5ydsへ。RBランプキンのラン2回でタッチダウン。
- ランがノーゲイン、プレッシャーで投げ捨て、ドローが1ydsロスで3&アウト。
- RBランプキンへの16ydsスクリーンパス、WRディロンへの23ydsパスでFG圏内へ。エンドゾーンへのパスは惜しくも通らず、4thダウン2ギャンブルはWRウェストに通らず。
- 3rdダウン3からTEオコネルへ7ydsパス成功。RBカスティールへの43ydsパスで一気にレッドゾーンへ。TDパスは通らず、26ydsFG成功で7点差。
- WRウィリアムズへの22ydsパス、GBホールディング、QBスクランブル不発で最終Qへ。
第4Q
- TEクウォレスへの12ydsパスのあと3rdダウンはパスが通らずパント。
- TEオコネルへの11ydsパスのあと、3rdダウンでのパスは2ydsどまり。
- QBグレアム・ハレル登場。KCイリーガル・コンタクト、RBランプキンの3ydsラン、WRディロンへの6ydsパス、RBランプキンの2ydsランでさらに1stダウン。WRチェリーへの7ydsパス、TEクウォレスへの8ydsパス、WRチェリーへの11ydsパス、RBランプキンの11ydsランでレッドゾーンへ。3rdダウン10でのスクリーンパスは7ydsロスに終わる。フォルススタートのあと、41ydsFG成功で4点差。
- サプライズ・オンサイドキックはLBフランソワが押さえて成功。
- GB陣44から。KCイリーガルコンタクト、WRディロンへの14ydsパス、FBクーンの6yds、8ydsランでFG圏内へ。3rdダウン8からTEクラブトリーへのパスは通らず、ギャンブルもFBクーンに通らず失敗。
- ラン2回で3rdダウン11、パスは4ydsどまり。2ミニッツ明けにパント。
- 残り1分53秒(タイムアウト1つ)、GB陣30から。WRディロンへの21ydsパス、3rdダウン10でパスインターフェアをもらってKC陣へ。4thダウン2ギャンブルはWRディロンが捕れずに失敗。
- 欠場者はQBロジャース、RBグラント、LTクリフトン(ヒザ)、LTブラガ(股関節屈筋)、G/Tバーバー(腰)、DEジェンキンズ(ふくらはぎ)、OLBマシューズ(ハムストリング)、OLBジョーンズ(肩)、ILBビショップ(ハムストリング)、CBウッドソン、CBアンダーウッド(肩)、Sブラックモン(ヒザ)。
- 報告されているケガ人はLSブレット・グードだけ。最初のパントカバレッジでブラインドサイドから強烈にヒットされて頭を打った。その後2回ロングスナップをした後にドクターストップがかかり、サイドラインに退いた。次を欠場するほどではないと期待したいところ。そうでないとロースター選考がなおさらややこしくなってしまう。
- QBフリンが先発し、第4Q最初まで出場。新人QBハレルが残り3シリーズをプレーした。QBロジャースのプレシーズン欠場は入団以来初めて。それだけ重要な選手に成長した証拠といっていい。
- QBマット・フリンは23/37、304yds、0TD、0INTでレーティング88.1。第1Qは主力ディフェンス相手にダウンフィールドに投げられず4回連続3&アウトに終わったが、控え相手には余裕をもってプレーでき、試合全体としては合格点だろう。エンドゾーンへの良いパスも2回か3回あったが、レシーバー陣がキャッチできず。
- QBグレアム・ハレルは8/18、68yds、0TD、0INTでレーティング54.9。この3週間での成長は明らかだが、いくつかコントロールミスもあった。とくに動きながらのパスが安定しない。
- チームラッシングは20回67yds(平均3.4)、1TD。ラン・パス比率が20対55とアンバランスなのは、ランニングバックがFBクーンを含めて3人だけだったからではないか。すでに2人戦線離脱しているので、これ以上誰もケガせず終えられてなにより。
- 先発RBブランドン・ジャクソンは3回10yds(平均3.3)。
- RBクレッグ・ランプキンは11回36yds(平均3.3)、1TD。レシービングは2回9yds。正しいホールを選び、安定感のあるプレー内容。3番手RBとして開幕ロースター入りを確実にしたはず。
- FBジョン・クーンはテイルバックとしても起用され5回20yds(平均4.0)。レシービングは1回2yds。
- WR陣ではブレット・スウェインが77ydsのロングゲインを含む6回130ydsの大活躍。QBフリンがまるで彼しか見ていないように思える時間帯もあった。チャールズ・ディロンは6回85yds。パトリック・ウィリアムズは5回70yds。
- TE陣ではドナルド・リーが1回1yds。アンドリュー・クウォレスが2回20yds。スペンサー・ヘイヴナーが2回14yds。
