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Packers - Seahawks Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年12月29日
- マイク・マッカーシーHC。「シーズン後半のみなの働きぶりは見事なものだ。それはまぎれもない事実だし、誰からも認められている。そのチームを前進させ続けるのが、我々コーチたちの責任でもある。彼らをコーチするのは楽しい。まだやるべき仕事は数多いし、進歩のチャンスはまだある」
- チームの力が最高潮になっている?との質問にマッカーシーHC。「我々はよいフットボールをしている。ゲームに勝ち、よい精神状態を保てている。フットボールとはどこまでも基本に忠実であることが重要であり、それ以外のことは、私に言わせれば精神的な妨げにすぎない」
- QBロジャースについてマッカーシーHC。「この2シーズンのアーロン・ロジャースについては、どう褒めても足りないほどだ。彼のキャリアのスタートはとてもユニークで、正直他のクォーターバックには経験させたくないものだ。しかしその逆境を乗り越え、常に変わらぬ姿でいてくれるということに、私はとても感動している。もともと才能豊かで、(控えとして)学ぶ機会もあった。先発に昇格してすぐ活躍できるよう鍛えたことに我々コーチも誇りを持っている。しかし結局のところ、フィールドに出て仕事をするのは彼自身であり、この2年間のアーロンの働きの素晴らしさは言葉では語り尽くせない」
- マッカーシーHCは試合終了間際、RBグラントとDEジョリーにゲータレード・シャワーを浴びせられた。「ちょうど首のあたりにやられたからね。冷たかった・・・(会見中の)今でも寒いよ。おもわず怒りそうになったけれど、いや喜ばなきゃいけないのだと気がついた。素晴らしいシーンだったよ。ランボーフィールドのような場所は他にない。今日はグリーンベイにとって素晴らしい日だ」
- QBアーロン・ロジャース。「ロッカールームのみんながとても喜んでる。でも同時に、これは自分たちにとって始まりにすぎないと全員がわかっている。コーチ・マッカーシーが就任してから、ウチはロードでの勝率(.548)がすごくいい。いまのプレーをしていればチャンスは十分あると思う。よいタイミングで調子が上がってきた」
- 「今日はファン感謝デーだったんだよ。知らなかった?」とCBチャールズ・ウッドソン。「僕らはフィールドに出てしっかり仕事をした。やるべき責任を果たした。いい勝利だよ。これでプレーオフに進めて、僕らにもチャンスがある」
- プレーオフ出場を祝うのはいつまで?という質問にRBライアン・グラント。「今夜まで」
- DEジョニー・ジョリー。「最高の気分だよ。1年を通して僕らはハードに頑張ってきた。ディフェンスのシステムを変更し、シーズン序盤には誰もが僕らを見限っていた。でもロッカールームの全員が力を合わせ、問題解決のために努力を続けて、いまこうして成果を見せつけることができている。もう浮き沈みはしない。ただ最高のチームを目指すだけだ」
- パッカーズが1試合でラッシングTD5回を挙げたのは1988年10月9日のペイトリオッツ戦以来。「世界に向けて大きなアピールになったね。ここにはたいしたRBはいないと思っている他チームや世間の人々に、僕らの力を見せたかった。今日はそれができたし、今後もそうするだろう」とRBブランドン・ジャクソン。
- RBアーマン・グリーンはタフな走りでタックルを破ってエンドゾーンまで突き進み、ランボーフィールドで3年ぶりのタッチダウン。「今日はレンガの壁でもエンドゾーンに進む僕を止められなかっただろう」
- RBたちの大活躍について、ジョー・フィルビンOC。「我々はときどきコーチしすぎるきらいがあるからね。彼らが(自分たちのセンスで)よいプレーを生み出すのを見るのはいいものだ。我々の仕事が楽になるのも事実だし」
- LGダリン・カレッジ。「あまりいいプレーができていないのに点数では圧倒している、という不思議なゲームだった。僕らはまだ最高のゲームができていないけれど、もしそれがスーパーボウルで実現できるなら、それでかまわない」
- いまひとつリズムの悪かった第1Q末、WRグレッグ・ジェニングスの2連続パスキャッチがオフェンスに勢いをつけた。3rdダウン4、左サイドライン際でCBジェンキンズ相手に40ydsのロングボムを完璧にキャッチ。直後のプレーでは、左へのランプレーをQBロジャースが右へのクイック横パスに変え、WRジェニングスはCBトゥルーファントとCBウィルソンを抜き去って24ydsゲイン。おかげでRBグラントが3ydsTDランを決め、あとは一方的な展開となった。
- シーズン最後のホームゲームとあって、WRドナルド・ドライバーは試合後に時間をかけてスタンドを回り、ファンと手を叩き合っていた。(写真)
