過去の記事 |
2010年 >
04月 >
Draft Notebook 3: SS Morgan Burnett
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年4月24日
3巡7位(全体71位)指名のSSモーガン・バーネット(ジョージア工科大)について。
- ジョージア州カレッジパークで生まれ育ち、すぐ近くのジョージア工科大へ。
- 昨季ジョージア工科大はカンファレンス制覇してローズボウルに出場したが、OTブラガのいるアイオワ大に敗れている。
- 背番号は42番に決定。セーフティとしてはFSダレン・シャーパーでおなじみの番号。昨年まではRBデショーン・ウィンが着けていた。
- 3巡22位からトレードアップするため、4巡24位(全体122位)指名権をイーグルスに譲渡。そのため、ドラフト最終日は5巡23位が最初のピックとなる。
- ドルフィンズ(2つ後ろ)とベアーズ(4つ後ろ)もSSバーネットを狙っていたらしい。
- 本人はファーヴのファンだったという。「自分がセーフティだから、エド・リード(BAL)やトロイ・ポラマル(PIT)を見ながら育った。でも子供のときはずっとブレット・ファーヴのファンだった」 ファーヴがもういないって知ってるよね? 「もちろん知ってるっす(笑)」
- テッド・トンプソンGMの会見から。
- トレードアップの理由は? 「我々のいつも通りの手順だ。ボード(自分たちの作ったランキング表)を見渡したところ、今後の展開が不利になりそうだった。3巡後半でも4巡でもね。よい選手が残っていなさそう、というわけではない。しかし、欲しい選手を確実に手に入れるために前を狙う価値はある、と考えた」
- SSバーネットについて。 「非常にアスレチックで、サイズもいい。アーリーエントリーした3年生だ。ボールスキルも素晴らしい。私はこの3週間か4週間、こういった選手をかなり集中して研究し直した。3年生は見る機会そのものが少ないからね。我々がセーフティに求める資質を彼はすべて兼ね備えていて、(CBもできる)デュアル・ガイの能力がある」
- トレードアップで指名権を減らしてもよい、というのはチームのレベルが上がったことの反映? 「君の言いたいことはわかる。ある程度はそのとおりだと思う。チームの中核は以前よりも強くなっていると思うし、今後はさらに強くなっていってほしい。新しい選手を数多く獲ることの意義を軽んじるわけではないし、今でも非常に重要だと思ってはいる。しかしボードを眺めて、『この選手が獲れれば、他の選手とはかなり差があるんじゃないか?』 ということも時には必要だ。そういう意味で、今日は(3巡後半から4巡にかけて)ボードがややソフトになりつつあった」
- DEとSSを指名したのは、DEジェンキンズ、DEジョリー、SSビグビーが来年FAになることと関係が? 「そういうこととは関係なく、将来中核選手になれそうな選手をドラフトで加えていくのは常に重要なことだ。選手というのは年を重ね、フリーエージェントになったり引退したりするのだから、常に新しい選手を加えていかなければならない。チームは常に動き、進展していくのだから」
- FSコリンズのよき相棒になるセーフティを探していた? 「アタリ(ビグビー)も時によってはそうあってくれている。足首のケガが非常に長引いたりもしたが、よいフットボールをしてくれている。この指名はべつにアタリへの批判ではない」
- ダレン・ペリー・セーフティコーチの会見から。
- SSアタリ・ビグビーをプッシュできる選手? 「我々はそう思っている。アタリ自身はいろいろ言い分があるだろうけどね。プロならば誰でもそうだ。プロである以上、何事も競争なしには手に入らない。すべての選手から最高のものを引き出す、そういう点で競争は我々コーチングスタッフにとって望ましいことだ。アタリはおそらくこれまで以上に頑張るだろうし、ワークアウトにも熱が入ることだろう。競争心の強い彼のことだから、このチャレンジを歓迎するはずだ」
- 「昨季はセーフティ陣のデプスに問題があったのは間違いない。開幕戦でアタリが負傷してしまい、我々は頭をかかえるような感じになり、(5LB・3DBの変則隊形など)いろいろなパッケージを試さざるをえなくなった。モーガンの加入で層が厚くなるし、すぐにでも貢献できることを望んでいる」
- ランサポートの懸念は? 「モーガンはすべてできるし、我々はパスカバーとランサポートの両方ができる選手をセーフティに求める。我々のシステムは複雑だから、典型的なボックス・セーフティでは困る。スペースでのパス守備に優れ、それでいてランゲームにも貢献する。モーガンにはその能力がある」
- ボールスキルについて。 「通算14インターセプトという数字が語っているように、優れたボールスキルがあり、ボールを狙う能力は高い。もちろんまだ若いので、向上の余地は大きい。ただ、カバレッジの勘、ルートの読み、よいアングルで追う、といったことは、若い選手は身についていないことも多い。いっぽう特殊な能力を持っていて、教えずともできる選手もいる。彼は生まれついての能力があって大きなプレーができているのだと思う」
- 頭脳面は? 「もちろん高い。コンバインで彼と過ごしたが、我々のすべてのコールやチェックをこなせる知的能力を持っているのはたしかだ。ウチのシステムではセーフティがクォーターバックであり、優れたコミュニケーターでなければならない。それができなければチャンスさえない。いちいち考えて動いていたのでは反応が遅れてしまう。40yds走4.4秒の選手でも、もし仕事がわかっていなければ実際は4.7秒になってしまう。だから知的能力は軽視してはならないし、どれだけ早く戦力になるかはそれにかかってくるだろう。メンタル・エラーは許されない。だから、ドラフト候補選手を評価する上でも我々は知的能力を重視している」
- 不安定だと言われるが? 「フィルムを見た限り、まったくそうは思わない。我々はこの指名を喜んでいるし、モーガンがこのチームにもたらすものは大きいだろう。彼はいろいろな使われ方をして、ラインバッカーのようにスクリメージ近くで起用されたりもした。それを見て、実際は特殊なディフェンスなのに 『自分勝手に動いている』 などと誤解されたりもするから」
- 初めての試みである3日間ドラフト。2日目は2巡・3巡合わせて7時間34分だった。