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Packers 36 - 37 Steelers
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年12月21日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (9-5) |
7 |
7 |
0 |
22 |
36 |
Steelers (7-7) |
14 |
7 |
3 |
13 |
37 |
ハインツ・フィールドの天気は曇り、気温は-1℃、芝の状態は今の時期としてはかなり良好。両軍ラン守備が強力とあって壮絶なパスの投げ合いに。第4Qには何度もリードが入れ替わるシーソーゲームとなったが、試合終了と同時にエンドゾーンのWRマイク・ウォレスにパスを通したQBロスリスバーガーに軍配が上がった。劇的な幕切れでスティーラーズは連敗を5で止め、逆にパッカーズは連勝が5でストップ。プレーオフ決定は来週に持ち越された。
パッカーズは前半のKメイソン・クロスビーの34ydsFG失敗が最後まで響いた。NTライアン・ピケットは出場し(先発はラジ)、FBジョン・クーンがアクティブ登録から外れている。途中退場した選手もみな復帰し、幸い大きなケガ人はなかったようだ。
第1Q
- プレッシャーが効いて3連続パスに終わる。
- PIT陣40からのチャンスに、いきなりWRマイク・ウォレスへの60ydsTDパス成功。
- WRドライバーへのロングは通らず、フォルススタート、WRジョーンズへの14ydsパスで3rdダウン1、長めのパスを狙って失敗し、またも3&アウト。
- TEヒース・ミラーへの23ydsパス、連続パス失敗のあと、QBスクランブルは7ydsどまりでパント。
- RBグラントのラン2回で3rdダウン5、WRジェニングスに83ydsTDパス成功。
- 3rdダウン6から、WRウォードへの9ydsパスで1stダウン。RBメンデンホールの3ydsラン、TEミラーへの14ydsパス、パスインターフェア(CBウッドソン)で17yds進んでGB陣25へ。RBメンデンホールのラン2回で3rdダウン4、WRウォードに6ydsパスが通り、WRホームズへの12ydsパスでゴール前2ydsへ。最後はRBメンデンホールがタックルをかわして2ydsTDラン成功。
- RBグラントの6ydsランのあと、連続パス失敗で3&アウト。
- WRホームズのエンドアラウンドは2ydsロス、WRウォードへの7ydsパスで3rdダウン5、OLBマシューズのサック&ファンブルフォース&リカバーはチャレンジで取り消され(タックルール)、けっきょくパント。
- GB陣27から、パス失敗、WRジェニングスへのパスはノーゲインで3rdダウン10、WRドライバーへのパスが49ydsゲインし、PIT陣24まで進んで第2Qへ。
第2Q
- パス投げ捨て、WRジェニングスへの8ydsパスで3rdダウン2、RBジャクソンのドローはノーゲイン。34ydsFGは右に逸れて失敗。7点差のまま。
- フリーフリッカーからRBメンデンホールへの10ydsパスで1stダウン。ホールディング(PIT)、RBメンデンホールの10ydsラン、4ydsランで3rdダウン6、RBムーア落球でパント。好リターンとレイトヒットでGB陣44へ。
- TEフィンリーへの10ydsパスでPIT陣に入るが、WRドライバー落球、RBグラントの1ydsランで3rdダウン9、WRジョーンズ落球で結局パント。タッチバック。
- RBメンデンホールの10ydsラン、スクリーンパスは2ydsゲイン、WRウォード落球で3rdダウン8、サック(OLBマシューズ)が決まってパント。
- GB陣48からのチャンス、パス失敗、WRドライバーへの8ydsパス、WRジェニングスへのdsパスで1stダウン。WRジェニングスへの7ydsパス、WRジョーンズへの20ydsパスでレッドゾーンへ。スクリーンパス落球、RBジャクソンへの5ydsパスで3rdダウン5、QBロジャースのスクランブルで同点14ydsTDラン。
- 3rdダウン5から、TEミラーへの27ydsパスでGB陣に入って2ミニッツ。WRホームズに33ydsパスが通り、パスインターフェア(ILBチラー)でゴール前6ydsへ。サック(OLBマシューズ)のあと、RBムーアに10ydsTDパス成功。
- 残り24秒、GB陣23から、WRネルソンへの24ydsパス、11ydsパスでPIT陣へ進んで残り07秒。パス失敗で04秒、ヘイルメリー失敗でハーフタイムへ。
第3Q
- PIT陣30から。サック(OLBジョーンズ)、RBメンデンホールへの25ydsパス(GBチャレンジ失敗)、WRローガンへの5ydsパス、RBメンデンホールの1ydsロス、パス失敗でパント。
- GB陣15から、RBグラントの5ydsラン、ノーゲインで3rdダウン5、WRジェニングスへのパスは通らず3&アウト。
- 3rdダウン8から、RBメンデンホールへの22ydsパス、RBパーカーの9ydsラン、9ydsランでFG圏内へ。RBパーカーの2ydsロスのあと、WRウォードへの17ydsパスでレッドゾーンへ。RBメンデンホールへのTDパスはPIT反則で取り消し、RBメンデンホールの2ydsラン、サック(OLBジョーンズ)で3rdダウン25、RBムーアへのスクリーンパスは10ydsどまり。37ydsFGが決まって10点差。
