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Packers 33 - 7 Cardinals
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年1月 4日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (11-5) |
14 |
12 |
7 |
0 |
33 |
Cardinals (10-6) |
0 |
0 |
0 |
7 |
7 |
前の試合でヴァイキングスが勝ったことで、プレーオフ初戦はGB@ARIと試合前すでに決定していたが、両軍とも主力選手がみな先発出場した。パッカーズオフェンスは第3Q半ばまでQBロジャースはじめ先発組がプレー。ディフェンスはかなりの選手が終盤まで出ていた。カーディナルスはQBワーナーを第1Qまでで下げ、ディフェンスの主力も前半のうちに下げた模様。なぜかWRフィッツジェラルドだけが最後までプレーして、ARI唯一のタッチダウンを記録した。
試合は序盤からパッカーズオフェンスが好調にタッチダウンを重ね、ディフェンスも3インターセプトを奪ってさらに点差を広げる。後半にもTDを追加したパッカーズは、カーディナルスの反撃をインターセプトからの7点に抑えて逃げ切り勝ち。トータル187ydsのディフェンスが光った。ケガ人はCBチャールズ・ウッドソン(肩)とLBブラッド・ジョーンズ(足首)だけで、次の出場には問題なさそう。
パッカーズはプレーオフ第5シードを確保し、カーディナルスは第4シードとなった。同時進行のPHI@DALでカウボーイズが勝って第3シードの座を奪い、イーグルスは第6シードに。珍しいことに、NFCワイルドカード・プレーオフは2試合ともシーズン最終週の再戦となった。
第1Q
- GB陣31から、WRドライバーへの14ydsパスの後、4thダウンインチズはQBロジャースのスニークで成功。RBグラントの6ydsラン、WRドライバーへの7ydsパスでさらに1stダウン。WRジェニングスへのパスインターフェアでARI陣1ydsへ。RBグラントが1ydsTDラン成功。
- WRドゥセットへの13ydsパスで1stダウンを取るが、後が続かず。
- WRドライバーへの25ydsパスの後、ラン2回止まって3rdダウン7、WRジェニングスへの12ydsパスでGB陣48へ。WRネルソンへの51ydsパスで一気にゴール前1ydsに迫り、最後はQBロジャースのダイブでタッチダウン。
- WRボルディンへの11ydsパスのあと、ラン2回とパス失敗でパント。
- RBグラントの10ydsランで第2Qへ。
第2Q
- RBグラントの3ydsラン、TEリーへの6ydsパス、ロングパス失敗でパント。好パントでARI陣1へ。
- QBワーナーが退いてQBライナートが登場。3rdダウン9、エンドゾーン内のホールディングでセーフティ。
- GB陣39から、RBグラントの13ydsラン、WRジェニングスへの9ydsパス、RBグラントの3ydsランでARI陣へ。FBクーンへの4ydsパス、ラン2回でさらに1stダウン。TEフィンリーへの12ydsパスの後、3rdダウン3でエンドゾーンへのパスは通らず、26ydsFG成功で3点追加。
- WRブレストンへの10ydsパスのあと、CBウッドソンがインターセプトしてそのまま45ydsのタッチダウン。
- TEスパックへの22ydsパス、RBハイタワーの11ydsラン、WRボルディンへの17ydsパスでFG圏内に入るが、SSビグビーがGB陣2でインターセプトしてGB陣16までリターン。
- ランプレー2回でハーフタイムへ。
第3Q
- RBハイタワーへの5ydsパス、WRボルディンへの10ydsパスで1stダウンを取るが、後が続かずパント。好パントでGB陣6へ。
- TEフィンリーへの11ydsパス、WRジョーンズへの4ydsパス、RBジャクソンへの17ydsスクリーンパス、WRドライバーへの3ydsパス、RBグリーンの5ydsラン、WRジョーンズへの8ydsパスでARI陣へ。RBグリーンの3ydsラン、WRドライバーへの7ydsパスでさらに1stダウン。RBグリーンの2ydsラン、WRドライバーへのydsパス、RBジャクソンへの12ydsスクリーンパスでゴール前5ydsに迫り、TEフィンリーへ5ydsTDパス成功
