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Packers 59 - 24 Colts
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年8月27日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Cots (0-3) |
10 |
7 |
7 |
0 |
24 |
Packers (2-1) |
7 |
21 |
10 |
21 |
59 |
天気は晴れ、気温22℃、湿度52%と申し分のない気候。4000ydsパサー同士の対戦とあって、試合は序盤から点の取り合いに。パッカーズはいったん7-17とリードを許したが、そこからは一方的なGBペースとなった。先発組が28-17とリードして退いたあと、控えQBたちもこれまでになく好調。QBロジャースで21点、QBフリンで17点、QBハレルで7点、カバレッジチームのTDで7点、リターンTDで7点という大騒ぎだった。
先週と同じくディフェンスのスターター半分が欠場し、オフェンスではWRジェニングスとT/Gブラガが休んでいる。パッカーズの先発組は前半いっぱいプレーし、コルツの1stチームオフェンスは後半最初のシリーズまで出場。ケガ人は何人か出ているが、主力は大きなケガなく終えることができたようだ。
新人スターターのSSモーガン・バーネットが絶妙なインターセプトなど今夏最高のプレーを見せ、代役先発のDEマイク・ニールも力強いプレーで期待に応えた。ドラフト外のCBサム・シールズもスペシャルチームでの活躍とインターセプトで、同じくOLBフランク・ゾンボもサック&ファンブルフォースでロースター入りに前進。オフェンスではブラガ欠場の間にLGダリン・カレッジがよく頑張り、これで先発の座を固めたかもしれない。3番手WR争いではジェームズ・ジョーンズがリードを広げた。
第1Q
- いきなりRBアダイの49ydsランでレッドゾーンに入り、クイックカウントでWRガルソンに18ydsTDパス成功。2プレーわずか22秒で先制。
- GB陣30。RBグラントの6ydsラン、5ydsラン、5ydsランのあと、オフサイドのフリープレーでロングパスを狙い、48ydsパスインターフェアでゴール前へ。WRドライバーに6ydsTDパス成功。
- ロングパス失敗(SSバーネットがINT逃す)、WRウェインへの横パスが4ydsロス、パス失敗で3&アウト。
- GB陣37から、3rdダウン10からのRBジャクソンへのパスは3ydsどまり。
- RBアダイの3ydsラン、WRゴンザレスへの11ydsパスで1stダウンを取り、WRウェインへ35ydsパス成功。WRガルソンのエンドアラウンドはノーゲイン、WRウェインへの10ydsパスでレッドゾーンへ。RBアダイがノーゲイン、TDパス失敗、ディレイで3rdダウン15、WRウェインへのパスをFSコリンズが叩き落とす。41ydsFG成功。
- GB陣31から、WRジョーンズへ9ydsパス、RBグラントの6ydsラン、3ydsラン、オフサイド、アンネセサリーラフネスでIND陣31へ。エンドゾーンへのパス失敗、TEフィンリーへの5ydsパス、WRドライバーへの4ydsパスで4thダウン1ギャンブルとなり、QBスニーク失敗。
- WRガルソンへの24ydsパスのあと3rdダウン11、RBアダイへのパスが33ydsゲインとなってGB陣22へ。
第2Q
- WRゴンザレスへの17ydsパス、フォルススタートのあと、WRウェインに10ydsTDパス成功。
- RBグラントの7ydsラン、4ydsラン(ファンブルもGBリカバー)で1stダウン。パス失敗、WRジョーンズへの7yds、WRドライバーへの6ydsパスでフィールド中央へ。WRネルソンへの8ydsパス、TEフィンリーへの15ydsパス、RBジャクソンへの11ydsスクリーンパスでレッドゾーンに進み、TEフィンリーに15ydsTDパス成功。
- TEエルドリッジへの5ydsパス、RBアダイへの7ydsパス、アンネセサリーラフネス(ILBバーネット)でフィールド中央へ。パス投げ捨て、RBアダイの3ydsラン、パス失敗でパント。
- GB陣25から、RBジャクソンへの10ydsパス、WRドライバーへのロングパス失敗、WRジョーンズへの11ydsパスのあと、3rdチーム9でTEフィンリーに通らずパント。
- パントリターナーのRBジェームズ(フェアキャッチの構え)がマフし、FBホールがエンドゾーンで押さえてタッチダウン。