- GB陣31から、TEフィンリーへの1ydsパス、サック(10yds)で3rdダウン16、WRドライバーに19ydsパス成功。TEフィンリーへの5ydsパス、パス失敗で3rdダウン5、WRジェニングスに14ydsパスが通ってPIT陣へ。TEフィンリーへの10ydsパス、QBロジャースの5ydsスクランブルで最終Qへ。
第4Q
- オフサイドで3rdダウンインチズとなり、QBスニークで成功。TEリーへの5ydsパス、TDパス失敗でまたも3rdダウン5、TEフィンリーへの11ydsTDパス成功。
- 好リターンでPIT陣37から、いきなりWRウォードへの29ydsパスでGB陣34へ。RBパーカーのランが2回止まって3rdダウン6、TEミラーへの12ydsパスで1stダウン。RBパーカーの2ydsランのあと連続パス失敗でTDならず。34ydsFG成功で6点差に。
- GB陣38から、TEフィンリーへの5ydsパス、6ydsパス、WRネルソンへの27ydsパスでPIT陣24へ。RBグラントのドローが24ydsTDランとなって逆転。
- PIT陣31から、ホールディング(PIT)、RBメンデンホールへの2ydsパスのあと、WRウォードに54ydsパスが通ってGB陣23へ。連続パス失敗、ホールディング(PIT)で3rdダウン20、RBメンデンホールへの8ydsパスどまり。43ydsFGが決まって再逆転。
- 残り3分58秒、PITオンサイドキック失敗でPIT陣39でのチャンス。パス失敗、WRネルソンへの9ydsパス(GBタイムアウト#3)、TEフィンリーへの10ydsパスで1stダウン。RBグラントの4ydsロス(PITタイムアウト#2)、TDパス失敗で3rdダウン14となるが、WRジョーンズへ24ydsTDパス成功。2ポイントコンバージョンはRBジャクソンに通って6点差。
- 残り2分01秒、PIT陣14から。GB反則(5yds)で1stダウン(2ミニッツ)。サック(OLBポピンガ)などで4thダウン7、WRホームズへの32ydsパスが通ってGB陣46へ。ホールディング(PIT)、CBブッシュのインターセプトはGB反則で取り消し、パス投げ捨て、フォルススタートで残り43秒。パス失敗で3rdダウン15、TEミラーに20ydsパスが決まってGB陣36へ。DEジェンキンズのサックはGB反則で取り消しとなり、残り25秒でGB陣34へ。TEミラーへの15ydsパスが決まり、残り18秒でPIT最後のタイムアウト。連続パス失敗で残り03秒、エンドゾーン左端のWRウォレスに19ydsTDパスが決まり、PAT成功で逆転。
- 先発QBアーロン・ロジャースは26/48、383yds、3TD、0INTでレーティング101.3。
- プレー選択はなんとラン10回/パス51回(QBスクランブル含む)。ラン/パスのオプションでQBロジャースがクイックパスを選択したプレーも多かったが、それにしてもパス一辺倒のゲームプランだった。
- 前半はレシーバー陣の度重なる落球に足を引っ張らて成功率が低く、プレッシャーにも苦しんで我慢のゲーム運び。後半TEフィンリー(前半2回・後半7回)へのパスが通り始めるとすべてが好転した。前半は13/29の成功率44.8%、後半は13/19の68.4%。
- 強烈なヒットを繰り返し喰らった。被サックはわずか1回だけだったが、十分プレッシャーは効いていて、投げ急ぎやコントロールミスもあった。
- 第2Qには中央をスクランブルして14ydsのTDラン。今季4回目、キャリア8回目のラッシングTD。
- QBロジャースのハイライト映像はこちら。
- チームラッシングは12回60yds(平均5.0)。QBロジャースのスクランブルとスニークを除くと9回38yds(平均4.2)。
RB陣はブリッツのピックアップで頑張る日だった。
- 先発RBライアン・グラントは8回37yds(平均4.6)、1TD。うち24ydsは第4QのドローからのTDラン1回で稼いだもの。ワイドにセットするプレーもあったが、パスキャッチはゼロ。
- RBブランドン・ジャクソンは1回1ydsで3rdダウンショートを更新できず。パスキャッチ1回4yds。
- RBアーマン・グリーンはボールキャリーもパスキャッチもなし。ワイドにセットする場面も。
- FBジョン・クーンがアクティブ登録から外れ、新人FBクイン・ジョンソンが出場。理由はよくわからない。先発はFBコーリー・ホール。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは83ydsTDを含む5回118yds。タッチダウンのパスキャッチは指先でキャッチした見事なものだったが、11回ターゲットになって5回しかキャッチできなかったのはいただけない。
- WRドナルド・ドライバーは4回76yds。
- WRジョーディ・ネルソンは4回71ydsと久しぶりの活躍を見せた。
- WRジェームズ・ジョーンズは2回36yds、1TD。第4Qの逆転TDパスキャッチは高いパスをジャンプして捕った素晴らしいプレーだったが、それまでに落球が多く、7回ターゲットになってキャッチは2回のみ。
