過去の記事 |
2010年 >
08月 >
Day 20: 最後のTwo-a-Day
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年8月20日
休日明けのこの日は朝がフルパッド、夕方はノーパッド練習だった。1日2回の練習は今日が最終日となり、今後はレギュラーシーズンに近いスケジュールとなっていく。
- パッカーズは前日でセント・ノーバート大での合宿生活を終了し、今日からのキャンプ練習はそれぞれ自宅からの通勤となる。退屈な暮らしから解放されて家族の元へ帰れる選手たちはもちろん大喜びだ。「ランボーフィールドで準備をして向かいのレイ・ニチキ・フィールドで練習」という部分は全く変わらない。
- 朝9時で気温18℃と今夏もっとも冷え込み、もはや初秋と言っていい。「1週間前の猛暑が信じられない」と記者たち。
- ケガ人情報。
- 朝の練習でILB A.J.ホークが足首をひねり、夕方の練習を休んでいる。シーホークス戦の出否は未定、とマッカーシーHC。詳しくはまだわからないが、ひどく心配してはいない様子だった。
- SSアタリ・ビグビー(足首)本人によると、「手術直後の診断では、復帰まで4週から8週と言われた」とのこと。すでに手術から2週間ほど経っているので、その診立てが正しければあと2週から6週ということになる。開幕戦出場は難しそうな情勢。
- G/Cイヴァン・ディートリック=スミス(首)が復帰。
- DEジャスティン・ハレルの腰は大事に至らず、2日休んだだけで復帰許可が下りたが、夫人の出産のため欠席となった。緊急の帝王切開だったが、ぶじ第一子が産まれたとのこと。
- 今日はWRドナルド・ドライバーとCBチャールズ・ウッドソンがスカウト・チーム(対戦相手をシミュレートする役)でプレー。次のシーホークス戦も両ベテランの出番はごくわずかになりそう。
- ドラフト外ルーキーのTEトム・クラブトリーは、スピードはイマイチだがブロッキング力が素晴らしく、「子供の頃のヤツの遊び場にはブロッキング・スレッドがあったんだろう」とマカドゥーTEコーチが冗談を言うほど。「我々は彼のアウトサイドでのレシービング向上を望んでいて、彼はその点でよくやっている。手首のケガを押してプレーを続けているように、彼はタフガイだ。素晴らしいキャンプを過ごしている」とマッカーシーHC。
- T/Gブライアン・ブラガは(LTクリフトン休養の)朝の練習では主に左タックル、夕方の練習では主に左ガードをプレーし、1stチームでプレーすることもあった。
- QBマット・フリン、QBグレアム・ハレルともにインターセプトを少なくとも3回ずつ奪われる絶不調。「オフェンス側としてはこういうのは見たくはないが、ディフェンス側としてはよくターンオーバーを生み出した1日だった」とマッカーシーHC。
- プロ4年目を迎えているILBデズモンド・ビショップについて、マッカーシーHC。「我々はデズモンドにより安定したプレーを求めているが、彼はキャンプを通してそれを示していると思う。大きなプレーを決めるプレーメーカーとしての能力があることを彼は繰り返し示してきたが、今年はより成熟し安定感が出てきた。彼のプレーは大好きだ。タフだし、優れた嗅覚がある。これまでにもスペシャルチームでよい働きをしてきたが、より穴のない選手になってきたと我々は見ている」
- コーチング・インターンのカーネル・レイクの指導も受けているSウィル・ブラックモン。「彼が現れたときは嬉しかったよ。子供のころ、兄弟の1人がスティーラーズファンだったから、僕もあの頃のスティーラーズの選手はみんな知っていた。とくにディフェンスのスターターは全員の名前が言えたよ」
- スペシャルチーム練習。
- パントリターナー練習には、Sブラックモン、WRネルソン、CBトラモン・ウィリアムズのトリオの他にWRチャスティン・ウェストが初めて加わっている。フレズノ州立大出身のドラフト外ルーキーで、大学時代にはパントとキックオフの両方でリターンTDを挙げたことがある。
- CBサム・シールズとRBクイン・ポーターはもうパントリターナーの練習をしていない。
- この日のパント練習はPクリス・ブライアンが優勢だった。自陣からのパントはPブライアンが平均52.3yds(ハングタイム4.56秒)、Pティム・マステイが47.6yds(4.08秒)。敵陣からのプーチ・パントはPブライアンが平均10yds地点(最高3yds)、マステイが平均16.3yds地点(最高11yds)
- Kメイソン・クロスビーは、28ydsから53ydsまでFG6本すべて成功。強めの追い風。すべてPブライアンがホルダーだった。Kクロスビーはキャンプの出だしで6/11の成功率54%と苦しんだが、このところは13本連続成功を含む21/23の91.3%。
- シーホークス戦ではすべてPクリス・ブライアンにホルダーをさせる、とマッカーシーHC。ブラウンズ戦(1回だけ)はマステイが務めたので、今度はPブライアンに経験を積ませる意図と思われる。それともパンター争いでPブライアンが優勢になってきた表れなのか。
- CBブランドン・アンダーウッドが6月5日にレイプ容疑で捜査の対象となった件(記事1・記事2)について、現地レイク・ダルトンの警察所長は、捜査はまだ終了していないとしている。捜査の内容・進展についてはコメントを避け、「おそらく結論に近づいている」とだけ。告発した女性2人の供述が信用できないため、警察はアンダーウッドをいまだに逮捕もせず、じつはいまだに容疑者と名指ししていない。とはいえ、選手のパーティにアンダーウッドが売春婦を呼んだことはNFL選手として非常に不適切な行為。ミニキャンプの時にチームメイトの前で謝罪している。
- ホルムグレン時代にオフェンシブコーディネーターを務めたシャーマン・ルイスが練習フィールドを訪れていた。
- 元プロボウルFBのウィリアム・ヘンダーソンが今年春からESPN Milwaukeeにブログを掲載している。今回は息子(8歳ぐらい)が初めて少年フットボールに参加した話題。大声でアドバイスしたくなるのを懸命にこらえたり、息子のリーダーシップ発揮に喜ぶ姿が微笑ましい。自分の時代と比べて安全重視になってきた変化も取り上げている。
- 9月23日に始まるブロードウェイ舞台 "Lombardi"のテレビCM映像がYouTubeで公開されている。