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Day 31: KRチェリーに大チャンス到来
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年8月31日
フルパッド練習の予定だったが、直前でマッカーシーHCがノーパッド練習に変更した。最高気温31℃とグリーンベイの晩夏としてはかなり暑い1日となった。
- ケガ人情報。
- コルツ戦と日曜の練習を休んだT/Gブライアン・ブラガ(股関節屈筋)がフル参加。DEジャリアス・ウィン(脳震盪)も復帰を許された。
- OLBブラッド・ジョーンズが肩をハーネスで保護して練習復帰。まだ軽め。
- DEジェンキンズ(ふくらはぎ)、OLBマシューズ(ハムストリング)、ILBビショップ(ハムストリング)はジョグ・スルーだけ参加。
- プレシーズン最終戦も開幕戦(フィラデルフィア)もアウェーであるため、人工クラウドノイズを使っての練習も行われている。
- 先発組のほとんど出場しないプレシーズン最終戦は、控え選手たちにとってきわめて重要な舞台。たとえロースターに残れなくても、他球団へのプロモーションフィルムになるからだ。「スーパーボウル・ウィークってわけじゃないが、それに近いね」とQBマット・フリンは冗談まじりに話している。
- 3番手QBグレアム・ハレルはこのところ調子を上げ、「今夏スキルポジションでもっとも成長した選手」とPress-Gazette紙は評している。キャンプ序盤は弱気なチェック・ダウンばかり投げていたが、ここ2週間ほどは自信を持ってダウンフィールドに投げている。ロースター入りは依然として厳しいが、プラクティス・スクワッドなら。
- 11on11練習ではチャド・クリフトンが退いてブライアン・ブラガが1stチームの左タックルに。おそらくプレシーズン最終戦ではクリフトンを温存してブラガを先発させるのではないか。コルツ戦後はクリフトンのヒザに少し腫れがあったが、回復しているとマッカーシーHC。クリフトンを温存した場合、左タックルはブラガ、ラング、ニューハウスといった登場順か。
- FBクイン・ジョンソンの出番が増えてきているのは、ロースター争いで前進している表れか。それにしては、スペシャルチーム練習ではFBホールとFBクーンの出番が減っていない。
- TE陣の充実で、TE4人が開幕ロースター入りする可能性がますます高くなり、「5人キープしたい」という声も少なくない。順当ならば5番手のTEトム・クラブトリーをカットしてプラクティス・スクワッドに入れるはずだが、彼はまだキックオフの1stチームに加わっている(後述)。かといって5巡ルーキーのTEアンドリュー・クウォレスを解雇するのはあまりに惜しい。FB陣とTE陣が有力なトレード材料であるのはたしかだ。
- 2巡ルーキーのDEマイク・ニールについて、マッカーシーHC。「マイク・ニールにはとても満足している。すでにプレシーズン初戦を見た時点でそう感じていた。ベースディフェンスでのプレーも我々は喜んでいるし、(ニッケルなど)サブ・パッケージではさらにいいと思っている。彼はインサイドのパスラッシュがかなり向上してきたし、仕事に取り組む姿勢がとてもいい」
- 肩をハーネスで保護しているOLBブラッド・ジョーンズ。「見た目はロボコップっぽく見えるかもしれないけど、実際はテーピングの延長みたいなものだ。効果あるよ。肩の回復は順調だ」
- この日のジョグ・スルーでも、OLBマシューズやOLBジョーンズがインサイドにセットしてそこからラッシュする場面があった。
- この日もCBサム・シールズは3番手CB/ニッケルバック。QBフリンのパスをインターセプトしたが、明らかなアサインメントミスでロングパス成功を許す場面も。今後はそういった細部で信用しきれるかどうかが実戦起用への重要なハードルになるだろう。
- 練習終了後にマッカーシーHCが、「今週のチーフス戦では、キックオフリターンもパントリターンもすべてWRジェイソン・チェリー(コルツ戦で75ydsのパントリターンTD)にやらせる」と発言。Sウィル・ブラックモン(ヒザ)の状態が今ひとつとあって、リターナー専門の彼に千載一遇のチャンスが訪れようとしている。
- これまで誰にも注目されない存在だったWRチェリーだが、この日シャワーを終えてロッカールームに戻ると、上記決定を聞いた記者たちに取り囲まれていてビックリ。コルツ戦でのエピソードを披露した。「リターナーをやらせてくれと第3QからずっとSTコーチに直訴していたんだ。でもダメだと言われて。そこへ本来リターナーをやる選手(WRウェストか)が少し痛んだので、じゃあお前の番だ、とチャンスをくれた。僕は彼の真横に立って 『チャンスをくれ』 と言い続けていたからね」
- 先週の時点ではSウィル・ブラックモンがリターナーで決まり、という雰囲気だったが、コルツ戦後にヒザが悪化して暗雲が垂れ込めてきた。彼のヒザの状態についてマッカーシーHC。「彼はいま厳しい状況にある。(昨年秋に)ヒザのACL手術を受けたのは、DBにとってはつらいことだ。彼は長い時間をかけてリハビリに取り組み、素晴らしいオフシーズンを過ごしたのだが、おそらく、望んでいたような回復がまだできていないということだろう」
- スペシャルチーム練習。
- 2日連続でWRジェイソン・チェリーが一番最初にフィールドに現れ、JUGSマシン相手にパントキャッチングの練習をしている。WRとしては落球が目立つが、CBシールズやRBポーターと比べるとパントのキャッチング能力はマシなようだ。マッカーシーHCによると、契約前のワークアウトでは40yds走で4.29秒と4.32秒を出したとのこと。
- この日のパントリターン練習はJUGSマシーン。緊張の中のポジション争いでパンターたちが消耗してしまう(すでにしているかも)からだろう。
- キックオフリターンの1stチームは、FBホール、FBクーン、TEリー、TEヘイヴナー、TEクラブトリー、DEニール、ILBチラー、OLBポピンガ、CBブッシュ、Sマーティン、リターナーのWRネルソン。
- Kメイソン・クロスビーのFG練習(追い風)は28ydsから57ydsまで8本中6本成功し、45ydsと53ydsを失敗(ホルダーはすべてPクリス・ブライアン)。失敗した53ydsはPブライアンのホールドが悪かったらしい。パンター争いで劣勢のPブライアンにまた減点材料。
- 昨季途中まではQBマット・フリンがホルダーを務めていたが、今夏のキャンプではホルダーは両パンターだけ。控えQBたちは一度も練習をしていない。