- WRフィッツジェラルドへの8ydsパス、WRアーバンへの5ydsパス、RBハイタワーの17ydsランとアンネセサリーラフネス(ARI)でARI陣47へ。WRドゥセットへの7ydsパス、4ydsパスでGB陣に進んで最終Qへ。
第4Q
- ホールディング(ARI)などで3rdダウン16、RBハイタワーへのパス失敗でパント。
- ようやくQBロジャースを下げてQBフリン登場。LTラング、CG/Cディートリック=スミス、RTバーバー。3rdダウンでサックされるが、フェイスマスクで1stダウン。フォルススタート、ラン2回で3rdダウン12、WRジョーンズ落球でパント。
- 3番手QBセント=ピエール登場。WRアーバンへの9ydsパスなどで1stダウンを取るが、CBトラモン・ウィリアムズがインターセプトしてARI陣33まで21ydsリターン。
- RBグリーンのラン2回とTEフィンリーへの6ydsパスで1stダウン。さらにラン2回で3rdダウン8、CBブラウンにインターセプトされてGB陣3ydsへ。
- WRフィッツジェラルドに3ydsTDパス成功。
- WRネルソンの好リターンでARI陣46へ。RBグリーンの6ydsラン、14ydsランで1stダウンを取って2ミニッツ。両軍タイムアウトを取らず、ニーダウン3回で試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは第3Q半ばまで出場して21/26、235yds、1TD、0INTでレーティング117.1と申し分ない出来。
- カーディナルスは(手の内を見せないため)ブリッツをほとんど入れず、パスプロテクションはほぼ完璧。被サックはゼロで、QBヒットが数回あっただけだった。
- 相手DBがクッションを多く取ったソフトなカバレッジばかりなので、クイックパスがよく通る。
- 最初のシリーズの4thダウンインチズはQBスニークで成功し、次のシリーズは1ydsのダイブでタッチダウン。この日QBデヴィッド・ギャラード(JAX)が40yds走ったために「QBラッシング王」の座は譲ったが、ラッシングTD5回はQB中最多。
- QBマット・フリンは第4Qから登場し、1/3、7yds、1INTでレーティング2.8。第4Qのインターセプトは明らかに彼の判断ミスで、みすみす3点を逃したうえ、ロングINTリターンで7失点につながった。3rdダウン11の場面で、WRジョーンズがイージーな落球をしたのは気の毒だった。
- チームラッシングは34回109yds(平均3.2)。QBスニーク2回とニーダウン3回を除くと平均3.8yds。
- 先発RBライアン・グラントは前半いっぱい出場し、11回51yds(平均4.6)、1TDと好調キープ。
- RBブランドン・ジャクソンは6回17yds(平均2.8)、パスキャッチは2回29yds。どちらもスクリーンパスで1stダウンを更新し、第3QのTDドライブに大きく貢献した。
- RBアーマン・グリーンは12回42yds(平均3.5)。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRドナルド・ドライバーは6回65yds。試合開始直後に14ydsパスキャッチを決め、めでたく6年連続7回目の1000ydsレセプション達成。
- WRグレッグ・ジェニングスは3回29yds。
- WRジョーディ・ネルソンは1回51yds。ロングボムを競り勝ち、惜しくもTDには1yds足りず。(映像)
- WRジェームズ・ジョーンズは3回17yds。第4Qには1stダウンになるはずのパスをイージーな落球。
- TEジャーマイケル・フィンリーは4回34yds、1TD。高さのミスマッチを活かした彼らしいタッチダウンだった。(写真)
- TEドナルド・リーは2回13yds。
- TEスペンサー・ヘイヴナーはパスキャッチなし。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTタウシャー。第3QいっぱいでLTクリフトン、Cウェルズ、RTタウシャーを下げ、LTラング、Cディートリック=スミス、RTバーバーが出場。
- 被サックはQBロジャースがゼロ(今季ようやく2回目)。QBフリンが1回あったが、相手フェイスマスクで1stダウンをもらえた。相手ディフェンスがほとんどブリッツを入れず、パスプロは容易だった。