- 先発OL陣(1シリーズだけ)はLTラング、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTタウシャー。
- 2ndチームOL陣はLTラング、LGニューハウス、Cスピッツ、RGディートリック=スミス、RTジャコミニ。
- 3rdチームOL陣はLTニューハウス、LGスピッツ、Cディートリック=スミス、RGマクドナルド、RTジャコミニ。スピッツが右ガードに入るなど、この後はいろいろ。
- 被サックは1回(6yds)。唯一のサックは、アウトサイドをスピードで抜かれたLTラングの責任。
- トータルオフェンスはパッカーズ433ydsに対してチーフスが322yds。
- タイムオブポゼッションもパッカーズが33分42秒とリード。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが4/15の27%。パスが通っても1stダウンに届かない場面が目立ち、これが低得点の一因だろう。チーフスは4/12の33%。
- この日はマッカーシーHCでなくジョー・フィルビンOCがプレーコールを出した。マッカーシーHCは部下のため毎年プレシーズンにこうした機会を作っている。
- オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。ロストにはならなかったが、WRチェリーがファンブル1回、ファンブルもどきが1回。QB2人がインターセプトを投げなかったのは評価できる。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは1つ。第1QのCBジャレット・ブッシュのインターセプトは、相手QBキャセルとWRのミスコミュニケーションで、パスがCBブッシュの真正面に飛んで来たもの。
- 欠場のDEジェンキンズに代わってDEマイク・ニールが先発。先発OLBはブレイディ・ポピンガとフランク・ゾンボ。CBウッドソンとCBアンダーウッド欠場のため、CBサム・シールズが先発している。
- 後半はやはりTEスペンサー・ヘイヴナーがインサイドLBに。
- パス守備は相手先発QBマット・キャセル(3シリーズ)を4/9、58yds、1TD、1INTのレーティング63.4。QBブロディ・クロイルを11/16、119ydsのレーティング90.4。
- ラン守備は32回145yds(平均4.5)、1TD。ミスタックルが非常に多く、ロングゲインを許すプレーが目立った。
- パッカーズ守備のサックはゼロ。
- 反則は6回40yds。10ydsを超える大きな反則がなかったのはいいが、フォルススタートやホールディングといったOL陣の反則が多い。チーフスは5回42ydsと互角だった。
- ロングスナッパーのLSブレット・グードが頭を打って退場したため、第2Q初めからG/Cディートリック=スミスがロングスナッパーに。代役LSは無事フィールドゴールを2回成功させたが、ロングスナップが高く逸れてパントがブロックされそうになる場面があった。
- 両方のリターナーとしてテストされたWRジェイソン・チェリーだが、期待に応えるどころか大きなミスを連発してチャンスをフイにしてしまった。最初のキックオフリターンでは、キャッチミス後に拾って走ってタックルされてファンブル(FBクーンがリカバー)。第4Qにもパントをファンブルロストしそうになるプレーがあった(判定はダウン)。キックオフリターンは2回平均16.0yds。パントリターンは3回平均9.0yds。
- 両パンターは飛距離・ハングタイムとも今ひとつの内容。これでおそらくマステイの逃げ切りだろう。
- Pティム・マステイは3回平均40.3yds。最初に44ydsのビッグリターンを喰らったのでネット平均はわずか23.0yds。ハングタイムは平均3.97秒。
- Pクリス・ブライアンのパントは2回平均36.0yds、ネット平均34.5yds。ハングタイムは平均3.71秒。
- Kメイソン・クロスビーは40ydsと41ydsをどちらも成功。ロングスナッパーは代役のG/Cディートリック=スミス、ホルダーはPクリス・ブライアンだった。
- カバレッジチームは最初に44ydsのパントリターンを許した後はまずまず。パントリターン3回平均18.3yds、キックオフリターン3回平均21.3yds。1試合通してビシッと抑えられた試合がなく、レギュラーシーズンへ不安が残る。
- 前日には毎年恒例グリーンベイ商工会との"Welcome Back Luncheon"がランボーフィールドのアトリウムで開催された。抽選で各テーブルに1人ずつパッカーズ選手が配置され、地元商工会の人々と歓談する。なぜかウェスタン風の格好をしている選手がQBロジャースを含め数人いる。(写真集)