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Packers - Bears Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年12月15日
- 試合後の会見でマッカーシーHCから報告のあったケガ人は4人で、その全員がゲームに復帰できているので大したことはなさそう。CBアンダーウッド(でん部)、WRジェニングス(ヒザの打撲)、NTラジ(肩)、DEジョリー(背中)。
- マイク・マッカーシーHC。「同地区ライバル相手に、大きな勝利を収めることができた。ここへ遠征してプレーするのを我々はとても楽しんでいる。彼らが(ここ数年勝ち越して)我々を相手に自信を持っているのは知っている。2つのフィジカルなチームのぶつかり合いだったと思う。我々のディフェンスはいくら褒めても足りないほどだ。ディフェンスに始まってディフェンスに終わる、今日はそんなゲームだった。ディフェンスは極めて高いレベルでプレーし、今日の成功の大きな要因だった」
- 就任以来初めてベアーズをスウィープしたことについてマッカーシーHC。「そうだよ、これは本当に大きい。自分の地区内成績はこれで17勝7敗、ベアーズ相手は4勝4敗、私はちゃんと知っているんだ。(負け越していたのを)我々の任期中にひっくり返したいと思っていた。この対戦は両球団にとっても、両方の街にとっても非常に重要なものだ。ファンにとっても非常に重要で、彼らはすごく喜んでくれていると思う。そういう意味でも、今日の勝利を我々は本当に嬉しく思っている」
- オフェンスについてマッカーシーHC。「ディフェンスとスペシャルチームがあれほど頑張ってくれていたのに、前半に13点しか取れなかったのは残念だった。有利なフィールドポジションにも恵まれていたのに13点だけでは」
- 今季最長の62ydsTDランを決めたRBライアン・グラント。「あんなビッグプレーで先制できるのは言うことないね。サイドラインが盛り上がり、ディフェンスにも勢いがついた。アームタックルを振り切って穴を抜けると、あとはセーフティ1人を自力でかわすだけだった。抜けてからは、『さあオレの車輪で最後まで行けるか、見てみようじゃないか』 と思った。みんなが 『いい仕事をした』 と言ってくれるけど、それはブロッキング全体への賛辞でもあるんだ」
- QBアーロン・ロジャースはコントロールミスや、オープンのレシーバーの見落としも何度かあった。パス攻撃不調についてQBロジャースは、「あの立ち上がりなら、2TD差か3TD差で圧勝できる感じだった。ただ相手ディフェンスも褒めないわけにはいかない。今季の2試合ともオフェンス的にウチは苦しんで、思ったようにボールを進めることができなかった。今日はリズムをつかむことができなかった。ドナルド(WRドライバー)やグレッグ(WRジェニングス)に十分ボールを持たせられないのは苛立たしいことだ」
- QBロジャースの第3Qのファンブルロストは、最初に投げようとしたときに手をヒットされ、浮いたボールをキャッチしたQBロジャースがもう一度投げようとして手が滑り、真上に浮いたボールを相手DLにキャッチされたもの。「手をつかまれてボールが手から滑ってしまった。(それさえなければ)悪いパスじゃなかったように思う。ターゲットはオープンだったし。まるでスローモーションのようにボールが浮いて自分で捕って、相手ラッシュもスローダウンしていてくれればタッチダウンを投げられると思ってしまった。キャリアでも恥ずかしいプレーの1つになってしまったね。それでも勝てたことに感謝してる」
- TEジャーマイケル・フィンリーは、ヒザの捻挫から復帰して4試合で計22キャッチ228ydsの活躍を続けている。「使ってくれと僕から頼んだわけじゃないけど、練習でハードかつハングリーに頑張っているのを見てくれているんだろう。ミスマッチを生み出すゲームプランが素晴らしいんだ」と本人。LTクリフトンは、「大変なアスリートで、ポテンシャルはすごく大きい。たぶんウチにはこれまでなかったような、フィールドをストレッチしてダウンフィールドを攻める能力をチームにもたらしてくれる」