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解はRBジャクソンの6ydsTDラン。右サイドにダブルTEを置き、WRは左スプリットエンドのジェニングスだけ。スナップ前にTEフィンリーが左スロットにシフトし、スナップと同時にCウェルズ以外のOLは左方向へプッシュ。相手WLBリロイ・ヒルを捕まえられず穴を埋められたが、SLBウィル・ヘリングがインサイドにオーバーパスートしたため右サイドがガラ空きとなり、大きくカットバックしたRBジャクソンがスピードを活かしてエンドゾーンへ。
- FBジョン・クーンは公式デプスチャート上はスターターのままだが、2試合連続でアクティブ登録から外れた。新人FBクイン・ジョンソンの出番が増えてきている。
- 被サック数は今季前半8試合で33回(1試合平均4.1)、後半7試合は15回(2.1)と半減。
- ドム・ケイパースDC。「先週との違いは、こちらが大きなプレーを決めたことだ。今日のいくつかのインターセプトと、先週手に当てて捕れなかったプレーでは、さほど違いがあるわけではない。勝負はそういうところで決まるものだ。よいチームと対戦し、よいチャンスがあったら、それをしっかりモノにしなければ。そうでないと、二度目のチャンスは来ないものだ」
- メディアからもファンからも叩かれてばかりのCBジャレット・ブッシュだが、今回は見事なプレーでNFL初インターセプトを成功させた。「自分にもプレーを決められる、とあれで大きな自信がついた気がする。いろいろと苦しいことがあって、世間はみなその話ばかりだったけど、僕は頑張り続け、いい仕事をすることができた。批判はさんざん浴びたけれど、それを頭から閉め出して自分の仕事に集中することが大事だった」
- SSアタリ・ビグビーは2年ぶりの1試合2インターセプト。「僕らはチャンスをしっかりモノにしてる。これはプレーオフでも続けていきたいね。それができれば、僕らはデンジャラスなチームになると思うよ」
- DEジョニー・ジョリーはロスタックルにパスのティップが2回と大活躍。パスティップは今季11回目で、球団新記録となった。「いつでもサックできるわけじゃないし、とにかくプッシュすることが大事だ。全てはQBに向かっていく。そしてQBが投げようとしたら、こちらは手を挙げるんだ。今日は1個インターセプトしそこねたよ。ボールを見誤った。もっと高く来ると思ったんだけど、あの高さなら両手で行くべきだった」と本人。同僚NTラジは、「彼はラインバッカー的な嗅覚がある。プレーアクション・フェイクの時でさえ、QBに合わせる感覚を備えてるんだ。これはコーチできるものじゃないし、神に授かった能力だよ」
- 左アウトサイドLBはブラッド・ジョーンズとブレイディ・ポピンガが頻繁にローテーション。ランの状況ではOLBポピンガ、パスの状況ではOLBジョーンズという使い分けだった。
- 52ydsFGを成功させたKメイソン・クロスビーについて、ILBバーネット。「かなりの批判を受けているけど、キッカーにはアップダウンがつきものだ。彼はすごく優秀なキッカーだよ。彼の力は僕ら全員が知っている。あの1本を決めたことで肩の重荷を軽くすることができた、そういう意味で、彼のためにも嬉しいよ。不振だったとは言わないが、決めたいキックをいくつか外していただけに、あれでプレッシャーが軽くなったことだろう」
- マイク・マッカーシーHCにとって2年ぶり2回目のプレーオフ出場。違うエースQBを擁して複数シーズンのプレーオフに出場したパッカーズのヘッドコーチとなると、初代カーリー・ランボーHCにさかのぼる。おそらく1944年シーズン以来65年ぶり。
- 新旧パンター対決では、当然ながらシーホークスのPジョン・ライアンが完勝を収めた。今回はグロス47.8yds、ネット42.8yds。シーズンではグロス46.9yds(NFL4位)、ネット39.3yds(11位)。昨年開幕前にライアンを解雇した人事だけは、いつまでたっても評判が回復しない。
- 今季パッカーズはハーフタイムでリードしていたのが11試合、そのうち(TB戦以外の)10試合で勝利を収めている。
- パッカーズはこれまで34試合連続で、後半最初のオフェンスでTDを挙げていなかったが、RBジャクソンの6ydsTDラン成功でそれもストップ。「なんとか34試合連続の記録を止めなきゃいけなかったからね。31-3にできたことも大きかった。逆に相手にTDされていたら、2スコア・ゲームになっていたわけだから」とQBロジャースは振り返っている。ジョー・フィルビンOCは、「今日は私は(不名誉な記録を止めようという)ハーフタイムのスピーチをしなかったから、きっとそのおかげだろう。少なくとも、スピーチは役に立たないということが理解出来る程度の頭脳はあったわけだ」と笑っている。