- IND陣26から。パス失敗のあと、SSバーネットがインターセプトしてIND陣18へ。
- WRドライバーへの10ydsパスのあと、RBジャクソンがファンブルロスト。
- IND陣7から、WRウェインへの36ydsパス、RBアダイの4ydsランで2ミニッツ。ロングパス失敗のあと、WRウェインへのスクリーンパスがロスとなってパント。
- 1分33秒(残りタイムアウト2つ)、GB陣22から。WRドライバーへの9yds、FBクーンへの5yds、TEフィンリーへの10ydsパスでタイムアウト#2。TEフィンリーへの25ydsパスが通ってFG圏内に入り、TEフィンリーへの15ydsパスで最後のタイムアウト。WRネルソンへの8ydsパス&INDディレイオブゲームでゴール前3ydsに進んで残り07秒、WRジョーンズに3ydsTDパス成功。
第3Q
- QBマット・フリン率いる2ndチーム登場。RBジャクソンの5ydsラン、TEヘイヴナーへの13ydsパス、RBジャクソンの4ydsラン、WRパトリック・ウィリアムズへの7ydsパスでIND陣へ。3rdダウン8からWRネルソンに14ydsパスでFG圏内へ。RBジャクソンのラン2回とオフサイドで3rdダウン5、WRウィリアムズへの10ydsパスでレッドゾーンへ。エンドゾーンへのパスは2回とも通らず、28ydsFG成功で3点追加。
- コルツはQBマニング率いる1stチームのまま、GBディフェンスは2ndチームへ。WRウェインへの12ydsパス、ロングパス失敗、WRゴンザレスへの3ydsパス、フォルススタートで3rdダウン12、OLBゾンボがQB背後からファンブルフォースし、ILBフランソワがIND陣2ydsまでリターン。
- FBジョン・クーンへの2ydsTDパス成功で21点差。
- QBマニングが退き、QBカーティス・ペインター率いる2ndチーム。ラン2回で3rdダウン6、WRスミスへの27ydsパスでGB陣へ。9ydsパスとRBブラウンの2ydsランで1stダウン。TEロビンソンへの7ydsパスのあと、WRクロハティへの30ydsパスでゴール前1ydsへ。RBブラウンが1ydsTDラン。
- オンサイドキックはパッカーズのCBクラークが押さえ、IND陣42からの攻撃。TEクウォレスへの9ydsパス、RBランプキンのノーゲインで4thダウン1ギャンブルはQBスニークで成功。RBランプキンの6ydsラン、TEクラブトリーへの24ydsパスでレッドゾーンに進んで最終Qへ。
第4Q
- TEクウォレスに11ydsTD成功。
- 好キックオフカバレッジでIND陣16から。RBハートのラン2回で3rdダウン2、WRがパス落球で3&アウト。
- GBスペシャルチーム反則でGB陣10から。3番手QBグレアム・ハレル登場。RBランプキンの6ydsラン、3ydsラン、QBスニークで1stダウン。次の3rdダウン6もWRチェリーへの7ydsパス成功。RBポーターのラン2回で3rdダウン4、WRウェストへの15ydsパスでIND陣へ。WRゴアへの18ydsパス、RBランプキンへの22ydsスクリーンパスでゴール前7ydsへ。RBポーターの6ydsランのあと、RBランプキンが1ydsTDラン。
- ロングパス失敗、フォルススタート、RBジェームズへの13ydsスクリーンパスで3rdダウン2、スナップミス(QB自身がリカバー)でパント。
- WRチェリーが75ydsパントリターンTD。
- ビッグリターンでGB陣40のチャンスだが、またもスナップミスで4ydsロス。パスディフレクト、サック(OLBオビオザー)で3&アウト。
- RBランプキンは2ydsロス、1ydsロス、9ydsランでパント。
- 残り2分02秒、IND陣32から。RBジェームズの2ydsラン(2ミニッツ)、WRホワイトへの11ydsパスで1stダウン。ラン2回で3rdダウン5からのパスは通らず、4thダウンでのパスをCBシールズがインターセプト。
- ニーダウン2回で試合終了。
- ケガ人は以下のとおり。
- DEジャリアス・ウィンが脳震盪で退場。ロースター争いで劣勢が伝えられるだけに厳しい。
- ILBデズモンド・ビショップは序盤にハムストリングを痛めた。キックオフで負傷してしまい、ディフェンスは出られなかった模様。
- RBクイン・ポーターは終盤にヒザの捻挫。
- CBブランドン・アンダーウッドが肩を痛めて第2Q末に退場。
- アクティブ登録から外れたのは、RBスタークス(ハムストリング)、WRジェニングス(腰)、WRスウェイン(不明)、G/Tブラガ(股関節)、G/Tバーバー(背中)、DEジェンキンズ(ふくらはぎ)、OLBマシューズ(ハムストリング)、OLBジョーンズ(肩)、CBハリス(ヒザ)、SSビグビー(足首)。