- 敵陣でのファンブルロストについてTEフィンリー。「ファンブル癖があるわけじゃない。ただ、もっとしっかり握る必要がある。スピンでかわそうとしたときに、相手が僕のヒジをヒットしてボールが飛び出したようだ」
- 第1QにロングTDパスキャッチが認められなかったWRグレッグ・ジェニングス。「今でもあれはタッチダウンだと思ってるよ。つまりさ、ボールを叩き落とした相手(CBティルマン)はたしかにうまかったよ。でも僕はその前に両足が(エンドゾーン内で)着いて、もうちょっとで3歩目だったんだ。でも、ああして(ボールを落として)グレイ・エリアを残した自分がまずかった。審判の説明では、ボールを掻き出されたときに僕がまだ倒れずに立っていたら、タッチダウン判定にしただろう、ってことだった」
- LGダリン・カレッジ。「オフェンスとしては出来のいいゲームじゃなかった。勝てたことは嬉しいけどね。こちらはうまくできなかった部分がいくつもある。とにかくウチのディフェンスには脱帽だよ。圧倒的な力を発揮して、何度もオフェンスにチャンスを回してくれた。僕らはそれをもっと活かさなきゃいけない」
- RTマーク・タウシャーは決して本来の出来ではなかったが、開幕戦の先発RTバーバー(DEオグンリエにサック2回、QBヒット5回)とは違い、DEオグンリエをサックゼロのタックル1回に抑えた。先週オグンリエが「タウシャーは体が出来てないし、開幕戦のバーバー相手と変わらない」と語ったことについてタウシャーは、「正直そんなのどうでもいいよ。ここに来て勝てたことが嬉しい。相手は本当にタフなディフェンスで、すごく老練だ。今日は厳しい戦いになると僕らは覚悟していたし、勝利を収めることができて素晴らしい」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解はRBライアン・グラントの先制62ydsTDラン。シンプルなインサイド・ゾーンのプレーだが、TEフィンリーの動かし方にちょっとした工夫があった。WRはドライバー1人のダブルTE隊形で、いったん左ワイドにセットしたTEフィンリーがTEリーの左にモーションし、スナップと同時にRTタウシャーの右に行ってLDEオグンリエをカットブロック。おかげでRTタウシャーはその内側のブリッツァーをブロックできた。左サイドではLTクリフトンがRDEアレックス・ブラウンを、TEリーがLBニック・ローチをそれぞれ好ブロックしてBギャップに大きな穴が開いた。いったんNTマーカス・ハリソンをダブルチームしたLGカレッジが前に進んでLBランス・ブリッグスをうまくカットブロックし、FBクーンはLBヒレンマイヤーを料理。穴を抜けたRBグラントが1対1でSSケヴィン・ペインをかわして独走となった。
- 両軍パス攻撃の不振は、ソルジャーフィールドの芝の状態が悪かった影響があったかもしれない。試合前のウォームアップの後、グラウンド・クルーはあちこちのディボットを直す作業をしていた。試合中も選手たちが足を滑らせる場面が何度もあった。
- 今回ドム・ケイパースDCが披露した新ディフェンスは"サイコ"という隊形で、なんと1DL・5LB・5DBというユニークなニッケル隊形。LBはOLBジョーンズが退いてILBチラーとILBビショップが入る。試合最初の3rdダウン3回はすべてこの隊形で成功。ベアーズはパスプロ不安のために大事な武器のTEオルセンとRBフォーテをブロッカーに残さざるをえなかった。
- ケイパースDCによるとこの変則隊形は、DL陣にケガ人が多い状況の副産物とのこと。「あのLBたちの能力は信頼しているからね。相手にとっては見たことのない隊形だ。いつも思うのだが、毎年この時期になって、相手にとって未体験の新工夫をぶつけるのは役に立つものだ。最初の3回か4回の3rdダウンで使い、よい結果を引き出すことができた」
