グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年12月11日
アメリカ中西部一帯は今年最初の猛吹雪に見舞われ、パッカーズ選手たちは集合時間に遅れぬよう、雪に覆われた早朝の道路を必死で運転してランボーフィールドにやってきた。最も早いポジション・ミーティングは朝7時半。とくに慣れない新人選手たちは大変だったようだ。
- 元LSロブ・デイヴィスなど3人のスタッフが救出隊を編成し、あちこちを車で回って、身動きの取れない選手たちを拾い集めてきた。立派なSUVを持っている選手が多いが、なにしろ家の前の道に出るまでが大変。
- マイク・マッカーシーHC。「4輪駆動車の話題とかでロッカールームはもう大騒ぎ。とくに初めての選手たちはね。私の就任以来最大の吹雪だった。さいわいチームの予定はみなこなすことができて、いい日になった。私かい? 家のドライブウェイは自分で雪かきしたよ。2時に目が覚めて、それでも一応4時まで待った。機械が大きな音を出すものだから、たぶん近所迷惑だっただろうけど。それでもぶじ雪をどけて、5時45分には仕事に来られた」
- 南部ルイジアナ出身の新人FBクイン・ジョンソン。「道を走るときは、頼むからみんな俺の前からどいてくれーって感じだった。フラッシャーを点滅させて、ひたすらゆっくり来た。自分にできるのはそれだけだから。いったいこりゃなんだ!(数回繰り返し) 何をどうするべきか、みんなからアドバイスを集めているところだよ。雪道の運転なんて知らないもん、なにひとつ」
- ニュージャージー出身の新人NT B.J.ラジ。「あまりの雪にスタックしてしまい、10分から15分ほど立ち往生した。何とかタイヤから雪を落として脱出できたけど、問題は僕がショベルを持ってなかったってことだ」
- 南カリフォルニア出身の新人OLBクレイ・マシューズ。「もうちょっと早く起きるべきだった・・・。ガレージを開けたときには、仕事に来られるかどうか分からなかった。でもこれがグリーンベイ・ウェザーってやつだ」
- 新人G/Cイヴァン・ディートリック=スミスは北カリフォルニア出身だが、アイダホ州立大では毎年1m以上の雪を経験している。「アパートメントの駐車場でOLBシリル・オビオザーが埋まっちゃってさ。『最高!』 と思わず叫んだよ。まあ彼を救い出してやってここまで来たわけ。なんとか時間に間に合ったけど、あぶなかった」
- アラスカ州ノースポール出身のLGダリン・カレッジ。「まあ誰にとっても容易な日じゃないけど、一番適応できてるのは僕だろうね。途中でドーナツ買って、食べながら来たよ。運転スキルはロッカールームの中では高い方だろう。ちゃんと集合時間に間に合ったし。そうでない選手もいたはずだ」
- 北カリフォルニア出身のQBアーロン・ロジャース。「目覚ましを15分早くセットしたんだけど、とんでもない雪だったね。ガレージから4フィート分だけショベルで雪かきして、そこからマシンで吹き飛ばした。なんとか道に出ると、近所の人の轍をたどって来られた。じつは有り難い隣人がいて、そのマークがトラクターの前に雪かきをつけて道を走ってくれるんだ。これまでにも何度か零下十何度のときに彼を見かけて、『いったい何をやってる!』 って言ったんだけど、とにかく無私で善良な人なんだ。彼なりの地域への貢献だから、やめろとは言えないよ。本当にありがとう、マーク」