グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2010年5月29日

経営委員会に新メンバー

ラリー・ウェイアーズ理事を副社長兼筆頭理事に昇格させ、マーク・マクマレン理事を経営委員会 Executive Committee に加えることをマーク・マーフィ社長兼CEOが発表した。長年にわたって役員を務めてきたピーター・プラッテンが定年で名誉理事に退くことを受け、その穴を埋めるための人事だ。マクマレンはウェイアーズに代わって会計を担当する。これらの人事はすでに理事会の承認を得ており、7月末の株主総会で承認されて正式なものとなる。

ラリー・ウェイアーズ(65歳)はエネルギー関連大手 Integrys Energy Group の元社長兼CEOで、最近理事長を退任したばかり。2004年にパッカーズの経営委員会に加わり(2004年記事)、翌年から会計担当を務めてきた。 マーク・マクマレン(61歳)は Associated Bank Corp の上級副社長で、2007年にパッカーズ理事会に加わったばかり。退任するピーター・プラッテンも元銀行頭取。

ウェイアーズのVice President and Lead Director (of Board of Directors) という新しい肩書きは全く目新しいもので、経営委員会のメンバーに副社長の肩書きがつくのも、少なくともこの10年では初めてのこと。事実上筆頭格(マーフィ社長の選出も主導)だった重鎮プラッテンの代わりにウェイアーズが筆頭理事となる、という役回りを公式な形にしたのだろうか。新労使協定締結にむけてこれから多忙になるマーク・マーフィ社長の任務を軽減する、という意味合いがあるかもしれない。

グリーンベイ・パッカーズには、株主総会で選任された45人の理事からなる理事会 Board Of Directors があり、その中から7人が選ばれて経営委員会 Executive Committee を構成している(リスト)。理事はビジネス経験豊富な地元財界人が圧倒的多数で、その他に弁護士、判事、病院理事長、大学役員、元NFL選手(マーフィ社長を除いて3人)などがいる。

理事会の会合は年に4回ほどで、重要な決定には蚊帳の外に置かれることが多い。経営委員会も通常の業務に携わるわけではなく、主に経営面で社長に助言を与える諮問委員会のような存在。会合はだいたい月1回 + 必要に応じて、といった感じらしい。給料も特権もないが、ウィスコンシンの人々にとっては憧れの存在で、有力経営者は理事会に入りたがり、理事は経営委員会に入りたがる。ビジネス面の能力が重視されるため、元パッカーズ名選手というだけでは理事にはなれず、経営者としてある程度認められなければならない。

カテゴリ : Coach/Front Office, Team/Organization