グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年1月15日
マイク・マッカーシーHCがシーズン最後の記者会見を行った。シーズン中から批判されていたショーン・スローカムSTコーチやジェームズ・キャンペンOLコーチの去就が注目されているが、「コーチたちの評価は今日から行うところだ」としている。(昨年も最終戦から1週間後にディフェンスコーチ陣が大量解雇された)
- 「試合後2日間かけて、全選手との面談を行ってきた。今日これからコーチングスタッフの評価に入る。毎年やっているプロセスで、これには時間がかかる。今は情報を集めているモード。厳しい敗戦ではあったが、我々コーチングスタッフやサポートスタッフが向上するよい機会でもある。スタッフの面では今季の展開に満足しているが、我々はあらゆることを検討し直し、私自身を含めてあらゆる個人の評価を行う。我々はこのチームを前進させなければならず、これはそのよい機会だからだ。昨年も同じようなプロセスを経て、目標とした分野(おそらくラン守備向上などを指す)で我々は進歩することができた」
- 今シーズンは成功と言える? 「本当の成功といえるのは、スーパーボウルの勝者だけだ。我々もそれなりの成功は収めることができ、今後の糧になる経験をたくさん積むことができた。昨年よりも成熟したチームになることができた。QBアーロン・ロジャースのロッカールームでの存在感については、面談した多くの選手が言及していた。これが『彼のチーム』になってきた。フィールドでもロッカールームでも、彼が大きなポジティブな存在なのは間違いない」
- 契約が切れるLTチャド・クリフトンとRTマーク・タウシャーの両先発OTについて。「全選手について、コーチたちが評定の作業を今週行っている。復帰後のマークの働きにはとても満足している。ヒザのリハビリの面でも、峠を越えたと思う。チャドも、いくつものケガを乗り越えて頑張り通してくれた。アリゾナ戦でのケガは打撲と足首の捻挫だ。後ろからRBグラントにぶつかられた。もし今週試合があったら、出場できたかはわからない」
- OLBアーロン・キャンプマンの今後について。「このシーズンについて、そして今後について、昨日彼と長時間の話し合いをした。他の選手と同様、彼についても情報をまとめて評価を行うし、ヒザのリハビリも注視していく。これまでのところ、リハビリは極めて順調に進んでいる。これだけすみやかに回復するのは驚くべきことだ。3-4への適性? 彼はよいフットボールをしたと思う。よい結果を出した」
- 両アウトサイドLBからのパスラッシュはこれで満足? 「人事面の話し合いに加わるとき、私がいつも強調するのはパスラッシャーとコーナーバックだ。優れたパスラッシャーが多いに越したことはない」
- ファーヴ、ロスリスバーガー、ワーナーといった一流どころのQBに歯が立たなかったディフェンスについて。「アリゾナ戦とピッツバーグ戦、とくにクォーターバックについてはかならず詳細に検討するつもりだ。この2試合で1000ydsを許したわけだからね。アリゾナ戦については、タックリングの拙さに非常に失望している。4クォーターを通じて、我々はタックリングの悪いチームだった。カバレッジのコンセプトの崩れは、最初の3rdダウンでのフラットへの基本的なカバレッジミスから始まっていた。その2つが試合を大きく左右することになった。我々コーチの采配についても厳しく振り返るつもりだし、我々に対して29/33のパス成功をした相手オフェンスも褒めないわけにはいかない。しかし最大の問題は、我々の基本の部分だった」
- 敗戦の原因はチームの心構えだった、としたCBウッドソンの発言について。「私はチームの全員と話をしたが、率直に言って、そう考えているのはおそらくチャールズだけだろう。相手は序盤から激しく攻めてくると我々は予想していた。こちらはそれにうまく対処できなかったが、それが精神面の問題だとは思わない。こちらのディフェンスは、とくにアラインメントや(前述の)基本の部分で、シャープでなかった。しかし心構えの問題ではない。相手は昨年スーパーボウルに出場したチームだ」
- レギュラーシーズン最終戦で(アリゾナのように)もっと手の内を隠すべきだった? 「我々がゲームに負けたのは、基本的な部分をおろそかにしたせいだ」
- 「シーズン序盤で表れたディフェンス選手の身勝手な行い(プレーコール批判を指すのだろう)は気に入らなかった。今季はディフェンスが変わり、フィロソフィーが変わり、それぞれの役割が変わり、選手たちのプレーに少しずつ躊躇があったのは間違いない。そうしたことは、本気のゲームプランを経たレギュラーシーズンにならなければ表面に表れないものだ。とくに最初の4週間は、産みの苦しみのようなものがあったのは事実だ」
- FAとなる選手たちについて、優先度リストはある? 「明日そのことで話し合いを行う。テッド(トンプソンGM)と私は人事面での話し合いを、だいたい毎週金曜にしている。だから、今になって長時間の話し合いは必要ない。コーディネーターたちからそれぞれの意見を聞き、近いうちにレジー・マッケンジー(フットボール事業部長)から全FA選手のリストを受け取り、分析を重ねて、ドラフト・ボードのようなボード(ランキング表)を作成する」
- 労使交渉のゆくえについて。「悲観的なコメントも楽観的なコメントも聞いているが、ポジティブな雰囲気が伝わってきているのはたしかだ。(オーナー側も選手会側も)誰だって先行きの不安はなくしたいものだ。補強については、(労使交渉の成り行きいかんで)我々は2つのプランがある。その点で今後も仕事を続けていかなければならない」
- ケガ人について。
- 「この2日間にたくさんの選手がMRI検査を受けた。今日Dr.マッケンジーと会ったのだが、今のところ、今オフに手術を受ける予定の選手はいない。その可能性について今後話し合う予定の選手は2人ほどいる。チーム全体としては、かなりよい健康状態でシーズンを終えることができたと思う」
- 「OLBジェレミー・トンプソン(首)はさらに専門家の助言を求めているところだ。またフットボールがプレーできるのか、手術が必要なのか、といったことについて、少なくともあと2人の診断を仰ぐことになっている」
- 「Cジェイソン・スピッツ(腰)については、難しい時期を脱したのは間違いない。完全には回復していないが、完調に近づいてきている」
- 腰痛再発で開幕前にIR入りしたDEジャスティン・ハレルについて。「本人と会ったところだが、トレーニングは非常によくやっている。あと少しで完全に回復するようだ。オフはずっとグリーンベイに残り、トレーニングを続ける予定だ」