グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2010年7月20日

今年のQBアーロン・ロジャース

先発3年目のQBアーロン・ロジャースはミニキャンプ後の1か月をバケーションに使うことなく、サンディエゴでのフットボールキャンプに参加して7月を過ごしている。その集まりにはQBドリュー・ブリーズ、RBラダニアン・トムリンソンら有力選手たちが参加してトレーニングに励んでいる。「すごくハングリーな気持ちになるね。ドリューを見ていると、優勝には何が必要かがよくわかる。普段からのハードワーク、オフシーズンにどれだけの時間をつぎ込んでいるか、どれだけフットボールを大事にしているか」

「付き合いは長くないけど、そういった面でドリューは僕にとって知識の泉だ。自分のプレーオフ敗退はつらかったけど、彼がトロフィーを手にしたのは慰めになった。常に正しいやり方で物事を進める、チーム第一の立派な選手だ。彼があのような成功を手にしたのを見て本当に嬉しかった」

ロジャースは先発2年間で8472yds、58TD、20INT、QBレーティング98.5と申し分ない数字を残し、昨季は初プレーオフとプロボウル出場も経験した。最近は全米メディアからの注目度も高く、パッカーズを優勝候補の一角に挙げる声が多いのも、やはり彼がいるからだ。「僕は長きにわたって素晴らしい選手でありたい。容易なことでないのは承知してる。一朝一夕にできることじゃない。時間と労力をつぎ込まなきゃいけない。精神的にも身体的にも」

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ロジャースは昨季50サックを喰らいながらフル出場したタフネスも高く評価されている。現役時代に160サックを挙げたケヴィン・グリーンOLBコーチは次のようにロジャースを称賛する。「優勝するためには、度胸があってパスの正確なクォーターバックが必要だ。アーロン・ロジャースはクォーターバックのユニフォームを着たラインバッカーだよ。叩きのめされるのがわかっているし、実際そうされてもすぐ立ち上がる」

「私は個人的にジョン・エルウェイ、ジョー・モンタナ、フィル・シムズといった連中を叩きのめしてきた。しかし彼らはすぐに立ち上がり、すぐまた倒されると知りながらポケットに留まってパスを投げ続けた。そうした闘うメンタリティがアーロン・ロジャースの中にもあるのが、私にはわかる。オレは逃げない、オマエがどれだけハードにヒットしてもオレは戻ってきて投げ続けてやる、といった怖れを知らないメンタリティがね」

グリーンOLBコーチの言葉を記者から聞いたロジャース。「史上最多サック級のケヴィンがそう言ってくれるのは大変な賛辞だね。僕としてもケガを押してプレーし続けたことは誇りに思っている。自分がいることで勝利の可能性が最大になるなら、どれだけ苦しくても僕はフィールドにいるべきなんだ。昨年はかなりのサックを喰らった。(自分次第で)避けられたものもあったし、そうでないのもあった。でも過去2年間全試合出場し、望ましいレベルでプレーできたことは自慢できると思う」

賛辞といえば、先日はCBチャールズ・ウッドソンの発言もあった。「去年マンデーナイトの時にも言ったんだ。もしウチがA-Rodを普通に守ってやりさえすれば、彼はリーグ最高のクォーターバックだ、とね。その主張は今も変わらない。50サックも喰らいながら、彼は4000yds以上投げたんだ。信じられないことだよ」とウッドソン。ただロジャース自身は、トム・ブレイディがダントツでNFL最高、と語っている。

昨季ロジャースはラッシングでも316yds、5TDを挙げた。「ポケットの外でも大きなプレーができることは誇りに思っている。ただ、ぎりぎりまで大きなプレーを狙うことと、ボールを持ちすぎることは紙一重だからね」と本人は自戒するように語っている。

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ロジャースが楽観しているのは、若いタレントの台頭についてだ。昨季TEジャーマイケル・フィンリーは55回676ydsを挙げ、3年目の今年はさらに伸びるものと期待されている。「彼のポテンシャルの高さは誰の目にも明らかだよね。昨季は彼の成長が我々のオフェンスを変えてくれた。彼を止めるのは難しいよ。彼がフィールドにいれば、ドナルド(WRドライバー)やグレッグ(WRジェニングス)やジョーディ(WRネルソン)がフリーになりやすいし、ランニングゲームの助けにもなる」

「僕らには大きな目標がある。チームの将来について、僕らはみな興奮しているんだ」

関係ないが ESPN Magazine表紙の撮影風景

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