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Notebook: FBクーンが手を骨折
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年11月18日
- 今回ケガ人の少なかったパッカーズだが、FBジョン・クーンが手を骨折していたことが判明。ILBチラーのような手術を要するものではなく添え木を当ててプレーできる、ただし今週出場できるかはわからない、とのこと。さいわいFBホールが復帰したばかりだが、今季8回ボールキャリーしているFBクーンがボールを持てなければ、ゲームプランにも影響は出るはず。
- その他、軽めのケガ人は、WRグレッグ・ジェニングス(ヒザの打撲)、DEカレン・ジェンキンズ(オフに手術を受けた足首の腫れ)、ILBデズモンド・ビショップ(足首の捻挫)。
- OLBアーロン・キャンプマン(脳震盪)、TEジャーマイケル・フィンリー(ヒザ)は今週から復帰できるはず、とマッカーシーHC。RTマーク・タウシャー(ヒザ)は火曜のテストしだい。
- OLBブラッド・ジョーンズは初先発でよい働きをしたが、OLBキャンプマン(脳震盪)が復帰すればキャンプマンがスターターであることに変わりはない、とマッカーシーHCが明言。ただし、パートタイムでのジョーンズ起用は否定しなかった。
- 今後のスターター決定が注目されるのは右タックルも同じ。T.J.ラングのプレー内容についてマッカーシーHCは、「(フィルム分析の結果)非常に高い点数を彼に与えた。左タックルより右タックルの方がしっくり来ている印象だった」
- カウボーイズ戦でILBブランドン・チラー(手の骨折)をアクティブ登録した(出場せず)のは、OLBキャンプマンとOLBポピンガの欠場でLB不足のため、緊急時に備えてのことだ、とマッカーシーHC。
- WRジョーディ・ネルソンがエンドゾーン寸前で倒れたプレーでチャレンジしてしまったことについてマッカーシーHCは、「プレークロックが残り10秒以下になってしまい、時間内にプレーコールが出せなくなって、どちらにせよタイムアウトを使うしかなかった。後になってみると、その時の感情に流された面もあった。(後でチャレンジが必要になったので)やるべきではなかった」
- マッカーシーHCが誤って3回目のチャレンジをした際には、本来15ydsの罰退が宣告されなければならなかった。すでに17点差がついていたので大勢に影響はなかったとはいえ、これもトリプレット主審の失態の1つ。
- Pジェレミー・カピノスの不振の原因を、ショーン・スローカムSTコーチが説明している。「私は当惑してはいない。正確に把握している。(蹴る前の)ストライドに問題があって、もっと歩幅を狭くできれば、高く蹴ることができるのだ。この2週間、練習ではそれがしっかりできている。ただ、この課題には3月から取り組んでいるのに・・・。私は教え方は全く変えていない。練習で出来ていることを、あとは彼が本番でやってくれなければ」
- ヴァイキングス戦とバッカニアーズ戦では、TDドライブを決めた直後にビッグリターンを喰らってモメンタムを失った。それだけに、今回は10点差に広げた直後のキックオフカバレッジの重要性はよく認識していた、とスローカムSTコーチ。「もちろんだ。選手たちに話した内容をここで明かすことはできないが、選手たちにもよく伝わって、これまでの悪しきパターンを覆すチャンスにみな興奮していた」
- カウボーイズ戦終了後のロッカールームの映像はこちら。ILBバーネットが選手を代表し、(普段とは逆に)ゲームボールをマッカーシーHCにプレゼントしている。
- 以下は、地元両紙によるカウボーイズ戦の詳細なレビューから。
- カウボーイズが3WR隊形を多用し、こちらはニッケルやダイム隊形が多かったため、ディフェンス全62スナップのうちNTピケットの出番はわずか11スナップのみ。DEジョリー(49)、DEジェンキンズ(44)、NTラジ(26)。
- ディフェンシブラインの奮闘がLB陣の大活躍を導いた。とくにDEジョニー・ジョリーは最初から最後まで高いレベルでプレーし、パスのティップが2回、QBヒット2回、ハリー2回と相手ラインを圧倒した。
- 足首捻挫で出遅れていたNT B.J.ラジも、しだいに光るものを見せている。
- ケイパースDCが5人以上をラッシュさせたのはパスプレー47スナップのうち18スナップ(38.3%)。
- ILBニック・バーネット(2サック)はブリッツ18回。そのうち半分はアウトサイドからLBフローゼル・アダムズに揺さぶりをかけた。
- 初先発のOLBブラッド・ジョーンズは、28回パスラッシュしてQBに近づけたのは2回だけ。うち1回はスクリーンパスによる「偽のプレッシャー」だった。232ポンドのスリムな体型だけにランプレーで狙われるかと心配されたが、カウボーイズはあまり彼を攻めてこなかった。巨大なOL陣(平均体重326.8ポンド)相手に、ポイントオブアタックでよく頑張った。
- FSニック・コリンズは守備範囲の広さを見せたが、インターセプトのチャンスが3回あって一度もキャッチできず。CBトラモン・ウィリアムズのパスカバレッジは悪くなかったが、ミスタックルが多すぎ。
- 地元両紙に限らずQBロジャースのプレー内容は(スタッツはいつもほどではないが)非常に評判が高い。カウボーイズがブリッツ多用でプレッシャーをかけ、こちらのレシーバー陣は素早くフリーになれなかったが、QBロジャースは判断ミスが少なく、第4Q冒頭のTDドライブでは極めてハイレベルなプレーを見せた。
- 引き続くパスプロ不安のため、パッカーズはOL5人でパスプロをしたのがわずか(ドロップバック39回のうち)11スナップ。RB/FB/TEがティップして手伝うことが多かった。
- ヘルプが多かったせいもあるが、今回は4サックのうちOL陣に責任のあるのはゼロ。あとはQBロジャースの持ち過ぎ、スクランブル不発(ノーゲインはサック扱いとなる)、TEリーのブロックミスなど。
- パスプロテクションが最も安定していたのはRGジョシュ・シットンで、一度もプレッシャーを許さなかった。ランプレーでも、(NTとしては比較的小型の)NTジェイ・ラトリフを圧倒した。
- リーグ屈指のパスラッシュLBであるデマーカス・ウェアは、全体の3分の1ほど(LTクリフトンのサイドから移動して)本来の逆サイドからパスラッシュしたが、RT T.J.ラングはプレッシャーを2回しか許さず。序盤にはLBアンソニー・スペンサーに押し込まれてQBヒットを1回許したものの、その後は(RTバーバーにはなかった)落ち着いたプレーを見せた。
- WR陣の出場スナップ数は、WRドライバー(66)、WRジョーンズ(57)、WRジェニングス(42)、WRネルソン(25)の順。ヒザを打撲したWRジェニングスに代わってWRジョーンズの出番が増えたが、パスキャッチはわずか3回17ydsと物足りない。
- 3rdダウンバックのRBブランドン・ジャクソンはブリッツのピックアップでよく頑張った。
- スクリーンパスが1回しかロングゲインできなかったのは、左サイドのLTクリフトンやLGカレッジのブロックミスが大きい。また、WRネルソンがホールディングを取られて14ydsゲインを取り消された場面も。
- キッキングのカバレッジが安定していたのは、FBコーリー・ホールとSデリック・マーティンがケガから復帰したことがやはり大きかった。Sマーティンは相手パントの場面でも、ブロック寸前まで2回迫っている。