- TEジャーマイケル・フィンリーは今回も9回74yds、1TDの大活躍で、後半にうち7キャッチを決めて逆転に貢献した。パスキャッチ9回はキャリア最多、3戦連続でキャッチ数がチームトップだった。
- TEドナルド・リーはわずか2回4yds。例によってブロッカー役。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTタウシャー。
- 被サックは1回。強力パスラッシュOLBコンビ相手に、両タックルは苦しみながらもサックを許さなかった。RB/FB/TE陣がブリッツのピックアップで健闘。QBロジャースの巧みなフットワークにも助けられた。
- トータルオフェンスはパッカーズ436ydsに対してスティーラーズ537ydsと完敗。
- タイムオブポゼッションはパッカーズの24分38秒。相手の方が多少ランプレーをする気があったせいだろう。パッカーズはパス落球が多かったのも響いた。
- 3rdダウン成功率は10/16の63%と申し分なし。とくに後半は6/7の86%と素晴らしく、点の取り合いについていけた最大の要因となった。スティーラーズも7/16の44%とまずまずで、3rdダウンロングから何度もビッグゲインを決められて失点を積み重ねた。
- ターンオーバーはお互いにゼロ。こちらは何度もチャンスがありながら、INTを仕留めることができなかった。第1QにはOLBマシューズがサック&ファンブルフォース&リカバーを決めたが、チャレンジの結果、いわゆるタックルールの適用でパスインコンプリートの判定に。
- パッカーズのサックは5回。OLBマシューズとOLBジョーンズの新人コンビが2回ずつ。OLBポピンガが最後に1つ。最後のドライブでもう1つ決めたかったところ。
- パス守備はQBロスリスバーガーを29/46、503yds(キャリア最多)、3TD、0INTのレーティング121.9を許す体たらく。
- ラン守備は19回65yds(平均3.4)とまずまず。それでも連勝中と比べると1stダウンでのラン守備が悪かった。
- NTライアン・ピケット(ハムストリング)がアクティブ登録されたが、先発はNT B.J.ラジ。NTピケットの出番はわずかだった模様。
- 今回も1DL・5LB・5DBの変則ニッケル隊形"サイコ"を多用。左右どちらか一方にパスラッシュを集中させて数のミスマッチを誘う策。
- 反則は7回53yds。後半わずか3回の反則がすべて最後のディフェンス・シリーズでのものだったのが痛い。ディクラインを含むとパスカバレッジ関連の反則を7回も取られており、パス守備不振がそこにも表れている。スティーラーズは反則10回84yds。
- キックオフリターンはWRジョーディ・ネルソンが4回平均21.3yds。中央短めに高く蹴ってミスを狙うキックはILBビショップが無難にさばいている。
- 第4Qの相手オンサイドキック失敗(10yds飛ぶ前にPIT選手の背中か頭に当たった)には大いに助けられた。もしスティーラーズが敗れていたら、当然論議を呼んだはず。
- パントリターンはWRジョーディ・ネルソンが2回平均12.5ydsと、これまでで最もよく頑張った。
- Pジェレミー・カピノスはパント5回平均42.2yds、ネット34.4ydsと相変わらず今ひとつ。敵陣からのパントは今回もやはり、惜しいタッチバックになってしまった。
- Kメイソン・クロスビーは第2Qに34ydsFGを右に失敗し、大きな敗因を作った。軸足がわずかに滑ったが、これは言い訳のできないミスで、いよいよ首が危うくなってきた。その後はFG機会なし。
- キックの際のホルダーがQBマット・フリンからPカピノスに交代している。試合後のコメントによると、不振脱却のきっかけになれば、という考えだったらしい。そのPカピノスは最初のPATの際にいったん捕りそこなって、危うくPAT失敗するところだった。FG失敗の際のホールドは問題なし。
- カバレッジチームは言うことなし。相手キックオフリターンは36ydsが最長で、6回平均わずか15.0yds。パントカバレッジは3回平均6.3yds。
- ケガ人は以下のとおり。
- RBライアン・グラントは第1Qに肩?を痛めたが、次のシリーズから復帰。
- 第3QにILBニック・バーネットがヒザを負傷して退場したが、次のシリーズから復帰。左足を滑らせて左ヒザがガクンとなったが、ドクターたちが調べたのは手術を受けた右ヒザの方だった。毎週腫れがある右ヒザなので、違和感は多少あるのだろう。
- 第3QにはLTチャド・クリフトンが首を痛めたが(3rdダウン失敗の際)、そのまま休まず出場できた模様。
- WRグレッグ・ジェニングスは終盤に少し足首を痛めたが、その後復帰。
- アクティブ登録から外れたのは、FBクーン、WRウィリアムズ、T/Gバーバー、RTジャコミニ、DEモンゴメリー、OLBトンプソン、CBアンダーウッド、Sジョルダーノ。
- 2サックを挙げたOLBクレイ・マシューズはこれで今季10サックとなり、球団新人記録を更新。
- パッカーズは今季3-4ディフェンス(CLE、DAL、SF、BAL)相手に4戦全勝だったが、今回初めて敗れた。