- CBウッドソンやCBウィリアムズを何度もコーナー・ブリッツに送り込んでプレッシャーをかけ、第4QのFSコリンズのインターセプトの場面でも、CBウィリアムズのプレッシャーが効いていた。開幕戦でもQBジェイ・カトラー相手にコーナー・ブリッツが有効だったから、とケイパースDCは説明している。
- FSニック・コリンズ。「ウチのオフェンスは他とはかなり違っていて、相手QBにいろんな問題を引き起こさせようとクリエイティブな努力をしている。(第4Qのインターセプトの場面は)後ろを守ってくれる選手がいたから、僕はアンダーニースを狙うことができ、ジェイ・カトラーが真っ直ぐ僕に投げてくれた。彼の記録は知ってるからね・・・ここまで20INTだろう? だから僕らは彼にプレッシャーをかけることができて、ボールを狙うチャンスがウチは何回もあった」
- 今季6回目のインターセプトを決めたFSコリンズは、いまだ契約延長の話が進まないことがかえってモティべーションを高めていると言う。「そのことはすごく大きいね。自分はそこらにいる普通の選手じゃないと(GMはじめ人事部門に)知ってほしいし、(大型契約を)払ってくれるなら、喜んで話を聞く。僕としてはハードに頑張って自分の仕事をするだけだ。チームの契約状況がどうなっているのか僕は知らない。自分ではその資格があるとは思うけれど、決めるのは僕じゃない。上の階の人たちだから」
- OLBクレイ・マシューズはこれでシーズン8サックとなり、DEヴォニー・ホリデイ(1998年)とDE/OLBティム・ハリス(1986年)の持つ球団新人記録に並んだ。「大きな意味があるよ。ディフェンスにインパクトを与え、歴史に自分の名前を刻みたいからね。すごくいい気分だけど、タイじゃなく単独トップになりたい。それが僕のメンタリティなんだ。来週も大きいのを狙うよ。ただ、サックもけっきょくはチーム全体の成果なんだ。インサイドからのラッシュがなければ仕留められないし、DBのカバーがよくなければやはりダメなんだから」
- 相手LTクリス・ウィリアムズにものすごいフェイスマスクをされたOLBマシューズ。「あれはひどかった。まるで360度回ったみたいだけど、なんとか頭が首につながってるよ。テレビ画面ではコミカルだったろうね。でも僕はまったく大丈夫」
- OLBブラッド・ジョーンズの出来が今ひとつだったため、後半はOLBブレイディ・ポピンガの出番が増えた模様。
- またもFG失敗でキッカーの座が危うくなったのでは?との質問にKメイソン・クロスビー。「その質問に僕が答えるのは難しい。(人事部門は)あらゆる可能性を検討するだろうけど、自分としてはしっかり蹴れている感触はある。望んでいたよりも失敗の数が多いのはたしかだけど、自分としては下を向くことなく、努力を続けて乗り越えるだけだ。このチームにいられる限り、プレーオフに進んで蹴り続けるチャンスがあるわけだからね」
- NTライアン・ピケット(ハムストリング)は今季初めての欠場。「ずいぶんよくなった気がする。前回はマンデーナイトで、しかも第4Qのケガだったから、ショートウィークで回復する時間が十分とれなかった。次のテストまでにかなりよくなるはずだ」
- ベアーズのラヴィー・スミスHCは、第4Q残り4分51秒のTEグレッグ・オルセンへのパス失敗の際、一度に2回のタイムアウトを無駄にしてしまった。決断が遅れてタイムアウトを取り、けっきょくチャレンジして失敗し、2つ目のタイムアウトを没収。「しかし最後には、(オフェンスが1stダウンを取れずに負けたので)タイムアウトの問題ではなかった」と自嘲的に語っている。
- QBアーロン・ロジャースが1回もTDパスを決められなかったのは、実は今季初めて。昨季第11週から続いていた連続TDパスが19ゲームで途切れた。