- 先発QBロジャースは前半いっぱい、7シリーズ出場。2番手QBフリンは後半最初から第4Q最初のプレーまで。QBハレルはのこり第4Qを担当した。
- QBアーロン・ロジャースは21/29、195yds、3TD、0INTでレーティング124.9と今回も素晴らしい出来(ハイライト)。テンポよく短めのパスをポンポンと通した。なかでも前半残り1分33秒からの78ydsTDドライブが素晴らしい。
- QBマット・フリンは8/13、80yds、2TD、0INTでレーティング118.6。プロ入り3年目で最高の成績。
- QBグレアム・ハレルは4/5、62yds、0TD、0INTでレーティング118.3。こちらも入団以来最高。
- チームラッシングは34回93yds(平均2.7)、1TD。過去2試合と比べ、先発組の方がよいラン攻撃ができていた。上位RB2人がファンブルしたのはいただけない。
- 先発RBライアン・グラントは8回36yds(平均4.5)と良い出来。Sサンダースのヘルメットで頭をヒットされた直後のキャリーでファンブルしたのは、ひょっとしたら軽い脳震盪か。ファンブル後は出場せず。
- RBブランドン・ジャクソンは7回14yds(平均2.0)。スクリーンパスを含めてレシービング3回24ydsと頑張っている。ただファンブルが減点材料(ビデオ)
- RBクレッグ・ランプキンが復帰して9回26yds(平均2.9)、1TD。スクリーンパスで22ydsのロングゲイン。
- FBジョン・クーンは今回はラン1回1ydsのみ。レシービングで3ydsのTDを決めている。(ビデオ)
- WR陣は以下のとおり。グレッグ・ジェニングスが欠場し、ジェームズ・ジョーンズが先発している。
- ドナルド・ドライバーは5回35yds、1TD。切れのよいプレーを見せている。(ビデオ)
- ジェームズ・ジョーンズは4回30yds、1TD(ビデオ)。キャンプ練習を含めて安定したプレーを続け、3番手確保に近づいている。
- ジョーディ・ネルソンは3回30yds。
- TE陣は以下のとおり。2試合連続でTEリーのパスキャッチがなかった。
- ジャーマイケル・フィンリーが6回85yds、1TDと今回もアンストッパブル(ビデオ)。Sボブ・サンダースに脇腹をハードヒットされたシーンもあったが、無事でよかった。
- アンドリュー・クウォレスが今夏最高のプレーを見せ、2回20yds、1TD。(ビデオ)
- トム・クラブトリーが1回14yds。
- 先発OL陣はLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTタウシャー。(ブラガ欠場)
- 2ndチームOL陣はLTニューハウス、LGスピッツ、Cニューハウス、RGマクドナルド、RTラング。右タックルはジャコミニとシリーズごとに交替でプレー。やはりRTブレノ・ジャコミニの降格人事といえるのではないか。
- ブラガ欠場の間にLGダリン・カレッジが非常に安定した働きを見せているので、これで先発の座を固めてしまったかもしれない。「そのことは明日スタッフで話し合う。(ケガなく)いつでも使えるかどうかがこの仕事では最も重要なのだし、その点でカレッジはキャリアを通して素晴らしい働きをしてきた」とマッカーシーHC。
- 被サックはQB3人ともゼロ。OL陣がよく頑張り、RBによるブリッツのピックアップもよかった。
- トータルオフェンスはパッカーズ430ydsに対してコルツが389yds。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが37分08秒と圧倒。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが7/13の54%。控えQB陣もよくドライブをつないだ。コルツは3/12の25%。やられるシリーズではあっさりやられ、それ以外のシリーズは早く止める、とはっきりしたディフェンスだった。
- オフェンスの犯したターンオーバーは、RBブランドン・ジャクソンのファンブルロストのみ。(ビデオ)
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは以下の3つ。
- 第2Q、SSモーガン・バーネットが今プレシーズン最初のビッグプレー。ブリッツに入ったCBウッドソンに代わってスロットのレシーバーをカバーする構えから、アウトサイドのWRガルソンのパスコースに飛び込み、どんぴしゃのインターセプト(ビデオ)。序盤にはロングパスのINTチャンスを惜しくも逃していた(写真)だけに嬉しいプレーだった。
