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Notebook: アリゾナで長期滞在はしない
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年12月30日
- 消化試合に近くなったシーズン最終戦への取り組みについてマイク・マッカーシーHCは、「普段と同じようにプレーするつもりだ。誰が出場する、どれだけ出場する、といった問題にはここでは触れたくない」と話している。一昨年の最終戦の前も似たようなことを言っていたが、WRドライバー、WRジェニングス、TEリー、DEキャンプマン、NTピケット、CBウッドソンを出場させず、QBファーヴも3シリーズだけだった。
- パッカーズはどうやっても第5シードか第6シードだが、カーディナルスは展開次第で第2シードから第4シードまで可能性がある。
- プレーオフ初戦がカーディナルスとの再戦となった場合でも、アリゾナに長期滞在はしない予定、とマッカーシーHC。「そういったやり方がいいとは思わない。チームの行動スケジュールがルーティーンから外れることになってしまう。人間は規則正しい行動を続けることが大事だと信じているし、2週連続でアリゾナでプレーするからといって、それを変えるべきだとは思わない」
- Sデリック・マーティンは足首捻挫のため最終戦は"Doubtful"だろう、とマッカーシーHC。スペシャルチームのリーダー格として活躍していただけに、もしプレーオフに出れないとなると痛い。また控えセーフティが1人減ると、最終戦で先発組を休ませにくくなってしまう。
- DEマイケル・モンゴメリーも足首を捻挫し、最終戦は欠場の見込み。こちらも主力組を休ませにくくなる、という点でちょっと痛い。
- シーホークス戦を欠場したNTライアン・ピケット(ハムストリング)についてマッカーシーHCは、「先週と同じ位置にいる。水曜は練習しない予定」としている。スティーラーズ戦に出して失敗しただけに、最終戦には出場させないだろう。
- 第16週を終えてラン守備がNFL1位となった(トータルディフェンスは2位)。昨季のパッカーズはラン守備26位で、それがボブ・サンダースDC解任の最大の理由だった。「私が最初にマイク(マッカーシーHC)と面談したときから、ラン守備の向上が彼の最優先課題だった。じっさい我々の基本理念はまずランを止めることから始まる。それが出来なければ、次のステップに進んでQBにプレッシャーをかけることもできなくなってしまう」とドム・ケイパースDCは言う。「20年前はラン守備がもっとずっと大きな位置を占めていた。しかし(今でも)世界で最も苛立たしいのは、ランで5ydsも6ydsも進まれてしまってその対抗策を持たないことだ」
- パス・オリエンテッドに変化してきたNFLにおいて、強力ラン守備の価値は以前ほどではない。それでも、過去10年間のスーパーボウル優勝チームのうち、ラン守備がトップ10でなかったのは2チームだけ。5チームがラン守備トップ5に入っている。
- それなりに安定してきていたPジェレミー・カピノスのパントだが、シーホークス戦最後のパントがひどかった。わずか37ydsのラインドライブで、ハングタイムわずか2.81秒。そのため20ydsもリターンされてしまった。「あのパントはいただけない。低く、しかもフィールド中央だったからね。たしかにカバレッジもよくはなかったが、カバレッジとパンターが両方しっかりやってくれなければ」とスローカムSTコーチ。
- 地元両紙のシーホークス戦レビューから。
- QBロジャースは最初のドロップバック7回のうち4回でヒットを受けたが、その後は第3Q末に交代するまで1回しかヒットされなかった。こちらのパスプレーのうちシーホークスがブリッツを入れたのはわずか6.1%で、パッカーズの対戦相手としては昨季第5週ATL戦以来の少なさ。
- QBフリンは入団以来最多の3シリーズに出場し、2つの得点シリーズに貢献。昨年とは見違えるようなプレーぶりを見せた。LGカレッジのパスプロが破られると右に逃げ、WRネルソンに17ydsパスを通したプレーが秀逸だった。
- RB陣の出番は、RBグラント(29)、RBジャクソン(17)、RBグリーン(今季最多の16)
- 新人FBジョンソンは37スナップに出場し、FBホールは18スナップ。FBジョンソンのプレー内容は不安定だが、ハマったときの迫力はさすが。
- シーホークスのCBマーカス・トゥルーファントは8回ターゲットになって8回87ydsを許し、さらに36ydsのパスインターフェアを犯した。
- RGシットンはパスプロでもランブロックでも安定し、今季最高の内容かもしれない。逆にLGカレッジは相変わらず不安定で、プレッシャー3回と"Bad Run"1回の原因を作った。
- T.J.ラングはクリフトンに代わって最後の3シリーズで左タックルを務め、よい仕事をした。QBフリンへの遅めのヒットが1回だけ。
- B.J.ラジは34スナップに出場して20スナップがノーズタックル。見事な突破で4ydsのロスタックルを決めたほか、ノーゲインおよびロスとなった4プレーに貢献した。序盤はQBハッセルベックのクイックカウントについていけず、地面に転ばされる場面も目立ったが、ゲームが進むうちに本領発揮。新人Cマックス・アンガーなどインテリアラインマンを圧倒した。
- OLBマシューズはサックこそ挙げられなかったものの、58スナップに出場してプレッシャー4回、QBヒット2回、パスを叩き落としたのが1回、ロスタックル1回。
- CBアンダーウッドは最後の2シリーズでプレーし、好プレーが2つほどあった。
- 1stおよび2ndダウンでのブリッツが普段より多く、34.8%で5人以上がラッシュした。
- SSビグビーはようやくシステムにぴったりハマってきて、2007年12月以来最高のフットボールをしている。RBフォーセットをミスタックルして14ydsランを許した失敗はあったが、2つのインターセプトはどちらも高いボールスキルを示した。
- QBハッセルベックはCBウッドソンの近くにはあまり投げず、主にCBブッシュが狙われた。第3Qのインターセプトは見事だったが、第2Qに許したWRフーシュマンザダへの31ydsパス、第4QのTEカールソンへの16ydsTDパス(セーフティとしてプレーしていた時)はいただけない。