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Notebook: ショートパス主体への転換
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年1月 9日
- ここ数週間と同じように、今週も木曜が重め・長めのパッド練習で、金曜の練習が軽め。「2週連続遠征ということもあるし、金曜を軽くすることで、試合まで選手たちに疲労回復の機会を与えたい」とマッカーシーHC。マイク・ホルムグレンHC時代は、シーズン後半になるとパッドを着けた練習を行わなかったが、マイク・シャーマンHC時代には週に1回は行うようになり、マッカーシーHCも基本的に同じ方針のようだ。
- この日の練習には、インジャリー・リポートに載っている8人のうち7人がフル参加した。Sデリック・マーティン（足首）だけがまだ復帰できず。
- 肩の状態についてCBチャールズ・ウッドソン。「ただ痛みがあるだけだ。腕を伸ばしてまずい着地をしたときに、鋭い痛みが走る。場合によってはそれが長引く。でも我慢できる程度だ。プレーには支障ないよ。2006年に肩を痛めてハーネスを着けた時？ うん、すごくよく似てる」
- CBハリスがいないだけに、CBウッドソンは先週同様WRラリー・フィッツジェラルドをカバーする仕事がメインになるものと予想されている。「いろんなカバレッジを混ぜて、僕をあちこちに置いて相手を崩す努力をするだろう。しかし大方のところ、僕がフィッツジェラルドに付くだろうね。それは秘密でも何でもない」
- カーディナルスでは、先週ヒザを打撲したCBドミニク・ロジャース=クロマティが練習に復帰。足首を捻挫（ヒザも）したWRアンクアン・ボルディンはまだ練習に復帰できていない。タフなボルディンだけに強行出場する可能性は高いが、100%の状態でないのなら、こちらにとってありがたいところ。
- 今季QBアーロン・ロジャースの3rdダウンでのQBレーティングはNFLダントツ1位の133.5。1999年にQBカート・ワーナー（STLで優勝）が137.3を記録して以来の好成績だった。3rdダウンで稼いだ1710yds、14TD、0INTもすべてNFL1位。
- シーズン前半は積極的にロングパスを狙う攻撃だったため、QBロジャースのパス試投1回平均獲得ydsはNFL3位（例年なら1位）の8.67ydsだったが、シーズン後半はショートパス主体に変え、1回平均7.75ydsに大幅ダウン。1シーズン通してはNFL4位の8.2yds。パス成功率はシーズン前半が63.1%、後半は66.2%と向上している。かといってロングパスを狙わないわけではなく、40yds以上のパス成功数はシーズン前半が9回、後半が7回。
- シーズン後半のパス攻撃について、QBロジャース。「（方針の変更に加え）ジャーマイケル（TEフィンリー）が戻ってきたこともある。彼がフィールドにいると、（彼をWRのように使えるので）スプレッド・セットのようになるから。より短いルートを走り、僕が素早く判断することが重点になる」
- 有力QBたちの入団で一気にパス寄りのチームぞろいとなったNFC北地区。4チームとも昨年よりもパスydsが増えている。昨年は、4球団のパッシング合計12790ydsはNFL全8地区のうち7位だったが、今年は17%増の14977ydsでNFL3位に。ラン/パス比率は昨年の1 : 1.16から1 : 1.33へ。
- NFL.comがパッカーズディフェンスを解説したビデオ。前半はブライアン・ビリックがOLBクレイ・マシューズのプレーを分析し、後半はジョー・サイズマンらがディフェンス全体を解説。
- 多くの部門でNFL上位に入ったパッカーズディフェンスの中で、おそらく最も悪いスタッツはNFL28位のレッドゾーンディフェンス。逆にカーディナルスのレッドゾーンオフェンスはNFL1位で、70.4%のTD率を誇っている。
- スペシャルチームについてショーン・スローカムSTコーチ。「シーズン中盤にいくつか大きな失態があったせいで、急にみなが 『自分はあんなミスをしないように』 という雰囲気になってしまった。そんな風ではダメなんだ。シーズン中には苦しいときも何度かある。大事なのはその経験から学んで、それを良い方向につなげることだ。ウチの連中はそれをやってくれたと思う。キーの1つは、（出場メンバーが安定し）継続性が得られたことだ。そして個々の選手が頑張ってインパクトある働きをしてくれた。大きな自信をつけた。キックオフ・カバレッジが好例だが、自分がしっかりやれば他の10人も役目を果たしてくれる、と11人全員が信じることが大事だ」
- パッカーズのキックオフカバレッジは最近調子を取り戻し、第13週BAL戦で68ydsリターンを許した後の4試合では、スティーラーズ戦の36ydsリターンが最長だった。ただ、それまでの不振を取り戻すほどではなく、「キックオフ後の相手オフェンスの平均開始位置」は今季NFL31位。パッカーズより悪いのはスティーラーズ（リターンTDを4回許した）だけだった。
- 先週はパッカーズファンがかなり多くアリゾナに乗り込んでいたが、今週もその点では期待できそう。プレーオフだというのに、チケットの売れ行きにあまり勢いがないからだ（つまりアウェーのファンが入手しやすい）。ブラックアウトはぶじ回避できたが（それも木曜になってから）、「チケット価格は先週のゲームより安い」との報道さえある。
- 昨季はファーヴ・ショック、景気悪化、チーム成績悪化でパッカーズ・グッズの売り上げが落ち込んだが、このところの好成績で売り上げが伸びてきている。とくに、勝ち星を伸ばしたところでクリスマスシーズンを迎えたのが大きかったらしい。これまではQBロジャース、WRジェニングス、WRドライバー、ILBホークのジャージが定番だったが、最近はCBウッドソンとOLBマシューズのジャージが爆発的に売れている、とのこと。