- 後半最初のディフェンスでは、QBマニングの背後からOLBゾンボがサックしてファンブルフォース、拾ったILBフランソワが敵陣ゴール前までリターンした。(ビデオ)
- CBサム・シールズは第4Q末に高いパスを見事なインターセプト。
- 2巡指名マイク・ニールがジェンキンズの代わりに右DEで先発。ポケットを何度も押し込むなど、非常にパワフルな活躍を見せた。
- 先発LB陣はOLBフランク・ゾンボ、OLBブレイディ・ポピンガ、ILBバーネット、ILBチラー。ILBブランドン・チラーをILBホークより前で起用したのは、今夏アウトサイドばかりで勘が鈍っていることを考慮したか。
- コルツはワンバック隊形が基本なのでこちらはベース隊形が少なく、ニッケル隊形ばかり。1stチームディフェンスのニッケルバックはCBアンダーウッド、CBシールズ、CBリーが順番にプレー。CBトラモン・ウィリアムズも含め、相手1stチームに対しては若手CB陣が苦しんだ。
- 後半最初から登場の2ndチームディフェンスは、DLハレル、DLウィン、OLBゾンボ、ILBホーク、ILBジョセフ、OLBオビオザー、CBリー、CBシールズ、CBブッシュ、Sマーティン、Sペプラー。
- パス守備は先発QBペイトン・マニングを15/26、214yds、2TD、1INTのレーティング94.1。唯一浴びせたサックでファンブルリカバーを奪えたことが大勝につながった。
- 2番手QBカーティス・カーペンターは6/11、97、0TD、1INTのレーティング46.4。
- パッカーズ守備のサックは2回。OLBフランク・ゾンボ(QBマニング)とOLBシリル・オビオザー(QBカーペンター)が1回ずつ。
- ラン守備は20回81yds(平均4.1)。先発RBアダイには7回60ydsも走られ、それ以外は13回21yds。
- 反則はわずか2回25ydsと信じられない数字。ILBバーネットのアウトオブバウンズでのレイトヒットと、Sレヴィーンのリターンチームでのホールディング。コルツはなんと12回116ydsの大量反則で、こちらは大いに助けられた。
- パントリターンはSウィル・ブラックモンが3回平均9.0ydsと今回も合格点だったが、3回目にキャッチミスを犯したのが減点材料。最初の10ydsと16ydsは、ダンスせずシンプルに縦に突っ込むところがよかった。2番手WRチャスティン・ウェストが0ydsのあと、3番手のWRジェイソン・チェリーが75ydsタッチダウン(ビデオ)。
- キックオフリターンはSブラックモンがリターンせず。WRネルソンが2回平均26.5yds、WRウェストが1回28ydsとこちらもまずまず。
- Pクリス・ブライアンのパントは2回41.5yds、ネット平均38.5yds。どちらもハングタイムが短かった。
- Pティム・マステイは1回53yds(相手リターナーがファンブルロスト)。ハングタイム5.0秒のナイスパントだった。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは28yds成功のみ。今回はPATを含めてすべてPマステイ(上手い方)がホルダーだった。
- Pティム・マステイは後半のキックオフをすべて担当した。Kクロスビーに軽いケガでもあるのか、また、マステイをトレード材料として売り込もうする意図か、と勘ぐる向きもある。飛距離は69yds(つまりエンドゾーン1yds手前)、71yds、75yds(タッチバック)、68yds。
- キックオフカバレッジは、58ydsのビッグリターンを含む9回平均23.7yds。好タックルもあったが、相変わらず安定感に欠ける。
- パントカバレッジは2回3.0ydsと申し分なし。第2Qには、相手パントリターナーが落としたボールをFBコーリー・ホールが押さえてタッチダウン(ビデオ)。
- ボックスから観ているテッド・トンプソンGMの隣には師匠のロン・ウルフ元GM。
- プレシーズンでの59得点は、1938年にシーダー・ラピッズ・クラッシュ(おそらくセミプロか何か)相手に75-0で勝って以来の大量得点。
- ESPN放送席は、社内ノルマである「ファーヴの名前100回連呼」を難なくクリアしたうえ、ジョン・グルーデンがRBライアン・グラントをRBドーシー・レヴェンズ(背番号が同じ)と何回も呼び間違える始末。
- 国歌を歌ったのはケヴィン・グリーンOLBコーチ夫人のタラだった。(写真)