- トータルオフェンスはパッカーズ345ydsに対してカーディナルス187yds。
- タイムオブポゼッションもパッカーズが37分27秒と圧倒。
- 3rdダウン成功率は5/12の42%。カーディナルスは4/8の50%。
- パッカーズの犯したターンオーバーは第4Qのインターセプト。
- 奪ったターンオーバーは3つのインターセプト。第2Q、CBチャールズ・ウッドソンがQBライナートからWRフィッツジェラルドへのパスを奪って45ydsのINTリターンTD(映像)。第2Q末には、エンドゾーン近くへの30ydsパスをSSアタリ・ビグビーがインターセプト。第4Qには、3番手QBのセント=ピエールからTEスパックへのパスをCBトラモン・ウィリアムズがジャンプしてインターセプト。(映像)
- パス守備はQB3人を合わせて19/31、139yds、1TD、3INTのレーティング43.0。この日最長のゲインがわずか22ydsだった。
- こちらのディフェンスも普段よりはシンプルで、サックはゼロに終わった。そのかわり相手OLからホールディングを2回引き出し、うち1回はエンドゾーンでのホールディング(OLBマシューズが相手)でセーフティとなった。(映像)
- ラン守備は14回48yds(平均3.4)と文句なし。
- 反則は今季最少の4回19ydsと素晴らしかった。カーディナルスは反則7回76yds。なかでも28ydsのパスインターフェアがありがたかった。
- キックオフリターンはWRジョーディ・ネルソンが最長54ydsを含む3回平均29.7ydsと上出来。
- パントリターンはWRジョーディ・ネルソンが2回平均8.0ydsとまずまず。
- Pジェレミー・カピノスはパント2回平均49.0yds、ネット47.0平均yds。数字だけ見ると素晴らしいが、内容はほめられたものではない。1回目は、飛びすぎたパントを相手リターナーのWRブレストンが見送らず、ARI陣1yds地点でキャッチしてしまうポカ。2回目は低い失敗パントだったが、ラッキーバウンドに助けられた。
- Kメイソン・クロスビーは26ydsFGをど真ん中に成功。苦手な右ハッシュマークからのキックだった。
- カバレッジチームは文句なし。キックオフカバレッジは5回平均20.8(最長23yds)に抑え、パントカバレッジは2回平均2.0ydsにシャットアウト。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第2Q末にCBチャールズ・ウッドソンが肩を痛めて退場。試合後のロッカールームで本人は、「大丈夫だと思う」と語っている。
- 前半の終わり近くにLBブラッド・ジョーンズが足首をひねった模様。大事なゲームなら出場を続けられた程度、とのこと。
- アクティブ登録から外れたのは、FBホール、WRウィリアムズ、RTジャコミニ、NTピケット、DEモンゴメリー、ILBチラー、CBフォード、Sマーティン。元気な主力選手は全員アクティブ登録されている。
- WRドナルド・ドライバーは6年連続7回目のシーズン1000ydsレセプションを達成。
- QBアーロン・ロジャースは今季パス4434ydsとなり、QBファーヴ(1995年)を抜いて球団史上2位に。1位リン・ディッキー(1983年)の4458ydsには惜しくも及ばなかった。
- QBロジャースはQBレーティング100以上のゲームが今季10回目。シーズンひと桁インターセプトは、QBブレット・ファーヴもGB時代には達成したことがない。(今年MINで達成)
- CBチャールズ・ウッドソンはこれで今季9インターセプトとなり、NFL最多タイに4人で並んだ。INTリターンTD3回も、FSダレン・シャーパー(NO)と並んで今季NFL最多タイ。
- パッカーズディフェンスは球団史上初のラン守備NFL1位を達成。1試合平均87.7ydsも球団史上最少。
- パッカーズディフェンスがセーフティを決めたのは、2001年第11週@DET戦以来8年ぶり。DEカビーア・バジャ=ビアミラがエンドゾーンでQBチャーリー・バッチをサックしたものだった。
- 明日はこのユニヴァーシティ・オブ・フェニックス・スタジアムでフィエスタ・ボウル(ボイジー州立大対テキサス・クリスチャン大)が開催されるため、試合が終わるとすぐにエンドゾーンのペイント塗り替え作業が行われている。(写真)